2026年10月26日月曜日

【日建設計】新社長に勝山太郎氏が就任 グラングリーン大阪などを担当

▲勝山太郎次期社長(左)と大松敦社長

日建設計は21日、勝山太郎取締役常務執行役員(61)が2027年1月1日付で次期社長に昇格する人事を発表した。大松敦社長(66)は代表権のある会長に就く。社長交代は21年以来、6年ぶりになる。

勝山太郎氏は1990年に日建設計に入社後、設計部門に所属し、グラングリーン大阪をはじめ、梅田中之島、御堂筋などでの多くの大阪都心部の開発プロジェクトに携わりながら、オフィス、キャンパス計画、地域の交流拠点など幅広い建築設計を手掛けてきた。

会見で、勝山次期社長は「組織設計事務所として培ってきた豊富な知識や経験、新たな分野を開拓していく精神を引き継ぎながら、人とAI(人工知能)の協創に取り組み、経営ビジョンの実現を力強く推し進めたい」と抱負を述べた。

大松敦社長

大松敦社長は、近年の建設産業の動向を、「デジタル化やAI活用などが求められ、建築生産のプロセスそのものが大きく変わる"歴史的変革期"」とした上で、「この歴史的変革期の中にどう先手を打つかが問われる局面にあり、これからの時代に向けて変革を力強く進める体制へ移行することが最善だと考えた」と述べた。

また、勝山次期社長を任命した理由として、「設計部門のプロフェッショナルである建築家として、多くの専門家をまとめてきた実績が十分にあること」に加え、「プロジェクトにおいて、エンジニアや施工者など多くの人たちのモチベーションを作り出したこと」など建築設計の専門家であること、またマネージャーとしての手腕を高く評価。「組織の屋台骨である建築設計についての深い経験と知識を持っている」ことも決め手とした。

今後、大松氏は代表取締役社長に就任し、業務執行は新社長に引き継いだうえで、新体制を後方から支援することに専念される。

勝山太郎次期社長

大松氏の後任となる勝山氏は、組織の指針として、「多様な専門性を結集し、社会課題の解決に挑むことで、社会への新たな価値提供と組織の成長」を掲げ、そのために自身の役割として「社員一人ひとりのビジョン成長意欲と組織の志や未来像を共鳴させることが重要である」と述べた。

また設計監理とコンサルティング業の比重について「双方に重きを置く」ことを強調し、「設計監理というコア事業を遂行することで、コンサルティングの価値が生まれる。両軸を推進し好循環を生み出せる組織を目指していく」とした。

■代表取締役社長社長執行役員 プロフィール

 
勝山 太郎 (かつやま たろう)
 一級建築士

1990年  早稲田大学大学院修士課程終了後、同年日建設計に入社。
2020年  執行役員設計グループマネージャー、
2022年  執行役員大阪代表 兼設計部門 設計グループプリンシパル
2024年  常務執行役員大阪オフィス代表 兼
      設計監理部門設計グループ代表 
2025年  取締役常務執行役員大阪オフィス代表
      現職に至る

主な実績として、中之島フェスティバルタワー・ウエスト、コンラッドタワー大阪を手掛けたほか、グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発事業)などにも携わった。京都府出身。65年7月29日生まれ、61歳。


■ 会社概要

株式会社 日建設計

本店            東京都 千代田区飯田橋2丁目18番3号
創業            1900年[明治33年]6月1日、
設立            1950年[昭和25年]7月1日
資本金         4億6,000万円[株主:役職員100%]
URL         https://www.nikken.jp/ja/
事業内容 建築の企画・設計監理、都市・地域計画およびこれらに関連する調査・企画コンサルタント業務

2026年10月23日金曜日

TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2026開催

「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2026」が東京ミッドタウンにて10月16日より開催された。

今年で2回目となる当イベントは、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏をクリエイティブディレクターに迎え、「あたりまえの日常が、おもしろくなるデザインイベント。」をスローガンにデザインの魅力や価値を再発見するデザインの祭典。
今年のテーマは「みつめる」
テーマについて説明する佐藤卓氏
膨大な情報やイメージが絶えず行き交う現在において、じっくりと何かを「みつめる」時間や体験を通じて、新たな思考や創造に出会うきっかけを提案する。

会場では国内外で活躍するクリエイターによる作品の展示や音楽ライブ、全国から個性豊かな書店や文具店が集結。来場者にとって身近な視点からデザインに触れ、その魅力を発見できる機会を提案する。
屋外にはTOKYO MIDTOWN DESIGN TOUCH 2022にて展示された永山佑子氏デザインの「うみのハンモック」が再び展示される。

11月4日(水)まで
TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE

https://kenchiku.co.jp/event/evt20261021-2.html

【NOT A HOTEL】 Ateliers Jean Nouvelの手がける「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」最新ビジュアルを公開

 NOT A HOTELを手掛けるNOTAは「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」についても、新たに最新ビジュアルを公開した。世界自然遺産として知られる屋久島を舞台に進められているプロジェクトで、「光の魔術師」とも称されるヌーヴェル氏ならではの建築表現が、より具体的な姿として示された。
計画地となる屋久島は、豊かな生態系と原生的な自然環境を有し、年間を通じて多雨な気候に特徴がある。公開されたビジュアルでは、建築は大地から隆起するように現れる岩とガラスによって構成され、周囲の森や地形と一体化するような佇まいを見せている。建築そのものを風景に対置するのではなく、自然の一部として融合させる考え方がうかがえる。

デザインの核となるのは、ジャン・ヌーヴェル氏が長年追求してきた光と自然現象の演出だ。ガラス面には森の気配や雨による陰影が映し出され、降り注ぐ雨や流れる水の音までも空間体験の一部として取り込む構成となっている。屋久島特有の気候条件を制約ではなく建築体験の重要な要素として捉え、自然環境と建築を密接に結び付ける計画としている。

また、建築を構成する岩とガラスの対比も大きな特徴となる。重厚な地形の力強さを感じさせる岩の存在と、光や風景を映し込む透明なガラスが共存することで、自然と人工、物質性と透明性といった相反する要素を同時に表現。時間帯や天候によって刻々と変化する光景が、滞在者に多様な感覚体験をもたらす空間として構想されている。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図です。上記仕様は変更になる場合があります。


【ジャン・ヌーヴェルによる「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」コンセプト】
最も洗練されたものは、自然の中にある。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は、何もない。
このプロジェクトは、単に住まう場所をつくることではない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちることなのだ。
まるで現代美術の収集家のように、石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法を見出すことができる。
それは自然であり、場所であり、芸術作品であり、雨であり、水の音だ。
その根底にあるのは石。時間や雨風によって形作られ、歳月の記憶をまとう永遠の存在。
その周囲には岩や石壁が、まるで昔からここに存在していたかのように配置される。
この島はまるで宝物のような場所だ。
現れては消え、すべてが変化しうる場所でありながら、それでも常に、静かに想いに耽る喜びを与えてくれる。
ここでは時間は不変で、静謐は絶対的、瞑想的でなければならない。
ガラスのように最もシンプルな素材が選ばれるのは、雨への感覚を研ぎ澄ますため。
水の透明性や、その向こうに広がる空を映し出し、そこから湧き上がる根源的で自然な感情を呼び起こすためだ。




NOTA
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2026年10月22日木曜日

【NOT A HOTEL】ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)とのプロジェクトを発表

NOT A HOTELを展開するNOTA は、スイスを拠点とする世界的建築家ユニット〈Herzog & de Meuron〉が設計を手がける沖縄の新プロジェクトを発表した。計画地は海に面した崖地で、ランドスケープそのものを主役に据えた1棟のヴィラを整備する。沖縄で豊富な開発実績を持つ株式会社ASAKAとの共同開発となり、地域性や自然環境を生かした滞在体験の創出を目指す。
建築の特徴は、崖から海へ向かって大胆に張り出す2枚の水平スラブにある。水平線へと視線を導く構成によって海への眺望を最大限に引き出すとともに、シンプルながらも力強い建築表現を実現した。さらに、海と連続するように設けられた3枚目のスラブにはインフィニティプールを配置し、テラスとしても機能させることで、陸地と海の境界に立つ特別な体験を生み出す計画となっている。

ヘルツォーク&ド・ムーロンは本計画について、「建築はランドスケープと競い合うのではなく、ランドスケープそのものを強調し、その体験をより鮮明なものにする」と説明する。傾斜する海岸の岩場に最小限の建築的介入として3枚のスラブを挿入することで、沖縄の豊かな自然環境をより強く感じられる空間を目指したという。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図です。上記仕様は変更になる場合があります

外観は極めてミニマルな構成となる一方、内部には多様な空間体験が用意される。主要なリビング空間は高い天井高を確保し、開放感に満ちた伸びやかな空間とすることで、構造システムの明快さとモニュメンタルな存在感を際立たせる。さらに、丁寧に仕上げられたオーク材の壁が建物を貫くように配置され、スクリーンのような役割を果たしながら、プライベート空間と共用空間を緩やかに分節する。

内部では、ベッドルームやシャワールーム、バスルーム、キッチンなどの機能空間を、巨大な構造体の中に彫刻的なオブジェとして組み込む計画だ。広がりのある共用空間と、変化に富んだ私的空間との対比によって、多層的な体験を生み出すことを狙う。建築全体はミニマルな構成でありながら複雑な空間性を内包し、周囲の自然や時間の移ろいと呼応するよう設計される。


【ジャック・ヘルツォーク コメント】
「この建築が立つ敷地は、信じられないほど壮観であると同時に、繊細で傷つきやすい自然の一部でもあります。この特別な場所のための私たちの建築には、その自然に対する敬意と、そこから受ける高揚の両方が反映されています。
目で見て、手で触れることのできる多様な素材を用い、スケールやプロポーションが変化していく空間の連なりを展開することで、ここを訪れる人々の感覚的な体験をより豊かなものにしていきます。」




NOTA
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2026年10月21日水曜日

【NOT A HOTEL】安藤忠雄氏とのプロジェクトを発表

NOTAは、世界的建築家の安藤忠雄氏が率いる安藤忠雄建築研究所と協働する新たな「NOT A HOTEL」プロジェクトを発表した。
今回発表された新プロジェクトでは、日本を代表する建築家である安藤忠雄氏が設計を担当する。計画地は近畿地方の海沿いに位置する半島で、円形の大屋根と有機的な形状の水盤を特徴とするヴィラ群を整備する。安藤氏が長年追求してきたコンクリート建築の表現を基盤に、直線と曲線が織りなす幾何学的な構成を採用。ミニマルでありながら重厚感のある空間と、時間や季節によって変化する光と影、さらには自然との対比と調和を通じて、滞在そのものを建築体験へと昇華させることを目指している。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図です。上記仕様は変更になる場合があります。
計画では、斜面地に沿って5棟のヴィラを配置する。厳格なグリッドに基づく構成を採用しながらも、地形に応じてそれぞれ異なるレベルに設けることで、森と海に囲まれた景観に自然に溶け込む計画となっている。中でも半島の先端に位置するヴィラは、海へ向かって開かれた円形フォルムを採用し、大パノラマの海景を取り込む設計とした。建築の中心には空へ向かって開かれたヴォイドが設けられ、内外を問わず光や風、海の気配を感じられる構成となっている。

安藤氏は本プロジェクトについて
「美しく、そして激しい、半島の風景。
その力に負けない建築を、どうつくるか。
何とも難しい。けれど、心高ぶる挑戦です。」と、コメントしている。

また、安藤氏は建築コンセプトについて、「海を眺めるための建築ではない。海とともに生きる、精神の豊かさが息づく場所」を目指したとしている。豊かな自然に包まれた敷地の特性を生かしながら、人と自然との関係性を見つめ直す場として構想した。視線の先には海と緑が広がり、人工と自然の境界が水平線へと溶け込んでいく景観を創出することで、日常と非日常の間にある新たな滞在体験を提案する。




NOTA
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2026年10月20日火曜日

【山口産業】佐賀県で「大阪・関西万博クウェートパビリオン移設記念セレモニー」を開催

佐賀県は11月7日、佐賀県立産業技術学院(多久市)で「大阪・関西万博クウェートパビリオン移設記念セレモニー」を開催する。
2025年大阪・関西万博で注目を集めたクウェートパビリオンの一部を、膜構造建築メーカーの山口産業が佐賀県へ寄贈し、同学院敷地内への移設・再構築が完了することを受けて実施するもので、万博レガシーを地域資産として継承する取り組みとして注目される。
移設されるクウェートパビリオンは、大阪・関西万博で「先見の明かり」をテーマに建設された施設で、山口産業が長年培ってきた膜構造技術と施工技術を生かして建設に参画した建築作品。本来は万博閉幕後に解体・廃棄される予定だったが、同社が解体から輸送、再構築までの費用を負担したうえで佐賀県へ寄贈し、新たな形で保存・活用するプロジェクトが進められてきた。

移設先となる佐賀県立産業技術学院は、県内のものづくり人材を育成する教育拠点として位置付けられている。再構築されたパビリオンは、万博という国際的な舞台で生まれた建築技術やデザインの価値を次世代へ伝える象徴的な施設となる見込みで、地域住民や学生が触れられる新たな交流の場としての役割も期待されている。

同施設の公開は単なる建築物の移設にとどまらない。万博会場で注目を集めた建築作品を地域へ受け継ぐことで、国際イベントの成果を一過性のものに終わらせず、持続的な教育資源や地域資産へと発展させる試みとして位置付けられている。特に、パビリオンを構成する膜構造建築は、大空間を軽快に覆う先進的な技術として知られ、建設を学ぶ学生にとっても実物を通じて学べる貴重な教材となる。

山口産業は、本プロジェクトを通じて佐賀県および県内ものづくり産業の発展に貢献したい考えを示している。同社は、再構築されたパビリオンが地域に親しまれる拠点となり、学院で学ぶ若者たちがものづくりへの誇りを育む場になることを期待しているという。

2026年10月19日月曜日

【YKK AP】「ジーポート Pro」シリーズの新製品 上吊り屋根仕様の「ジーポート Pro BASE」を発売

 YKK APは、スチール折板屋根カーポート「ジーポート Pro」シリーズの新製品として、上吊り屋根仕様の「ジーポート Pro BASE」を10月15日に発売すると発表した。耐積雪性能100センチ、150センチ、200センチタイプを先行投入し、2027年春には30センチ、50センチタイプを追加する予定で、2026年度の売上目標は2億4000万円としている。

新製品は、従来シリーズが備える高い耐風圧強度と耐積雪性能を維持しながら、意匠性を高めた点が特徴となる。屋根を支える梁を屋根上部に配置する上吊り構造を採用したことで、カーポート内部から梁が見えないすっきりとした空間を実現。無骨な印象になりがちなスチール折板屋根のカーポートに対し、住宅や外構になじむシンプルで洗練されたデザインを追求した。
また、オプションとして設ける軒天パネルは、奥行き方向に伸びる一枚板のような意匠を採用し、ドライチークやステインウォールナットなど全8色を用意。ダウンライト照明の設置にも対応し、夜間の安全性を確保しながら高級感のある空間演出を可能にした。さらに、雨や雪の吹き込みを抑えつつ視線を遮るサイドパネルもラインアップし、ポリカーボネート製の「たてラインタイプ」とアルミ製の「目隠しパネル」の2種類を展開する。これらのオプションを組み合わせることで、車を保護するだけでなく、アウトドアやDIY、ガーデニングなどを楽しむ生活空間としての活用も提案する。 

性能面では、シリーズ共通の特長である基準風速V0=46メートル毎秒の耐風圧強度を確保し、日本全国の強風地域に対応する。耐積雪性能は最大200センチまで選択可能で、北海道や東北、北陸などの多雪地域を含め幅広いエリアでの設置を想定している。近年頻発する大型台風やゲリラ豪雨、短時間の大雪といった自然災害への備えとして、安全性と安心感を両立した商品と位置付ける。

近年、カーポート市場では高い耐風圧性や耐積雪性を備えたスチール折板屋根製品への需要が根強い一方、積雪の少ない地域では住宅デザインとの調和を重視したアルミ屋根製品の人気が高まっているという。YKK APはこうした市場環境を踏まえ、強度性能を確保しながらデザイン性も両立した製品の開発を進めてきた。

「ジーポート Pro BASE」は、自然災害への対応力を求める地域だけでなく、住まい全体の景観やライフスタイルとの調和を重視する需要にも応える商品として投入される。カーポートを単なる駐車スペースではなく、暮らしを楽しむ拠点(BASE)として提案することで、エクステリア市場における新たな価値創出を目指す考えだ。




YKK AP