2017年9月29日金曜日

窓学10 周年記念「窓学展 -窓から見える世界-」開幕

YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、2017 年 9 月 28 日
から窓学 10 周年を記念したエキシビション「窓学展 ―窓から見える世界― 」をスパイ
ラル ガーデン(東京都港区)にてスタートした。

「窓は文明であり、文化である」の思想のもと、2007 年から窓を学問として多角的に
研究する活動「窓学」を研究者・建築家とともに実施し、建築、文化、アートなど、
様々な切り口から窓にアプローチしており「窓学」10 周年を機に、こうした窓の魅力に
新たなまなざしを向ける展覧会となっており、国際的に活躍する 3 名のアーティスト
(レアンドロ・ エルリッヒ、ホンマタカシ、鎌田友介)が窓をテーマとした新作を発表
するほか、YKK APが有識者と共に 10 年間取り組んできた「窓学」の研究成果を
わかりやすく展示される。

研究展示
五十嵐太郎(窓の漫画学 )・小玉祐一郎(窓の環境制御学 )・佐藤浩司(窓の民族学 )         塚本由晴(窓の仕事学)・中谷礼仁(窓の記録学)・原広司(窓のものがたり学)               ・村松伸+六角美瑠(窓の進化系統学) 

金沢21世紀美術館の『スイミン グ・プール』で広く知られるレアン ドロ・エルリッヒ氏が、窓をテーマ にした新作インスタレーションを展示。
ホンマタカシ氏が窓学のプロジェク トの一環としてル・コルビュジエの 建築の窓をとりおろし、被写体とな った窓辺空間の実寸模型をカメラオブスキュラとともに展示。
リサーチを基に人々の認識の違いを 顕在化させる立体作品を制作する
若手アーティスト鎌田友介氏は、新作3 作品を展示。 


開催概要 

日時:2017 年 9 月 28 日(木)~10 月 9 日(月・祝)
   11:00-20:00(会期中無休)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)   
   東京都港区南青山 5-6-23  TEL. 03-3498-1171(代表)
入場:無料

◆展示ディレクター:五十嵐太郎(東北大学教授/建築史・建築批評家/「窓学」総合監修) 
◆展示コーディネーター :柴田直美(編集者) 
◆会場構成:西澤徹夫(建築家) 
◆展示グラフィック:岡本健(グラフィックデザイナー) 
◆WEBデザイン:大輪英樹(PULP 代表) 

主催:YKK AP株式会社
特設ウェブサイト :http://madogaku.madoken.jp/

2017年9月20日水曜日

「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」

本日9/20より六本木・東京ミッドタウンにて、開業10周年を記念したイベント「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」が開催中。
アーク・ノヴァは、伝統あるスイスの音楽祭・ルツェルン・フェスティバルと日本で海外オーケストラの招聘などを行う音楽事務所・KAJIMOTOが、東日本大震災の復興支援のために発案し、建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏によってデザインされた、高さ18m・幅30m・奥行36mの巨大な移動式コンサートホール(収容人数:494名)。 塩化ビニールでコーティングされたポリエステル製の膜が1時間ほどの送風でドーム状に膨らみ、折り畳んでトラックで輸送できるように設計されている空気膜構造の建築。空気膜構造の外皮は輸送に適した軽量性を持った素材であり、同時に自由な形状をとることができ、ステージや客席などのホールの構成要素は輸送・再設営に配慮した規格で構成されている。2013年から2015年にかけて、松島、仙台、福島の3か所で展示され、コンサートやワークショップなどが行われた。
東京ミッドタウンはこの取り組みに賛同し、9/19~10/4までの間、東京で初めてアーク・ノヴァを展示し、各種イベントを行う。
※写真は9/19に行われたオープニングレセプションの様子で、関係者によるテープカットやミニコンサートも行われた。
発起人:ミヒャエル・ヘフリガー(ルツェルン・フェスティバル芸術総監督)
    梶本眞秀(ARKNOVA実行委員会実行委員長/KAJIMOTO代表取締役社長)
基本構想・デザイン:アニッシュ・カプーア(彫刻家)/磯崎新(建築家)
建築設計:イソザキ・アオキアンドアソシエイツ
企画制作:KAJIMOTO(2013~15年実施時)

東京ミッドタウンの芝生広場に隣接する21_21 DESIGN SIGHTでは、アーク・ノヴァの模型や映像を含め、既存の表現方法の垣根を超えた作品群を紹介する「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」も10/1まで開催している。

2017年9月13日水曜日

スキーマ建築計画、内装設計「八木長本店」オープン

創業280年、東京・日本橋の老舗乾物店、八木長本店が9月13日(水)にリニューアルし、グランドオープンした。総合プロデュースをTHINK GREEN PRODUCE、内装設計をスキーマ建築計画が手掛ける。
八木長商店は、1737年に江戸(東京)日本橋小舟町に鰹節と塩鮭を取り扱う商店として創業した(当時の店名は「伊勢長」)。明治時代に現在本店を構える日本橋室町1丁目に移転し、現在に至るまで営業を続けている。
赤が特徴的なビルの外壁は、元々塗られていたもの。その赤を背景として捉え、赤いカラーMDFの木箱を店舗内に積み上げることで、市場のような空間を構成とした。
また、天気の良い日は建具を開け放つこともでき、街と売り場の距離が縮まる。人の動きが絶えず通りに現れてくる活気あるお店を目指して計画をしたという。
商品を陳列するためにデザインされた木のボックスは、店の看板商品である鰹節を割ったときに現れる赤と同じ色をしている。
売り場の中心に位置する銅天板のカウンターは、お客様に一番出汁の淹れ方をみせるキッチンであり、会計をするレジカウンターでもある、コミュニケーションを生むアイランド式になっている。
銅天板のカウンターにあわせて、テーブルやスツール、冷蔵庫もデザインした。
八木長本店・代表取締役の西山氏は、昔ながらの店舗デザインをリニューアルしたいという思いは以前からあったようで、今回のリニューアルで店の雰囲気が一新され、以前とは違う年代の人に興味をもって店内に入ってきていたりと大満足しているようだ。