2026年9月25日金曜日

【関西フエルトファブリック】ドイツのウールフェルトブランド「HEY-SIGN(ハイサイン)」の日本国内展開を本格化

関西フエルトファブリックは、ドイツのウールフェルトブランド「HEY-SIGN(ハイサイン)」の日本国内展開を本格化する。日本総代理店として法人向けカタログを公開したほか、9月1日からは主要4色のウールフェルト原反を国内在庫し、造作家具や内装用途向けに短納期での供給を開始する。

HEY-SIGNは、ウール100%のフェルト素材を用いたインテリアブランド。40色以上のカラーバリエーションを展開し、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具や吸音プロダクトを展開している。近年、オフィスや公共施設ではオープンスペース化が進む一方で、反響音や話し声による音環境の改善が課題となっており、同ブランドは吸音性能を持つインテリア製品として欧州を中心に採用が広がっている。
同社は今回、家具やパーティション、壁面装飾などコントラクト市場向け製品をまとめた法人向けカタログを公開。オフィスや商業施設、公共空間における音環境改善と空間デザインの両立を提案する。

また、主要カラーのフェルト原反を国内在庫化することで、既製品だけでなく造作家具や内装仕上げ材としても活用しやすい供給体制を整える。これにより、設計者や施工会社はプロジェクトごとに柔軟なデザイン提案が可能になるという。
HEY-SIGNの素材は再生可能な天然素材であるウールを使用しており、吸音性に加えて耐久性や断熱性も備える。環境配慮への関心が高まるなか、同社はサステナブルな空間づくりに貢献する素材としても提案を強化していく考えだ。

2026年9月24日木曜日

【Studio NOI】ショールームリニューアル/New_Brand Giopato_&_Coombes

 スタジオノイは1986年の創業以来、INGO MAURER、OLUCE、BOCCI、BOMMAの4ブランドを日本に紹介してきた。創業40周年を迎えるにあたり、新たにGiopato & Coombes(ジョパート・クームス)を迎え、ショールームをリニューアルオープンされた。


同社が大切にしてきたのは、単に空間を照らすことではなく、「こころに響く照明」である。設計にあたっては、既存の構造体が持つ姿をそのまま活かし、新たに加える要素も色や質感が響き合う素材に限定、砕石や大谷石を敷石として用いることで、構造体の素朴な質感と繊細な照明とのコントラストを際立たせる空間が目指された。

新たに迎えるGiopato & Coombesは、ヴェネチア郊外を拠点とし、クリスティアーノ氏とパートナーのパット氏の夫妻によって運営されている。

デザインに光という新たな次元を加えることを理念とし、日常の中の特別な瞬間を切り取る照明作品を制作している。

代表作の一つはシャボン玉から着想を得たもので、内部に光を取り込むことで影や眩しさを生じさせず、空間全体に柔らかく分散した光をもたらす構造となっている。

「Bolle」

「Bolle」カラーバリエーション


「Bruma」

「Bruma」


「Cirque」

「Gem」

「Scarabei」

制作工程は手作業による成形や彫刻的な加工など多岐にわたり、最終的には職人の手仕事を経て仕上げられる。

同ブランドは国際的な高級メゾンやラグジュアリーブランドとの協業実績を持ち、日本国内の複数の店舗にも作品が採用されている。


今回のリニューアルでは、新ブランドの加入だけでなく、
既存の4ブランドについても新作が新たに設置され、展示のボリューム感が一段と増した。
5つのブランドが織りなす多様な光の表現を、より充実したラインナップで体感できる空間となっている。
bomma Fragment Line

bomma Dew Drops Circle

BOCCI 93


Studio NOI https://www.studio-noi.com/

2026年9月22日火曜日

【くわや】3D地図データを取得できるウェブアプリサービス「ちずうつし」をリリース

株式会社くわやは、3D地図データを取得できるウェブアプリケーションサービス「ちずうつし」をリリースした。建築設計事務所や建設会社、建築系学生などを主な対象とし、計画地周辺の建物や地形情報を3DデータやCADデータとして出力できる。リリース時点では東京都全域の建物・地形データに対応し、地形データについては全国で利用可能。現在は無料で公開している。

建築の初期検討では、敷地だけでなく周辺環境を把握する作業が欠かせない。模型や完成予想パースを制作する際には、周辺建物や地形のデータが必要になるが、実際には複数のソフトや公開データを組み合わせながら手作業で整えることも多く、その準備に少なくない時間を取られてきた。
「ちずうつし」は、そうした作業を簡略化するために開発されたサービスだ。利用者は地図上で範囲を指定するだけで、建物や地形の3Dデータ、道路形状のデータを取得できる。3DデータはGLB形式で出力され、地形の詳細度も設定可能。さらにDXF形式によるCADデータの出力にも対応しており、等高線や建物外形、道路形状を平面図として利用できる。

また、試験運用機能として国土交通省の3D都市モデル「PLATEAU」に対応したCityGMLデータの出力機能も備える。LOD1からLOD3相当のデータを取得でき、BIMや都市スケールでのシミュレーション、ビジュアライゼーションなどへの活用も想定している。
システムには、PLATEAUの建物・道路データと国土地理院の地理院タイルを活用。独自に開発した三次元アルゴリズムによって、高速な描画とデータ生成を実現したという。従来は専用ソフトを用いたデータ加工や手作業による作成が必要だった工程を省力化することで、計画検討のスピード向上につなげたい考えだ。

開発したくわやは実際に建築設計業務を手掛ける建築士が運営する会社。近年、設計実務では3Dデータの活用が当たり前になりつつある一方、その出発点となる周辺データの整備には依然として多くの手間が残されていた。同社は、データ作成に費やしていた時間を減らすことで、設計者が本来取り組むべき建築計画や空間検討に集中できる環境づくりにつなげたいとしている。




くわや

2026年9月21日月曜日

【タカショーデジテック】和の屋外照明新製品「Suiren(スイレン)」シリーズを発売

タカショーデジテックは、和の屋外照明ブランド「yomosugara(よもすがら)」の新製品「Suiren(スイレン)」シリーズを8月31日に発売した。

「yomosugara」は、日本の原風景や自然観を現代の照明デザインとして再解釈することを目指して立ち上げられたブランドだ。ブランド名は万葉集にも登場する古語「よもすがら」に由来し、「夜通し」「一晩中」を意味する。昔の人々が夜の時間の中で風景や人に思いを巡らせた豊かな時間を現代に取り戻したいという思いが込められている。
同ブランドが着目したのは、日本人が古くから親しんできた自然の光だ。夕暮れから夜へ移り変わる薄暮の明るさや、水辺に映る月明かりの揺らぎなど、自然と共にある穏やかな光をモチーフに据える。海外のランドスケープ照明に見られる装飾性や強い存在感とは異なり、周囲の環境に静かに寄り添う光によって、心地よい夜の風景を生み出そうとしている。

「Suiren」は、水面に浮かぶ睡蓮の葉をモチーフにデザインされた照明シリーズで、透明な層に包まれた灯具が、まるで水に覆われたようなみずみずしい表情を生み出す。高さや大きさの異なる3タイプを展開し、複数を組み合わせることで自然な高低差とリズムをつくり出せるのが特徴だ。植栽や水景、アプローチ空間などに配置することで、庭園の中に溶け込むような情景を演出する。

「ミラノデザインウィーク2025」出展の様子   写真 太田拓実


写真 太田拓実


「yomosugara」は和風空間だけを対象としたブランドではない。日本的な自然観や光の捉え方をベースにしながらも、ホテルや商業施設、住宅など幅広いランドスケープ空間への展開を想定している。海外の設計者やデザイナー、日本文化への関心が高い層を主なターゲットとし、日本発の屋外照明ブランドとして海外市場での展開を進める考えだ。




タカショーデジテック






2026年9月18日金曜日

【白井屋ホテル】「ミロコマチコ at SHIROIYA 《空気に根をおろす》」を開催

白井屋ホテルは、群馬県前橋市で展開するアートイルミネーション企画として「ミロコマチコ at SHIROIYA 《空気に根をおろす》」を開催する。
会期は2026年9月19日から2027年1月12日まで、点灯時間は毎日17時から23時までで、鑑賞は無料。本企画は、同年に前橋中心市街地で初開催となる「第一回 前橋国際芸術祭 2026」のプログラムの一つとして実施され、市街地全体の回遊と連動する取り組みとして位置づけられる。
展示には、画家で絵本作家のミロコマチコ氏を起用し、インスタレーション作品《空気に根をおろす》を展開する。同氏の特徴である力強い筆致による動植物の表現を基盤に、生命の連なりや循環をテーマとして構成され、空間全体に広がる世界観を観客が体感できる設えとした。会場には、建築家・藤本壮介氏が設計した同ホテルのグリーンタワーが用いられ、植栽に覆われた立体的な建築と作品が交差することで、奥行きと没入感を伴う鑑賞環境が形成される。

演出の軸には、前橋国際芸術祭が掲げるテーマ「めぶく。」が据えられる。ミロコ氏が拠点を置く奄美大島から着想を得た「空想の種」が空間に根を張り、やがて芽吹いていくイメージが展開され、成長する生命の躍動が光の演出とともに表現される。種が広がり、育ち、変化していく過程を通じて、行き交う人々と作品とのあいだに緩やかな関係が生まれ、視覚的な体験が街の風景と重なり合う構成となる。
同ホテルのアートイルミネーションは、周年記念事業として継続してきた取り組みで、冬の恒例行事として地域に根付きつつある。来訪者や地域住民の心に灯をともすことを目的に、宿泊施設の枠を超えて公共的な文化発信を担ってきた経緯があり、今回は芸術祭と連動することで、その役割をさらに広げる格好となる。街なかを歩く体験とアート鑑賞を結び付け、回遊性の向上と地域の魅力発信を図る狙いがうかがえる。



白井屋ホテルアートイルミネーション2026
『ミロコマチコ at SHIROIYA 《空気に根をおろす》』 
■展示期間
2026年9月19日(土)- 2027年1月12日(火)
点灯:毎日17:00 - 23:00
 
■場所                                                                             
白井屋ホテル
群馬県前橋市本町2-2-15  
027-231-4618
 
■料金
鑑賞無料





白井屋ホテル

2026年9月17日木曜日

【78合同会社】 建築CGパース専用・人物添景AI「Hitokata(ヒトカタ)」正式リリース

建築CGパース向け人物添景AIサービス「Hitokata(ヒトカタ)」を提供する○○は、8月24日に正式版をリリースした。完成した建築CGパースに人物だけを追加できるサービスで、人物素材の選定や切り抜き、合成といった作業を効率化できる。正式リリースに合わせて料金プランを発表するとともに、新たに季節設定機能とチーム利用向け機能を追加した。

Hitokataの特徴は、画像全体をAIで再生成するのではなく、完成済みのパースに人物のみを生成・配置する点にある。建築デザインやマテリアル表現を変えることなく、人種や年齢、服装、性別、人数などを指定した人物を加えられるため、従来のデザイン意図を維持しながら添景作業を進められる。建築設計事務所やCG制作会社では、パース制作工程の中でも人物素材の収集や加工に時間を要することが少なくなく、同サービスはそうした実務上の負担軽減を狙う。

正式版では、パースの季節設定に応じて人物の服装を変更できる「季節設定機能」を追加した。春・夏・秋・冬の4種類から選択でき、夏は軽装、冬はコート姿といった形で季節感を反映できる。背景の植栽や光環境と人物の装いを一致させることで、より自然な空間表現につながるとしている。あわせて、設計事務所やCGチームでの利用を想定した「メンバー招待機能」も実装した。オーナーアカウントから人数制限なくメンバーを招待でき、契約に含まれる生成枚数をチーム全体で共有できる。追加のシート課金は不要で、オーナー、管理者、メンバーの3段階の権限設定に対応する。
サービスはサブスクリプション方式を採用し、無料の「Trial」プランでは20枚まで生成可能で、人数や服装などの基本設定に対応。有料プランではアルファ付き人物素材のダウンロードやブラー表現機能、人種・年齢指定、季節設定などが利用できる。また、完成画像が必要な場合にのみ利用できるダウンロードパックも用意されている。正式リリースを記念し、新規登録者にはProプランを1カ月間無料で提供する。

コンペ提案などで使用されるシルエット表現と、完成予想パース向けの実人物表現を使い分けられるなど機能も充実しており、人種、年齢、性別、子どもの有無、服装などを細かく指定可能。さらに透明度調整やブラー表現によって、建築を主役にしながら人の活動や時間の流れを演出できる。人物のみをアルファ付きで出力する機能も備えており、Photoshopなど既存のCG制作フローへの組み込みも想定している。




78合同会社
https://nanahachi.works/

2026年9月16日水曜日

【グローカルスタンダードプロダクツ】岡本太郎の名作「サイコロ椅子」5年ぶりに再発売

岡本太郎が1957年にデザインしたラタン家具の名作「サイコロ椅子」が、約5年ぶりに再販売される。販売元のグローカルスタンダードプロダクツは、新たな生産拠点と製作体制を整備し、2026年10月から販売を開始する。

「サイコロ椅子」は、岡本太郎が国際デザインコミッティー(現デザインコミッティー)の創設メンバーとして活動していた1957年に誕生した作品。製作を担った山川ラタン製作所で、岡本太郎と岡本敏子が直接デザインを行い商品化された。サイコロを思わせる立方体のフォルムと、ラタンによる有機的な曲線が特徴で、家具でありながら造形作品としても高い評価を受けてきた。
2011年には岡本太郎生誕100周年記念事業「TARO100祭」の認定復刻品として復刻され、グローカルスタンダードプロダクツが販売を開始。しかし2021年、新型コロナウイルス感染症の影響で生産拠点を失い廃盤となっていた。廃盤後も再販を求める声が寄せられていたことから、同社は新たな製作体制を構築し、このほど再復刻を実現した。
今回の再販売では、復刻時から製作監修を務めてきた山川譲氏の指導のもと受け継がれてきた造形を踏襲。ラタンの性質を熟知した職人が一脚ずつ手作業で製作する。六面体の構造を構成する編み込みや接合部には高度な技術が求められ、天然素材ならではの表情も魅力となっている。





株式会社グローカルスタンダードプロダクツ