2026年3月13日金曜日

2026年プリツカー建築賞は、スミルハン・ラディック氏が受賞

 ハイアット財団は、建築界で国際的に最も権威ある栄誉とされる「プリツカー建築賞」の2026年受賞者として、チリ・サンティアゴを拠点とする建築家 スミルハン・ラディック・クラーク(Smiljan Radić Clarke)氏 を選出したと発表した。

Smiljan Radić Clarke, photo courtesy of The Pritzker Architecture Prize



第55代プリツカー建築賞受賞者 
スミルハン・ラディック・クラーク氏の 
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【KANADEMONO】1.6cm極細フレームの“空間編集シェルフ”を発売

 KANADEMONOは、わずか1.6cm幅の極細スチールフレームを採用した新作収納シリーズ「THE FRAME SHELF」を公式オンラインストアで発売した。9,000通りを超える家具カスタマイズを提供するKANADEMONOは、住空間の課題に寄り添う家具づくりを行ってきた。今回登場した「THE FRAME SHELF」は、圧迫感を抑えながら、暮らしの変化に合わせて拡張し“育てていける”新しい収納の形として開発された製品となる。
THE FRAME SHELFの最大の特徴は、限界まで細く設計された 1.6cmのスチールフレームで、一般的なシェルフに多い太いフレームに比べ、視線を遮らず空間に軽さを与えるため、部屋が狭く見えやすい都市部の住まいでも圧迫感を抑えられる。素材には、レザーのような上質さを感じるマットなシボ塗装を採用し、シャープなディテールを持ちながら置く物を引き立てるデザインに仕上げている。本製品は、購入時が完成形ではなく、棚板・背面パネル・ハンギングバーなどを後から追加・組み替えできる構造を持つ。収納量の変化や住まいの移動、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応し、買い替えではなく“編集”によってアップデートできる点が大きな特徴となる。

〇THE FRAME SHELF:3つの魅力
1|空間に馴染むシャープなデザイン
1.6cm角フレームとマットなスチール塗装が、空間の視覚ノイズを軽減し、部屋を広く見せる。凹凸を抑えたミニマルな構造は、どんなテイストの部屋にも馴染む。
2|暮らしと用途に合わせて選べる4サイズ
棚は 1連(STANDARD/HIGH)、2連(STANDARD/HIGH) の4種類を展開。
耐荷重:棚板1枚あたり 30kg
耐荷重:全体 75kg
用途や設置場所に応じて自由にレイアウトできる。
3|専用オプションで収納の可能性が広がる
後付けできる棚板や背面パネル、ハンギングバーなどを組み合わせることで、書類収納から飾り棚、ワードローブ、家族の共有収納まで、役割を自在に変更できる。

〇多様な生活シーンに対応するユースケース
(Workspace)
デスクサイドに配置し、書類・ガジェットをすぐ手に取れる位置に確保。
抜け感のあるデザインが集中を妨げず、ワークスペースを快適に保つ。
(Garage & Hobby)
自転車、工具、アウトドア用品など“無骨なギア”との相性も良い。
見せる収納として、ショップのようなディスプレイを実現する。
(Living & Dining)
リビングとダイニングの間仕切りとして活躍。光と視線を通すため
圧迫感が少なく、グリーンやアートを飾ることで空間の雰囲気も向上する。




THE FRAME SHELF 特設ページ
https://kanademono.design/collections/frame-shelf

2026年3月12日木曜日

2026年度グッドデザイン賞 新正副審査委員長を発表

公益財団法人日本デザイン振興会は、3月12日に「2026年度グッドデザイン賞 新正副審査委員長発表会」を開催し、新たな正副審査委員長と2026年度の活動概要を発表した。

審査委員長には、株式会社中川政七商店 元会長・中川 淳氏が就任した。審査副委員長には、各領域における専門分野のプロフェッショナルである川上 典李子氏、鈴木 元氏、原田 祐馬氏の3名が就任した。

(左から:深野日本デザイン振興会理事長、原田氏、川上氏、中川氏、鈴木氏)

原田氏は「地方中小企業をクリエイティブな方々と再生をしてきたが、経営者とデザイナーが分かり合えないことが多かった。経営者がクリエイティブのリテラシーを上げ、デザイナーが経営のリテラシーを上げ、デザインと経営が共に協力しながら力を発揮しないと日本のブランドは、さらに発展することが厳しいのではないか。グッドデザイン賞という場がデザイナーと経営者の協業の場になればよいと思う」と述べた。

■2026年度グッドデザイン賞 審査委員(敬称略)

審査委員長

中川 淳(VISION to STRUCTURE 代表)

審査副委員長

川上 典李子(ジャーナリスト | 21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター)

鈴木 元(プロダクトデザイナー | GEN SUZUKI STUDIO 代表)

原田 祐馬(デザイナー | UMA/design farm 代表)


公益財団法人日本デザイン振興会:https://www.jidp.or.jp/

【millegraph】『原子力と都市計画』(西山夘三記念叢書 2)を発刊

ミルグラフは、乾 康代 著『原子力と都市計画』(西山夘三記念叢書 2)を発行した。

本書の主題は、原子力発電所である。
原発はひとたび重大事故が起これば、その影響は甚大かつ広範に及び、回復には長い時間を要する。そのため、原発の立地にはこれまで人口の少ない過疎地域が選ばれてきた。
しかし、どれほど過疎の地域であっても、そこには必ず人々の営みがある。では、原発の設置にあたって、どのような地域開発計画が立てられ、いかなる立地規制が整備されてきたのか。原発事業者は進出先の地域コミュニティにどのような働きかけを行い、立地地域はどのように変容していったのか。そして、福島第一原発事故は私たちにどのような教訓を残したのか。本書は、こうした問いに応えるべく、原子力開発をめぐる都市計画と地域社会の姿を中心に論じていく。(まえがきより抜粋)

日本の原子力開発は茨城県東海村で始まった。そのときそこに都市計画の規制はなかった。
以降、倣うように各地の過疎地域に原発がつくられ、人々の生活や生業が変容してきた。70年にわたる日本の原子力開発と立地地域の歴史を追い、世界の原発の状況と比較する。
福島第一原子力発電所の事故から15年。ロシアのウクライナ侵攻や円安といった国際情勢によるエネルギー価格高騰を受け、国は原発再稼働へと舵を切った現在、都市と社会の安全を根源から考えるための1冊。

『原子力と都市計画』 目次
まえがき
第Ⅰ章 「原子力の平和利用」と原子力開発
 1 「原子力の平和利用」
 2 若狭と東海村
第Ⅱ章 世界の原発地図
 1 原発と都市
 2 イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、中国、韓国の原発
 3 福島第一原発事故の教訓
第Ⅲ章 東海村と植民地主義開発
 1 東海村の原子力開発
 2 原産の都市計画
 3 近代都市計画と植民地
 4 原発計画と植民地主義統治
 5 村の原子力関係の建築
第Ⅳ章 原発立地の規制制度
 1 住民の安全を軽視した規制制度の系譜
 2 中曽根康弘と原子力都市計画法
 3 東海村のグリーンベルト構想
第V章 原発と過疎地──福島県大熊町と双葉町
 1 過疎農漁村の急増
 2 福島県の原発誘致
 3 原産の農村調査
 4 原産の思惑と地域社会の葛藤
第Ⅵ章 原発立地の全国展開
 1 漁村に集中した原発計画
 2 原発の誘致と拒否
 3 漁村の論理
第Ⅶ章 原子力開発と東海村の変容
 1 村に原子の火がともった
 2 JCO臨界事故
 3 農民のライフヒストリー
 4 地域産業の課題
第Ⅷ章 原発立地地域の未来を考える
 1 旧産炭地域の教訓
 2 原発廃炉地域の教訓
 3 福島第一原発事故の教訓
 4 ダークツーリズムに学ぶ
第Ⅸ章 現代科学と原子力
 1 原子力開発の展開
 2 復興と自立
 3 参加と対話
あとがき
参考文献
図版出典



『原子力と都市計画』(西山夘三記念叢書 2)
発行 2026年3月11日
判型・頁数 四六判・320頁 上製本
言語 日本語
定価 本体3,600円+税
デザイン 小池俊起
発行所 millegraph
印刷・製本 サンエムカラー
ISBN 978-4-910032-14-6




millegraph

2026年3月11日水曜日

【ユニオン造形文化財団】 第32回ユニオン造形デザイン賞 表彰式 開催

第32回ユニオン造形デザイン賞は、審査員に建築家の米田明氏を迎え、テーマ「つながる建築」をもとに昨年10月から12月にかけて応募を募り、87作品の応募作品が集まり、審査の結果、優秀賞4点と奨励賞2点の計6作品が選出され、表彰が開催された。

審査員の米田氏は審査講評の中で「大賞の作品はなかったが、あえて優劣をつけなかった。」と述べ、受賞者には「選ばれなかった作品を含めて、今回のことを機に更に建築を深めて欲しい。」と伝えた。また、表彰式後には、米田明氏により今回のテーマでもある「つながる建築」についての講演が行われた。


第32回ユニオン造形デザイン賞
https://uffec.com/archives2025/

ユニオン造形文化財団

2026年3月10日火曜日

【カペラ京都】隈研吾 氏が建築を担当による「現代の町家」を体現するデザインコンセプトを公開 

2026年春、日本初のカペラホテルズ&リゾーツのホテルとして京都・宮川町の歴史ある地に開業を控えるカペラ京都が、隈研吾建築都市設計事務所とブリューイン デザイン オフィスによるデザインコンセプトを公開した。京都最古の禅寺・建仁寺や花街文化を伝える宮川町歌舞練場に近いこの場所で、地域に親しまれてきた旧小学校校舎の記憶を継承し、「知と文化の探訪の場」として新たな息吹を吹き込む構えとなる。

建築を担当する隈研吾建築都市設計事務所(Kengo Kuma and Associates)、インテリアを手がけるシンガポール拠点のBrewin Design Office(ブリューイン デザイン オフィス)は、文化の継承やクラフトマンシップ、現代的な美意識を共存させた空間を創出した。建築家・隈研吾氏は「宮川町は京都市の中心にありながら建仁寺を核とし、静けさと落ち着きを色濃く残す貴重な場所。この静けさをホテルでも受け継ぎたい」と語る。氏の建築は京都特有の細い路地のスケール感を尊重し、周囲の町並みに調和する低層構成を実現している。

ブリューイン デザイン オフィスは漆や和紙、陶器、木材といった伝統素材を現代視点で再解釈し、質感や触感を重視したインテリアを設計した。京都を象徴する伝統的な町家を現代的に再解釈し、光と素材が織りなす静謐な世界観を通して、京都が持つ多層的な魅力と発見が続いていく体験を提供する構成となっている。

京都の街に息づく独特の空間構造も建築の核に据えられた。隈氏は「京都には細い路地が縦横に走り、歩くたびに大小さまざまな寺社や史跡が突然現れる。こうした小さな発見の連続こそ京都の魅力」と語り、ホテルでもその「軽やかな精神性」を楽しめるよう設計している。アプローチには祇園を思わせる細い路地や障子越しの光、水音が織り込まれ、動線にあえて「緩急」をつけ「圧縮と解放」を繰り返すことで、京都の街を歩くかのような体験が徐々に立ち現れる。




カペラ京都 概要
住所:京都府京都市東山区小松町130
電話番号:075-606-5810
客室数:全89室(内29室がスイート)
付帯施設:シグネチャーレストラン、和食レストラン、フレンチブラッスリー、ペストリーショップ、スパ



2026年3月9日月曜日

【カナエテ】壁に浮かぶ洗面台” Lavitas に壁付け水栓モデルが登場

カナエテは、天板とボウルを一体成型したシームレスデザインの洗面台「Lavitas(ラヴィタス)」に、壁付け水栓モデルを追加し、公式ECサイトにて展開している。Lavitasは、継ぎ目のない造形と独自の構造設計により、壁から浮いて見えるような軽やかな佇まいを実現しており、サイズ・水栓・カラーを組み合わせた全72通りから選べる点が特徴となっている。
Crafreeはこれまで、世界的デザイン賞 iF Design Award を受賞した洗面ボウル「Nuar(ヌアール)」、グッドデザイン賞を受賞したコンパクトキッチン「Levloc(レヴロック)」など、ホテルライクな空間づくりを支える製品を展開してきた。同ブランドは、洗面空間を「洗う場所」から「魅せる場所」へと進化させる思想のもと、Lavitasの開発を進めてきた。
普遍的な美しさの追求を軸に、余計な要素を排除することで、邸宅のような品格のある洗面空間をつくり出すことを目指している。

■ Lavitas の3つの特徴
1|重力を感じさせない“浮遊する洗面台”
壁面に浮かぶような佇まいを成立させる構造設計により、建築的な美しさと空間の広がりを演出する。
2|既製品とオーダーメイドの境界を消す「72通りの選択肢」
サイズ3種(W900 / W1200 / W1650)、水栓、異素材パネル(木・石・ステンレスなどのカラー展開)を自由に組み合わせ、オーダーメイドのように空間へ最適化できる。
3|視覚的ノイズを排した“シームレス造形”
天板とボウルを一体成型することで継ぎ目を排除。デザイン面だけでなく、清掃性や快適性を高め、水が流れる動作そのものが美しさとして成立する構造となっている。





カナエテ