2011年2月28日月曜日

藤村龍至建築設計事務所 オープンハウス

藤村龍至建築設計事務所 オープンハウスが都内で行われた。
公園に隣接する5階建ての共同住宅。
上の階に上がる毎に50mm天井高が低くなっていく。上に上がるほど見通しが良くなるので天井が低くなっても気にならないとの事。実際、図面を見るまで気がつかなかった。
1フロア2部屋の構成。階段前にある共用廊下にはエアコン室外機等設備関係が集められ、メンテナンスを考慮した作りになっている。

   

玄関ドアと部屋の間にバルコニーを設置。プライバシーを確保しつつ、部屋のドアを開けて換気が出来るようになっている。このような仕組みは共同住宅では珍しい。

アトリエ・天工人 オープンハウス

アトリエ・天工人 オープンハウスが都内で行われた。
「クリスタル・ブリッグ」「Twin-Bricks」に続くガラスブロックを構造体に使用した住宅。
ガラスブロック・鉄のフレーム・ALC(軽量気泡コンクリート)を用いた構造は、自由なファサードをデザイン出来、今回の住宅ではALCの壁面が空中に浮いているようなデザインを施した。



このプロジェクト開始前から環境、特にCO2削減が問題になっていて、より断熱性を高めるため今回のガラスブロックは日本電気硝子株式会社の新製品「多機能ガラスブロック<ファイネックスHI>」を使用した。
このガラスブロックはガラスブロック中空部を複層化し従来製品よりも断熱性を高めている。

2011年2月25日金曜日

東新宿にて「軍艦マンション再出航イベント」開催中

東新宿駅前・職安通り沿いに建つ築40年のビル"軍艦マンション(鉄のマンション)"がリノベーション、《GUNKAN 東新宿ビル》として再生された。シェアハウス、シェアSOHO、オフィスの各フロアで入居者を募集中。2/27(日)まで内覧会含む「軍艦マンション再出航イベント」が開催されている。



旧《第3スカイビル》の設計は渡邊洋治氏。陸軍船舶兵出身と聞き、納得のディテール。

屋上から職安通りを見下ろす。ビルは地上14階+地下1階、鉄骨鉄筋コンクリート造。


見学者に大人気の屋上。
《モード学園コクーンタワー》はじめ西新宿高層ビル群、池袋サンシャイン60などが一望できる。東京スカイツリーはビルの陰で見えず。


↑屋上:巨大なドラム缶を横倒ししたような給水塔が左右に1つずつ。


見学は予約不要だが、立ち入り禁止フロアもあり、予めツアースケジュールも設けられているので注意。

シェアハウス賃貸地区。玄関と廊下、トイレなどの水回りは共同利用。

女性専用フロアらしいカラーリング。

シェアハウスの1例。部屋には白いベットと机+椅子、パイプ式家具が付いていた。


内覧中でないと見られない、いかにも"軍艦マンション"なベランダと外壁の眺め。

水回り共有部:男性専用トイレ+洗面室

水回り共有部:女性専用洗面室+トイレ


水回り共有部付属室:女性専用パウダールームと思われる


水回り共有部:女性専用シャワー室と浴室


なお本日2/25(金)はオープニング+クロージングイベントがあり、特別に9階「ハウスラウンジ」も開放された。

9階:ハウスラウンジは、シェアハウス居住者専用の共有フロア。リビング、ダイニング、キッチン、パソコンおよびスクリーンルームなど。


6階:シェアSOHOの共有廊下。独特の廊下の奥行き。


6階:シェアSOHOの1室。ミニキッチン付きの部屋もあり。

3-5階はスケルトンタイプ、可変自由のオフィスフロア。
アートイベント「GUNKAN crossing」を開催中、35 組のアーティストが出展、一部では作品販売も。

《第3スカイビル》の設計資料や、当時の貴重な写真も展示中。竣工時には周囲に高い建物が何もなく、シルエットが際立っていたと判る。


地階に出展中のアート作品。その向こうに見える建築柱がドスコイ的にぶっとい。


エントランス壁面の照明演出:菅原千絵+Philips社のLED


「軍艦マンション再出航イベント」は明後日2/27まで。入場無料。

「大切に暮らす」サミット 開催
















2/24、東京電力主催 「大切に暮らす」サミットが開催された。

主催者からは『大切に暮らす』をコンセプトに、低炭素社会の実現はもとより、それぞれの家族、一人ひとりの価値観にあわせたさまざまな暮らしのスタイルを考える、既成概念にとらわれない斬新なアイディアを提案してほしいというコメントがあった。
















その上で実施される「住空間デザインコンペティション」の概要が発表された。この「住空間デザインコンペティション」は、40歳以下の若手を対象に、東京23区内にある中古分譲マンション一室のオール電化リノベーション案を募集するもので、コンペテーマは、「ドキドキするくらし」。

なお、特別賞では、提案内容を基に実際の住戸をリノベーション施工する予定。















「第3回 AGCstudioデザインフォーラム」開催


講演者と参加者のコミュニケーションによって、建築用ガラスの可能性を考える講演会「AGCstudioデザインフォーラム」が、京橋のAGCstudioにて開催された。
第3回目となる今回は、内装デザインにおけるガラスの使い方を探るべく、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏と照明デザイナーの武石正宣氏を講師に迎え行われた。











また現在、AGCstudio1階にて『「HELLO」展--銀座周辺の仕事--』が開催中。AGCの製品が使われている銀座界隈の特徴的なガラス建築が、写真やモックアップにて紹介されている。
新ヤマハ銀座ビル」(設計:日建設計)で使用された金箔のガラスや、「MIKIMOTO Ginza 2」(設計:伊東豊雄建築設計事務所)の1/50スケール模型等の展示もある。
こちらは5月上旬まで開催される予定。

2011年2月21日月曜日

キヤノン「NEOREAL WONDER」プレスミーティング会場写真

先週16日にキヤノン本社で行なわれた、今年のミラノサローネ「NEOREAL WONDER」出展に関するプレスミーティングで、会場に用意されたモックアップとテスト映像の静止画像を掲載します。
内容については、KENCHIKU>2/21付NEWSを参照下さい。





写真提供:キヤノン、撮影:大木大輔
参加デザイナー:トラフ建築設計事務所、WOW

2011年2月18日金曜日

[G-tokyo 2011]開幕、今年のラウンジは中村拓志氏が担当

昨年に引き続き、国内15のトップギャラリーが集結するコンテンポラリーアートフェア[G-tokyo 2011]が、六本木ヒルズ森タワー52F 森アーツセンターギャラリーにて、明日から2/27まで9日間にわたって開催される。今年は2/19,20が「ギャラリー・デイズ」、後半1週間が展覧会としての「エキシビジョン・ウィーク」に分かれている(以下、敬称略)。

↑ Gallery7-D : SCAI THE BATHHOUSE >> G-tokyo公式ページ
右側壁:宮島達男 >> 昨年暮れの同ギャラリーでの「Warp Time with Warp Self」展

↓ 同じくSCAI THE BATHHOUSE 対面のブース内。大庭大介、大西夏之ら出品。

↓ Gallery 8-F : 山本現代 >> G-tokyo公式ページ
左側:エドガー・マーティンズ 最新シリーズ「A Metaphysical Survey of British Dwellings」、右側:村山留里子


昨年は奥のHall-II に藤本壮介氏による"草っぱら"が生まれたが、今年はまた趣を異にする"バー"が出現した。
↓Hall-II : 中村拓志&NAP建築設計事務所「Sapphire Bar —幻影のマティーニ—」

バカルディ社のプレミアム・ジン・ブランドであるボンペイ・サファイア (Bombay Sapphire)の協賛。同社のサファイア色の瓶をイメージした青系の照明の下に、4.3メートル角の黒い"バーカウンター"が胸ぐらいの高さに置かれ、その上に"80個"の「幻影のマティーニ」が整然と並ぶ。



「透明な液体にオリジナルのマドラーを入れて、それに磁力を加えて渦巻きを発生させることで、非実体としてのマティーニグラスを出現させる。建築家とは、さまざまな場所を翻訳し、建物という形に定着させる職業であるが、ここで我々は、磁場をデザインすることで、空間に新しい形を与えたのである。(中村拓志)」—ボンペイ・サファイア社プレスリリースより引用。



種明かしをすると、「透明な液体」は混じりけなしの水で、「オリジナルのマドラー」は棒形磁石である。天板の下で発生させている磁場により磁石が高速で回転、透明な器の中に生まれた渦巻きが"マティーニグラス"となる。器本体は径10×H20センチの透明アクリル。8×5=40個使用、但し、奥の壁が鏡張りになっていて、倍の数に見え、薄暗い場内に不思議な奥行きを与えている。


最初は高速回転中の光の渦がチカチカしたが、慣れると1つ1つをじっくり見てしまう。
ボンペイ・サファイア社からは、例えば「癒し」といったソフトリーなものではなく、見る人に高揚感を与え、イマジネーションを触発するような空間を求められたという。