2026年10月19日月曜日

【YKK AP】「ジーポート Pro」シリーズの新製品 上吊り屋根仕様の「ジーポート Pro BASE」を発売

 YKK APは、スチール折板屋根カーポート「ジーポート Pro」シリーズの新製品として、上吊り屋根仕様の「ジーポート Pro BASE」を10月15日に発売すると発表した。耐積雪性能100センチ、150センチ、200センチタイプを先行投入し、2027年春には30センチ、50センチタイプを追加する予定で、2026年度の売上目標は2億4000万円としている。

新製品は、従来シリーズが備える高い耐風圧強度と耐積雪性能を維持しながら、意匠性を高めた点が特徴となる。屋根を支える梁を屋根上部に配置する上吊り構造を採用したことで、カーポート内部から梁が見えないすっきりとした空間を実現。無骨な印象になりがちなスチール折板屋根のカーポートに対し、住宅や外構になじむシンプルで洗練されたデザインを追求した。
また、オプションとして設ける軒天パネルは、奥行き方向に伸びる一枚板のような意匠を採用し、ドライチークやステインウォールナットなど全8色を用意。ダウンライト照明の設置にも対応し、夜間の安全性を確保しながら高級感のある空間演出を可能にした。さらに、雨や雪の吹き込みを抑えつつ視線を遮るサイドパネルもラインアップし、ポリカーボネート製の「たてラインタイプ」とアルミ製の「目隠しパネル」の2種類を展開する。これらのオプションを組み合わせることで、車を保護するだけでなく、アウトドアやDIY、ガーデニングなどを楽しむ生活空間としての活用も提案する。 

性能面では、シリーズ共通の特長である基準風速V0=46メートル毎秒の耐風圧強度を確保し、日本全国の強風地域に対応する。耐積雪性能は最大200センチまで選択可能で、北海道や東北、北陸などの多雪地域を含め幅広いエリアでの設置を想定している。近年頻発する大型台風やゲリラ豪雨、短時間の大雪といった自然災害への備えとして、安全性と安心感を両立した商品と位置付ける。

近年、カーポート市場では高い耐風圧性や耐積雪性を備えたスチール折板屋根製品への需要が根強い一方、積雪の少ない地域では住宅デザインとの調和を重視したアルミ屋根製品の人気が高まっているという。YKK APはこうした市場環境を踏まえ、強度性能を確保しながらデザイン性も両立した製品の開発を進めてきた。

「ジーポート Pro BASE」は、自然災害への対応力を求める地域だけでなく、住まい全体の景観やライフスタイルとの調和を重視する需要にも応える商品として投入される。カーポートを単なる駐車スペースではなく、暮らしを楽しむ拠点(BASE)として提案することで、エクステリア市場における新たな価値創出を目指す考えだ。




YKK AP

2026年10月16日金曜日

【JOURNAL STANDARD FURNITURE】 Autumn / Winter New Collection 発表

ベイクルーズが展開するインテリアブランド「JOURNAL STANDARD FURNITURE」は、2026年秋冬シーズンの新コレクションを9月18日から全店舗で展開した。ファッションブランド「JOURNAL STANDARD」の感性をインテリアに反映する同ブランドは、今シーズン、クラフト感やノスタルジーを感じさせる温かみのある空間にモダンな要素を融合させ、エレガントで居心地の良い住空間を提案する。

新コレクションでは、JOURNAL STANDARDのファッションから着想を得たオリジナル家具やインテリアアイテムに加え、国内外のブランドを組み合わせたミックススタイリングを展開する。単体の商品提案にとどまらず、ファッションを楽しむようにインテリアをコーディネートするブランドならではの世界観を打ち出し、暮らしの空間全体を提案する内容となっている。
あわせて、Autumn/Winter New Collectionのビジュアルコンテンツも順次公開する。第1弾のルックは9月18日午後6時に公開され、第2弾は10月16日に公開予定。
ウェブ特集では、紙カタログには掲載されていない写真も紹介し、シーズンテーマをより立体的に表現する。ビジュアルでは、温もりのある素材感やクラシックな要素を現代的に再解釈したコーディネートを通じて、今季のインテリアスタイルを提案している。

また、9月18日から全国のJOURNAL STANDARD FURNITURE各店で紙カタログの配布も開始した。店頭ではコレクションの世界観を誌面で伝えるとともに、実際の商品や空間演出を通じてシーズンコンセプトを体感できる環境を整えている。

近年、家具やインテリア市場では機能性だけでなく、ライフスタイルや個性を反映した空間づくりへの関心が高まっている。こうした中、JOURNAL STANDARD FURNITUREはファッションとインテリアを横断する編集力を強みに、国内外のアイテムを組み合わせた独自の提案を続けてきた。今回の秋冬コレクションも、クラフト感や懐かしさを感じさせる要素と洗練されたモダンデザインを融合させることで、多様化する住空間ニーズに応える取り組みとして位置付けられる。

ベイクルーズは「JOURNAL STANDARD」や「IENA」をはじめ、ファッション、飲食、インテリアなど「衣・食・住・美」に関わる事業を展開しており、JOURNAL STANDARD FURNITUREはその住領域を担うブランドとして事業を拡大している。秋冬シーズンの新コレクションでは、単なる家具販売にとどまらず、暮らしそのものを豊かにするスタイリング提案を通じて、ブランド価値のさらなる発信を図る考えとみられる。  




ベイクルーズ
http://www.baycrews.co.jp/                       

2026年10月15日木曜日

2026年度グッドデザイン賞発表

公益財団法人日本デザイン振興会は「2026年度グッドデザイン賞」を発表した。

5,111件の審査対象のうち、1,484件が受賞した。受賞作品の中で特に優れたデザインとして評価された「グッドデザイン·ベスト100」から金賞を含む特別賞32点を選出し、金賞から最高賞である「グッドデザイン大賞」を選出された。

2026年度グッドデザイン大賞は、ヤマハ株式会社マイク付きドラム拡張モジュール「EAD50」が受賞した。

「EAD50」はバスドラムにセンサーユニットを装着するだけでドラムセット全体を高音質に収音し、ミキシングやエフェクト操作を手軽に行えるドラムPAソリューション。ミキサー、エフェクター、ドラム音源モジュールの機能を1台に集約し、煩雑なマイキングやサウンドチェックの手間を大幅に軽減。音色やエフェクトを、リアルタイムにドラマー自身がコントロールでき、各種アプリ連携にも対応する。

建築関連では、「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」、「OMO7横浜 by 星野リゾート」、「ニカイメノイエ」、「登戸・向ヶ丘遊園エリア開発|街に余白を編み込む」が2026年度グッドデザイン金賞を受賞した。

霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ
OMO7横浜 by 星野リゾート
ニカイメノイエ
登戸・向ヶ丘遊園エリア開発|街に余白を編み込む

2026年度グッドデザイン賞受賞作品展「G展・2026年度グッドデザイン賞受賞展」は、東京ミッドタウンにて10月31日(土)~11月4日(水)に開催される。


2026年10月9日金曜日

【NCN】SANU関西初拠点「淡路島1st」に木造ソリューション提供

木造建築プラットフォーム事業を展開する株式会社エヌ・シー・エヌ(NCN)は、株式会社SANUが兵庫県淡路市で開業した「SANU 2nd Home 淡路島 1st」において、木造建築に関する各種ソリューションを提供した。国内最大級のシェア別荘サービスおよび会員制セカンドホームサービスを展開するSANUにとって、関西エリアで本格展開する初の拠点となる施設で、NCNは構造設計から施工支援までを一体的に担い、事業立ち上げをサポートした。
 「SANU 2nd Home 淡路島 1st」外観

同施設で採用された建築モデル「RAY」は、Blue Bottle CoffeeやKarimoku Commons Tokyoなどの設計で知られる建築家・芦沢啓治氏とSANUが共同で開発した連棟型建築で、木の温もりを生かしながら、時間とともに移ろう自然光を空間体験の核に据えている。瀬戸内海を望む立地を生かした設計が特徴で、朝夕の光の変化が室内に豊かな表情を生み出し、建築とインテリアを一体的にデザインすることで洗練された滞在空間を実現した。

NCNはプロジェクトの初期段階から構造パートナーとして参画し、独自の「SE構法」を採用。構造計算や省エネルギー計算、プレカット材の供給に加え、大規模木造建築ネットワークを活用した施工支援を提供した。システム化された構造設計と確認申請対応を一括して行うことで、SANUが実績の少ない関西エリアで直面する設計負荷や施工会社との調整業務を軽減し、工期短縮による早期開業と事業収益性の向上につなげたという。
2階プライベートサウナのついた半露天風呂から瀬戸内海を望む

建設地は海を見下ろす東向きの高台に位置し、眺望と構造性能の両立が求められた。SE構法では特殊な金物によって柱と梁を強固に接合することで、高い耐震性と耐風性能を確保しながら、壁量に依存しない開放的な空間構成を実現。室内からは水平線や朝日を望むことができ、沿岸部特有の強風環境にも対応している。

また、「RAY」は全室にプライベートサウナと半露天風呂を備えており、複雑な荷重条件への対応が必要だった。NCNは独自開発の立体構造シミュレーションを用いて高度な構造計算を実施し、連棟建築特有の荷重バランスや水回り設備を含む建物全体の安全性を検証。自然光を生かした建築デザインを維持しながら、科学的根拠に基づく構造性能を確保したとしている。

「SE構法」の構造パース

さらに、今回のプロジェクトでSE構法による構造システムを最適化したことで、今後のSANUの多拠点展開においても構造図面や設計データの転用が可能となり、設計期間の短縮やコスト削減が期待される。NCNは、木造建築における設計・施工プロセスの効率化を通じて、早期開業と持続的な収益性向上を支援していく考えで、今回の取り組みはデザイン性と事業性を両立した木造建築プロジェクトの一例として注目されそうだ。




2026年10月8日木曜日

【SOAR NY】 ラフォーレ原宿の円筒形の建物を巨大な遊具に

 ニューヨーク・ブルックリンを拠点とするデザインスタジオSOAR NYは、ラフォーレ原宿の2026年秋冬シーズン広告ビジュアルのアートディレクションを担当し、「LAFORET THE PLAYGROUND」をコンセプトとした広告展開を実施している。アートディレクションを手がけたのは同スタジオ代表の花原正基氏で、ラフォーレ原宿の象徴的な円筒形建築を広告表現の一部として活用した点が大きな特徴となっている。
今回の企画は、ラフォーレ原宿が持つ独自の魅力を見つめ直すことから始まった。ロリータ、ストリート、ハイファッションなど、多様なファッションカルチャーが一つの建物の中に共存する同館を、花原氏は原宿らしいカオス性を体現する存在と捉え、「自分らしい表現を探しに来る場所」であり、夢中になれる遊び場として再解釈したという。そこから導かれたのが「LAFORET THE PLAYGROUND」というコンセプトで、誰もが自由に楽しめる遊び場とファッションの融合をテーマに据えた。

ビジュアルでは、洗練されたファッションに身を包んだモデルたちが遊具で遊ぶ姿を描写している。大人たちが本気で遊び場を楽しむという意外性が、ラフォーレ原宿らしい自由な価値観や遊び心を表現しており、ファッション広告でありながら街のカルチャーそのものを映し出す内容となっている。
中でも注目されるのが、神宮前交差点に面した円筒形ファサードを構図の一部として取り込んだデザイン手法だ。通常の広告が建物を掲出面として扱うのに対し、今回のビジュアルでは「うんてい」の曲線と建築のカーブを連続させ、モデルの身体の動きも含めて一つの造形として設計した。建築は背景ではなく、コンセプトを成立させる重要な要素となっており、広告と建築が一体となった表現を実現している。

撮影は東京ではなくニューヨーク・ブルックリンの実在する公園で行われた。スタジオで遊具を再現するのではなく、実際の遊具を使用することで自然な動きや表情を引き出し、リアリティのある世界観を構築したという。また、色彩豊かで造形的にも特徴のあるニューヨークの遊具を取り入れることで、多様な文化が混ざり合う原宿の街との共通性を表現した。

制作過程では、原宿の街を歩く人々の視点も重視された。外壁広告は歩行者が地上から見上げることを前提とするため、縮小模型を用いて円筒形建築での見え方を繰り返し検証しながら構図を調整したという。都市空間と建築、広告表現を一体的に捉えた今回の取り組みは、ラフォーレ原宿の存在そのものをメディアとして活用する新たな試みとして注目を集めている。



SOAR NY
https://www.soarnewyork.com

2026年10月7日水曜日

【WhO】「look. Walls & Interiors」シリーズに35点のデザインを追加

野原グループのインテリアスタイルユニットは、インテリア内装材・壁紙ブランド「WhO(フー)」において、米国・ダラス発の壁紙ブランド「look. Walls & Interiors」のデザインを採用したシリーズに新たに35点を追加し、9月29日から提供を開始した。今回の追加により、同シリーズではLOOK512からLOOK546までの26柄35点がラインアップされる。

新たに発表されたデザインは、空気の揺らぎや風の流れ、漂う気配といった目に見えない情景をモチーフにした表現が特徴で、空間に奥行きや広がりをもたらす意匠を多く取り入れている。筆致を生かしたアートワークや布地を思わせるテクスチャー、繊細な線画表現など、多彩な質感を組み合わせながら、抽象的なグラフィックから幾何学模様まで幅広いデザインをそろえた。

色彩はベージュやブラウン、淡いブルーを中心とした穏やかなトーンで構成されており、自然の風景を想起させる柔らかな色調によって、落ち着きのある居住空間やホスピタリティ空間を演出する。単なる装飾材としてではなく、壁面そのものを空間デザインの一部として捉え、居心地の良さや感性に働きかける環境づくりを提案する内容となっている。

「look. Walls & Interiors」は米国テキサス州ダラスを拠点とする壁紙ブランドで、写実的なグラフィックや大胆なパターンデザイン、アーティストとの協業によるコレクションなどを展開している。感性に訴えるドラマティックなデザイン表現を特徴としており、住宅だけでなくホテルや商業施設など多様な空間で採用されている。

WhOは国内外のデザイナーやブランドによる壁紙デザインをデジタルプリント技術で展開するブランドとして事業を拡大しており、近年は空間の個性や物語性を重視するインテリア需要の高まりを背景に、アート性の高い商品提案を強化している。今回追加された「LOOK」シリーズも、壁紙を単なる仕上げ材ではなく、空間に情景や質感を重ねながら利用者の感覚に働きかけるデザイン要素として位置付ける取り組みの一環となる。

価格は1メートル当たり8100円(税別・送料別)。住宅市場に加え、ホテルやオフィス、店舗など、空間の独自性を重視するプロジェクトでの活用も見込まれそうだ。



WhO

2026年10月6日火曜日

【SANU】 長野県・東御にSANU 2nd Home「AMANAGI(あまなぎ)」誕生

SANUは、国内最大級のシェア別荘サービス「SANU 2nd Home」の新拠点「AMANAGI(あまなぎ)」を長野県東御市に開業したと発表した。これにより同社が展開するセカンドホームは全国38拠点242室となり、既存建築を再生して活用するリノベーションライン「Selection Series」としては17作目となる。
AMANAGIの企画・設計は、同社のインハウス建築チーム「SANU ARCHITECTS」が担当した。前オーナーが長年育んできた建築の価値を継承しながら、東御市の地形や気候、周辺環境との調和を重視して再構築したもので、多くの会員にとって「もう一つの家」となる滞在拠点として位置付けられている。

施設名の「AMANAGI」は、拠点から望む広大な景観の中で光と風が巡り、凪のような静けさに心がほどけていく情景を表現したものという。浅間山と湯の丸高原の間を吹き抜ける風や、刻々と変化する光の表情を感じながら過ごせる環境を特徴としている。
建築面では、東御特有の自然環境を読み解くことから設計を始めた。浅間山の裾野を見渡し、湯の丸連峰や高原に囲まれた土地は風の通り道として知られ、森や畑を渡る風によって景観や空気感が絶えず変化する。SANU ARCHITECTSは現地調査を重ねながら、そうした自然の揺らぎを建築空間に取り込むことを目指したとし、築35年を経た建物が備える高天井や大開口、連続する細窓、外部へと視線が抜ける構成、コーナーダイニングなどの特徴的な骨格を継承し、大規模な改変ではなく既存の魅力を活かす方向で改修を進めた。木材の質感やグリーンを基調とした配色など、建物に刻まれた時間の蓄積を感じられるよう、家具や内装の仕上げも必要最小限に抑えたという。
室内には、長野県の伝統工芸である内山和紙を用いた特注のペンダント照明を設置したほか、同じ和紙を積層して東御の山並みを表現したアート作品も採用した。地域文化や風景の要素を室内空間に取り込み、土地とのつながりを感じられる環境づくりを図った。
外構計画では、敷地内で長年育ってきた枝垂れ桜や菖蒲、紫陽花、ツツジなどの植生を一本も伐採せずに保存しながら庭を再設計した。新たに設けた焚き火スペースには、鳥や小動物が羽を休められるバードバスなども配置し、人だけでなく地域に息づく生物との共生を意識した空間とした。

SANUは近年、地域に残る建築資産や景観資源を活用した拠点整備を進めており、AMANAGIはその取り組みを象徴する事例の一つとなる。既存建築の記憶を受け継ぎながら土地固有の自然や文化を滞在体験に反映させることで、二拠点居住や多拠点生活の新たな選択肢としての役割も担うとみられる。





SANU