2021年10月26日火曜日

デザイン&アートの祭典「DESIGNART TOKYO 2021」開催中

街を回遊しながら新しい発見ができるデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2021」が10/22~10/31の期間で開催。5年目となる今年は「CHANCE! ~かつてないチャンス~」をテーマに、時間軸を超え愛される、新時代の価値創造に挑戦するデザイン・アートが東京の街に集結。
(写真は、10/22に開催されたオープニングセレモニーに様子。関係者による挨拶とメイン会場に展示をしている参加デザイナーより展示説明があった。)
メイン会場:ワールド北青山ビル
倉本仁 × うぶごえ × DESIGNARTがつくる新たなクリエイティブマーケット
参加デザイナー・アーティスト(敬称略):秋山亮太、芦沢啓治、安積朋子、Anker Bak、板坂諭 / h220430、we+、Victoria Wilmotte、Øivind Slaatto、Gabriel Tan、熊野亘、Claesson Koivisto Rune、倉本仁、GELCHOP、柴田文江、Sho Ota、鈴木元、Daniel Rybakken、寺山紀彦、DRILL DESIGN、長坂常 / スキーマ建築計画、藤城成貴、前田麦、松山祥樹、minä perhonen、元木大輔、柳原照弘、山中一宏、Yusuke Seki、YOY、吉行良平
クラウドファンディングサービス「うぶごえ」を通し、未だ市場に出回っていないクリエイターの貴重な作品を実際に目で見て購入できるイベント。キュレーターにはデザイナーの倉本仁氏を迎え、国内外の若手から著名デザイナーまで多くのクリエイターが参加。試行錯誤を経て生み出した作品の原型や、様々な理由でアトリエや倉庫に眠り市場に届くことの無かった秘蔵の作品を展示販売する。

「DESIGNART TOKYO 2021」は、メイン会場のほか、それぞれのショップやほかの会場で分散した展示となっているので、イベントを楽しむためには、公式ウェブサイトやガイドブック(ガイドブックは各展示会場で配布)で、事前に情報を入手することが重要。会期中で分からないことは、起点となるインフォメーションセンター(ワールド北青山ビル(表参道))で教えてもらうと良い。
展示のほか、会期中はオンライントーク「DESIGNART CREATIVE CONFERENCE BRIDGE」も開催。
イベントは10/31まで。会場によって期間・開催時間・休館日などが異なるので、詳細は公式サイト要確認。

2021年10月21日木曜日

2021年度グッドデザイン賞 発表

公益財団法人日本デザイン振興会は、グッドデザイン賞の2021年度受賞結果を10月20日(水)に発表した。

過去最多になった5,835件の審査対象から国内外のデザイナーや建築家、専門家からなる審査委員によって1,608件(過去最多)の「グッドデザイン賞」受賞が決定した。また「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」受賞22点も発表された。

「グッドデザイン賞」受賞から、これからのモデルとなるデザインとして「グッドデザイン・ベスト100」100件、ベスト100から選出される特別賞「グッドデザイン金賞」20件、「グッドフォーカス賞」12件が含まれる。

2021年度ファイナリスト(大賞候補)は「グッドデザイン金賞」から選出される。今年は下記5件が選出された。

⚫ 移動型X線透視撮影装置[FUJIFILM DR CALNEO CROSS] 富士フイルム株式会社(東京都)

⚫ 小さくても地域の備えとなる災害支援住宅[神水公衆浴場] 株式会社ワークヴィジョンズ(東京都)、 株式会社黒岩構造設計事ム所(熊本県)、竹味佑人建築設計室(東京都)

⚫ 3D都市モデル[PLATEAU[プラトー]] 国土交通省都市局 都市政策課(東京都)

⚫ 遠隔就労・来店が可能な分身ロボットカフェ[遠隔勤務来店が可能な「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と分身ロボットOriHime] 株式会社オリィ研究所(東京都)

⚫ Operations [The best sustainability-oriented organizational adaptation to climate change]Hair O'right International Corporation (Taiwan)

ファイナリスト5件の中から11月2日開催の「大賞選出会」にて決定する。下記アドレスより大賞候補一般投票を行うことが出来る。

https://promo.g-mark.org/

全受賞デザインをグッドデザイン賞のWEBサイト(www.g-mark.org)にて閲覧可能。

[神水公衆浴場]


2021年10月19日火曜日

東京ミッドタウン「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021」開催中

 六本木の東京ミッドタウンにて、10/15~11/3までの期間、秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2021」が開催中。 

このイベントは、“デザインを五感で楽しむ”をコンセプトに今年で 14 回目の開催を迎える。今回のキーワードは「デザインの裏 - Behind the Scenes of Design -」。
以下、公式サイトより 
だれもが正解のない問題に向き合わなければならない日々が続く中、私たちはデザインからどんなヒントを得ることができるでしょうか。そのヒントは、完成されたデザイン以上に、完成形に至るまでのデザイナーの思考や制作プロセスに潜んでいるのかもしれません。東京ミッドタウン内に散りばめられた様々なコンテンツを読み解きながら、そのヒントに出会える体験をお楽しみいただけます。 

主なコンテンツの3つを紹介。 
芝生広場:「unnamed-視点を変えて見るデザイン-」
建築・デザイン事務所noizがデザインした、カラフルなインスタレーション。 一見ランダムなパネルの集合体にしか見えない3つの構造物は、特定の位置から見ると特定の像を結び、予想外のイメージを生成させる装置。近づいたり遠く離れてみたり、構造物の周りをめぐり様々な視点から眺めてみることで、ふと可愛い「なにか」に出会うことができる。 
ミッドタウン・ガーデン:「ウラファベット」
木々の中で展開する、色鮮やかでちょっと不思議なイラスト。表側のイラストをよく見ると、中に何かが隠れていることに気づくかもしれないが、イラストの裏側に回るとその答えがわかる。デザインは、大日本タイポ組合。かたちの面白さを感じながら、見つけた瞬間のひらめきを体験してもらいたいとのこと。
アトリウム:「未来をひらく窓―Gaudí Meets 3D Printing」
建築家アントニ・ガウディの窓に学び、自然環境と呼応する様々な機能や素材、造形をもった 3Dプリンタによる未来の窓のプロトタイプデザインをYKK APと鈴木啓太氏が提案。3つの提案がされており、それぞれにコンセプトや考えを示した詳細の映像をあわせて展示。また、隈研吾氏や藤本壮介氏らが未来の窓を語り、描く、建築家インタビューの映像も。
その他、デザインやアートに触れられるイベントが同時多発的に東京ミッドタウンに集合。ミッドタウン・ガーデンでは、「未来の学校 -OPEN STUDIO- “みらいのピクニック展” わたしたちの新しいコモンズ」が開催される。
会期中は、オンラインカンファレンスやツアーなどの関連イベントも開催。

2021年10月18日月曜日

青木茂建築工房「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」解体現場見学会

新宿区早稲田鶴巻町にて、青木茂建築工房が進行中、「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」の解体現場見学会へ。 青木茂氏は、“リファイニング建築〈再生建築〉”の提唱者。リファイニング建築については、事務所HP内コンセプト参照。

早稲田ビルは昭和48年に建設された築47年の老朽化した、8階建の鉄筋鉄骨コンクリート造一部鉄筋コンクリート造の建物。今回の計画では長寿命化を図るため、耐震補強、設備更新、内外装を一新する大規模模様替え及び用途変更を行う。既存不適格を維持すべく、増築は行わず、再度検査済証を取得する計画としている。
既存建物が台形の形状で5階から建物がセットバックしているため、建物のバランスが悪くなっており、それを解決するための設計案を見出すには時間がかかったという。
計画のポイントは、建物内に大きなボイドを2箇所設け、法的な避難経路を確保すると同時に、建物の環境負荷を低減するための吹抜けとしての役割も果たし、環境シュミレーションによりその効果を定量評価しているところ。
ガムテープでマーキングされた補修箇所をまとめ、補修履歴として作成する家歴書(写真の家歴書は別の現場のもの)。これは融資を借り入れる場合にも必要な書類となる。
工事は各階別に進めていて、1~3階の補強工事・解体工事の状況がみれた。
竣工は2022年2月末予定。青木茂建築工房では、リファイニング建築を広く知ってもらうため、完成見学会だけでなく解体現場の見学会も随時行っている。

2021年10月12日火曜日

グラフィソフトジャパン『Graphisoft Archicad 25』10/12、国内リリース

グラフィソフトジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役副社長トロム ペーテル)は、BIMソフトウェアソリューションの最新版である『Archicad 25』の日本語版を10/12に販売開始する。
『Archicad 25』では設計、視覚化、図面化、他分野とのコラボレーションの各ワークフローが強化。コンテンツと設計の柔軟性が拡張され、他のソフトウェアを使用する関係者との共同作業がよりスムーズになる。設計者は新しい方法でデザインを視覚化することでより魅力的なプレゼンテーションを行い、強化された図面化の機能により作業効率の向上を図れる。 
▲新しい現代的な家具や装飾品を39種類追加。合計すると1,300を超えるパラメトリックオブジェクト。
Revit ソフトウェアを使用したエンジニアとのより良いコラボレーションが可能に。
荷重の取り扱いと作成した断面形状に構造要素を自動的にマッピング。

また、今回のリリースにあわせて、10/20には「Graphisoft Building Together Japan 2021」の生中継オンラインイベントを開催する。事前登録制(無料)で、Archicadユーザーによる講演、Graphisoftからの最新情報、Archicad 25の国内初となるデモンストレーションなどを行う。事前登録は、公式サイトにて。

2021年10月11日月曜日

リファイニング建築/シャトレ信濃町解体見学会

青木茂建築工房リファイニング工事見学会が行われた。

今回の建築は築50年の共同住宅。骨組みだけを残し全て取り去りリファイニングを行う。

青木茂建築工房 青木茂氏(右)

同程度の規模の建物を新築するのに比べ72%ものCo2削減が実現。カーボンニュートラルな建物となっている。リファイニングでは構造耐力上影響のない壁を解体、建物全体重量の軽量化を行い、袖壁補強、一部梁の炭素繊維補強、短い埋没深さで高いせん断耐力と耐性を発揮するディスクシアキーを採用し、耐震性能の補強を行った。また建物全体を調査し、コンクリート躯体の補強を行った。

ディスクシアキー
耐震補強壁(施工中)
耐震補強壁(施工後)

遮音材にフクビ化学工業株式会社サイレントドロップを採用。建物重量を増やさず遮音性能を向上させた。この遮音材は天井裏に載せるだけで重量床衝撃音を低減する。

サイレントドロップ

2022年3月11日竣工予定