2017年2月27日月曜日

「It's a Sony展」Part-2 プレス内覧会へ

2月21日、銀座ソニービルで開催中の「It'a Sony展」Part-2のプレス内覧会へ。
「It's a Sony展」は、2017年4月から予定されているソニービルの建て替えに先立ち、ソニービルが歩んだ50年の歴史、および今後の進化について紹介するカウントダウンイベント。

昨年11月12日(土)~2月12日(日)まで開催されたPart-1では、「歴史」をテーマに、1964年の創業以来の数々の商品を当時の広告などとともに展示。来場者は96万人に達した。22日からスタートしたPart-2では「未来」をテーマに、ソニービルの建築上の特徴である花びら構造を生かしたインスタレーションや、ライブ、トークショーなどのイベントを展開する。
▲2018年夏~2020年秋に展開される「銀座ソニーパーク」の模型。
街に開かれたフラットな空間として営業した後、ふたたびビルの建設を開始するという。
2022年には同地にて新たなソニービルの営業が再開される予定だ。
 ▲ちょうど現在の2階のフロアあたりにオープンする「銀座ソニーパーク」。
いつもとは少し違った目線から、銀座の街を楽しむことができそうだ。
▲コンセプトである『街に開かれた施設』を体現した
”都会の真ん中のパーク”が体感できる空間が広がる。

1階から4階までのフロアには人工芝を敷き詰め、2階から4階までの内部壁面には、横幅約120m、標高差約9mもの大規模なウォールアートを設置。その広々とした空間に、思わず驚く来場者も多いのでは。
▲実は未完成なウォールアートは、会期中にどんどん進化を遂げていく予定。
イラストレーターの黒地さんが目の前で書き込んでいく様子を見ることもできる。
▲遊び心が満載のウォールアート。
こちらにはなんとAIBOが! 他のsony製品もぜひ探してみて。
▲週末には、公園の風景を連想させるパフォーマーも登場。
2018年からの「銀座ソニーパーク」へのイメージがふくらむ仕掛けだ。


本展覧会の空間は「解体をデザインする」が基本コンセプト。竣工当時の設計意図である「花びら構造」と呼ばれるシームレスなフロア構成を体験できるよう、1Fから4Fまでの空間設計がなされている。
▲ビルの中で「縦の銀ぶら」を実現させた「花びら構造」

複合的なショールームを中心とするソニービルの機能をさらに高める構造として、建築家 芦原義信氏が産み出した「花びら構造」は、どこに立っても上下2階までの空間を見通すことができ、1階から8階にわたる全25層ものフロアが1つのフロアとして広がっているように感じられるつくり。
▲建物内部に設置されたインスタレーション”パークの木琴”は、
花びら構造を生かし、各フロアを連続した1つの空間に。
▲上層階から下層階にむけて階段状に設置された木琴に木の玉を転がすと
聞こえてくるのはルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」
触って奏でて追いかけて楽しめる仕組みだ。


また、50年に渡るソニービルの営みの積み重ねを垣間見ることもできる。
 ▲こちらは本展示会の設営時に発見された建設当時のままの壁。
▲貴重な青焼き図面は、なんと実際に手に取って見ることができる。

さらに、ソニービルの外壁の象徴となっているルーバーは記念品としてチャリティ販売されるそう。エッフェル塔を想起させるユニークな断面を持つアルミ素材でしあげられたルーバーは、1992年の改装工事の際に一度取り換えられたが、50年前に統計されたソニービルオリジナルの設備のひとつ。※詳細はソニービルWEBサイトにて発表予定。
▲横から見てみると、まさにエッフェル塔そのものだ。
▲会場内でしか入手できないフリーペーパーには
設計主 芦原義信氏のご子息・芦原太郎氏や建築家 青木淳氏が登場している。 
▲新製品を紹介するフロアには
建築模型でおなじみのミニチュア人形のようなマネキンが。

家電製品やエンタメなど、幅広く展開するソニーの根底にあるのは「感動や好奇心といった刺激を与える」という創業以来の使命だという。遊び心が溢れるカウントダウンイベントは3月31日(金)まで。



「It's a Sony展」part-2
会場:ソニービル(東京都中央区銀座5-3-1)
期間:2017年2月22日(水)~3月31日(金)
時間:11:00~19:00 ※営業時間は変更の可能性アリ
料金:入場無料

2017年2月24日金曜日

長坂常が手がけたスタンド含む『旅する新虎マーケット』オープン

本日2/24(金)より、新橋・虎ノ門エリアにある新虎通りにオープンする『旅する新虎マーケット』の内覧会が2/23(木)に開催された。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムと選手村を結ぶシンボルストリートにもなる「新虎通り」に、日本全国の「ヒト」「モノ」「コト」の魅力を編集、発信し、地方創生へつなげる“The Japan Connect”を目的に、約3ヶ月ごとにテーマを設け、日本全国の様々な体験を提供する『旅する新虎マーケット』。東京都道で初となる道路上に設置された食事施設である「旅するスタンド」は、建築家の長坂常氏が設計。他、三越伊勢丹が日本全国から厳選したアイテムが揃う「旅するストア」や、テーマに連動し様々な地域の食材を使ったスペシャルメニューを展開する「旅するカフェ」で構成されている。
(内覧会でのフォトセッション 中央:2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合会長・國定勇人氏、右:アドバイザー・谷川じゅんじ氏(JTQ株式会社)、左:旅するスタンド設計・長坂常氏(スキーマ建築計画))
長坂常氏が設計した「旅するスタンド」は、新虎通りのうち、虎ノ門ヒルズ付近から新橋4丁目までの道路で歩道・自転車道の幅員が片側13mと広くとられているスペースに、4つのスタンドを建築。店内の造作の棚や机もあわせて設計。幅広の道路内にヒューマンスケールのスタンドを建築し、人が集まりにぎわいの場となることを考えた。
2~6月のテーマは“木の芽風と薫風”、7~9月のテーマは“物語”、10~12月が”寄合”と様々なテーマを据え、全国各地から出展自治体を迎え、日本全国の魅力を発信していく。

2017年2月15日水曜日

カンディハウス「ケルン国際家具見本市2017 最新作プレスプレビュー」

新宿にあるカンディハウス東京にて1/16~22に開催された「ケルン国際家具見本市2017」の報告会と国内初披露となる最新作プレスプレビューが2/9に行われた。
「ケルン国際家具見本市2017」では、深澤直人氏による『KAMUY(カムイ)』と、ドイツ人デザイナーMichael Schneider (ミヒャエル・シュナイダー氏)による『TEN(テン)』、さらにドイツデザイン界の巨匠 Peter Maly(ペーター・マリー氏)によるグローバル展開シリーズの新作を、計12点出品。現地の展示ブースでは、初の試みとして空間デザイナー松村和典氏によるインスタレーションで彩った。

今回の展示会でも一部、現地でのインスタレーション「TEN-KU」を再現。飛び立ってゆく鳥をイメージ。
『TEN ダイニング』
今回新たにベンチの追加と、アームチェアに背の白色樹脂タイプが追加。
ベンチは3サイズの展開で、革張りのタイプには、さりげなくアームチェアの背をイメージさせるステッチが入る。
新作は、順次国内で展開していく予定。

2017年2月10日金曜日

「マルニ60 新作展 2017」

東日本橋にあるマルニ木工東京ショールームにて「マルニ60 新作展 2017」が2/9より開催中。 今回の新作展では、昭和のレトロ感たっぷりの可愛らしいデザインが好評で復刻が待ち望まれていたデルタチェアとそのデルタチェアとセット使いがおすすめのコンパクトで飽きのこないフォルムのオークフレームダイニングテーブルがラインナップに加わった。また、収納アイテムのコンビネーションには、新たにブラックとホワイトのカラードアが、昨年発表し大変好評だったファッションブランドのminä perhonenが開発したインテリアファブリック “dop -tambourine-”には、新たにブルーとブラックが加わった。
会場はインテリアスタイリストの作原文子氏がスタイリング。新作を使って、家具やカフェ、そして雑貨をミックスした店舗空間の提案、音楽や読書などを楽しめるくつろぎのラウンジ空間、そして一人暮らしの空間など3つの空間を演出している。
「マルニ60」は、今年から限定商品や企画も常時発信。その第一弾として、マルニ木工の廃番生地の中からセレクトしてあしらったスタッキングスツールを6色5本ずつの限定販売する。生地は、D&DEPARTMENT創設者であり、MARUNI60のプロデューサーでもあるナガオカケンメイ氏がセレクトした。
会期は2/19まで。

2017年2月7日火曜日

東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」

2月3日、東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」のプレスカンファレンスへ。

昨今、全国各地で行なわれている地域の特色を生かした様々な取り組みの中から、地域が持つ魅力を発見し、事業化しているプロジェクトをデザインの視点から分析、紹介する本展は、昨年2月に開催され、約1万人を集めた第56回企画展「地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-」に続く第2回目の開催だ。

第1回目の企画展では、各地の取り組みを地域がもつ価値を改めて見出し「まちを編集」すること、また生活・文化やコミュニティの「編みなおし」と考え、デザインの視点から分析、紹介。18日間で約1万人もの来場者を記録した

第2回目となる今回は、前回の「編みなおし」の考えかたをもとに、デザインによって価値の転換を図り魅力に変えているプロジェクトを展示とトークで紹介する。
▲この日は、㈱中川政七商店 代表取締役社長 十三代 中川政七氏による特別講演
伝統工芸の産地再生を目指し、コンサルティング事業やイベントの展開に日々奔走している
▲講演を聞くことで、展示への理解度も格段にアップ
イベント予定一覧はコチラから → https://archive.jidp.or.jp/lds2017/

課題を発見し解決することや、魅力を発見し、それをよりよく伝え広める力を持つデザイン。
そんなデザインを活用して地域の産業や経済を動かし、コミュニティを醸成している人々の生の声を聞くことができる、貴重な企画展だ。





東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展
「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」

会期     2017年2月3日(金)~2月26日(日)
開館時間   11:00~19:00 (会期中無休・入場無料)
会場・主催   東京ミッドタウン・デザインハブ
住所     東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
HP       https://archive.jidp.or.jp