三協アルミ主催の建築フォーラムが2/21に千駄ヶ谷にある津田ホールにて開催された。
今回の講師は伊東豊雄氏でテーマは「ライフスタイルは変わるか」。
3.11以降、関わってきた『みんなの家』の話を中心に、そこらから学んだこと≪人と人とを結ぶヒューマンな場は公共施設のあるべき姿である≫≪利用者・設計者・施工者が一緒になってつくることで近代主義的な個を超えることができること≫≪他者につくそうとする精神は希望を育む可能性になること≫をキーワードに、進行中の「みんなの森ぎふメディアコスモス」や「台北メトロポリタン」の写真や動画なども投影しながら話をした。
後半は、1995年3月に行われた「せんだいメディアテーク」のコンペで1等、2等を競い合った関係の古谷誠章氏との対談。1995年は阪神・淡路大震災があった年でもあり、その当時と3.11のときとではどう違ったかや、「みんなの家」の切妻屋根にたどり着くまでのプロセスなどの話も引き出した。
伊東氏は「被災地に通い、人々と対話を続けた経験を基に、これからのライフスタイルを考えていきたい」「与えられたプログラムを当てはめるだけでなく、プロセスをどうデザインするのか考えることを重視していきたい」とまとめた。
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2014年2月25日火曜日
2014年2月7日金曜日
CASABELLA創刊85周年シンポジウム 我々はどこに向かっていくのか -若き建築家へのメッセージ-
アーキテクト・スタジオ・ジャパンの東証マザーズ上場記念「CASABELLA創刊85周年シンポジウム 我々はどこに向かっていくのか -若き建築家へのメッセージ-」がイタリア文化会館・東京 アニェッリホールにて開催された。(1月31日)
先ず、伊東豊雄氏とCASABELLA編集長フランチェスコ・ダルコ氏の講演が行われた。伊東氏は-建築の力 3つの現場からのレポート-をテーマに、気仙沼(k-port)、みんなの森・岐阜メディアコスモス、台中市オペラハウスのプロジェクトを紹介し、異なる3プロジェクトに共通する建築思想方法は「失われたのは身体への響きだ」と述べ、身体に訴えてくるというのをどうゆう形で求めるのかという事が建築の可能性だと述べた。
講演後、岸和郎氏と塚本由晴氏を交え、シンポジウムが行われた。
伊東氏は「みんなの家をやっていて、公共の建築では出来ないことが出来ていると感じた。公共の自治体の様な相手がみんなの家にはいない。相手がいないことがどれだけ楽しいことかを感じた。自治体を相手にしたとき何が出来るか?出来る事は限定される。美しい建築なら出来る。いま建築家がやっていることは美しい建築を作るだけ。これを突き抜けて何が出来るか、そこが今、建築家に問われている事」と述べた。
ダルコ氏は桂離宮を見たブルーノ・タウトを例に、「私たちが建築を見る時、目が観測し、記憶し、思考する。桂離宮は目と思考が一緒になる。目が考えてしまう。何かを見て考えるきっかけになるのが素晴らしい建築ではないか。時代は関係ない」と述べ、伊東氏のみんなの家を、緊急のニーズにこたえるための建築に価値があると考え、建築にとって重要な要素と述べた。
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