NOT A HOTELを展開するNOTA は、スイスを拠点とする世界的建築家ユニット〈Herzog & de Meuron〉が設計を手がける沖縄の新プロジェクトを発表した。計画地は海に面した崖地で、ランドスケープそのものを主役に据えた1棟のヴィラを整備する。沖縄で豊富な開発実績を持つ株式会社ASAKAとの共同開発となり、地域性や自然環境を生かした滞在体験の創出を目指す。
建築の特徴は、崖から海へ向かって大胆に張り出す2枚の水平スラブにある。水平線へと視線を導く構成によって海への眺望を最大限に引き出すとともに、シンプルながらも力強い建築表現を実現した。さらに、海と連続するように設けられた3枚目のスラブにはインフィニティプールを配置し、テラスとしても機能させることで、陸地と海の境界に立つ特別な体験を生み出す計画となっている。
ヘルツォーク&ド・ムーロンは本計画について、「建築はランドスケープと競い合うのではなく、ランドスケープそのものを強調し、その体験をより鮮明なものにする」と説明する。傾斜する海岸の岩場に最小限の建築的介入として3枚のスラブを挿入することで、沖縄の豊かな自然環境をより強く感じられる空間を目指したという。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図です。上記仕様は変更になる場合があります
外観は極めてミニマルな構成となる一方、内部には多様な空間体験が用意される。主要なリビング空間は高い天井高を確保し、開放感に満ちた伸びやかな空間とすることで、構造システムの明快さとモニュメンタルな存在感を際立たせる。さらに、丁寧に仕上げられたオーク材の壁が建物を貫くように配置され、スクリーンのような役割を果たしながら、プライベート空間と共用空間を緩やかに分節する。
内部では、ベッドルームやシャワールーム、バスルーム、キッチンなどの機能空間を、巨大な構造体の中に彫刻的なオブジェとして組み込む計画だ。広がりのある共用空間と、変化に富んだ私的空間との対比によって、多層的な体験を生み出すことを狙う。建築全体はミニマルな構成でありながら複雑な空間性を内包し、周囲の自然や時間の移ろいと呼応するよう設計される。
【ジャック・ヘルツォーク コメント】
「この建築が立つ敷地は、信じられないほど壮観であると同時に、繊細で傷つきやすい自然の一部でもあります。この特別な場所のための私たちの建築には、その自然に対する敬意と、そこから受ける高揚の両方が反映されています。
目で見て、手で触れることのできる多様な素材を用い、スケールやプロポーションが変化していく空間の連なりを展開することで、ここを訪れる人々の感覚的な体験をより豊かなものにしていきます。」
NOTA
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