2017年7月5日水曜日

大分市で開催中「ART PLAZA U-40建築家展2017」

大分市にあるART PLAZA(アートプラザ)にて、7/4より開催中の「ART PLAZA U-40建築家展2017」のオープニングパーティへ。
 同展覧会は、2010年より開催している大分にゆかりのある若手建築家の作品展で今回で8回目となる。出展者は募集形式で募り、今回は男女12組・14名の建築家が参加。初回は男性ばかりだったが、ここ最近は地元の女性建築家の活躍も増え、女性の参加者も増えてきたとのこと。開催までのあいだ出展者は何度か集まって話し合いを行い、一丸となって開催に至るのでメンバーも皆仲良が良い(ときにはぶつかり合ってけんかもするようだが、、)。OB・OGとのタテの繋がりもあり、以前出展者したという卒業生も多く来場し、作品に対しての評価や意見を熱くアドバイスする場ともなっていた。
会場となっているアートプラザは、大分市出身の建築家・磯崎新氏の設計により「大分県立大分図書館」として、1966年に完成した建築。1996年の県立図書館の新築移転にともない、大分市は県から土地・建物を譲り受け、市民のための文化情報の交流の場「アートプラザ」として、活用再生をはかることとなった。
「アートプラザ」は芸術文化の複合施設で、1・2階には市民ギャラリーや美術創作活動の場が設けられ、市民の皆様の活発な文化活動に利用でき、3階には、磯崎氏がこれまでに手がけられた世界各地の建築作品の模型や資料を常設展示し、一般公開している。(アートプラザHPより一部抜粋)
展示のテーマ設定は毎回異なり、今回は前回に引き続き『近作展』だがサブテーマを“One Architect One Project”としており、各建築家がひとつのプロジェクトにスポットをあて作品を展示。それぞれの竣工されている建築やこれから着工する建築の模型をおき、その周りにシートを吊るしたシートで設計の過程でどんな思考をもち、どのように建築が構築されていくのかを見てもらうような展示になっている。吊るされているシートは、図面だったり、写真・スケッチだったりとさまざま。会場構成は、田中氏・榎本氏・矢橋氏・尾垣氏が担当。
案内リーフレットも折りのデザインがとても凝ったものがつくられていた。
出展者は下記の通り(敬称略)。
足立心也建築設計事務所/足立心也
一級建築士事務所 Yama Design/山崎真司
DATT/池辺慶太
YRAD/田中悠希・榎本亮祐
中野晋治建築研究室/中野晋治
松田周作建築設計事務所/松田周作
㈲エイチエム建築企画室/軸丸達也・阿南未来
矢橋徹建築設計事務所/矢橋徹
一級建築士事務所 sower/児玉敏郁
尾垣俊夫建築設計/尾垣俊夫
atelier arks/荒木明
アートオブライフ/工藤健治
関連イベントとして7/8には<出展建築家によるギャラリートーク>、7/9には<ヒンメリをつくろう!ワークショップ>が開催される。会期は7/9まで。