2022年5月19日木曜日

「第2回日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト」公募のお知らせ

公益財団法人 日本財団は、建築デザインの力で福祉を変える「第2回日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト」として、福祉施設・事業所の建築助成の募集を開始することを発表した。2022年6月1日~9月13日までの間、特設ウェブサイトにて申請の受付を行うもので、“ 建築デザイン×福祉 ”という新たな発想で、地域に開かれた福祉施設の整備を支援する。

この事業は、福祉事業者と建築設計者が協働して提案する施設建築事業で、福祉施設のコンセプトや建物に、新たにデザインの視点を取り入れることで、福祉施設が利用者だけでなくその家族にとっても安心できる暮らしの場として、働く人にとっては誇りある職場となることを目指す。また、地域に開かれた福祉施設ができることで、将来的に街のシンボルとして地域の人たちに親しまれる場となることを期待する。

助成額の上限は5億円で、最大補助率100%。審査は、審査員長の建築家・坂 茂氏(坂茂建築設計)ほか、建築分野と福祉分野の計7名で行われる。
募集の詳細や申請方法については、特設ウェブサイトにて5月下旬より順次情報公開。ウェブサイトでは、審査のポイントや審査員のインタビューなども今後アップされていく。
また、募集についての説明会が6/14と6/24の2回、ウェビナーにて開催される予定。
ほか、連携イベント「福祉と建築」ではワークショップや交流会なども行われる。

2022年5月18日水曜日

タイル名称統一100周年 記念プロジェクト ・・・・・・・・・・ クロストーク 佐藤 卓 × 木野 謙 開催

 2022年5月17日(火)に、二子玉川蔦屋家電 2階イベントスペースで佐藤 卓 氏(アートディレクター)と木野 謙 氏(全国タイル工業組合理事長)による、クロストークイベント第2弾「A VISION OF TILE FOR THE NEXT 100YEARS -次の100年に向かって」が開催された。

本イベントは、1922年4月12日、東京上野で開催された全国タイル業者大会にて、敷瓦、腰瓦、壁瓦、貼付煉瓦、化粧煉瓦などの様々な呼称から、“タイル”と言う名称に統一され、2022年4月12日で100年を迎えることをきっかけに発生したプロジェクト<全国タイル工業組合 タイル名称統一100周年記念プロジェクト>の一環として企画されたもの。

クロストークではタイルの可能性について意見交換が行なわれ、「タイルは幼年期の記憶の中にも強く残っていて、とても愛着があり、生産や施工技術の向上で寸分の狂いなく施工が可能になったからこそ出来る表現もあるだろうし、あえて揺らぎを感じるような使い方など使い手には大きな可能性を感じる素材です。2001年から取組んでいるプロジェクト<デザインの解剖>でもタイルを取り上げて、タイルの魅力を多くの人に伝えられたら良いなあ、と思っています。」(佐藤 氏)

「この100年間、タイルという素材は愛され続けてきたが、これまでの良かった点を活かしながら、今後どのような使い方をいかに提案できるのかが重要。タイルの持つ本質的な価値を磨き上げて価値を高めていくためにどのような方法が最適なのか考えている所。今後の展開をとても楽しみにしています。」(木野 氏) などと述べた。

今後、タイルのセレクトショップ TOUCH THE TILES が名称統一100周年のPRと共に全国を巡回し(蔦屋書店 梅田店・蔦屋書店 六本松店・蔦屋書店 函館店)100周年記念ビジュアルブック、アーティストコラボグッズの販売などを通して、日本が世界に誇れる美意識や創造性を携えた、まだ見ぬ「未来のタイル」へ、歩みをすすめる。



<クロストーク 佐藤 卓×木野 謙>アーカイブ配信



タイル名称統一100周年記念プロジェクト
   記念特設サイト https://touchthetiles.jp
YOUTUBEチャンネル  https://www.youtube.com/watch?v=TnWj1VuhxLs



2022年5月11日水曜日

公益財団法人日本デザイン振興会「グッドデザイン・ニューホープ賞」を新設

学生・若手のデザイン活動を支援、5月11日から応募を受け付け公益財団法人日本デザイン振興会(東京都港区、会長:内藤廣)は、このほど学生などを対象とする新しいデザイン賞である「グッドデザイン・ニューホープ賞」を新設し、5月11日(水)から第1回の募集受け付けを開始した。

企業やプロのデザイナーなどが手がけた商品やサービスなどが主な対象であるグッドデザイン賞に対して、「グッドデザイン・ニューホープ賞」は、将来のデザイン分野を担う世代の活動を支援することを目的とした新しい賞。現在在学中の学生や修了直後の方によるデザインを対象に実施される。そのため商品化や実現化がされていない、大学や専門学校などのゼミの課題制作や卒業制作、自主研究などのデザインで応募できることが特徴。

募集期間:2022年5月11日(水)〜7月15日(金)

応募資格:応募者は、個人またはグループとし、2022年4月1日現在で個人またはグループの全員が日本国内の各種専修専門学校・大学・大学院に在籍しているか、2021年6月以降に卒業・修了した方。いずれかに該当すれば年齢の制限はなし。なお複数人により共同で創作等を行ったグループによる作品等を応募する場合は、グループを構成する全員の同意が必要。

応募対象:応募者が独自に創作した、2017年4月以降に制作された作品で、2022年12月3日の受賞発表日に公表できるもの。各種権利の侵害がなく、関係教育機関や企業などとの間で応募に関して支障がないことを確認できたもの。

※同一年度に同一の応募者が応募できる点数は1点まで。

応募カテゴリー

1.物のデザイン(製品など)

2.場のデザイン(建築、施設、環境など)

3.情報のデザイン(コンテンツ、プログラム、メディアなど)

4.仕組みのデザイン(サービス、システム、取り組みなど)

応募方法:公式ウェブサイトより登録

https://newhope.g-mark.org/award/

出品料:無料(2022年度実施分に限る)

審査委員:審査委員長:安次富隆(プロダクトデザイナー/ザートデザイン取締役社長・多摩美術大学教授)

審査副委員長:齋藤精一(クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰)

1.物のデザイン:安西葉子(デザイナー/ドリルデザイン)、小倉良介(プロダク

トデザイナー/富士フイルム)

2.場のデザイン:山出淳也(アーティスト/YamaideArt Office代表)、工藤桃子

(建築家/MMA Inc.)

3.情報のデザイン:佐々木康晴(クリエーティブディレクター/電通)、河原香奈

子(デジタルプロダクトデザイナー・ディレクター/Takram)

4.仕組みのデザイン:林千晶(プロジェクト・マネジャー/ロフトワーク代表)、秋吉浩気(建築家・メタアーキテクト/VUILD Inc.)

賞と賞金:最優秀賞(1点)/賞金30万円

優秀賞(7点)/賞金5万円

入選(点数制限なし)

※最優秀賞・優秀賞には副賞として、1受賞作品につき記念品と表彰状を贈呈。

※各賞については「該当なし」となる場合がある。

※受賞発表後に受賞者が参加できる活動支援プログラムを実施する予定。

スケジュール:一次審査会2022年8月

最終審査会・受賞発表2022年12月3日(公開形式で開催予定)

関連イベント

【参加無料トークイベント】グッドデザイン・ニューホープ賞キックオフ・ナイト


2022年5月2日月曜日

設計事務所imaが手がけた「ナインアワーズウーマン新宿」、4/29開業

新宿に女性専用カプセルホテル「ナインアワーズウーマン新宿」が4/29に開業した。(写真は4/27に行われた内覧会の様子)。
宿泊業界で独自のカテゴリーを目指す「ナインアワーズ」は、ホテル滞在中の〈シャワー〉+〈睡眠〉+〈身支度〉という3つの基本行動の本質を捉え、機能性と品質を追求し、適切で納得感のあるサービスを提供。部屋という空間概念を捨てて身軽につかいこなすことで街とダイレクトにつながり、宿泊に限らず、24時間お客様の都合に合わせて仮眠やシャワーのみでも利用できる都心ならではのトランジットスタイルを提案してきた。現在、全国に14店舗展開、クリエイティブディレクションは柴田文江氏(デザインスタジオS)、サイン&グラフィックデザインは廣村正彰氏(ヒロムラデザインオフィス)が手がけている。建築・設計は、店舗により異なる建築家と協業しており、「ナインアワーズウーマン新宿」は、設計事務所imaが担当した。
▲外観は無機的な質感と形状で街に同調するようなクールな装い

設計事務所imaは、国内外の商業空間のインテリアや建築設計をはじめ、住宅やプロダクトデザインまで、幅広い分野で活躍する設計事務所。
敷地は“都市の喧騒”を感じるナイトスポットが密集するエリアで、そこに対照的な温かみと落ち着きを感じさせる“非日常のわが家”をデザインすることで、新鮮な驚きとくつろぎを体験してもらえるように設計を進めたという。

特に上階のラウンジエリアは、開放感がありながらも落ち着いた温かいカラーリングを使って心地よい空間に仕上げられている。
▲座面であぐらを組んだり、リラックスして座れるオリジナルデザインの椅子。
▲ワークブースも併設されており仕事も可能。
▲窓際のカウンタースペース
連続するボールド型の天井は奥へ広がる空へとつながり
東京の景色を眺めながら非日常を感じることもできる

カプセル階はコンパクトに効率よくレイアウト。カプセルは他の店舗と同じものだが色味を少し変えて柔らかさを出す工夫がされている。
また、昨年より創業当初より重視してきた<睡眠>にフォーカスし、コロナ禍以前から医療関係者・エンジニアとともに進めていた睡眠解析事業を本格的に始動。宿泊中に睡眠解析をするサービス「9h sleep fitscan」を導入している。(※「ナインアワーズ赤坂スリープラボ」でも導入済)
▲カプセル内のセンサーで睡眠時間・寝返り・いびき・呼吸・心拍の情報がデータとして得られる

シャワースペースでもラウンジ同様、温かみのあるカラーで構成。洗面スペースは、鏡の丸み帯びた形状で不思議な映りかたをして面白い。
今回の店舗では、都内で初となるスマートチェックインシステムを導入。簡単な操作でスタッフと対面することなく、チェックイン・チェックアウトすることができる。女性専用なのでAIによる顔認証システムで性別の判別もされる。
ナインアワーズは、今後も新店舗も展開予定。