2014年1月31日金曜日

ENEX展特設会場にて、「エネマネハウス2014」開催中!本日16時まで


東京ビッグサイトにて、本日131日まで「ENEX2014 / Smart Energy Japan 2014」が開催中。
こちらの併設イベントとして、経済産業省資源エネルギー庁の事業の一環である「エネマネハウス2014」が、東雲臨時駐車場にて開催されている。
2030年の家”をテーマに、5つの大学と企業が連携して、“エネルギー”、“ライフ”、“アジア”の3つのコンセプトの下、先進技術や新たな住まい方を提案するZEHZero Energy House5棟を建築。モデルハウスは自由に見学出来、来場者の投票と実行委員会による審査によって、最も住みたい住宅“People’s Choice Award”が決定される。
また本日16時からENEX展会場内にて、講評会と表彰式を実施。


 

1)慶應義塾大学:慶應型共進化住宅
窓を分散させることで十分な環境性能を発揮出来る風車型プラン。全方向からの採光で間取りの自由度が高まり、高密度な都市環境やライフスタイルの変化にも柔軟に対応して快適な住空間を提供する。


2)芝浦工業大学:母の家2030
「学生たちが母親世代に贈りたい住宅」がコンセプト。世界各国の風土・文化に適合した地産地消型の「多層環境装置」と、パッケージ化された「環境シェルター」で、国外への進出を目指す。


3)千葉大学:変える家 ルネ・ハウス
自然エネルギーを活用したエネルギー自立型住宅。溜めたエネルギーをシェアすることで、災害によるライフラインの断絶やコミュニティの崩壊を防ぐ役割も担う。国産材の活用で、林業・製造業活性化の切り札にも。


4)東京大学:CITY ECOX
2030年都市型集合住宅の一部屋をピックアップ。太陽光パネルは太陽を自動で追いかけるプログラムで、2種類の回転運動によって太陽の季節変化に負けず高効率発電を可能にする。夏には庇の役割も兼ねる。


5)早稲田大学:Nobi-Nobi HOUSE
設備コア・居住ゾーン・Nobi-Nobiゾーンの3重構造からなる。エネルギーの先端技術と生活インフラを1つのボックス型にパッケージした設備コアを囲むようにして居住スペースが広がる。

2014年1月23日木曜日

トラフ建築設計事務所「ここをホッチキスでとめてください。」展

鈴野浩一と禿真哉によるトラフ建築設計事務所による展示会「ここをホッチキスでとめてください。」が、1月18日より、銀座にあるクリエイションギャラリーG8にて開催中。
展示会のタイトルは、折りたたんで簡易製本すると冊子になるポスターに記載された注意書きが、たまたま表面化したもの。
「これをこうしたらどうなる?」頭の中だけでは描き切れない、実験の世界が繰り広げられている。
入口にかかる缶に繋がれたバネ。
これを叩くと、どんな音がするのか?某国営放送の大科○実験じゃないが、やってみなくちゃわからない。会場のあちこちで不思議な音が鳴っている。
天井は鏡張りで、下からは見えない展示品を見ることが出来る。
風になびく光
トラフ建築設計事務所がこれまで行ったプロダクトも展示されている。

2月13日まで。

2014年1月21日火曜日

TOTOギャラリー・間「内藤廣展 アタマの現場」

乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて「内藤廣展 アタマの現場」が1/18より開催中。
内藤廣氏のギャラリー・間での個展は2回目で、1回目は「素形の構図 還元する場のかたち」と題して1995年に催された。今回の展示では数々の作品を生み出してきた内藤廣建築設計事務所の一部を再現するとともに、初期の代表作から現在進行中のプロジェクト、更にはプロジェクトに終わった作品を通して思考の過程を紹介する展示で“アタマの現場”と名付けられた。
第1会場(3F)
第1会場は、内藤氏がいつも使用している机、手近にある小物や本を持ち込み所長室を再現。
今回の展示用で新たに作った模型はひとつもなく、すべて事務所に保管されていたもの。
持ち込んだ本は700冊ほど(事務所にある本の1/3)で気になっている本、よく読んでいる本を持ち込んでいる。特に机の後ろにおいているものは貴重本。
机のすぐ近くに飾られている尊敬するいけ花作家・故中川幸夫氏による書で、「桜」の一文字に込められた気迫に日々圧倒されているという。その隣にあるカンプス・マルティウスの古代ローマの平面図は、著名建築家たちが飾っているのに憧れて手に入れたもの。
進行中の「静岡県草薙総合運動場体育館(2015.1予定)」
代々木体育館よりも少し小ぶりな規模で、先端技術が3~4つも組み合わさっている難しい技術を要する仕事。
棚の上に小物に紛れておいてある「ギャラリーTOM(1984年)」の模型は事務所にある模型で一番古いもの。
中庭
自身が綴った文章の中から格言的なテキストを取り出した「言葉のかけら」を展示。
会場内の本棚から中庭に向かって言葉が飛び出しているようにもとらえられる。
第2会場(4F)
第2会場は所員の執務空間を再現している模型部屋のような空間で、展示されているものは新しいものの古いものも混在している。最新の3つのコンペプロジェクトは下写真机の右側あたりに展示。
木模型の約半分は、前回のギャラリー・間にて使用されたもの。
もうすぐ竣工する「九州大学椎木講堂(2014.2予定)」の模型。
模型の他、スケッチやエスキース、滅多にみることのできない実施設計図面の展示も。会場の奥にはパソコンが2台設置されており、そこで作品の詳細を閲覧することもできる。
内覧会時の内藤廣氏。
展覧会は3/22(土)まで。
関連のシンポジウムは1/31(金)に開催。要申込制で受付は締め切っている。
また会場にて随時、ギャラリートークとサイン会も開催。こちらは申込不要で日程及び詳細はギャラリー・間HPにて確認できる。

2014年1月16日木曜日

東京デザイン2020 オープンセッション Vol.02

2020年オリンピック・パラリンピック東京開催をうけ、オリンピックを契機に始まる新しい社会をどのように構築していくかを考える事が重要であり、このことを話し合う場が必要と考え、公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、公益社団法人日本サインデザイン協会、日本デザイン学会の5機関が中心となり「東京大会デザイン2020フォーラム」が設置された。
2013年10月31日に「東京デザイン2020  オープンセッション Vol.01」が開催され、今回は東京藝術大学美術学部デザイン科との共催で、東京藝術大学で教鞭者、そして東京藝術大学出身のデザイナーやアーティスト、建築家など9名が登壇し、「東京デザイン2020  オープンセッション Vol.02 -2020年東京をディレクションする-」が、東京藝術大学 美術学部絵画棟1階 大石膏室にて、開催された。(1月10日)

建築家はJIA会長の芦原太郎氏が登壇。デザインを検証出来る機関「日本版CABE(Commission for Architecture and the Built Environment)」設立を提案した。

「CABEはロンドンオリンピックの際に注目された建築や街づくりのための機関。
イギリスでは法的には合法でも、住民にとって有益かどうかを検証する際に、専門家が検証を行い市民が検討をする。市民に対し正しい情報の提供を行い、その地域の人々の生活をサポートする機関がCABEである。
新国立競技場について問題提起をしたくても、関係団体が多く、どこが責任者でどこにして良いのか分からない。この状況を見直したく、オリンピックを契機にデザインを検証出来る機関「日本版CABE」設立を提案する。
東京はオリンピックに向けて臨海部の再開発、インフラ整備が行われ、競技場だけでなく、開発は東京の身近な問題になっていく。オリンピック後の東京を考えながらルール作りをしていきたい。」と述べた。

登壇者及びテーマは下記の通り
宮田亮平[東京藝術大学 学長]
テーマ:上野発
河北秀也[アートディレクター、東京藝術大学 美術学部デザイン科 教授]
テーマ:経済の国から文化の国へ
北郷悟[彫刻家、東京藝術大学 理事・美術学部彫刻科 教授]
テーマ:芸術資源・連携と発信
日比野克彦[アーティスト、東京藝術大学 先端芸術表現科 教授]
テーマ:アートとスポーツ
芦原太郎[建築家、公益社団法人日本建築家協会 会長]
テーマ:日本版CABEの提案
松永真[グラフィックデザイナー、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会 理事]
テーマ:2020年の旗
色部義昭[グラフィックデザイナー、東京藝術大学 美術学部デザイン科 非常勤講師]
テーマ:小さな点の集積によって東京の町並みを調える「ふりかけ式の都市調整計画」
宮崎桂[サインデザイナー、公益社団法人日本サインデザイン協会 副会長]
テーマ:2020年、TOKYOをチャーミングな都市へ
中村政人[現代美術家、東京藝術大学 美術学部絵画科 准教授]
テーマ:東東京・都市のスキマ
聞き手〜藤崎圭一郎[デザインジャーナリスト、東京藝術大学 美術学部デザイン科 准教授]

2014年1月10日金曜日

建築会館にて「建築雑誌2012-2013」展 開催中

田町の建築会館 1Fギャラリーにて、一般社団法人日本建築学会の会報誌『建築雑誌』が、2012年から翌年に特集した内容について、その間の表紙や誌面デザインを通して振り返る展示が1/19(日)まで開催されている。

東日本大震災発生後に発足したという編集委員会の編集意図を毎号の都度、理解してビジュアル化したのは、アートディレクター・デザイナーの中野豪雄氏(中野デザイン事務所代表)。会場内の開催趣旨のテキストは、2012-2013会誌編集委員会の委員長を務めた青井哲人が寄稿。同氏の研究室日誌「VESTIGIAL TAILS/TALES: akihito aoi’s blog」に拠れば、青井氏、中野氏に加え、2014年から同誌のデザインを担当する原田祐馬氏、南後由和氏の4氏によるトークイベントが1/16(土)18:30より会場にて開催される。入場および聴講無料。

2014年1月9日木曜日

CSデザインセンター企画展「my.tokyo」開催中

東日本橋にある(株)中川ケミカルのショールーム・CSデザインセンターにて、企画展「my.tokyo」が開催されている。
同社のカッティングシート(CS)に代表される装飾用シートを使った施工例コンテスト「第17回 CSデザイン賞」(2012年、同社主催)において、グランプリを受賞したスペインのデザインユニット Stone Designs が、CSを用いて会場を構成した。 

「東京で私たちはあらゆるものを得てきました。初めてこの街に足を踏み入れた瞬間に、その文化の虜になりました。

東京の人々、色彩、コントラスト、優しさ、畏敬の念...

東京で出会った価値観に私たちは、デザイナーとしてはもちろん一人の人間としても強烈な影響を受けました。

 "My Tokyo"はそんな東京という街に私たちが捧げるオマージュです。」

2011年にスペイン大使館で行われた展覧会「Spainalight」で発表した作品で、先のCSデザイン賞グランプリを受賞したデザインユニットStone Designs は、同作品以外にも日本での仕事も多く、数年前より数か月に一度は来日している(事務所の公式サイトは日本語を含む3か国語対応)。
本展に寄せられたメッセージの通り、会場では、東京のスカイスクレーバー、寺社建築にみられる組物からインスパイアされた造形が目を引く。尾垂木と呼ばれる小口箇所が白ではなく、CSで色彩豊かにデザイン処理しているのは、日本人にはない感覚といえる。海外のクリエイターの目を通じた、ふだん我々が気づかない、もしくは当たり前すぎて意識の底に沈んでいる東京の風景が作家のセンスでリ・デザインされている。
会場のあちこちの床に見られる、視覚障害者誘導用ブロックをモチーフにした作品。
my.tokyo」展の会期は3/31まで、土日と祝日は休館、入場無料。