東京ミッドタウンにて「Tokyo Midtown Award 2016」の授賞式が10/14に開催された。 今年で9回目となる同アワードは、〈アートコンペ〉と〈デザインコンペ〉の2部門で実施している。2部門総計1492点の応募作品の中から〈アートコンペ〉では糸を使った彫刻作品『五意識の表象』、〈デザインコンペ〉では会社が個人に給料を振り込む際に、「給料」や「給与」といった取引内容欄に「今月もお疲れさまでした。」という一行を加えることができるサービス『おつかれさま通帳』がグランプリに選出された。他、受賞作品については下記の通り。
〈アートコンペ〉テーマ:応募者が自由に設定
■グランプリ(賞金100万円) ※下写真が作品
『意識の表象』後藤 宙(学生)
■準グランプリ(賞金50万円)
『Twistripe』大塚 功季(学生)
■優秀賞(賞金10万円)
『波と椅子』山口 正樹(美術家/彫刻家)
『時を纏う』齋藤 詩織(学生)
『底なしの渇き』副島 しのぶ(学生)
『稜威母』FUKUPOLY(映像デザイナー)
〈デザインコンペ〉テーマ:「Anniversary」
■グランプリ(賞金100万円) ※下写真が作品
『おつかれさま通帳』小川 貴之、市川 直人
■準グランプリ(賞金50万円)
『おめでたい紙コップ』井下 悠
■優秀賞(賞金30万円)
『数字になるチョコレート』小田 裕和、深地 宏昌
■審査員特別賞
・小山薫堂賞(賞金5万円)
『THE BIRTH』関戸 貴美子
・佐藤卓賞(賞金5万円)
『MIZUHIKI PEN』大垣 友紀惠、松尾 拓弥
・柴田文江賞(賞金5万円)
『HAPPINESIN』新美 宏樹、浜田 智子
・原研哉賞(賞金5万円)
『キャンドル付箋』ミッドナイトクラブ(Jananya Julsaksrisakul、Vorakit Chuangmaneedechakij)
・水野学賞(賞金5万円)
『切子プラカップ』築地 彩水、吉岡 健一郎
また受賞者に授与されるトロフィーも魅力のひとつで、毎年違ったデザイナーにより個性あふれるトロフィーが生み出されている。今回はアートコンペの審査員清水敏男氏が企画し、「Tokyo Midtown Award 2013」のアートコンペで優秀賞を受賞した彫刻家 渡辺元佳氏が制作したもので、愛嬌のある猿が高いところに登って体いっぱいで喜びを表現してくれている。手がとどくかぎり高いところで旗を振っており、もっともっと頑張って高いところに登りつめていって欲しい、という願いも込めたトロフィー。
入賞作品は11/6まで東京ミッドタウンのプラザB1Fオープンスペースにて展示。あわせて同期間で一般投票で人気作品を選出するオーディエンス賞も実施している。
建築情報サイト『KENCHIKU』http://www.kenchiku.co.jp/ のブログです。建築系コンペ・イベント情報や建築作品等を掲載しています。 新製品情報やコンペ・イベント情報、建築作品等の情報をお待ちしております。 下記メールアドレスまでお送りください。 info@kenchiku.co.jp
2016年10月28日金曜日
2016年10月27日木曜日
MAGIS 40th 特別展示「Konstantin Grcic: Animal Farm」
青山一丁目にあるMAGIS東京ショールームにて、コンスタンティン・グルチッチの特別展覧会「Konstantin Grcic Animal Farm|コンスタンティン・グルチッチ アニマルファーム」が開催中。同展はKGID(コンスタンティン・グルチッチ・インダストリアル・デザイン)による会場構成で、これまでにマジスから発表されたグルチッチ作品を本人がセレクトして一堂に展示。今年のミラノサローネで発表された新作コレクション《BRUT》も国内初披露する。
新作コレクション《BRUT》 鋳造技術を採用した新コレクション。コレクションはレクタンギュラ―ダイニングテーブル、高さ調整が可能な作業台としても使用可能なテーブル、ビストロテーブル、また木製の座面を持つベンチなど、今後幅広く展開される予定。
また今年、ドイツ・ミュンヘンのデザインミュージアム(ディ・ノイエ・ザムルング)で開催されたグルチッチの大規模な展覧会「Konstantin Grcic: the good, the bad, the ugly」で展示されたChair_Oneの開発過程のプロトタイプの数々を撮り下ろした一連のフォト作品や、同じく今年ドイツ北西部の都市ビーレフェルトの市立美術館で開催された展覧会「Konstantin Grcic: Abbildungen」のために製作された、90年代から今までに描かれたグルチッチによるイラストレーションを壁紙に施した壁面作品《DIRTY OLD WALLPAPER》も会場の一面に展示。
こちらは、今展示会用に製作した特大サイズの≪Ettore≫
≪Ettore≫は、MAGIS設立40周年を記念して発表されたオブジェで、ブライドアイコンとなっているミュール(ラバ)をモチーフにしたもの。販売している商品は、W25×D6.5×H18cmのサイズで鋳鉄で出来ており、ブックスタンドやドアストッパーに使用できる。
展覧会は~11/7(月)まで。
新作コレクション《BRUT》 鋳造技術を採用した新コレクション。コレクションはレクタンギュラ―ダイニングテーブル、高さ調整が可能な作業台としても使用可能なテーブル、ビストロテーブル、また木製の座面を持つベンチなど、今後幅広く展開される予定。
また今年、ドイツ・ミュンヘンのデザインミュージアム(ディ・ノイエ・ザムルング)で開催されたグルチッチの大規模な展覧会「Konstantin Grcic: the good, the bad, the ugly」で展示されたChair_Oneの開発過程のプロトタイプの数々を撮り下ろした一連のフォト作品や、同じく今年ドイツ北西部の都市ビーレフェルトの市立美術館で開催された展覧会「Konstantin Grcic: Abbildungen」のために製作された、90年代から今までに描かれたグルチッチによるイラストレーションを壁紙に施した壁面作品《DIRTY OLD WALLPAPER》も会場の一面に展示。
こちらは、今展示会用に製作した特大サイズの≪Ettore≫
≪Ettore≫は、MAGIS設立40周年を記念して発表されたオブジェで、ブライドアイコンとなっているミュール(ラバ)をモチーフにしたもの。販売している商品は、W25×D6.5×H18cmのサイズで鋳鉄で出来ており、ブックスタンドやドアストッパーに使用できる。
展覧会は~11/7(月)まで。
2016年10月26日水曜日
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」関連 「CURTAIN WALL THEATRE」
東京ミッドタウンで開催中の「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」は、「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに誰もが参加できるデザインイベントで今年で10回目となる。今年のテーマは「ひろがるデザイン」。メインコンテンツで、メイン会場の芝生広場では、巨大な白い箱のようにカーテンが並べられたインスタレーションが展開。これは脳波でカーテンが動く、人が空間を変化させる野外劇場でRhizomatiks Architectureの齋藤精一氏がデザイン。風にゆれるたくさんのカーテンは、1人の参加者が装着する脳波センサーによってコントロールされ、一斉に開閉する。カーテンウォールシアターのなかでは、カーテンによって閉じられた視界が一気に開くなど、空間のひろがりがダイナミックに変化する様子を楽しめる。
また夜(18:00-21:00)の時間帯はカーテンがライトアップされ幻想的な表情を見せる。展示は11/6まで。
カンディハウス「ケルン国際家具見本市2017」出展プレス発表&KAMUY新作プレビューへ。
10月20日、カンディハウスの発表会のため西新宿にあるショップへ。
▲広々としたショップには、20近くのスタイリングが。
ミニマルで洗練されたデザインと緻密なつくりで人気のカンディハウスは、国内有数の木製家具産地で知られる北海道旭川に本社・工場を持つ家具メーカー。ロングユースの暮らしの道具を国内外に発信している。創業当初から、積極的に国内・海外のデザイナーと出会い、互いに尊重し合って妥協のない製品を開発している。
この日はカンディハウスのプレス発表会へ。まずはケルン国際家具見本市2017への出展発表から。2017年のブースは「日本の美を表現し世界へ発信すること」をテーマに、空間デザイナーの松村和典氏によるインスタレーションが展示ブースを彩る。
▲ブースの説明を行なう空間デザイナーの松村氏。
松村氏もカンディハウスと同じく北海道出身なのだとか。
ケルン国際家具見本市では、新作「TEN」の椅子の背からアームの樹脂形状をカイトに見立て、椅子の軽快感を表現した「TEN-KU」、ゆっくりと丁寧に積み重ねてきた歴史を表現しながら、さらに未来へと舞い上がっていくイメージをビジュアル化した「Nen-Rin」をしつらえ、カンディハウスの理念と製品に込められた思いを表現する。
▲ショップ内にもTEN-KUをイメージしたインスタレーションが(展示は10/30まで)。
このインスタレーションには条件が2つあり、ひとつはカンディハウスで使用している素材を使うこと、そしてもうひとつはスタッフが手作りできること――ということで、各ショップやブースで展示されているインスタレーションはすべて、カンディハウスのスタッフによる手作りなのだそう。
続いてKAMUY リビング 新アイテムプレビューへ。
今回お披露目となった「2シーター」は、リビングモデル「イージーチェアー(背張)」のデザインを受け継いだ、繊細ながらも、強度があるアイテム。デザイナーの深澤直人氏は「華奢なラインながら、2人で余裕をもって心地よく座れる。噛んで味が出るような椅子なので、小さくておしゃれなホテルなどに導入されたらうれしい」と笑顔で語った。
▲お披露目となったKAMUY「2シーター」と「丸テーブル」。
ともに発売は未定だが、来春を予定している。
▲デザイナーの深澤直人氏。
包まれるような安心感を与える座り心地が魅力だ。
▲ひとつとして平らな面がなく、温かみのある丸みが特徴。
こちらは北海道のナラ材でつくられたもの。
●カンディハウス東京
【住所】 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト 3F
【営業時間】 11:00~18:30
【定休日】 水曜日(祝日の場合は営業)
【電話番号】 03-5339-8260
2016年10月24日月曜日
東京ガス主催「TG-NEXPO 2016」開催
10月20日、東京ガスが主催するイベント「TG-NEXPO 2016」へ。
会場は「住まいと暮らしの未来ステージ」「暮らしを支えるエネルギー&サービス」「Focus
on! 戸建て住宅市場」「Focus on! 集合住宅市場」と3フロア・4エリアに渡って展開。エネルギー自由化時代における、住まいと暮らしの未来づくりの素となる様々なアイデアが提案されていた。
▲「TG-NEXPO 2016」のようす。大勢の業界関係者が来場していた。
人と環境と住空間デザインの真の融合をテーマとした都市型住宅の優れた施工例を募る「住まいの環境デザイン・アワード」の展示ブースも。
▲2015年度受賞作品のパネルや模型がならぶ。
本年の作品募集締切は10月25日(火)19:00まで。
登録・応募はコチラから!
また、有識者によるセミナーも多数開催された。
数ある講座の中から、建築写真家・田岡信樹氏による「建築写真家による撮影手法からSNS・WEBの活用術」を聴講。
▲さっそくポイントを踏まえ、帰りがけに会場外観を撮影してみたが…。
今回のイベントは住宅関連企業向けのクローズドの展示会であったが、会場となった新宿パークタワー内には、東京ガス新宿ショールームや住まいとインテリ案の情報センター「OZONE」があり、一般の方向けにもガス設備や住宅設備に関する相談などが気軽にできる場所となっている。
●東京ガス新宿ショールーム
東京都新宿区西新宿3-7-13 新宿パークタワー1F
TEL: 03-5381-6000
開館時間: 10:00~18:00
休館日: 毎週水曜日(祝日の場合は営業)、年末年始、夏期
●東京ガス新宿ショールーム
東京都新宿区西新宿3-7-13 新宿パークタワー1F
TEL: 03-5381-6000
開館時間: 10:00~18:00
休館日: 毎週水曜日(祝日の場合は営業)、年末年始、夏期
高松宮殿下記念世界文化賞受賞記念建築講演会2016 「パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ建築を語る」へ。
18日に授賞式が行なわれた「高松宮殿下記念世界文化賞」。
建築部門では翌19日に300名を招いての記念講演会が開催された。
講演は発表会・授賞式と同様に、受賞者のパウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏の息子で建築家のペドロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏が代理を務めた。
© The
Japan Art Association/The Sankei Shimbun
▲左から鹿島建設株式会社 専務取締役 建築設計本部長 尾崎勝氏、建築家のジョゼ・パウロ・ゴウヴェア氏、講演を行なったパウロ氏のご子息で建築家のペドロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏、鹿島建設株式会社 代表取締役社長 押味至一氏、藤女子大学・三宅理一氏。
パウロ氏へのインタビューを交えた紹介映像の後、スクリーンにはスケッチや設計図等が映し出され、氏を代表する5つの建築――『パウリスターノ・アスレチック・クラブ』『パオロ・メンデス・ダ・ロカ自邸』『大阪万博・ブラジル館』『ブラジル彫刻美術館』『サンパウロ州立美術館』――を取り上げ、パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ建築とブラジル建築について語られた。
▲パウロ氏のスケッチ
ペドロ氏によればパウロ氏は、「ありのままの自然は、人間が住む場所ではない。知識や技術を使ってどう変化を与えて快適な環境にするか」といった意識を持って構造物と向かい合っているのだそう。また、「人類は共通の『地球』というものを共有している。だからこそ、環境に変化を与える建築は、情報・文化を共有してよりよい都市をつくらなければならない」という一貫した思いでプロジェクトに当たっている、とも述べ、とりわけ「人生において、建築家として、そして人間として最も重要な経験の一つは、文化に触れることだ」と「文化」を理解することの重要性を強調した。この意識が、パウロ氏の持ち味である「自然と建造物の対話」につながっているのだろう。
後半は、大阪万博・ブラジル館の研究を行なう建築家のジョゼ・パウロ・ゴウヴェア氏、
建築史が専門の藤女子大学・三宅理一氏を交えたトークセッションに。
▲トークセッションの様子
その中でジョゼ氏は、「パウロ氏は今年、その長年の功績が評価され国際的な賞を3つも受賞したが、その答えは大阪万博のパビリオンにすべてが詰まっている」とし、その理由として「設計の強い自由さ、大阪という土地への理解の深さ、そしてブラジルの文化を伝えること――これら3点を見事に体現している」と述べた。
三宅氏は「パウロ氏は87歳になった今も、「水平線」と「空中に持ち上がる」という2つのコンセプトを一貫して表現し続けている。打ちっぱなしのコンクリートで作られた彫刻のような建築が持つ圧倒的な迫力は、後進たちに大きな影響を与えている」と総括。「ブラジルの建築家は長生きな人が多い。パウロ氏の今後のますますのご活躍に期待したい」と述べ、講演会を締めくくった。
なお、パウロ氏の受賞を記念した展覧会が、11月6日まで渋谷区のGAギャラリーにて開催中。現代ブラジル建築界の精神的指導者とも言える氏の半世紀以上の軌跡を、写真や図面、模型で紹介している貴重な展覧会だ。
【パウロ・メンデス・ダ・ローシャ展】
2016年9月24日~11月6日/会期中無休
会場:GA gallery/〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-12-14
(最寄駅:東京メトロ副都心線 北参道駅 徒歩2分)
開館時間:12:00~18:30(会期中無休)
入場料:600円(前売券,団体10名以上:500円)
主催:GA gallery
協賛:駐日ブラジル大使館
模型デザイン・制作:野口直人建築設計事務所
模型制作協力:横浜国立大学 都市イノベーション研究院
お問い合わせ:03-3403-1581 | info@ga-ada.co.jp |
http://www.ga-ada.co.jp
2016年10月17日月曜日
TOTOギャラリー・間「トラフ展 インサイド・アウト」
TOTOが運営するTOTOギャラリー・間にて「トラフ展 インサイド・アウト」のプレス内覧会が開かれた。
本展では建築からインテリア、家具まで幅広く手掛けてきた鈴野浩一氏と禿真哉氏による建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の個展で、初期の作品から数々の会場構成、プロダクツ、最新の住宅プロジェクト「Big T」に至るまでの過程、試行錯誤する中で手掛かりとなったもの、インスピレーションを受けた素材などを展示することで、トラフの二人の頭の中をのぞき、思考を追体験できるような内容となっている。
また展示されている模型や素材の間をNゲージという鉄道模型を走らせてあり、4階の展示スペースでは、電車の先端に搭載されたカメラの映像が投影されており、要所要所でトラフの二人のナレーションで作品の解説が入り、まるで模型の中を歩いているような視点で展示を体験することが出来る。
展示は2016年10月15日(土)~12月11日(日)
本展では建築からインテリア、家具まで幅広く手掛けてきた鈴野浩一氏と禿真哉氏による建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の個展で、初期の作品から数々の会場構成、プロダクツ、最新の住宅プロジェクト「Big T」に至るまでの過程、試行錯誤する中で手掛かりとなったもの、インスピレーションを受けた素材などを展示することで、トラフの二人の頭の中をのぞき、思考を追体験できるような内容となっている。
3F 展示スペース
また展示されている模型や素材の間をNゲージという鉄道模型を走らせてあり、4階の展示スペースでは、電車の先端に搭載されたカメラの映像が投影されており、要所要所でトラフの二人のナレーションで作品の解説が入り、まるで模型の中を歩いているような視点で展示を体験することが出来る。
4F 展示スペース
「港北の住宅」1/30模型
「Big T」1/50模型
「空気の器」(展開後)
「空気の器」(平面)
中庭展示スペース
展示は2016年10月15日(土)~12月11日(日)
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