2018年3月27日火曜日

「第14回JLCAオープンセミナー」開催

3月6日(火)東京ミッドタウンにて、第14JLCAオープンセミナーが開催された。
テーマは「暮らし方が大きく変わる。スマートハウスとLED照明」。
講師:山中 敏裕(一社)日本ライティングコーディネート協会副会長/ライツワークス 主宰
パネリスト:冨永 優子(ライフオーガナイザー&インテリアコーディネーター/スタイリングギャラリー心斎橋 マネージャー)
講師の山中 敏裕氏から、今回のテーマである「スマートハウス」について、今後の展望など、ライティングに携わる者が向き合っていくべき方向についてのがあった。

山中氏によると照明は「AIスピーカー」の一般家庭への普及、「Wi-Fi」に次ぐLEDを使った新しい通信技術「Li-Fi」の進展などにより、単なる設備からICT、IoTの分野に融合していくとのこと。海外はこの分野で先行しており、日本は5年は遅れているとのこと。

また照明は、海外の高級なホテルなどでは一般的に導入されているサーカディアン・リズム(概日リズム)に配慮した照明方法が、今後日本でもグローバルスタンダードに合わせて積極的に導入され、照明は健康の構成要素となっていくだろうとのこと。

今回のセミナーでは、実際に山中氏が自宅で「Alexa」を使って電化製品をコントロールする映像の公開があり、特に来場者の目を惹きつけた。

また、パネリストの冨永 優子氏は、大阪心斎橋にて「スタイリングギャラリー心斎橋」
https://www.interior-board.net/)というショールームでマネージャーしており、関西方面の富裕層に影響力があるとのこと。
このショールームでは、縦と横と光の組み合わせ、タイルと棚材の組み合わせなどを提案し、お施主様の「夢の空間」(うれしい照明)を実現するお手伝いをしている。
クライアントから直接頼まれることが多く、特にマンションデベロッパーからの話が多いとのこと。

今回のセミナーについて関心を持った方は、以下のリンクに一度アクセスを。

JLCA/(一社)日本ライティングコーディネート協会:http://www.jlca.or.jp/

2018年3月16日金曜日

Molteni&C NEW MODEL EXHIBITION

2月22日、Molteni&Cの新作展示会へ。本展では、昨年のミラノサローネでもひときわ注目を集めた製品の中から選りすぐりの14点を展示している。
▲ショールーム内観

1934年にイタリアで創業したモルテーニは、収納を中心とした最高峰の技術をベースに、リビング・ダイニング・ ベッドルーム・収納まですべてを提供する世界屈指の総合家具ブランド。2016年よりクリエイティブディレクターを務める、ベルギー人建築家ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンによるデザインディレクションで、世界40店舗のフラッグシップショップをはじめ、80か国・800以上のディストリビューターにより世界的に展開している。
本展の会場となったのは南青山にあるショールーム〈Molteni&C TOKYO〉。モルテーニの代名詞であるシステム収納でシーンをゆるやかに区切りながら、2フロアで構成されている。機能性とグレード感を兼ね備えた、他にはないハイクオリティな空間を作り上げられた館内では、幅広いアイテムをそろえる総合家具ブランドである強みを活かし、リビングからダイニング、ナイトエリアまで、モルテーニらしい機能美の追求された家具で住まいのすべてを提案している。
高さ7mの木の装飾壁「Wooden Wall(ウッドゥン ウォール)」が印象的
デザイナーのパトリシア・ウルキオラが京都の光明院を訪れた際、
丸窓から見た美しい庭園からヒントを得たそう

また、モルテーニ東京の2階は最上のくつろぎを具現化した予約制のショールーム〈Molteni&C HOME〉となっている。HOMEの名が示す通り、B1F、1Fとは趣を異にする邸宅のような空間だ。窓外に美しい緑を臨むダイニングとリビング、最新のキッチンも備えている。建材からカーテン、照明、オブジェに至るまでクリエイティブ・ディレクターであるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン自らが監修しており、室内のあらゆるディティールから、研ぎ澄まされた彼の美意識を感じとることができる。
 ▲GLISS MASTER グリス マスター
Design : Vincent Van Duysen / ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン

フレキシブルなワードローブシステムGLISS MASTERが最新の技術を取り入れ進化。内部の仕切り板を排した新たな仕様により、明るく開放的な収納スペースを確保している。開けても閉じても美しいガラス扉とあわせて、バッグなどの小物をアート作品のように引き立たせている。豊富なドアタイプと仕上げ材、棚板、シューズラック、ハンガーなど、大切なものを美しく収納するための機能がさらに充実し、30mmの支柱構造と透明ガラスを用いたサイドフレームや棚板、バックパネルにより、圧迫感無く空間を間仕切りながら、⾼級感漂うショーケースに。透明ガラスを用いた棚板にはLED照明をつけることも可能。ガラス仕上げのサイドパネルにより空間を程よくさえぎりながらも、圧迫感のない佇まいに。新しく追加された「グラスドア」は独自の機構により180度の開閉でき、開いた時もフラットで美しい表情をキープ。ソフトクロージング機能も備えている。さらに、新しいドアタイプや外装・内装仕上げ、充実のアクセサリーが揃い、より一層ラグジュアリーで演出力の高い収納が可能に。
 ▲TEOREMA    Design : Ron Gilad / ロン・ジラッド 

ロン・ジラッド デザインの輪郭線のみで構成するGRADOに対し、「面」で作られたTEOREMA。コーナーには45度の角度がついている。ピタゴラスの定理(Pythagorean Theorem)-直角三角形の3辺の長さの関係を表す等式- から名づけられたそう。1枚の板にレーザーカットを施し、折り紙のように曲げるフォールディング技術で、木目が途切れず美しい。高さの異なるオープンユニットとドロワーを積み上げ、ナイトテーブルやリビングチェストなど様々な用途に使用することができる。 木質はアメリカンウォールナットとユーカリの2種から選択可能。 
▲SLOANE スローン Design : MDT/ モルテーニ デザイン チーム と
BELSIZE ベルサイズ Design : Rodolfo Dordoni / ロドルフォ・ドルドー二

スローンは、個々の家具がその美しさを生かしながらも空間の統一感を保ち、豊かに響きあう――そんなトータルコーディネートのためにデザインされたソファ。なめらかなフォルムは置かれる向きを選ばず、造形的な主張をなくすことでその素材感を一層引き立たせている。 レザーやファブリックの質感が、サイドテーブルの木質や石などのマテリアルと完璧な調和を奏でるよう計算されている。 ユニットバリエーションがあり、自由なレイアウトが可能。シートクッション、シートバック クッションには羽毛がたっぷりと使用され、ふっくらとボリューム感のある佇まいだ。ベルサイズは、3本の脚部に図形を載せたような印象の、絶妙な均衡を感じるリビングテーブル。高さは2種類で、どちらもSLOANEソファと完璧な コーディネートができるよう設計されている。ハイタイプはマルチテーブルとしてラウンジスペースでも使用が可能だ。
▲MAYFAIR dining table メイフェア 
Design : Rodolfo Dordoni / ロドルフォ・ドルドー二 

いかなるラグジュアリー空間にも見劣りしない品格をたたえながら、大地のような穏やかさと包容力を持つダイニングテーブル。向きを違えて配された台形の脚部は大理石またはグロッシーラッカーから選択でき、マテリアルの持ち味を圧巻のボリュームで生かすことができる。天板はユーカリ材または透け感のあるグレーガラス。悠然と佇む脚部と薄く仕上げた天板の対比により、モダ ンな印象に仕上げられている。 


なお、本展をもって国内発表された製品はすべて、同時に発売も開始されている。





MOLTENI&C TOKYO / モルテーニ東京
所 在 地 :東京都港区南青山6-4-6 Almost Blue B棟1F
電話番号:03-3400-3322
営業時間:11:00~19:00
定 休 日 :水曜・祝日
www.molteni.jp

2018年3月9日金曜日

FOR GOOD 津山展 TSUYAMA.AREA × icon

2/8(木)-2/10(土)まで、新宿のリビングデザインセンターOZONE(新宿パークタワー1F ギャラリー3)にて、「FOR GOOD 津山展 TSUYAMA.AREA × icon」が開催された。
津山市地域雇用創造協議会(http://www.tsuyama-koyou.com/)が主催し、一般社団法人 日本インテリアコーディネーター協会(http://www.ic-on.jp/)共催のイベント。
「FOR GOOD 津山展」は、今回で3回目の開催。
岡山県の北部に位置する津山地域は、「桧(ヒノキ)」の生産量日本一。
今回は、家具職人や木工企業7社が出展。

テーマ展示として、一般社団法人日本インテリアコーディネーター協会が、出展7社の製品を使ってコーディネートした住空間を展示。
テーマ展示は、Aブース、Bブースの2種類
Aブース:

担当コーディネーター(icon 日本インテリアコーディネーター協会 中国・四国会員)
 今田 百春/ 西村 衣理華/岸本 貴子/渡邊 京子/亀田 裕子 


横野和紙を使った特徴的な照明
Bブース:
担当コーディネーター(icon 日本インテリアコーディネーター協会 中国・四国会員)
 佐藤 早苗/ 二宮 浩子/白神 順子/今井 紀枝 

無垢の木材のみを使用している
出展社ブース:

アーツ&クラフツビレッジ(家具/糸紡ぎ実演)

山間部の廃校を再利用し、工房として利用。
桜・楢などの無垢の木を使った木工や手織り、手紡ぎ、染色
を工房でおこなっている。




ヨネモノ(家具)

木工の夫と、椅子張りの妻が夫婦で営む工房。
「オリジナル家具・小物」「オーダー家具」「修理」をおこ
なっている。


URL: http://yonemono.com/


KITAWORKS(家具)

鉄工所と木工所、ショールームを備えた工房で、家具製作を
おこなっている。定番家具から、特注家具まで対応。



URL: http://kitaworks.tumblr.com/



株式会社 イマガワ(建具)



「木のクセ」「乾燥と養生」「精密な加工」を専門家と日々
  研究し、「新しい日本のデザイン」を追求。





株式会社 すえ木工(家具)

イージーオーダー可能なシステム化された「壁面収納家具」
や岡山県産の「デニム」を使用した家具を製造・販売。





株式会社 津山銘木(家具)

常時3,000枚の天然一枚板を在庫に持つ全国屈指の国産材
専門店。



URL: http://t-meiboku.jp/



玩具工房コースケ(木製玩具/木工実演)

独自の作品の他、岡山県北の作家イベント「なぎ山麓アート
・クラフトホリディ」等を中心とした、作家たちと地域を結
ぶ展開にも挑戦。


URL: http://www4.hp-ez.com/hp/wwk/page2






今回の展示会について、津山市地域雇用創造協議会の森下良一氏にお話を伺ったところ、
こうした展示を通して津山の製品について知っていただき、興味をもっていただき購入いただいたりすることで、地域雇用の創出に結びつけていきたいとのこと。

2018年3月7日水曜日

「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」

東京ビックサイトにて3/6~9の期間で開催中の国内最大級の総合展示会「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」へ。「JAPAN SHOP」「建築・建材展」などの5展示会と1特別企画で、合計1,020社・団体が出展(主催:日本経済新聞社)。
「JAPAN SHOP 2018」(第47回)東4・5ホール

[JS4110] KASTHALL
スウェーデンのラグブランド”KASTHALL”。今年のテーマは『LEGACY OF TOMORROW : 過去と未来の会話は現代的なデザインの文脈で実現される』で、1月にヨーロッパで発表した2018年の新作ラグをいち早く展示。
[JS4306] アイカ工業
UV硬化型樹脂化粧板アルディカをはじめ、+WONDER(プラスワンダー)、オルティノフィルム、オルティノ加工商品、メラミン化粧板、メラタックプラス、バスフィットパネル、セラール、フィオレストーン、塗り壁材の新ブランドなどの新柄・新製品を展示。
浴室・エレベーターの改修コーナーを設け、新築・改修に役立つ工法も提案している。
[JS4506] ディンプレックス・ジャパン
安心・安全な火を使わない電気暖炉を展示。本物に迫るリアルな炎の演出は、ディンプレックス社ならではの特許技術で、電気と水さえあれば、どこにでも炎の演出が可能。
[AC5010] ハンスグローエジャパン
世界の最高級ホテルに選ばれているドイツ製シャワー・水栓の老舗メーカー。
革新的なテクノロジーを搭載するプレミアムブランド「hansgrohe」と、世界で著名なデザイナーとのコラボレーションによるラグジュアリーブランド「AXOR」より、新作を中心に展示。シャワーブースの実際に吐水を体感できるスペースも。
[AC5132]望造 http://www.bouzou.co.jp/
木本来の持つ雰囲気をそのままに、幅広のフローリングの表面をノミ・カンナ等で一枚一枚、人の手により加工したフローリング。さらに、寄木パーケットや新しい形での集成フローリング材を展示。
[AC5406] 綿半ソリューションズ
美しい景色と繋がることができる、大開口の窓〈超大型大開口サッシ GLAMO〉を展示。300㎏の扉を手動ならびに電動でスムーズに開閉する体験ができる。
[AC5436] 新光硝子工業
長年にわたり培ってきたガラス加工技術の集大成である「デザイン曲げ合わせガラス」や近年取り組んできたという「スリーエス樹脂合わせガラス」を展示。光る石材壁「カジュアルストーン」は、点灯時と消灯時で雰囲気が変わるもので、石材をガラスで挟んだ両面タイプと自然石の素材感が分かる片面タイプがある。
展示会は3/9(金)まで。事前登録で入場料(通常:3000円)が無料。展示の他、連日特別セミナー・シンポジウムなども開催されている。

「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事」完成見学会

3月1日、東京都千代田区で開催された「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事」の完成見学会へ。
本計画は、リファイニング建築を提唱する青木茂建築工房とミサワホームが業務提携をおこない取り組むコラボレーション事業の第2弾。昨年6月より着工し、老朽化した既存建物を長寿命建築へと再生させた。2社の業務提携は2015年より開始されている。
▲設計監理を務めた青木茂氏

リファイニング建築とは、弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって現行レベルまで向上させるとともに、意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、建物の長寿命化を図る手法。また現行法に適用させることで、完了検査済証の交付を受けることが出来る。

本計画では、昭和56年に建設された新耐震基準を満たしていない学校建築を、構造躯体を再利用しつつ、現行の基準に合わせた耐震補強工事を行い、現代のライフスタイルにあったレジデンシャルタイプの賃貸共同住宅へ用途を変更し、改めて検査済証を取得した。
▲避難経路確保のため、減築され新たに設けられたエントランスポーチ
 ▲新設されたエレベーター
▲こちらの階段も新設された
▲各住戸の玄関
 ▲間取りは1LDK13戸と1ルーム3戸で構成
▲こちらは1LDKタイプ
▲最上階の4階には広々としたテラス付き1LDKが2部屋設けられている

11月に開催された、本計画の解体現場見学会のようすはコチラから。



(( 新規建物概要 ))
工事名称:(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事
用地地域:第二種住居地域
都市計画区域:都市計画区域内、市街化区域
防火地域:防火地域
その他の地域築:景観区域区分 、まちづくり条例、緑化計画
確認申請:用途変更、増築、大規模の模様替
検査済証取得予定:建物全体
構造:RC
住戸数:16住戸
建物高さ:14.00m(軒高:13.50m)
天井高:1階3.1m、2-4階2.7m
敷地面積:467.07㎡
建築面積:285.86㎡
法定延床面積:891.29㎡
容積対象面積:727.95㎡
建ぺい率:61.20% < 70%
容積率:155.85% < 160%