2021年11月10日水曜日

TOTOギャラリー・間、妹島和世+西沢立衛/SANNA展「環境と建築」開催中

南青山にあるTOTOギャラリー・間にて、妹島和世+西沢立衛/SANNA展「環境と建築」が10/22より開催中。 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環で、来場は公式サイトでの事前予約制。
TOTOギャラリー・間では、2003年以来2回目となるSANNAの個展で、展覧会のタイトルにもなっている「環境と建築」は、SANNAが長年取り組んできたテーマである。
今回の展示は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成したもの。
竣工したものもあるが展示のほとんどが進行中のもので、住宅・大学・美術館・劇場など多岐にわたる模型や図面を公開。3Fの展示は周辺環境や敷地を含む縮尺が小さい模型、4Fでは3Fの模型をスケールアップしたものが展示されている。
また、SANNAで取り組んだものだけでなく、妹島氏、西沢氏それぞれの事務所のプロジェクトも併せて展示することで、その後の両氏の活動の軌跡を紹介している。
▲3F展示
▲3F「三島のオフィス(2020-、静岡、西沢立衛建築設計事務所
▲3F「新香川県立体育館(2018-、香川、SANNA」の屋根模型
▲中庭「Puyan Design and Event Center(2019-)、中国、妹島和世建築設計事務所」
(※撮影時、風があったため覆われるガラス部分の模型は室内に一時避難されていた)
▲4F展示 建築作品だけでなくプロダクトの展示も。
▲4F「新香川県立体育館(2018-)、香川、SANNA」全体スタディ模型と屋根構造スタディ模型。
メインアリーナとサブアリーナをつなぐエントランス広場の屋根は、約12mの大スパンで計画。

12/10には、1987年から2021年までの活動を年代順に紹介する3巻セットの書籍が発行予定。作品集もひとつの建築と考え、建築設計に近いやり方でつくったという、両氏のこだわりが詰まったブックデザインにも注目してほしいとのこと。
また関連の講演会が12/10に有楽町朝日ホールで予定されており、11/18まで公式サイトにて申込受付中(応募者多数の場合は抽選)。展覧会は、2022/3/20まで。

2021年11月2日火曜日

2021年度グッドデザイン大賞決定

公益財団法人日本デザイン振興会は、本年度グッドデザイン賞受賞1,608件(審査対象数5,835件)より選出された大賞候補であるファイナリスト5件より、国内外のデザイナーや建築家、専門家など、各分野の⼀線で活躍されている88人の審査委員と本年度グッドデザイン賞受賞者および⼀般からの投票を実施した結果、 [遠隔勤務来店が可能な「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と分身ロボットOriHime] を2021年を象徴するデザイン「グッドデザイン大賞」に決定した。

グッドデザイン大賞を受賞した吉藤オリィ氏(株式会社オリィ研究所 代表取締役 CEO)は「このロボットは老若男女・障害の有無に関わらず操作することができる遠隔操作デバイス。現代社会は身体が自由に動くことが前提で出来ている。長寿化の進む日本では、今後寝たきりの方が増加していく。我々が「寝たきりの先輩」と呼ぶ外出困難者・重度障害者70人の方々と実験カフェを展開し、身体が動かなくても自分の意志で社会に参加し続けられる社会を作っていきたい」と述べた。

(写真左:安次富 隆審査委員長 写真中央:吉藤オリィ氏 齋藤精一審査副委員長)

関連イベント:GOOD DESIGN SHOW 2021 

東京ミッドタウン「TOKYO MIDTOWN AWARD 2021」結果発表、受賞作品展示

東京ミッドタウンが、次世代を担うデザイナーやアーティストの発掘・応援、コラボレーションを目的として開催している、デザインとアートのコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2021」の受賞作品が発表された。受賞作品は、東京ミッドタウンのプラザ B1にて、10/14から11/7までの期間で展示中。
同アワードは、<デザインコンペ>と<アートコンペ>の2部門にて募集し、今年は計1,366点(デザインコンペ:1,122点、アートコンペ:244点)の応募作品の中からグランプリなど全16点の受賞・入選作品を決定。<デザインコンペ>では現代人と太陽の関係をリデザインした『窓時計』、<アートコンペ>では鯰型遊具、自転車紙芝居、絵画など使ったインスタレーション作品『なまず公園』がグランプリに選出された。 他、受賞作品については下記の通り。
〈デザインコンペ〉テーマ:「THE NEXT WELLBEING」
■グランプリ(賞金100万円) ※下写真が作品
『窓時計』onegi/太田文也、根岸桃子 
■優秀賞(賞金30万円)
『smokeho(スモウコウ)』稲垣竜也
『草むらになるゴミ袋』タタラゼミエムニ/工藤外四、長谷川皓士、金璽民
『ゴミからできたゴミ』有留颯紀、小笠原勇人
『視点を変える定規』福島拓真、関口遼、柳澤星良
■ファイナリスト(賞金5万円)
『flower dancer』時岡翔太郎
『花火線香』波多野現
『ふくふく金魚鉢』ソーユンピン
『富士山お香』井下恭介
『THE GATHERING CHAIRS』平岡美由紀
〈アートコンペ〉テーマ:応募者が自由に設定
■グランプリ(賞金100万円) ※下写真が作品
『なまず公園』丹羽優太+下寺孝典
■準グランプリ(賞金50万円)
本年度は該当なし
■優秀賞(賞金10万円)
『私がかきました。』坂本史織 ※審査員特別賞
『borderless(ボーダーレス)』草地里帆
『The Vision of Nowhere(ザ ビジョン オブ ノーウェア)』蔡云逸
『Blue mob(ブルーモブ)』柴田まお
『ニュー洛中洛外図(ニューラクチュウラクガイズ)』都築崇広

受賞者に授与されるトロフィーは各年度ごとのオリジナルで、今回は2008年「TOKYO MIDTOWN AWARD」のデザインコンペ受賞者、鈴木啓太氏(PRODUCT DESIGN CENTER)がデザイン、制作したもの。
期間中、来場者の一般人気投票をオンラインで実施し、「東京ミッドタウン・オーディエンス賞」を決定する。結果は11月下旬に公式サイトにて発表。

2021年10月26日火曜日

デザイン&アートの祭典「DESIGNART TOKYO 2021」開催中

街を回遊しながら新しい発見ができるデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2021」が10/22~10/31の期間で開催。5年目となる今年は「CHANCE! ~かつてないチャンス~」をテーマに、時間軸を超え愛される、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが東京の街に集結。
(写真は、10/22に開催されたオープニングセレモニーに様子。関係者による挨拶とメイン会場に展示をしている参加デザイナーより展示説明があった。)
メイン会場:ワールド北青山ビル
倉本仁 × うぶごえ × DESIGNARTがつくる新たなクリエイティブマーケット
参加デザイナー・アーティスト(敬称略):秋山亮太、芦沢啓治、安積朋子、Anker Bak、板坂諭 / h220430、we+、Victoria Wilmotte、Øivind Slaatto、Gabriel Tan、熊野亘、Claesson Koivisto Rune、倉本仁、GELCHOP、柴田文江、Sho Ota、鈴木元、Daniel Rybakken、寺山紀彦、DRILL DESIGN、長坂常 / スキーマ建築計画、藤城成貴、前田麦、松山祥樹、minä perhonen、元木大輔、柳原照弘、山中一宏、Yusuke Seki、YOY、吉行良平
クラウドファンディングサービス「うぶごえ」を通し、未だ市場に出回っていないクリエイターの貴重な作品を実際に目で見て購入できるイベント。キュレーターにはデザイナーの倉本仁氏を迎え、国内外の若手から著名デザイナーまで多くのクリエイターが参加。試行錯誤を経て生み出した作品の原型や、様々な理由でアトリエや倉庫に眠り市場に届くことの無かった秘蔵の作品を展示販売する。

「DESIGNART TOKYO 2021」は、メイン会場のほか、それぞれのショップやほかの会場で分散した展示となっているので、イベントを楽しむためには、公式ウェブサイトやガイドブック(ガイドブックは各展示会場で配布)で、事前に情報を入手することが重要。会期中で分からないことは、起点となるインフォメーションセンター(ワールド北青山ビル(表参道))で教えてもらうと良い。
展示のほか、会期中はオンライントーク「DESIGNART CREATIVE CONFERENCE BRIDGE」も開催。
イベントは10/31まで。会場によって期間・開催時間・休館日などが異なるので、詳細は公式サイト要確認。

2021年10月21日木曜日

2021年度グッドデザイン賞 発表

公益財団法人日本デザイン振興会は、グッドデザイン賞の2021年度受賞結果を10月20日(水)に発表した。

過去最多になった5,835件の審査対象から国内外のデザイナーや建築家、専門家からなる審査委員によって1,608件(過去最多)の「グッドデザイン賞」受賞が決定した。また「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」受賞22点も発表された。

「グッドデザイン賞」受賞から、これからのモデルとなるデザインとして「グッドデザイン・ベスト100」100件、ベスト100から選出される特別賞「グッドデザイン金賞」20件、「グッドフォーカス賞」12件が含まれる。

2021年度ファイナリスト(大賞候補)は「グッドデザイン金賞」から選出される。今年は下記5件が選出された。

⚫ 移動型X線透視撮影装置[FUJIFILM DR CALNEO CROSS] 富士フイルム株式会社(東京都)

⚫ 小さくても地域の備えとなる災害支援住宅[神水公衆浴場] 株式会社ワークヴィジョンズ(東京都)、 株式会社黒岩構造設計事ム所(熊本県)、竹味佑人建築設計室(東京都)

⚫ 3D都市モデル[PLATEAU[プラトー]] 国土交通省都市局 都市政策課(東京都)

⚫ 遠隔就労・来店が可能な分身ロボットカフェ[遠隔勤務来店が可能な「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と分身ロボットOriHime] 株式会社オリィ研究所(東京都)

⚫ Operations [The best sustainability-oriented organizational adaptation to climate change]Hair O'right International Corporation (Taiwan)

ファイナリスト5件の中から11月2日開催の「大賞選出会」にて決定する。下記アドレスより大賞候補一般投票を行うことが出来る。

https://promo.g-mark.org/

全受賞デザインをグッドデザイン賞のWEBサイト(www.g-mark.org)にて閲覧可能。

[神水公衆浴場]


2021年10月19日火曜日

東京ミッドタウン「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021」開催中

 六本木の東京ミッドタウンにて、10/15~11/3までの期間、秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021」が開催中。 

このイベントは、“デザインを五感で楽しむ”をコンセプトに今年で 14 回目の開催を迎える。今回のキーワードは「デザインの裏 - Behind the Scenes of Design -」。
以下、公式サイトより 
だれもが正解のない問題に向き合わなければならない日々が続く中、私たちはデザインからどんなヒントを得ることができるでしょうか。そのヒントは、完成されたデザイン以上に、完成形に至るまでのデザイナーの思考や制作プロセスに潜んでいるのかもしれません。東京ミッドタウン内に散りばめられた様々なコンテンツを読み解きながら、そのヒントに出会える体験をお楽しみいただけます。 

主なコンテンツの3つを紹介。 
芝生広場:「unnamed-視点を変えて見るデザイン-」
建築・デザイン事務所noizがデザインした、カラフルなインスタレーション。 一見ランダムなパネルの集合体にしか見えない3つの構造物は、特定の位置から見ると特定の像を結び、予想外のイメージを生成させる装置。近づいたり遠く離れてみたり、構造物の周りをめぐり様々な視点から眺めてみることで、ふと可愛い「なにか」に出会うことができる。 
ミッドタウン・ガーデン:「ウラファベット」
木々の中で展開する、色鮮やかでちょっと不思議なイラスト。表側のイラストをよく見ると、中に何かが隠れていることに気づくかもしれないが、イラストの裏側に回るとその答えがわかる。デザインは、大日本タイポ組合。かたちの面白さを感じながら、見つけた瞬間のひらめきを体験してもらいたいとのこと。
アトリウム:「未来をひらく窓―Gaudí Meets 3D Printing」
建築家アントニ・ガウディの窓に学び、自然環境と呼応する様々な機能や素材、造形をもった 3Dプリンタによる未来の窓のプロトタイプデザインをYKK APと鈴木啓太氏が提案。3つの提案がされており、それぞれにコンセプトや考えを示した詳細の映像をあわせて展示。また、隈研吾氏や藤本壮介氏らが未来の窓を語り、描く、建築家インタビューの映像も。
その他、デザインやアートに触れられるイベントが同時多発的に東京ミッドタウンに集合。ミッドタウン・ガーデンでは、「未来の学校 -OPEN STUDIO- “みらいのピクニック展” わたしたちの新しいコモンズ」が開催される。
会期中は、オンラインカンファレンスやツアーなどの関連イベントも開催。

2021年10月18日月曜日

青木茂建築工房「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」解体現場見学会

新宿区早稲田鶴巻町にて、青木茂建築工房が進行中、「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」の解体現場見学会へ。 青木茂氏は、“リファイニング建築〈再生建築〉”の提唱者。リファイニング建築については、事務所HP内コンセプト参照。

早稲田ビルは昭和48年に建設された築47年の老朽化した、8階建の鉄筋鉄骨コンクリート造一部鉄筋コンクリート造の建物。今回の計画では長寿命化を図るため、耐震補強、設備更新、内外装を一新する大規模模様替え及び用途変更を行う。既存不適格を維持すべく、増築は行わず、再度検査済証を取得する計画としている。
既存建物が台形の形状で5階から建物がセットバックしているため、建物のバランスが悪くなっており、それを解決するための設計案を見出すには時間がかかったという。
計画のポイントは、建物内に大きなボイドを2箇所設け、法的な避難経路を確保すると同時に、建物の環境負荷を低減するための吹抜けとしての役割も果たし、環境シュミレーションによりその効果を定量評価しているところ。
ガムテープでマーキングされた補修箇所をまとめ、補修履歴として作成する家歴書(写真の家歴書は別の現場のもの)。これは融資を借り入れる場合にも必要な書類となる。
工事は各階別に進めていて、1~3階の補強工事・解体工事の状況がみれた。
竣工は2022年2月末予定。青木茂建築工房では、リファイニング建築を広く知ってもらうため、完成見学会だけでなく解体現場の見学会も随時行っている。