TOTOが企画運営する
TOTOギャラリー・間にて10/13より「山下保博×アトリエ・天工人展 Tomorrow-建築の冒険-」が開催中。山下保博氏と
アトリエ・天工人初の個展で、代表作である土ブロック構造の『アース・ブリックス』をはじめ、20年にわたる活動を総覧する展示内容。
会場には土ブロックによる構造の次の展開として山下氏が計画している『土の礼拝堂』の1:1スケールでの展示もされている。すべて土ブロックで積み上げる予定だったが荷重の関係で、土のタイルや木のタイルを使用している。
会場をはいるとすぐにアトリエ・天工人を知るための「モノ・コトめがね」と名付けられたマトリックスが。これまでの活動を「モノとしての7つの冒険」「コトとしての7つの冒険」の両面の見方で整理し、主要20作品を紹介しており、これに基づき展示がされている。
『土の礼拝堂』のモックアップは内部と中庭、3階と4階をまたぐようつくられており、会場の中に作られているのか、『土の礼拝堂』の中に会場がおさまってしまったのか、どちらにも捉えられる大きさ。この大きさの模型の展示は2008年に開催された安藤忠雄建築展の『住吉の長屋』原寸模型以来だという。
下の写真は「土の礼拝堂」の模型。実際に施工するとなった場合には、信者たちが力をあわせて土ブロックを作り、積み上げて建築を作りあげる想定をしている。
中庭には土ブロックの作り方や型枠も展示。
4階展示会場では、大学の学生たちと行っている街づくりのプロジェクトの展示もあり、今年から実現しそうなプロジェクトだという。
こちらはオーストラリアのプロジェクトの『ライディング・プロジェクト -アンバー・ブリックス-』半透明の固まる素材で破棄する素材を琥珀のように封印し、住民の手により積み上げる建築を計画中。
11/1には関連の
講演会が開催される。事前申込制で申込はすでに終了しているが、Ustreamで配信予定。同時発行で書籍
「Tomorrow--建築の冒険」も発行している。作品の紹介だけではなく、藤森照信氏と伊東豊雄氏との対談も掲載。展覧会は12/22まで。