TOTO・DAIKEN・YKK AP(以下TDY)の3社で共同開催されたこのコンテストは、リフォーム市場の活性化を目的とし、リモデルに積極的な工事店、リフォーム店、設計事務所などの施工業者から現場事例を応募するもので、今回の開催で38回目を迎えた。
TDYの商品を採用したリモデル実例を、「テーマ別部門」「部位別部門」の2 部門で募集し、様々な暮らしの想いが詰まった応募作品の中から「全国最優秀賞」、「TDY総合リモデル賞」と、各部門の最優秀賞、優秀賞、審査員奨励賞など合計75点の入賞作品を決定した。
審査に当たった 宇野悠里氏 (株式会社仲建築設計スタジオ 共同代表) ・立石史博氏 (株式会社扶桑社 住宅雑誌「住まいの設計」編集長) ・廣部剛司氏 (株式会社廣部剛司建築研究所 代表取締役)は、審査講評内で応募作品の傾向について「環境性能を重視した作品が数多く目に留まり、断熱改修は特別なことではなくなりました。断熱材や窓の性能も向上し、間口を広く取ったり、吹き抜けにしたり、以前より自由にプランニングできるようになりました。また、コロナ禍でリモートワークが定着し、それを機に職場から離れた実家に拠点を移すという方が増えているように見受けられます。ワークスペースの設計も去年と比べると一歩進んで、他の空間とのつながりやデザイン性も重視されてきています。当初はコロナ対策の新しい生活様式のため、やむを得ず選択したリモデルも見られましたが、今ではそれが一般化し、制約がある中でもお施主様の好きなものを突き詰めていく作品も多く見られた。」と、している。
全国最優秀賞(十人十家のリモデル)は、「奥様の祖父母が暮らしていた築 127 年の古民家をリモデルしたこの建築は、モダンな母屋と古民家の趣を生かした蔵、各空間のデザインの対比が目を引いた。古民家を全面的に押し出すのではなく、小屋組を生かした蔵、モダンな母屋と対比的なデザインが印象的」という点が審査委員に評価され、とちぎリフォーム 株式会社の設計した 「継承 ~築 127 年の蔵とステキに暮らす~」 に決定した。
入賞作品75点はTDYリフォーム情報サイトで公開中 https://re-model.jp/tdy/contest