2026年9月11日金曜日

【コトブキシーティング】スタジアムやアリーナの観客席に特化した専門カタログ「Stadium&Arena」を発行

コトブキシーティングは、スタジアムやアリーナの観客席に特化した専門カタログ「Stadium&Arena」を8月26日に発行した。国内のライブ・エンターテインメント市場が拡大を続けるなか、施設運営者や自治体、設計者向けに、観客席計画に必要な製品情報や導入事例をまとめた一冊となっている。

カタログは「納入事例」と「プロダクト(製品紹介)」の2部構成。納入事例では、5大ドームをはじめ、近年開業したアリーナ、自治体施設、学校体育館など、規模や用途の異なる36施設を掲載する。施設ごとの写真に加え、観客席の特徴や採用シートの選定理由なども紹介し、観客席計画の参考資料として活用できる内容とした。
製品紹介では、スタジアムやアリーナ向けの観客席約30種類を収録。コートサイド席やプレミアムシート、グループ観戦向けの座席、スイートルーム用シートなど、観戦環境や価格帯に応じた製品をラインアップする。さらに、ステージや電動間仕切りなど、客席周辺環境を構成する関連製品についても掲載した。

また、施設用途に応じた客席レイアウト例や技術資料、関連法規なども収録しており、観客席計画に関する専門資料集としての役割も担っており、発行の背景には、拡大を続けるライブ・エンターテインメント市場がある。Bリーグをはじめとするアリーナスポーツの人気上昇や、「推し活」市場の拡大を受け、全国各地でアリーナの新設や既存施設の改修プロジェクトが進行している。観戦・鑑賞体験そのものの価値向上が求められるなか、席種や価格帯に応じた快適性や付加価値を備えた観客席整備の重要性が高まっている。
同社は、これまで培ってきた劇場やホール、スタジアム、アリーナ向け観客席のノウハウを集約したカタログとして、施設計画や改修計画に携わる関係者への提案を強化していく考えだ。スタジアムやアリーナ整備が各地で進む中、観客席という視点から施設づくりを支える専門資料として注目されそうだ。





コトブキシーティング
https://www.kotobuki-seating.co.jp/

2026年9月10日木曜日

安藤忠雄氏設計 「TIME’S」に「京都建築センター」が開設 TIME’Sの「時間」にフォーカスしたオープニング特別展も開催

▲安藤忠雄氏設計「TIME’S」に開設した「京都建築センター」

 建築家・安藤忠雄氏が設計した複合施設「TIME’S」(京都市中京区三条通)に「京都建築センター」を開設された。

「京都建築センター」は、建築を切り口に京都のまちの魅力を発信するともに、建築文化の価値を可視化し、建築を楽しむ文化を広げる新たな文化拠点を目指した施設である。

※「国内初」とは、建築ツアーを中心に展示・ライブラリー・ショップなどを備えた建築ツーリズム拠点であることを指している。(合同会社まいまい調べ)

施設の運営は、「まいまい京都」をはじめ年間2000本を超えるまち歩き企画を実施してきた合同会社まいまいさらに、日本で初めて「建築センター」を掲げた「けんちくセンターCoAK」を立ち上げた川勝真一氏も参画。

空間設計は2025年大阪・関西万博の休憩所4を手掛けたMIDW architectsstudio arche


■オープニング特別展「時がかたちづくる建築-TIME’Sと安藤忠雄-(Time-Shaped Architecture:Tadao Ando and TIME’S)」が開催

2026年9月2日(水)はギャラリー、ライブラリースペースを含むセンター全体のグランドオープンとなり、オープニング特別展「時がかたちづくる建築-TIME’Sと安藤忠雄-(Time-Shaped Architecture:Tadao Ando and TIME’S)」を開催。


本展覧会は、TIME’Sの知られざる建設前の景色や、建設中の写真、またオリジナルのドローイングや模型を読み取りながら、建築家安藤忠雄がタイムズの設計にあたって考えた思考の軌跡に光を当てる。加えて、光や水のゆらめきが生み出す現在の建築に流れる時間を、建築写真家や映像作家の視点から現し、TIME’Sがかたちづくる時間の豊かさを紹介する。

▲アプローチには建設前から建設中のTIME’Sの写真が並ぶ

▲TIME’Sの模型(制作:安藤忠雄建築研究所)

▲内外が立体的に交差する空間に
TIME'Sのドローイングや資料が並ぶ

▲併設されたライブラリーには、安藤忠雄氏の選書した
書籍の紹介や、関連書の閲覧コーナーが設置される


▲隣接する高瀬川と距離の近いテラス空間


■「京都建築センター」施設概要

施設名称:京都建築センター(英文表記:KYOTO ARCHITECTURE CENTER)

所在地:京都市中京区三条通河原町東入中島町92 TIME’S路面フロア

開館時間:10:00~18:00 休館日/火曜日(祝日の場合は翌日休館)

運営:合同会社まいまい(京都市・代表:以倉敬之)

公式サイト:https://archicenter.jp/


■京都建築センターの主な事業

・専門ガイドによる建築ツアーの企画、実施

・建築文化に関する展覧会の開催

・建築書籍や資料を閲覧できるライブラリーの運営

・建築関連書類やグッズを扱うショップの運営

・建築文化を社会へ伝える建築ガイド養成講座の開催

・講演会、セミナー、交流イベントの開催


■展覧会開催概要 

タイトル:

「時がかたちづくる建築 -TIME’Sと安藤忠雄-Time-Shaped Architecture -TIME’S and Tadao Ando -」

日時:2026年9月2日(水)– 11月23日(月)

主催:京都建築センター

共催:京都モダン建築祭

公式HP:https://archicenter.jp/visit/#p01


【イビケン】イビボードH(アッシュ)新柄シリーズ第3弾「ノーブルチーク」を追加

イビケンは、メラミン化粧板「イビボード」の高意匠ブランド「イビボードH(アッシュ)」に、新柄「ノーブルチーク」を追加した。2026年に展開してきた新柄シリーズの第3弾であり、シリーズの最終モデルとなる。
「イビボードH(アッシュ)」は、什器やパーテーション、カウンター天板などに用いられる内装材「イビボード」のプレミアムラインとして展開。デザイン性と質感を追求し、「本物が嫉妬するテクスチャー」を共通テーマに掲げている。今回発売した「ノーブルチーク」は、「タクトオーク」に続く第3弾として位置付けられる。
受付カウンター表面への使用事例

新柄は、長い年月を経て味わいを深めたアンティークチークをモチーフに開発した。経年変化によって生まれる木肌の凹凸や擦れ、鋸目の痕跡などを緻密なテクスチャーデザインで再現。さらに木目柄で、自然な陰影や奥行きのある木質感を表現したという。

カラーバリエーションは、「カフェブラウン」「ナチュラル」「スモークドブラウン」の3色を用意。商業施設やオフィス、宿泊施設などの内装空間に温かみと重厚感を与えるデザインとして提案する。
BMS-8830AG  ナチュラル

BMS-8831AG スモークドブラウン

BMS-8829AG  カフェブラウン




イビボードH
イビケン

2026年9月9日水曜日

第37回「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者決定

公益財団法人日本美術協会は、2026年第37回「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者を9月8日(日本時間8日18:00)に発表した。

建築部門ではダニエル・リベスキンド氏が受賞した。

ダニエル・リベスキンド
Daniel Libeskind
Photo: Roland Horn
© The Japan Art Association
『ベルリン・ユダヤ博物館』 ドイツ 2001年
Jewish Museum Berlin, Germany, 2001
Photo: Roland Horn
© The Japan Art Association
『『連邦軍軍事史博物館』 ドイツ・ドレスデン 2011年
Bundeswehr Museum of Military History, Dresden, Germany, 2011
Photo: Roland Horn
© The Japan Art Association
『ケー・ボーゲン』 ドイツ・デュッセルドルフ 2013年
Kö-Bogen, Düsseldorf, Germany, 2013
Photo: Roland Horn
© The Japan Art Association

選考委員の三宅理一氏は、「ホロコースト生存者の両親から生まれたリベスキンド氏は親世代からの記憶を引継ぎ、ホロコーストを具現化。大きな破壊を受けたWTC跡地を「聖なる空虚」とし、世界から注目を受けている建築家」と述べた。


第37回「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者

絵画部門:ジェニー・ホルツァー(アメリカ)

彫刻部門:アンディ・ゴールズワージー(イギリス)

建築部門:ダニエル・リベスキンド(アメリカ)

音楽部門:ヘルベルト・プロムシュテット(スウェーデン)

演劇・映像部門:ケイト・ブランシェット(オーストラリア)


第29回若手芸術家奨励制度 対象団体

ラ・スルス・ガルースト協会


「高松宮殿下記念世界文化賞」

公式ホームページ:https://www.praemiumimperiale.com/

2026年9月8日火曜日

【豊橋市】学生の提案を元に事業化された「つつじが丘保育園整備事業」が全建賞を受賞

豊橋市が整備した「つつじが丘保育園整備事業」が、一般社団法人全日本建設技術協会(全建)の2025年度全建賞(インフラ整備の事業または施策の部・建築部門)を受賞した。全建賞は国や地方自治体、公社などが実施した優れた事業や施策を表彰するもので、建設技術の創意工夫や事業手法、公共事業への理解促進などの観点から選考される。今年度は全国268事業の応募の中から70事業が選ばれ、同事業もその一つとして評価を受けた。
受賞対象となったつつじが丘保育園は、老朽化した新吉保育園の移転整備事業として、豊橋市佐藤五丁目に建設され、2025年春に開園した。最大の特徴は、全国の学生から建築アイデアを募る「とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション」を活用して計画が進められた点にある。2022年度に実施したコンペには全国から114組の学生が参加し、選ばれた提案をもとに事業化。採用された学生自身も保育士らとの意見交換や設計検討に参加し、公共建築の企画・設計プロセスに主体的に関わった。
建物は「風土の中のさんぽミチ」をコンセプトに計画された木造2階建て。園舎中央の中庭を囲むように縁側空間「さんぽミチ」を配置し、深い軒によって日差しや雨を遮りながら、多様な保育活動に対応できる半屋外空間を実現した。屋内外を緩やかにつなぐ構成により、子どもたちが自由に行き来できる環境を整えている。

また、建設には東三河産材を中心とした国産木材を積極的に採用し、地域の自然や気候を取り込む建築を目指した。高さを抑えた連続する切妻屋根の外観は周辺住宅地の景観に調和しながら、新たな地域の風景形成にも寄与している。

今回の受賞では、学生提案を起点に実際の公共建築へと発展させた先進的な事業手法に加え、地域材の活用や、子どもの自発的な活動を促す保育空間の実現が高く評価された。公共建築を行政や設計者だけでなく、将来の建築人材や地域とともに創り上げる新たな取り組みとしても注目を集めそうだ。

2026年9月7日月曜日

【長崎スタジアムシティ】 民設民営の複合開発に迫る 『NAGASAKI STADIUM CITY 長崎スタジアムシティ』発刊

長崎スタジアムシティは、同施設初となる公式関連書籍『NAGASAKI STADIUM CITY 長崎スタジアムシティ』が8月7日に建築画報社から刊行されたと発表した。書籍では、ジャパネットグループが主導する民設民営の大型複合開発「長崎スタジアムシティ」の計画から完成までのプロセスを、多数の写真や図面、関係者へのインタビューを交えて紹介している。全国の書店に加え、施設内の長崎スタジアムシティツアーデスクでも販売を開始した。

長崎スタジアムシティは、サッカースタジアムやアリーナ、ホテル、オフィス、商業施設などを一体的に整備した大型複合施設で、スポーツとエンターテインメントを軸にした地域創生プロジェクトとして注目を集めてきた。本書では、現在多くの来場者でにぎわう施設の姿だけでなく、その背後にある事業構想や設計・施工の考え方、運営ビジョンまでを体系的にまとめている。
特徴は、設計や施工に携わったプロジェクトメンバー自身が執筆している点にある。豊富なグラビア写真を用いて施設全体を紹介するとともに、スタジアムやアリーナ、ホテル、オフィスなど各施設のデザインコンセプトや建築技術を解説。

さらに建設プロジェクトの経緯や事業運営の展望について語る座談会、建築図面集なども収録し、開発の全体像に迫っおり、スポーツとエンターテインメントによる地域創生を掲げた民設民営プロジェクトとしての特徴にも焦点を当てる。複数企業の競争環境を活用しながらコストを抑制し、プロジェクトチームを構築したマネジメント手法についても紹介されている。

■書籍概要
書名: NAGASAKI STADIUM CITY 長崎スタジアムシティ 
編著者: 長崎スタジアムシティ単行本制作委員会 
発行: 建築画報社 
発売日: 2026年8月7日(金)
定価: 3,850円(税込) 
仕様: 275×210mm / 132頁 / オールカラー / 日英併記 
ISBN: 978-4-909154-75-0 



長崎スタジアムシティ

2026年9月4日金曜日

【スノーピーク】「ランドステーション赤城」成瀬・猪熊建築設計事務所による施設デザインを公開 

スノーピークは、群馬県立赤城公園内で2026年9月19日(土)に開業予定の複合施設「スノーピーク ランドステーション 赤城」の施設および建築デザインの詳細を公開した。

同施設は、群馬県が推進する「赤城 ウェルグラウンド 構想」の中核拠点として、既存の赤城ビジターセンターを再整備するもの。設計は成瀬・猪熊建築設計事務所が担当し、赤城山の雄大な自然と調和する建築デザインと、来訪者の回遊を促す空間設計を特徴としている。
施設最大の特徴は、すそ野が長く広がる赤城山をイメージした伸びやかな曲線屋根だ。延床面積約1,320平方メートルの平屋建て施設全体を覆うこの大屋根は、景観との調和だけでなく、積雪への対応など山岳地ならではの自然環境にも配慮している。

設計を手掛けた成瀬・猪熊建築設計事務所の猪熊純氏は、「入り口付近に雪が落ちにくい形状が、そのまま景観にも調和する屋根とした。外観は圧迫感がない一方で、室内にはダイナミックな空間が広がる」とコメントしている。
構造には鉄骨の湾曲梁と国産材による木小梁を採用。柱の本数を抑えることで、ストアやカフェ、観光案内・休憩スペースが緩やかにつながる開放的な空間を実現した。
自然エネルギーを生かした環境設計
標高約1,350メートルに位置する立地特性を生かし、夏季はハイサイドライトを利用した自然通風を確保。深い軒が強い日差しを和らげる一方、冬季は低い太陽高度を利用して効率的に日射を取り込む設計となっている。
また、屋根の木小梁には国産材を使用し、サッシ室内側の方立や内装、家具には群馬県産ヒノキをはじめとする県産材を積極的に活用。自然と一体となった温かみのある木質空間を創出する。
キャンプフィールドとの一体運営で地域活性化へ
本施設は、群馬県が目指す持続可能な公園経営の一環として整備される。スノーピークは指定管理者として、2026年4月に先行開業した「スノーピーク 赤城 キャンプフィールド」とランドステーション赤城を一体的に運営し、エリア内に点在する観光資源を結び付けることで、赤城山頂エリア全体の回遊性向上と地域活性化を図る。

施設概要
施設名:スノーピーク ランドステーション 赤城
 所在地:群馬県前橋市富士見町赤城山33-1(県立赤城公園内)
 開業日:2026年9月19日(土)
 建築設計:成瀬・猪熊建築設計事務所
 延床面積:約1,320平方メートル
特設サイト https://www.snowpeak.co.jp/landstation/akagi/



スノーピーク