同製品は、墨流し柄を取り入れることで、時間の経過とともに風合いを深める天然木の表情を表現した点に特徴がある。木粉と樹脂を融合した再生木材でありながら、質感や陰影の細やかさを追求し、建築空間における意匠性の向上に寄与する設計となっている。従来の後付け部材とは異なり、空間全体のデザインを構成する要素としての役割を持たせた点に位置づけがあるとみられる。
開発の背景には、2025年に投入したデッキ材「デッキND KKAA」が高い評価を得たことがある。今回、その意匠性を踏襲しながら用途を拡張し、ルーバーとして製品化した。デッキと組み合わせることで、屋内から屋外へと連続する空間構成や、床から壁、天井へとつながる一体的なデザインが可能となり、光と影の変化を取り込んだ立体的な空間演出を実現する。こうした構成により、再生素材でありながら天然木に囲まれたような質感を空間全体で表現できる点が特徴となる。
再生木「プラスッド」は、森林保全の観点から発生する間伐材などの有効活用を目的に開発された素材で、地域資源の循環や地産地消といった考え方を背景としている。こうした思想に隈研吾建築都市設計事務所が共鳴し、機能性と意匠性を兼ね備えた建築素材の開発が進められてきた経緯がある。近年は脱炭素化への対応に加え、建築における質感やデザインへの要求が高まっており、環境配慮型素材にも高い意匠性が求められる傾向が強まっている。
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