4/18(水)オープンの《
東急プラザ 表参道原宿》5階に「Tokyo's Tokyo」の2号店が出店。


「東京発の旅」をテーマに4年前にオープンした
羽田空港内のショップ同様、プロデュースおよびブックセレクトを幅允孝氏/
BACH、グッズセレクトを山田遊氏/
methodが担当。此処原宿店は、羽田とは別の視点から「東京らしさ」を突き詰め、さまざまな商品を取り揃えた編集型ショップである。キーワードは、日本を代表する文化のひとつに成った「マンガ」。
来店者を迎えるのは、有名マンガの"名台詞"の数々。

店員のユニフォームのデザインは
アンリアレイジ。インテリアデザインは松井亮氏/
松井亮建築都市設計事務所が担当。「マンガの中に入り込んだような感覚になれる空間を目指した」という。

店内のあちこちに、作画技法として使われる効果線や、台詞が入る吹き出しなどマンガからのモチーフが使用されている。壁や床の什器もマンガ本を開いたページのイメージ、マンガ表現でいうところの「コマ割」がそのまま収納スペースに。吹き出しの下に立つと、ちょうど実際の人間が等身大にみえるサイズになっている。

「店内を滞留しながら、或いは何度が訪れてもらうことで、ふと新しい発見に出会える空間になるように心がけた」と松井氏。
例えば、商品の陳列も、マンガに慣れ親しんだ者なら「文法」として自然に身に付いている、ページ内を逆Zに読み進む日本のマンガ独特の"ルール"に準じた仕掛けがあちこちに。宇宙→自然→動物といった流れだったり、またマンガと雑貨を紡ぐストーリーが棚から棚に立ち上がってくる。

効果線や吹き出しが散りばめられた什器の中に、1箇所だけ「とんでもなく深い棚」がある。什器の裏側はバックヤードで、柱と壁に挟まれた隙間なのだという。裏側のデッドスペースを表側に生かした松井氏の、いわば遊び心が此処に。

店の奥にはイベント用スペースも。マンガの吹き出しが天井から吊り下がり、段差に腰掛けるとテーブルがちょうど良い高さに。半透明パネルとテーブルの中に納まっているのは話題のTVアニメの原画が! 5月中旬まで「宇宙兄弟アニメ版原画展」を開催中。
此処原宿もかつては「アンノン族」や「竹の子族」などを生み出したサブカルの中心地だった。その原宿から「マンガ」を切り口に、アキハバラや中野ブロードウェイにはない雰囲気のショップが誕生する。訪れる人に、何か新たな出会いや、ドキドキ・ワクワク感、ホロ苦くも懐かしい想い出など、一人一人のマイン ドへのアクセスポイントとなるような、かつ「Tokyo's Tokyo」ならではのアイテムが揃っている。「MANGA」は今や国際共通語、新しい東京名所となりそうである。