2012年8月23日木曜日

「山梨グループ/NIKKEN SEKKEIの設計手法」展 開催中

外苑前オリエアート・ギャラリーにて、「山梨グループ/NIKKEN SEKKEIの設計手法」展が8月20日より開催している。



山梨氏は設計にBIMを活用し、数々の建築の設計を行なっているが、今回の会場設営もBIMを活用して行われた。
BIM上に展示会場を再現し、グループ内の投票を元にアルゴリズムを用いて展示写真の配置を決定したり、ドッグイヤーカメラを用いてワークプレイスを撮影、そこから導き出されたマッピングから展示を行った。






展示作品上には山梨氏を中心に各プロジェクト担当者をマッピングし、それを視覚化している。

作品上をチーム各人から伸びたラインが交差する。

伸びたラインが1つになる。

展示横では展示に用いられたBIM設計図が投影されている。


展覧会進行スケジュール。


展覧会に併せて山梨氏によるセミナーが開催され、山梨氏は「この展示は自分たちの設計の仕方で展示を設計し、まるごとそれを展示することで、皆が参加者になる。設計室に忍び込んだ感覚を味わってもらいたい。」と述べた。

展示作品の中から小山梨氏がこちらを見上げてる。
これは山梨氏を3Dスキャンして製作したもの。

9月7日まで。

2012年8月9日木曜日

Tokyo Midtown Award 2012 <アートコンペ> ファイナリスト6組決定

Tokyo Midtown Award 2012 <アートコンペ>2次審査会が7/30に東京ミッドタウンにて開催された。5回目となるこのアートコンペの入選優秀作品は、10/26~11/25に東京ミッドタウンプラザB1Fのメトロアベニューに展示される。今年のテーマは「都市」。審査委員は下記の通り(敬称略・50音順)
児島やよい(フリーランス・キュレーター / ライター / 慶応義塾大学、明治学院大学非常勤講師)
清水敏男(東京ミッドタウン・アートワークディレクター / 学習院女子大学教授)
土屋公雄(彫刻家 / 愛知県立芸術大学大学院教授 / 武蔵野美術大学客員教授)
中山ダイスケ(アーティスト / 東北芸術工科大学情報デザイン学科教授)
八谷和彦(メディア・アーティスト / 東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授)
応募総数241件から1次審査を通った12作品が、審査委員と一般聴講希望者を前にプレゼン。ファイナルに残ると制作補助費100万円が支給されるのもこのコンペの大きな魅力であり、年々レベルアップした作品が応募されてくる。昨年は4作品だった受賞枠が増え今年は6作品が選ばれた。
選ばれたのは以下の6作品(作品登録順)

「Beautiful midnight」 大村 雪乃
「一戸建てマンション」 角 文平
「to-kyo」 下平 千夏
「「中に入れてくれ」、と屋外は言った。」 太田 遼
「風景(都市と生きる)」 宮本 宗
「昨日は明日とどれだけ違うのだろうか。」 林田 健

 2次審査最終審議終了後、発表者参加で受賞者の発表及び講評会を行われる。落選した方が力で劣っていた訳ではなく、本コンペの主旨・展示条件に対して呼応できているかどうか、そこが審査結果となった。今回は今までなかなか入選しなかった平面の作品や体験型の作品もあり、実寸の完成作品にも期待大。ファイナリストは10月中旬より公開制作がはじまり、10/26にグランプリはじめ各賞が決定する予定。

2012年8月8日水曜日

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展ディスカッション


伊東豊雄氏がコミッショナーを務める第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展「ここに、建築は、可能か」展に向けたディスカッションが東京・神谷町の伊東建築塾にて開催された。(2012.8.5)

ディスカッションには本建築展に参加している乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏、写真家の畠山直哉氏が参加。特別ゲストとしてアーティストの多木陽介氏が参加した。


当初予定していたヴェネチアでの「みんなの家」展示をやめ、陸前高田に「みんなの家」を建設する事になった経緯や、「みんなの家」のスタディの過程を紹介した。
第1回目スタディ模型




藤本氏は「新しい震災後のモデルを出さなくてはいけないのではないかと思い、空回りしていた。実際に敷地を見たことで腑に落ちた。三人、ある時期から同じ意識を共有し、計画が成長していった」と述べた。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展「ここに、建築は、可能か」展示会場模型。壁には畠山氏撮影の陸前高田のパノラマが貼られる。目線がちょうど津波が来た高さになる。


陸前高田に建設中の「みんなの家」模型



第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展は8月29日から。

2012年8月2日木曜日

国士舘大学 SUPER JURY Vol.29

国士舘大学建築学系の学生選抜作品講評会が7/28に同大学梅ヶ丘キャンパスにて開催された。建築学系の非常勤講師および専任教師に加えゲストの建築家を迎え入れ、公開で年2回行われている講評会。今回のゲストは入江徹氏(琉球大学准教授)、中田千彦氏(宮城大学准教授)、前田圭介氏(UID一級建築事務所)、室伏次郎氏(神奈川大学名誉教授)の4名。学部2・3年生および大学院1年生の計19人が作品の発表をした。
各学年の課題は下記の通り。
学部2年生「超都心に建つ、超高齢者の家」
学部3年生「あそびとまなびの交流幼稚園」
大学院生「東北沢の住まいと環境の設計」
設計の発表の他にも現在、意匠系研究室で行われているプロジェクトの活動紹介も行われた。国広研究室は8/24より開催される『新宿クリエイターズ・フェスタ2012』に出展予定。南研究室は1/1で学内にフォリーを作成するプロジェクトを進行中。8月には両研究室合同で福岡にてワークショップも行われる。

総評では、作品についての饒舌に説明するが課題のキーワードについて触れていくと言葉が詰まってしまう生徒が多い。出来てきている作品は良いものなのでプレゼンや言葉で伝えることを身につけて欲しいという指摘もあった。国士舘大学の卒業生でもある前田圭介氏は、自分たちの学生時代に比べて講師の先生も幅広く豊富になっていて建築を学ぶ環境が充実しているで、これからもたくさんの先生にアドバイスをもらいながらがんばってほしいと話した。後期は1月頃に開催予定。4年生の卒業制作の発表も行われる。