さらに、単なる建築記録にとどめず、書斎で研究に向き合う織田氏の姿を3D空間内に合成する試みも行われた。居住者の存在を含めて記録することで、生活の痕跡や時間の流れといった要素をも保存する「物語性」を備えたアーカイブを実現したとしている。
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国際交流基金(東京)は来年5月にイタリアで開催される第20回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示のキュレーターを発表。建築家・金野千恵(teco代表)が選出された。プロジェクトメンバーには金野のほか、出展作家として、黄 聲遠 (田中央聯合建築師事務所 主宰)、水 雁飛(Yanfei Architects 主宰)、西澤俊理(NISHIZWAARCHITECTS)、らが参加。また、〈環境編集〉として菅健太郎(Arup)が参画する。(写真1)
第20回の総合テーマである「Do Architecture―For the Possibility of Coexistence Facing a Real Reality」に対し、金野が掲げる日本館テーマは、「モンスーンコモナリティ」。アジアの地域で培われてきた営為を“モンスーン・アジアのコモナリティ(共通性)〟として取り上げることで、建築、環境を通した、共同性を考える。
展示では、アジア各地で活動する建築家および環境編集が共同し、地域に共通してみられるコモナリティの場を立ち上げる。日本館の特徴である屋根や床、地面などの要素を起点とし、各メンバーが共同設計を行うことでモンスーンアジアの体験を創出する。
会見で金野さんは「モンスーン・アジアということをキーワードに共通点を見出すことで、これからの未来を考え、建築の可能性を示すことの出来る建築展になるのではないか」と話した。(写真3)
■第20回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 全体概要
総合テーマ:「Do Architecture —For the Possibility of Coexistence Facing a Real Reality」
総合ディレクター:Wang Shu、Lu Wenyu
開催場所:ジャルディーニ地区(Giardini di Castello)、
アルセナーレ地区(Arsenale)、他ヴェネチア市内各所
会期:2027年5月8日(土曜日)~11月21日(日曜日
公式Webサイト:https://www.labiennale.org/en
■日本館 展示概要
日本館テーマ:「MONSOON COMMONALITY」
主催/コミッショナー :国際交流基金(JF)
日本館キュレーター:金野 千恵(建築家/t e c o 代表)
出展作家:黃 聲遠(建築家/⽥中央聯合建築師事務所 主宰)
水 雁飛(建築家/Yanfei Architects 主宰)
西澤 俊理(建築家/NISHIZAWAARCHITECTS、滋賀県⽴⼤学 准教授)
環境編集:菅健太郎(環境編集、建築家/Arup、京都⼯芸繊維⼤学 特任准教授)
Webサイト:https://venezia-biennale-japan.jpf.go.jp/j/
株式会社イトーキは、日本橋本社12階のオフィスをリニューアルし、メディア向け内覧会を開催した。
今回のリニューアルは、人的資本経営の考え方を背景に、従業員の能力発揮を最大化するオフィス環境の構築を目的として実施されたもの。
従来のABW(Activity Based Working)をベースとしながら、チームでの協働を支援する空間を強化した点が特徴となる。
同社では、位置情報サービスや従業員アンケート、会議室予約システムなどから取得したデータを活用し、オフィス利用状況や働き方の分析を継続している。
内覧会では、その分析結果をもとに実施した空間設計の考え方について説明が行われた。
新オフィスでは、個人の集中作業に対応する「オープンワークエリア」に加え、チーム単位でも利用できる「チームコワークエリア」を拡充。
また、飲食や交流が可能な「コモンズエリア」の面積も4倍近く拡大し、多様なコミュニケーションが生まれる環境となった。
3つのエリアに分かれているが、全体的に広々と抜け感のある空間に統一されている中で、床や照明、色使いなどで圧迫感のない明確なエリア分けがされていた。
さらに、センサーやAIを活用した運用システムを導入。スペース利用状況の可視化や予約管理の効率化を図るとともに、取得したデータを今後のオフィス運営や環境改善に活用していくとしている。
https://www.itoki.jp/company/news/2026/0611_renewal/
株式会社Maristoは、椅子張り用ファブリック事業の開始に伴う内覧会を開催した。
同社はタイルを中心としたマテリアル提案を行ってきたが、新たに椅子張りファブリックの取り扱いを開始。
空間づくりにおける素材の選択肢を広げる取り組みとして、スペインのファブリックブランド「Crevin(クレビン)」とのパートナーシップによる事業をスタートした。
Crevinは、スペイン・バルセロナ近郊で自社一貫生産を行うファブリックメーカーで、環境配慮型の生産体制と耐久性・メンテナンス性を備えた椅子張り生地を展開している。
会場では、新たに展開する椅子張りファブリックコレクションを中心に展示を実施。
壁面には多彩なカラーやテクスチャーの生地サンプルが並び、用途や特徴ごとに紹介。
大判サイズのファブリック展示や椅子張りの施工事例展示も行われ、生地の色彩や質感を確認できる構成となっていた。
また、Crevinが取り組むサステナビリティ活動についても紹介。
生産時の排水削減や端材の再利用、再生可能エネルギーの活用などに関するパネル展示が行われたほか、防汚性能や耐久性を備えた「Performance+」についても説明が行われた。
会場内では、ファブリックに加え、タイルと合わせた空間デザインボードも展示。各種マテリアルを組み合わせた空間提案パネルや施工イメージを通じて、商業施設やオフィス、ホテルなどを想定したコーディネート例を紹介。
タイル展示エリアでは、2026年の新商品シリーズを展開。
玄武岩とライムストーンの表情を組み合わせた「Terrasale」や、立体感のあるフォルムとクロムメッキのデコパーツが特徴の「Melody」などを展示した。
実物サンプルと空間イメージを組み合わせた展示により、色彩や質感、形状の違いによる空間演出例を紹介していた。
内覧会では、ファブリックとタイルを組み合わせた展示を通じて、新たなマテリアル提案と製品ラインアップを発信した。
株式会社Maristo
オカムラ