2012年4月30日月曜日

《杉並公会堂》にて

杉並公会堂》へコンサートを聴きに行く。


館内の中庭に面したガラスがカラフルで目を引いた。二重のガラスの中に何やら収まっている。


ライティングアーキテクトの豊久将三氏が手掛けた「光のアートワーク」で、このソーラー・セルが夜になると自然に光るらしい(参考:豊久氏の講演記録「第5回物学研究会レポート」より)。


EVを2階で降りるとちょうど正面に見える。

面白いといえば、トイレの中の空室表示もなかなかであった。


扉が開いてる状態:空室「青」が、人が中に入って扉が閉まるとパタンと「赤」に変わる仕組み。


杉並公会堂》は日本フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズホールで、「炎のコバケン」こと小林研一郎氏が絶賛したという音響の良さを誇る[参照:(株)佐藤総合計画の作品紹介ページ] 。


2006年に建て替わる前から、高校フィルやブラバンの演奏会も開催されている。今日は駒フィルこと駒場フィルハーモニーオーケストラ部の定期演奏会(入場無料)。ドヴォルザーク「新世界」等を聴く。キビキビと気持ちの良い演奏だった。

2012年4月29日日曜日

銀座にて岡本光市作品展開催中

銀座1丁目 ポーラミュージアム アネックスにて「switch -岡本光市 遊びのデザイン-」開催中。出展作品は同館ニュースリリースおよび岡本氏が代表を務める共栄デザイン>NEW PRODUCTS に詳しい。入場無料、会期6/3まで、会期中無休。
1Fの作品は夜間に見たい。

2012年4月28日土曜日

『東京スカイツリー』を読む

先週の朝日新聞の書評で「秀逸」と推奨されていた、平塚桂著、イラスト:たかぎみ江、写真:小野寺宏友による『東京スカイツリー』(ソフトバンククリエイティブ、2011.8月刊行)。東京スカイツリーがいかにして建ったか、例えば頂点のゲイン塔はどうやって地上から834mの高さまで達したのか等が解る(意外に「手仕事」もあって感動)。建築トリビア満載で、チラと触れられているヨソ事までもが気になる(《対馬オメガ電波塔》とか《ワルシャワラジオ塔》とか)。

2012年4月27日金曜日

南青山にて、Louis Poulsen 「LCシャッターズ」発表会

南青山の「ニコライ バーグマン フラッグシップ ストア」にて、ルイスポールセンから今春発売された、ルイーズ・キャンベル(Louise Campbell)氏デザインの新作ペンダントランプ「LCシャッターズ」の発表会。


「LCシャッターズ」
直径439×H300ミリ、価格は白が\54,600円、カラーが\65,100(共に税込)。


ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)氏はデンマーク出身のフラワーアーティスト。カフェが併設されたショップが、「LCシャッターズ」のほか「コラージュ ペンダント」や「スノー」など、キャンベル作品、ルイス・ポールセン照明とのコラボレーション空間に。


イベントは夕方16時からスタート、雨も止んだ夜には、ショップの外からも店内の照明が映えていた。展示は5/13(日)まで継続される予定。

2012年4月22日日曜日

池袋《東京芸術劇場》"変身中"

芦原義信設計《東京芸術劇場》は昨年4月より1年半に及ぶ改修工事中、今年9月にリニューアルオープン予定。同劇場発行フリーペーパー「芸劇、変身中。」に改修レポート等あり(PDF版はコチラ

2012年4月20日金曜日

《東急プラザ 表参道原宿》 に「Tokyo's Tokyo」オープン

4/18(水)オープンの《東急プラザ 表参道原宿》5階に「Tokyo's Tokyo」の2号店が出店。

リンク「東京発の旅」をテーマに4年前にオープンした羽田空港内のショップ同様、プロデュースおよびブックセレクトを幅允孝氏/BACH、グッズセレクトを山田遊氏/methodが担当。此処原宿店は、羽田とは別の視点から「東京らしさ」を突き詰め、さまざまな商品を取り揃えた編集型ショップである。キーワードは、日本を代表する文化のひとつに成った「マンガ」。

来店者を迎えるのは、有名マンガの"名台詞"の数々。

店員のユニフォームのデザインはアンリアレイジ。インテリアデザインは松井亮氏/松井亮建築都市設計事務所が担当。「マンガの中に入り込んだような感覚になれる空間を目指した」という。

店内のあちこちに、作画技法として使われる効果線や、台詞が入る吹き出しなどマンガからのモチーフが使用されている。壁や床の什器もマンガ本を開いたページのイメージ、マンガ表現でいうところの「コマ割」がそのまま収納スペースに。吹き出しの下に立つと、ちょうど実際の人間が等身大にみえるサイズになっている。

「店内を滞留しながら、或いは何度が訪れてもらうことで、ふと新しい発見に出会える空間になるように心がけた」と松井氏。
例えば、商品の陳列も、マンガに慣れ親しんだ者なら「文法」として自然に身に付いている、ページ内を逆Zに読み進む日本のマンガ独特の"ルール"に準じた仕掛けがあちこちに。宇宙→自然→動物といった流れだったり、またマンガと雑貨を紡ぐストーリーが棚から棚に立ち上がってくる。

効果線や吹き出しが散りばめられた什器の中に、1箇所だけ「とんでもなく深い棚」がある。什器の裏側はバックヤードで、柱と壁に挟まれた隙間なのだという。裏側のデッドスペースを表側に生かした松井氏の、いわば遊び心が此処に。

店の奥にはイベント用スペースも。マンガの吹き出しが天井から吊り下がり、段差に腰掛けるとテーブルがちょうど良い高さに。半透明パネルとテーブルの中に納まっているのは話題のTVアニメの原画が! 5月中旬まで「宇宙兄弟アニメ版原画展」を開催中。

此処原宿もかつては「アンノン族」や「竹の子族」などを生み出したサブカルの中心地だった。その原宿から「マンガ」を切り口に、アキハバラや中野ブロードウェイにはない雰囲気のショップが誕生する。訪れる人に、何か新たな出会いや、ドキドキ・ワクワク感、ホロ苦くも懐かしい想い出など、一人一人のマイン ドへのアクセスポイントとなるような、かつ「Tokyo's Tokyo」ならではのアイテムが揃っている。「MANGA」は今や国際共通語、新しい東京名所となりそうである。

《東急プラザ 表参道原宿》OMOHARAプレミア内覧会

4/18(水)にオープンした《東急プラザ 表参道原宿》OMOHARAプレミア内覧会の様子(2012.4.16)。

“「ここでしか」「ここだから」をカタチに”という開発コンセプトのもと、日本のファション・カルチャーの情報発信拠点に相応しいテナント27店舗が揃う。うち20店舗が旗艦店という華やかさ。

エントランスのイメージは万華鏡。3階まで続くエスカレーターで館内に入る人、往来の人の姿を様々に映し出す。

建物の中央部は大きな吹き抜け。エスカレーターで一気に屋上を目指す。5階には都心部初出店の「Tokyo's Tokyo」が。

さて、《東急プラザ 表参道原宿》には、ファッション・カルチャー、コミュニケーション分野における第一線のクリエイターやプロデューサーが参加、企画段階から施設のブランディングに関わった。

デザイン設計は中村拓志/NAP建築設計事務所が担当。明治神宮の鎮守の森や表参道の並木道に象徴される緑豊かな環境を、館内に引き込んでいる。7階屋上「おもはらの森」以外にも、3階と5階にテラスがある。施設全体の植栽樹木数は34本。

ちなみに「おもはら」とは、「表参道」「原宿」両エリアの中心地(交差点)としてエリアのランドマークとなる、という想いを込めたネーミング。

屋上には、海外より厳選されたデザインチェアー63脚が置かれている。テラスに面して「STARBUCKS」も(102席)。

地元の神宮前小学校からの寄贈を含む鳥の巣箱や水のみ場を設け、生物が集う仕掛けを用意。同施設ではさまざまな環境配慮計画を導入している(詳細は公式サイト>about>環境への取り組み参照)。

段差があると判るようなパターンデザイン。

7階に入ったカジュアルダイニング「bills」テラス席からの眺め。

夜はライトアップされてシックな雰囲気に。


外観も夜はカラフルな装いに。神宮前交差点、ラフォーレの向かい。原宿にまた新たな新名所が誕生する。

2012年4月19日木曜日

TOTOギャラリー・間「伊丹潤展 手の痕跡」

TOTOが運営するTOTOギャラリー・間にて4/17より「伊丹潤展 手の痕跡」が開催中。
今回は2011年6月に急逝した伊丹潤氏の展覧会。1971年のデビュー作『母の家』から2011年までの代表作24点の展示のほか、愛用の書斎机再現や趣味であった骨董関係・伊丹潤氏が描いたペインティングの展示など。
第1会場(3F)の展示
韓国での1998年『PINXパブリックゴルフクラブ』以降の一連のプロジェクトなど、晩年の韓国での作品を中心に展示。
済州島のマップにて作品群の位置関係もわかる。
模型や写真での建築作品の紹介とともに展覧会のタイトルになっており、氏の持ち味である“手の痕跡”に注目してほしいということで数々のドローイングやスケッチが展示されている。中庭の展示
2001年『ゲストハウス PODO Hotel』
現地のような自然になじんだ建築を表現するために水をひいた空間をつくっている。第2会場(4F)の展示
第1会場に展示されている作品に至るまでのプロセスを展示。中央の長い展示台には今まで残したスケッチがしきつめられている。

ガラスケースに詰められた1/200の紙模型はスタディ模型で事務所でもこのように保管してあったとのこと。
第1会場にもあるスリットのある木の壁面は2006『三つの美術館「風」』の外壁の木材イメージを展示。木と木の隙間から木漏れ日が落ち、美術館の実際の様子を体感できる。
伊丹潤という人間を知ってもらいたいということから実際に使用していた書斎机、本人の趣味であったペインティングや骨董関係のものなども展示している。机の上には最後に残したスケッチが置かれている。展覧会の開催は6/23まで
また5/17には関連のシンポジウム「伊丹潤・ひらかれる手」が開催される。(要申込・申込み〆4/25)

2012年4月18日水曜日

House555オープンハウス

アトリエ天工人オープンハウス。
敷地面積7.9坪、建坪5.5坪5層の家(House555)
木造2階建ての室内は、スキップフロアとロフトの組み合わせにより、立体的なプランになっている。


吹き抜けとなる螺旋階段からは太陽光が入り、窓の無い1階まで明るく照らす。
1階は寝室とストレージ。


2・3層:キッチン・リビング
カウンターにテレビを置くことで、リビングからの視線を合わせる工夫がされている。




リビングは3.7帖程の大きさだが、窓から入る光と吹き抜け、高い天井高のため、実際の大きさ以上に感じる。




4層:バス・トイレ


5層:ロフト