2026年6月25日木曜日

「黄金湯 新宿店」 内覧会

墨田区錦糸町の銭湯・サウナ「黄金湯」は、新宿エリアに2号店となる「黄金湯 新宿店」を2026年7月上旬に開業する。開業を前に内覧会が開催された。

東新宿に建つ築50年の「金沢浴場」をリニューアルし、新たな地域のコミュニティ銭湯として生まれ変わった。

太陽熱で温めたお湯を浴槽やシャワーに利用することで、CO₂排出量を約38%削減。ボイラーは新装したため煙突は使用されていないが、シンボルとして活躍している。

内装設計は永山祐子氏によるもの。

改修前にあった入口を植栽のある中庭とし、両サイドに入口を設置。

島型の番台カウンターには、浴上がりに自社醸造のクラフトビールを楽しめるバーカウンター、DJブースを配置。

浴場は壁面銭湯絵モザイクタイルを残しつつ、うっすらとグラデーション塗装を施している。天井は創業当時のR天井を復元している。

ボイラー室等があった場所にサウナを増設。サウナは洞窟を思わせる作りになっている。男水風呂は外気浴スペースを設け、開放的な空間になっている。

男サウナ
美泡湯の水風呂(男)
女サウナ
美泡湯の水風呂(男)
サウナは男性の利用が多いため、女性用サウナに比べ広いスペースが取られているが、男女浴場が入れ替わる時があるので、その時はサウナも入れ替わるとのこと。

脱衣所

ビールはサーバーの他に瓶ビールを用意。定番の牛乳も用意されている。

「黄金湯 東京」に引き続き、高橋理子氏が「黄金湯 新宿店」ブランディングを行った。

靴箱のカギはクラウドファンディングに参加した個人や企業が記載されている。
用意されているシャンプー類にはロゴマーク。
グッズコーナー

【プロジェクト概要】

名称: 黄金湯 新宿店

所在地: 東京都新宿区新宿7-22-11 金沢マンション1F

最寄駅: 東京メトロ副都心線・都営大江戸線「東新宿駅」

用途: 公衆浴場(銭湯)

改修面積: 333.90㎡

施主: 株式会社新保浴場

ブランディング: 高橋理子株式会社

設計: 有限会社永山祐子建築設計

施工: 株式会社秀建/株式会社栗原内装/八和田設備工業株式会社

【WhO】アーティスト「ひがしちか」による新作4柄27点の発売を発表

野原グループは6月11日、壁紙ブランド「WhO(フー)」において、アーティストのひがしちかによる新作4柄27点を発売したと発表した。インテリアスタイルユニットを通じて展開するもので、アーティストの表現力を空間デザインに取り込む取り組みの一環として位置づけられる。
新たに加わったラインアップは、「season’s」「rain of hearts」「pure lines」「雨の唄」の4シリーズで構成され、品番はCRCH401から427までを設定する。価格は1メートルあたり4,500円(税別・送料別)。いずれも横方向に連続する柄を基調とし、壁面全体で一体的な表現を生み出す設計が採られている。

デザイン面では、ひがしちか特有の大胆なストロークと軽やかな筆致を生かしつつ、色彩の重なりや質感の違いを丁寧に組み合わせることで、空間に自然なリズムと奥行きをもたらす構成としている。特に廊下や通路などの長手方向に広がる空間においては、視線を引き寄せるアクセントとして機能しながらも、過度な主張に偏らず周囲と調和する表現を志向した。壁面を単なる仕上げ材としてではなく、空間の印象や体験そのものを左右する要素として捉え直した点に特徴があるとみられる。
△rain of hearts / CRCH407 
△season’s / CRCH401 ~ 406
雨の唄 / CRCH420 ~ 427
pure lines / CRCH412 ~ 419

ひがしちかは作品に込めた意図について、色を人に重ね合わせて捉える感覚に言及し、隣り合う色同士の関係によって印象が変化し、調和や対比の中から新たな物語が生まれるといった視点を反映したとしている。こうした発想は、見る者が壁紙という日常の背景を通じて自身の内面に意識を向ける契機にもなり得るとされ、空間における情緒的な価値の創出につながる構成となっている。
ひがしちか
1981年長崎県生まれ。文化服装学院を卒業後、2010年から2022年にかけて傘ブランド「Coci la elle(コシラエル)」を展開し、独自の色彩感覚と詩的な表現で評価を得てきた。近年は書籍の装画や執筆などにも活動の幅を広げ、長野県の山間部に構えたアトリエを拠点に制作を続けている。




WhO

2026年6月24日水曜日

【CIBONE】インテリアブランド「PIET HEIN EEK」のエキシビションを開催

CIBONE(東京・表参道)は、オランダのインテリアブランド「PIET HEIN EEK」のエキシビションを6月19日から7月19日まで開催すると発表した。会期初日にはデザイナー本人が来日し、同日18時からレセプションを実施、さらに19時からは建築家の長坂常氏とのトークイベントも予定している。

本展では、スクラップ材木や工場廃材などを素材として活用する同氏の代表的な家具を中心に展示し、とりわけ創作の原点とされるキャビネットを軸に構成した。ピート・ヘイン・イークの作品は、素材が持つ経年変化や不均一性を否定せず、その履歴や痕跡をデザインの要素として取り込む点に特徴があり、廃材に新たな価値を与える制作手法とともに、完成品においても色味や質感をそのまま生かした表現が採用されている。
展示の中心となるキャビネットは、約35年前にオランダ・アイントホーフェンのデザインアカデミー在籍時に手がけた卒業制作に起源を持つもので、同氏の制作思想が初めて具体化されたプロダクトとして位置づけられる。今回はスクラップウッドによる代表作に加え、アルミやオーク材を用いたバリエーション、日本の生活様式に対応して設計されたキャビネット「Window / drawer cabinet」なども並び、素材や用途の広がりを示す構成となる。また、当初制作された世界10台のカップボードのうちの1点が特別展示されるほか、新作の初披露も含まれ、制作の系譜を俯瞰できる内容とした。
会場内にはオランダ・アイントホーフェンにある同氏の工房施設「Piet Factory」の様子を紹介する映像も設置し、制作工程や思想への理解を促す構成とした。さらにインテリアスタイリスト作原文子氏によるスタイリングを取り入れ、展示と空間演出を一体化させている点も特徴となる。

ピート・ヘイン・イークは、素材への着目からデザインを発想するアプローチで知られ、廃材を積極的に用いることで循環型のものづくりを体現してきた。素材に対する価値観の転換を促すと同時に、工業生産とは異なる個別性のある家具を生み出す作風が評価されており、プロダクトそのものだけでなく制作プロセスを含めた思想が支持を集めている。

2026年6月23日火曜日

【AREA】「NYCxDESIGN Awards 2026」において椅子「Chair A-10」がWINNERを受賞

日本発インテリアブランドAREA(運営会社NODA Japan)は、米ニューヨークで開催された国際的デザイン賞「NYCxDESIGN Awards 2026」において、椅子「Chair A-10」が最優秀賞にあたるWINNERを受賞したと発表した。あわせてフロアライト「BLESSED STONE」が入賞に相当するHONOREEに選出されており、複数作品が評価を受けた。ニューヨーク拠点の開設から3年目での受賞となり、日本発インテリアブランドとしては唯一のWINNER受賞となった。

同アワードは建築やインテリア、プロダクトなど幅広い領域を対象に、デザイン性に加えコンセプトや空間性、文化性、現代性といった複合的な観点から審査が行われる国際的な評価制度で、世界のデザイン潮流を映す場として位置づけられている。

受賞したChair A-10は、英国の伝統的なウィンザーチェアをモチーフとしながら、日本の神社建築に見られる構造原理を取り入れて再構成した椅子となる。鳥居に着想を得たシルエットと、主柱とそれを支える脇柱という構造概念を背面に応用することで、日本建築特有の静謐な緊張感と構造的な美しさを表現した設計となっており、空間に自然に溶け込みながらも存在感を保つ造形が評価されたとされる。なお同製品はこれに先立ちフランスのDNA Paris Design AwardsでもHonorable Mentionを受賞しており、欧州と米国の双方で評価を得ている。
近年、家具やインテリア分野では機能性やデザイン性に加え、文化的背景やストーリーを含む総合的な価値が重視される傾向が強まっており、地域固有の思想や伝統を現代のデザインに翻訳する試みが国際的に注目を集めている。とりわけ日本の美意識に根差した設計思想は、ミニマリズムや空間性への関心の高まりと相まって評価の対象となる場面が増えている。

AREAはこうした潮流の中で、素材の選定から加工に至るまで職人の技術を重視し、長く使える家具づくりを志向してきたブランドで、ニューヨークを旗艦拠点としてグローバル市場への発信を強化している。今回の受賞は、日本的感性を軸としたデザインが国際市場で一定の評価を獲得した事例として位置づけられ、同社の海外展開の進展を示す動きとして注目される。




AREA
https://area-japan.co.jp/

2026年6月22日月曜日

吉野石膏、千駄木に隈研吾設計のアートライブラリーが竣工

 石膏を原料とする建築材料の事業等を展開する吉野石膏株式会社は、創業家ゆかりの地である東京都文京区千駄木に、「千駄木林町 須藤記念アートライブラリー」を建設した。(写真1)

(写真1)アートライブラリー 外観 設計:隈研吾建築都市設計事務所


本施設は、歴代会長の邸宅跡地に整備されたアートライブラリーであり、吉野石膏美術振興財団の約8,000冊の美術図書が閲覧可能。
また、山形美術館と天童市美術館に寄託してきた絵画コレクションも本施設で展示される。将来的に、所蔵するコレクションの展示にとどまらず、近代アートも含めた、企画展も行うことが考えられている。


設計は建築家・隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所が手掛け、日本の伝統的な建築様式である校倉造りに着想を得た、「AZEKURA」のデザインを採用。施行は大林組。

(写真2)通りからのアプローチ


 多目的に利用可能な場所を屋内外に備え、敷地内には旧邸宅の一部が再現されており、歴史的な記憶を未来へ紡ぐ設計となっている。(写真2)

今後は蔵書・美術品の収蔵および公開に向けた準備を段階的に進め、2027年秋頃の本格的な運用開始が目指される。


【企業概要】

社名:吉野石膏株式会社
本社所在地:東京都千代田区丸の内3丁目3番1号(新東京ビル)
代表取締役社長:須藤 永作
設立:1937年(創業:1901年)
事業内容:せっこう(石膏)を原料とする建築材料の製造・販売など
公式サイト:https://yoshino-gypsum.com/
instagram:https://www.instagram.com/yoshino.gypsum/


2026年6月19日金曜日

【四国化成建材】アルミシステム塀「アートウォール」周辺機能などを強化し発売

四国化成建材は、アルミシステム塀「アートウォール」を刷新し、2026年6月から販売を開始した。2012年の発売以来、ブロック塀やフェンスに代わる新たな選択肢として提案してきた同製品について、今回は用途拡大と機能向上を図り、外構提案の幅を一段と広げる内容となっている。
「アートウォール」は、パネルと支柱を組み合わせる「seed(シード)」と、アルミフレームに長尺の化粧材を取り付ける「modern(モダン)」の2タイプで構成される。いずれも軽量で施工性に優れ、現場での作業負担を抑えながら安全性の高い塀を構築できる点が特長となる。塗り壁やタイルなど多様な仕上げに対応し、意匠性の自由度を確保しつつ、倒壊リスクが懸念される既存塀の改修需要を背景に採用が広がってきた。

今回のリニューアルでは、こうした基本性能に加え、用途に応じた選択肢の拡充が図られている。中でも「seed」タイプは、高さ600ミリメートル以下の軽微な土留めに対応できる仕様を新たに備え、外構工事における見切り用途にも活用が可能となった。専用パネルに砂利と同社の充填材「アクセルブースト」を組み合わせることで強度を確保し、従来は別部材で対応していた領域を一体的に提案できる構成とした。

また、両タイプとも高さバリエーションを拡充し、圧迫感を抑えつつプライバシー確保に配慮した高さ2.1メートルに加え、非住宅分野で需要の高い高さ3メートルの仕様を追加したことで、住宅から商業施設、公共空間まで幅広い用途への対応力を高めた。さらに「seed」タイプでは厚さ150ミリメートルの仕様を追加し、非住宅用途における設計要件にも応えやすい構成としている。
△高さバリエーションの追加(seed/modern) 
△宅配ボックスの組み込み_QB-P1型(seed)

周辺機能も強化され、薄型笠木や宅配ボックスの組み込み、仕上げ材のバリエーション追加など、デザインと機能を一体で提案できる体制を整えた。単体製品としてだけでなく、外構全体の計画に組み込むことで、統一感のある空間づくりが可能となる点も特徴となる。

背景には、老朽化したブロック塀の安全性への関心の高まりに加え、外構分野において施工効率と意匠性の両立が強く求められている状況がある。アルミ素材を採用する同製品は軽量で取り扱いやすく、施工時の負担軽減や輸送効率の向上に寄与することで、製造から施工に至る過程での環境負荷低減にもつながるとされる。さらにリサイクル性にも優れることから、環境配慮型建材としての側面も評価されている。

同社は今回の仕様拡充を通じて、「アートウォール」を単なる塀材にとどめず、多様な外構ニーズに応える基幹製品として位置づけを強化する考えとみられる。安全性、施工性、意匠性を備えた外構材への需要が高まる中で、リニューアル製品が市場でどの程度浸透するかが注目される。




四国化成建材

【四国化成建材】太陽光発電機能を屋根と一体化したエクステリア製品「ソリスルーフ」に駐輪場タイプを追加

四国化成建材は、太陽光発電機能を屋根と一体化したエクステリア製品「ソリスルーフ」に駐輪場タイプを追加し、2026年6月に発売したと発表した。従来のカーポート向けに加え、駐輪場用途へ展開を広げることで、発電機能を備えた外構空間の提案を強化する狙いがある。

新製品は、駐輪場の屋根とソーラーパネルを構造的に一体化させた点に特徴があり、一般的な後付け型の太陽光発電と異なり、屋根材そのものとしてパネルを組み込む設計を採用している。これにより屋根面積を有効活用でき、搭載型と比べて発電効率の向上が見込まれるほか、部材数を抑えた構成によってコスト低減や施工性の向上にも配慮した。パネルには両面発電型を用い、基本セット1台あたり4枚を搭載し、公称最大出力は合計1.84キロワットとした。パネルサイズは縦1,762ミリメートル、横1,134ミリメートルで、両面から光を取り込むことで発電量の増加を図る。
構造材にはアルミ押出形材を採用し、本体カラーはブラックつや消しとステンカラーの2種類を用意する。基本サイズは間口4,764ミリメートル、奥行1,980ミリメートルで、積雪荷重600ニュートン毎平方メートル、耐風圧強度は基準風速34メートル毎秒に対応するなど、屋外設置に求められる耐久性も確保した。なお、パワーコンディショナーなどの関連機材については別途市販品の手配が必要となる。

同社はオフィスや商業施設などの外構分野で景観と調和する設計を手がけてきた実績を持ち、今回もそのノウハウを生かし、機能性とデザイン性、利便性の両立を図ったとしている。日常的に利用される駐輪空間に発電機能を組み込むことで、利用とエネルギー創出を同時に実現する仕組みとした点が特徴となる。

開発の背景には、脱炭素化に向けた再生可能エネルギー導入の拡大があり、限られたスペースの中で効率的に発電するニーズが高まっている状況がある。建物本体だけでなく、外構設備にも発電機能を持たせる動きが広がる中、同社の「ソリス」シリーズは空間そのものを発電源として活用する考え方に基づき展開されてきた。

すでに駐車場向けのカーポートタイプや、2026年4月に発売した垂直設置型の「ソリスパネル」といった製品を投入しており、今回の駐輪場タイプの追加により、外構全体を発電設備として活用する提案が可能となる。今後はこれらの製品群を組み合わせ、環境負荷の低減と快適性を両立した空間づくりを進める方針としており、発電機能を備えたエクステリア市場における存在感を高められるかが注目される。




四国化成建材