建築家・前田紀貞氏が経営するバー・典座(TENZO)にて、三ヶ月毎に開催される「座会」
今回はUID代表・前田圭介氏との座会が開かれた。(6月22日)
第一部は前田圭介氏のプレゼンから始まった。生まれ故郷であり、事務所のある広島県福山市の現状を、福山城があるが文化に関心が低いと述べ、再開発が行われる事で懐かしい風景が変わっていく事に対し、価値観が生れる建築を作っていると述べた。
建築とはいかに気持ち良い場所、何気ない時間の積み重ねが出来る場所を作ることが重要と述べた。
森×hakoや保育園Peanuts、後山山荘等の設計秘話、前田氏自身の現場監督の経験や福山での商店街再生は興味深い内容だった。
行政の縦割りを可視化
第二部は前田紀貞氏と前田圭介氏とのトーク。前田圭介氏が様々なコンテストに応募するのは、審査員の多くが東京の建築家であり、審査の際に福山まで見に来てもらいたい気持ちと、受賞の際は地元マスコミへニュースリリースとして送付し、文化に関心の低い地元の人達に、こんな建築家がいる事を分からせたい気持ちからだと述べた。
前田紀貞氏は、前田圭介氏のプレゼンを聞き、人間として真っ当に生きている。腹のくくり方が表に出ないのが良いと述べた。
第二部終了後は交流会となり、お酒を飲みながら深夜まで座会は続いた。