2010年1月31日日曜日

[G-tokyo 2010] トークセッションを聴講

[G-tokyo 2010]関連トークセッション「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」の5本の回のうち、ラスト2本を聴講。藤村龍至氏の"つぶやき"に拠れば、最初の2本は空席が出たようだが、ART業界はスロースターターが多いのであろう、共に満席。
杉本博司×青木淳の両氏はかつて2005年に[website10+1]誌上「美術館研究」で対談しており、すっかり気心も知れた雰囲気で、アートと美術館建築についてシニカルに応酬、会場が大いに沸く。画像は青木氏が内装を手掛けた大阪のギャラリー《TARO NASU》と、近年建築のPJも手掛けている杉本氏による《IZU PHOTO MUSEUM》の石組。
ラストはエルメスジャポン代表/藤本幸三×西沢立衛の組み合わせ。これまで名和晃平氏の企画展や、1Fウィンドウディスプレイに吉岡徳仁氏を起用してきた《メゾン・エルメス銀座》。かたや金沢、十和田、そして瀬戸内海の小島に"水滴"のカタチをした美術館を建設中の西沢氏。ハコをつくる人と、ハコを運営していく人の対話。

[G-tokyo]トークセッション 午前のレビューが早くもUPしている

これから六本木ヒルズでの[G-tokyo 2010]トークセッション「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」を聴講に行く予定なのだが、その前に司会を務めている藤村龍至氏の ryuji_fujimura on twitterをチェックしたところ、TEAM RAJの松島潤平氏が、今回共催しているAAR(ARTandARCHITECTURE REVIEW)松島JP-BLOG実況レポをしていて驚いた。助かる、予習していこう。
と、まことにtwitter向きな情報なのだが。nora氏がフォローしてくれないかな、とtweetしておく。

2010年1月30日土曜日

中村拓志氏「自作と読書との関係」

TOTO出版20周年記念イベント「建築家の読書術」へ。中村拓志氏(NAP)が登壇。テーマ「自作と読書との関係」に沿い、《Dancing trees,Singing birds》などをレクチャー。キーワードは"微視"と"巨視"。考現学の本(初版)が出たのは個人的に感動。また3夜めにして初めてコミックがリストアップされた。

「■坂台小学校の二宮金次郎」と呼ばれていたらしい中村氏だが、冒頭に「皆の前で裸にされるようで恥ずかしい」と述べ、90分の講演もいつもと勝手が違う様子(そういえば昨日、[G-tokyo]会場ラウンジで藤本壮介氏も似たような事を云っていた)。よく書店で「●●さんの本棚再現」というコーナーを見かけるが、あれは特殊な例なのだろうか?

納谷建築設計事務所オープンハウス

「6人家族のための10坪ハウス」という納谷建築設計事務所からの案内に惹かれてK市へ。予想以上に広い、というのが見学して後の感想。1Fから3F、その上のロフトまでの内壁は白壁にうっすらほんのりと、緑、ピンク、オレンジ、青色が塗装されている。なんというか上へ上へと"探検気分"で楽しかったー(画像掲載許可もいただき、ありがとうございました)。






2010年1月29日金曜日

かみの工作所「トクショクシコウ展」始まる

オープニングをハシゴする。AXISビルB1F/LIVING MOTIF BIBLIOPHILE で始まった企画展「かみの道具3:トクショクシコウ展」へ。トラフ建築設計事務所、藤森泰司ら6組にそれぞれ赤、青、白、茶、緑、銀の「特色(CMYK以外の特別に調合された印刷用インク)」がテーマとして与えられ、そこから「思考」されたペーパープロダクトが並ぶ。PJの経緯は主催元:かみの工作所>blog かみの工作帖に詳しい。
藤森アトリエと共に会場構成を担当したトラフの二人は、裏表2色の1枚の円シートから絶妙なる「緑」を生み出した、いや編み出したと云うべきか。吊るせばフワフワと揺れる驚異の軽さ、角度によって黄色から「緑」へ、そして青にも見える「空気の器」は、ぐにゅーと引っ張っても大丈夫(実演:鈴野浩一氏)。まさに "空気を包みこむようにかたちを自由に変えられる"作品(上記かみの工作帖より引用)。3枚set¥1260(税込)で販売も。
追記:2/3付の[architecturephoto.net]にて、1枚のシートから「器」が出来上がる様子を撮影した動画[youtbe]にリンクが張られている



[G-Tokyo 2010]開幕〜15ギャラリーが六本木ヒルズ52Fに集結

森アーツセンターギャラリーにて開催されるアートフェア[G-Tokyo 2010]関係者プレビューへ。

小山登美夫ギャラリーなどアートシーンを牽引する15のトップギャラリーが集結。草間弥生(オオタファインアーツ)、山口晃(ミヅマアートギャラリー)、西尾康之(山本現代)、明後日のトークセッションでは永山祐子と対談予定の金氏徹平(ShugoArts)、同じく石上純也と対談する名和晃平(SCAI THE BATHHOUSE)らの作品が一堂に会する。各ブースにさりげなくPanton chairなど名作椅子が置かれているのも見逃せない(hh style 提供)。



一息つけるラウンジは場内2カ所用意され、うち1つを藤本壮介が手掛けている。テーマは"草っぱら"。テーブルの脚が小枝並みに細い!



一般公開は明日から2日間のみ。予習・復習には充実した公式サイトを参照(以上敬称略、撮影・掲載許可済)。

NO MAN'S LAND会期延長


Twitterにも書きましたが、旧フランス大使館で開催されているNO MAN'S LANDが1月31日から2月18日まで会期延長になりました。
開催時間も変更になります。ご注意ください。

2010年1月28日木曜日

TOTO出版20th TALK 藤本壮介氏の「読書術」

ギャラリー・間にて「建築家の読書術」の2夜め。生物学者になりたかった平田氏に続き、「物理学者になりたかった(けれど大学1年で挫折した)」藤本壮介氏が登壇。冒頭で「自分は"本読み"ではないから20分で話し終わるかも」と云うも結局、予定時間を超過した。自分の好きな本の説明+設計活動への影響×話がどんどんリンクしてゆく(誤解を怖れずに云えば、"一睡の余地もない"重奏的なトークイベントである)。藤本氏の「好きなこの章しか読んでない」「敢えてこの章は未読」という"読書術"に勇気づけられた人は多いのではないだろうか。リアルな感想は総括担当の kurakata_twitter にも出ている。
画像は氏が背にホレて面にも惚れて買ったという『武満徹著作集』(デザイン:新潮社装丁室)。

2010年1月27日水曜日

三菱一号館美術館 オープニングは「マネとモダン・パリ」に

三菱一号館美術館》オープニングを飾る開館記念展は「マネとモダン・パリ」(会期:4/6火曜~7/25日曜)。水・木・金曜日は20時まで開けてくれるのは有難い。
ポスターの「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」をはじめ、バックに日本画が描かれていることで有名な「エミール・ゾラの肖像」が来る! 本邦初作品も来る! 今後も建物と収蔵作品に呼応した19世紀近代美術を中心に展覧会を企画予定とのこと。

2010年1月26日火曜日

平田晃久氏による「建築家の読書術」

TOTO出版 20周年記念イベント関連、30代建築家による連続レクチャー+展覧会「建築家の読書術」がスタート。自身が影響を受けた20冊について明らかにするという企画、それ故か、いつもの自作レクチャーよりもリラックスして雄弁なような。「昆虫少年だった」という平田晃久氏の一冊目の披露に"animated"の原点を見る。明後日は藤本壮介氏が登壇、計5回を通じて倉方俊輔氏が総括する。
ギャラリー・間3F会場には選ばれた書籍(絶版以外)が用意され、その場で読める。挟まれた栞に書かれた選者の手書きメッセージを読むのも面白い。

SUS Galleryにて「高岡工作連盟展2009」始まる

富山県高岡市の伝統工芸技術と、寺田尚樹らデザイナー5名によるコラボレーション企画展「高岡バックル:TAKAOKA BUCKLE exhibition」が、外苑前SUS galleryにて始まる(高岡工作連盟主催)。青木淳、伊東事務所とのコラボで知られる安東陽子(NUNO)のブースは、モチーフに使っている蝶がバックルから抜け出てパネルで羽を休めている、という遊びゴコロある図で、テキスタイル作品も併せて出展中。仔細はディレクションを行なった田島則行/テレデザインによるリリースを参照(以上、敬称略)

村野藤吾《京橋三丁目ビルディング》解体予定

《京橋三丁目ビルディング》は村野藤吾1978年の作品、同時期に《箱根プリンスホテル(現ザ・プリンス箱根)》がある。四方は既に囲まれ、特徴的なエントランス上の庇や、コーナー部の根本までは見ることが出来ない。隣の《片倉ビル(片倉工業旧本社屋)》も建替の為の解体撤去が昨年末、決まった。そのどちらもを手掛けた清水建設によって一帯は再開発される予定。
本来のブログラベルは"東京建築中MAP"ならぬ"解体中MAP"である。

2010年1月25日月曜日

隈研吾事務所監修「赤城神社再生PJ」工事中

島村胞月の逸話などから縁結びの御利益もあるという古式ゆかしい赤城神社。境内の幼稚園が2年前に閉園したのに伴い、「赤城神社再生PJ」が進行中の旨、かねてより周辺在住の知人より聞く。定期借地権付きマンション《パークコート神楽坂》現地立て看板に拠れば、ホール、ギャラリーなども併設予定。ファサードを含むデザイン監修は同神社の氏子でもある隈研吾氏(参考:『日経アーキテクチュア』最新号:総覧・PJ2010、市ヶ谷経済新聞 2009.2.23記事)

2010年1月24日日曜日

谷尻誠事務所 オープンハウス見学

都内K市にて谷尻誠 SUPPOSE DESIGN OFFICE オープンハウスを見学。テントを張ったような独特の外観、配布資料に書かれた「キャンプ」というキーワードに成程と納得。晴天の日曜、11時開始から大勢の見学者が訪れる。I社のM氏、N社のYさん、F事務所N氏、自社のnora(13hours前にtweetしてた人)とomにも遭遇。本日17時まで。

築地市場


早朝の築地市場は活気に満ちている。
荷物を積んだターレットトラックが走り、人々は足早に店を渡り歩く。
市場内の飲食店、特に寿司屋は観光客の行列が出来、
場外市場には飲食店や某有名人実家の卵焼き屋等もあり観光客が絶えない。
豊洲移転や市場老朽化など問題は多いが、この雰囲気は残してほしい。
※日曜日は築地市場は休市日です。

2010年1月23日土曜日

プラネタリウムで観る「プラネテス」

2075年の宇宙空間で生活する人々を描いた名作「プラネテス」が、中央区立郷土天文館プラネタリウム [タイムドーム明石] に登場している(30分、投影は3/14まで)。TV版phase10(原作コミックでは第一話)「屑星の空」を再構築(出だしは原作に近い)、全天360度ビュー+模擬宇宙を活かしたプラネならではの見事なエデュテインメントプログラムを堪能。この類いのコンテンツがもっと増えれば良いと願う。

2010年1月22日金曜日

「国産家具インテリア1式を100万円で」PROX 記者発表

北は北海道旭川から南は福岡県大川まで、国産家具の産地から複数のメーカー7社が参画し、ベッド、ソファ、ダイニング、照明スタンドなどのファブリック1式をセット価格100万円で販売する新たな試みが(株) UNITEより発表された。販売店のプロデュースも行なうインテリアパッケージ「PROX」は、プロ集団がクロスすることで生まれる新たな可能性を意味する。ブランドイメージのグラフィックは藤芳ブラザーズが手掛けている(画像は配布された水のボトル)。

WEB MAGAZINE 『ART and ARCHITECTURE REVIEW』 1/20創刊

藤村龍至氏率いる ROUNDABOUT JOURNALが、ARTiTと共にコンテンツ制作に関わっているウェブマガジン。TEAMに参加する山崎泰寛氏は、建築系ラジオr4でのインタビューで「建築をもっと面白がれるような、何か回路のようなものを発見したり、作ったり、育てたりしてみたい」と発言している。フリーペーパーから次なる展開が注目される。誌上にも告知が出た2/6(土)のLIVEは凄い人出になるのではないか。

2010年1月21日木曜日

珠玉の『村野藤吾建築案内』

《日生劇場》が表紙を飾る『村野藤吾建築案内』( TOTO出版)。見学不可の個人邸・建築物を含む130余点を一冊にまとめ、内観写真も含んでいて貴重。例えば《グランドプリンスホテル新高輪(旧名:新高輪プリンス)》の大宴会場「飛天の間」は、その名は(芸能ニュースで)よく耳にするものの、アコヤ貝が貼られた美しい大天井やシャンデリアの見事さ、そもそも村野作品である事までは伝わってこない。ページを繰りながら、あれも、これも、村野作品だったのかと今更にして気付くという己の迂闊さ。この一冊が一人でも多くの人の手と目に触れ、消え去ろうとしている巨匠の作品と実際に巡り逢う事を。
なお、奥付の刊行日[11月26日]は、村野氏の命日でもある。

2010年1月20日水曜日

#KENCHIKU

Twitterはじめました。
http://twitter.com/nora_kenchiku

《清水建設新本社屋PJ》工事中

昨年末にINAX:GINZAで5日間だけ開催された企画展「stream DEW 2009」のメイン展示の一角を成していた《清水建設新本社屋》が、中央区・昭和通り沿いで工事中。歩道橋上から様子が窺える。2013年2月末竣工予定。

2010年1月19日火曜日

「民主党は建築と都市を変えられるか!?」

INAX:GINZAにて第88回建築家フォーラムを聴講。
外科医的建築家を名乗る今川憲英氏をホストに、県庁舎建替を審議中の県議、民主党ブレーンの法律家を迎えてのディスカッション。別のモンダイで政権党が注目を浴びている事もあってか、聴講者の年齢層はいつもより高かったような。

慶應大学にて谷口吉生特別講演会

慶應義塾大学三田キャンパスにて、谷口吉生特別講演会を聴講。滅多にない機会と通勤ラッシュに耐えて繰り出すも、至近の正門(南門)側が工事中(日建設計)で、東に迂回する間に遅刻する。
建築家を目指したきっかけ、人生の要所における清家清・槇文彦両先生の影響に始まり、慶應義塾関係施設、《葛西臨海水族園》、《MoMA新館・増改築》などの自作レクチャー、コンペ裏話まで貴重なる90分はあっという間。国内では金沢市で《鈴木大拙記念館》を計画中とのこと。

2010年1月18日月曜日

南洋堂にて建築系ラジオ公開録音

五十嵐太郎氏のブログなどで告知されていた、神保町/南洋堂にて建築系ラジオ公開録音。前半は年頭にあたり、五十嵐、南泰裕、松田達、倉方俊輔、天内大樹の各氏によるこれまでの「建築系ラジオ」の振り返りと、今後の連載企画について。倉方氏と大西麻貴を新たに迎えて"ゴレンジャー"体制で臨むとのこと。後半は五十嵐氏の最新刊『建築はいかに社会と回路をつなぐか』(彩流社)の編集担当者も交えてのブックレビュー。途中に編集のカットが入らない一発録り、合間数分の休憩中に面白い話が出たりもする。

南洋堂+神保町建築MAP

神保町/南洋堂のガラスファサードには今、界隈のミドコロ建築を紹介した「神保町MAP」が描かれている。大島健二氏+ぽむ企画/たかぎみ江さんによる「神保町対決マップ」の関連(参考)。12/26のブログ南洋堂日和によれば、昨年のクリスマスに描かれたらしい。
注/画像は店内から撮影したものを、文字が読めるよう故意に反転させている。

2010年1月17日日曜日



神奈川県立近代美術館・鎌倉「内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」に行く。
展示室は光を完全に遮断しているので、暗さに眼が慣れるまではとまどう。
この暗さは展示物、展示空間を神秘的なモノにしていた。
1階吹き抜けにはリボンが泳ぎ、目に見ることの出来ない風と時間を感じさせた。

設計は坂倉準三氏。
1951年竣工だが、今でも古さを感じさせない。

2010年1月16日土曜日

深澤直人×藤井保「見えていない輪郭」展へ

21_21 DESIGN SIGHTでの企画展「THE OUTLINE 見えていない輪郭」スペシャル鼎談「地と図」を聴講。会場は超満員。「見えていないリアル」を追求する深澤氏、「悪意をもって写真は撮れない」という藤井氏の言葉に感銘を受け、サインをいただいたカタログは展示以外の作品や対談も収録。
敢えて逆光の中に置かれたプロダクトなど展示の素晴らしさは勿論、撮影条件を藤井氏が開示しているのが凄い。蜘蛛の巣をバックにしたようなオレンジ色のチェア[Vitra]はバックミンスター・フラーのドーム内での撮影である等、会場で役立つ情報は excite ism の特集No.146に詳しい。会期はいよいよ今月末31日まで。お見逃しなく。

2010年1月15日金曜日

青木茂建築工房リファイン建築オープンハウス

東中野にて青木茂建築工房による《高根ハイツリファイン工事》オープンハウス。築40年以上の低層共同住宅を再生。北側の吹きさらしだった共有廊下を内部に取り込み、JR架線の遮音に役立っている。ベランダからは新宿高層ビルの眺望。20type22戸・18~39平米で家賃7~15万円代(賃貸)、"新築"で駅近の物件としてはおトクでは。

2010年1月13日水曜日

遠藤照明 LED新商品展示会へ

遠藤照明が2月より発売を開始する「LEDS(レッズ)」の展示会へ(関係者のみ、青山ショールーム:1/12-15、大阪本社ショールーム:1/19-22)。昨年の300アイテムから一気に1000アイテムをラインナップ、かつ従来品に近い大幅値下げが話題。