2011年4月29日金曜日

永山祐子事務所改修《カヤバ珈琲》でアイスコーヒーを飲む

アイスコーヒーが美味しい季節に。

今週の《カヤバ珈琲》Bランチは「ねぎとろアボガド丼」。


2011年4月28日木曜日

アクシスギャラリーにて、中山英之展+とびらプロジェクト報告会

六本木AXIS4F/アクシスギャラリーにて、中山英之「小さくて大きな家」展がスタート。オープニングイベントでは、中山氏と乾久美子氏による対談「シェアビルドの時代」が行なわれたが、その前に、「とびらプロジェクト」の進捗報告会も併せて開催され、共に聴衆を集めた。

「とびらプロジェクト」では、中山氏による未完の建築「草原の大きなとびら」の実現を目指し、2009年から活動を続けている。報告会では、発起人の三氏(川勝真一氏、岡田栄造氏、山崎泰寛氏)がそれぞれ発言した。

「草原の大きなとびら」の建設予定地に手を挙げたのは、北海道根室市の明郷伊藤☆牧場。同牧場では、フットパスという歩行者専用の道を牧草地に整備して提供している。「草原の大きな扉」はフットパスを利用する人々の休憩所や酪農体験のワークショップなどに利用される予定。

同PJでは「シェアビルド」という新しい理念に基づいて「1000人のとびらプロジェクト」を新たに立ち上げ、事業の目標金額を1000万円として、メンバーに1口1万円の寄付を募り、建設費に充てる予定。1000人全員が1つの建物のクライアントになる。

会場では伊藤牧場から地元のおいしい牛乳が配られた(ごちそうさまでした)。


さて、報告会の後に登壇した乾久美子氏は、延岡駅周辺整備計画のデザイン監修者に2ヶ月前に就任したばかりで、今回のテーマ「シェアビルド」について討議するにふさわしいゲストだった。同整備計画では、市民協働で街づくりが進行中、その為のさまざまな施策を山崎亮氏(STUDIO-L代表)と取り組んでいる(共同執筆だが、おそらく乾さん初のブログ「延岡駅周辺整備日誌」もその一環)。延岡の今後も目が離せない。

なお、本展は中山氏にとって初めての個展。繊細な模型作品が載った台、テーブルクロスも同展を構成する作品のひとつ。描かれたものの細部、その下に立つ脚のディテールまで見てほしい。会期は5/8(日)まで、入場無料。

2011年4月27日水曜日

かみの道具4「ネンチャクシコウ展」始まる

AXISビルB1F/リビング・モティーフにて、かみの工作所による企画展「ネンチャクシコウ展」始まる(3/25開催予定が、震災後の影響で延期になっていた)。会期変更などの"赤字"が入った案内状(画面右側)からしてシール製。出展作家と作品を紹介したリーフレット(画面左側、会場無料配布物)も同様。

印刷の世界でいうところの"特色"がテーマだった昨年の「かみの道具3 トクショクシコウ展」に続き、4回目となる今回は、粘着の技術を活かした「ネンチャクシコウ展。6名のデザイナーがプロダクトを発表。

安積伸:「貼プランター(stick-on planter)」
入れた土の重量に耐える粘着強度を持ち、水やりしても漏れない耐水性ユポ紙のプランター。


窓ガラスに貼り付ければ、日当りバッチリ、場所とらない。背面にも柄が描かれており、外側から見ても美しい。デザインは3種類。


三星安澄:「オリボン(ORIBBON)」
折りスジにそって折ったり貼ったりすることで立体的なリボンになるステッカー。三星氏は前回に続く出展。


「二子山」「ボンテージ」「キツネ」など9つのネーミングがおかしい。会場では折り方の説明動画も。
なお、三星安澄氏は同展のグラフィックデザインも担当。


寺田尚樹:「Par Avion よく飛ぶ紙飛行機便箋」
1枚の便箋が文字通りの「航空便」に。120円切手で実際にちゃんと届く(届けた郵便屋さんは職務放棄衝動と葛藤したのではなかろうか)。


便箋に巻かれた黒い帯には「これは、アントワーヌ・ド・サン・テグジュペリ(夜間飛行)と二宮康明博士(よく飛ぶ紙飛行機集)へのオマージュなんです」。"模型屋さん"でもあるテラダさんはまた「取り説」が凝りに凝っている。


昨年に続いての出展、トラフ建築設計事務所:「tapehook」
マスキングテープは建築現場では塗装の養生や資材の識別など様々な場面で使われている素材。本展テーブル上に格子状に貼られているが、切り貼りした端が「くるん」と丸まっている、その可愛いらしさを商品化した。


シンプルなので地味に見えるかもしれないが、半透明の元紙に着色し、一方の端を水で濡らして「くるん」とフック状に曲げて、乾かして硬める際に、のせた色によって乾き具合が異なるので、実は、経験と勘による職人芸が結実した「くるん」なのだ。


サダヒロカズノリ:「ミーーーラ(mummy)」
「剥がす」ことに着目した異色の作品。三白眼のミイラの包帯を引っ張って解いていくと、美しいグラフィックとメッセージが現われる。包帯の裏側も白いのがポイント。


切手を貼れば、メッセージカードとして投函可能。
なお、サダヒロカズノリ氏は CS DESIGN CENTER でも企画展「MATERIO 古今 graphics!」が始まっている。


山田佳一郎:「トリノス(TORINOSU)」
小枝などで鳥が巣作りをするように、切ったり貼ったりしながらそれぞれの器づくりが楽しめる作品。


山田佳一郎氏は今回の会場構成も担当。

「ネンチャクシコウ展」では出展作品はもちろん「空気の器」や「1/100建築模型用添景セット」など過去の作品も販売している。会期は5/22(日)まで、入場無料。

2011年4月26日火曜日

古谷誠章氏 日本芸術院賞受賞

日本芸術院発表、芸術活動で顕著な業績があった人に贈る2010年度日本芸術院賞に、NASCA/古谷誠章氏=建築《茅野市民館》ら9名が選ばれた。


画像は2005年開館前の建築家フォーラム第41回見学会にて撮影。茅野駅ホームと平行した、駅に直結した長い空間と、設計初期から不動だった此の空間のコンセプトが強い印象として残っている。

2011年4月25日月曜日

AGCstudio主催による学生を対象とした「ガラス建築ツアー」



AGCstudio主催による、建築を学ぶ学生を対象として銀座・京橋にあるガラスを特徴的に使用した建物を巡る「ガラス建築ツアー」が23日開催された。

ツアーはAGCstudioのオープンに際して制作された「Glass Architect Map GINZA」をテキストに用いて行われた。同マップに掲載された建物を中心に巡り、AGCstudioにてアドバイザーを務める松本氏による各建物の詳しい説明を聞きながら、2時間かけて銀座・京橋一帯を散策した。
生憎の天気となったが、土曜日の歩行者天国のお陰で思う存分建物を眺めることが出来たのは嬉しいポイント。有名建築を実際に前にしながら学生からの質問も活発に出、内容の濃いツアーとなった。

学生を対象とした同社のツアーは今後も毎月行われる予定。

2011年4月22日金曜日

「第4回 AGCstudioデザインフォーラム」開催

講演者と参加者のコミュニケーションによって、建築用ガラスの可能性を考える講演会「AGCstudioデザインフォーラム」が、京橋のAGCstudioにて開催された。
第4回目となる今回は、「自然エネルギー利用とソーラー建築デザイン」をテーマに、大野二郎氏((株)日本設計 環境創造マネジメントセンター(CEDeMa)センター長)を講師に迎え行われた。

東日本大震災の発生を受け、当初予定していた3月の開催を4月に延期しての開催だったが、会場はほぼ満員。大野氏はフォーラム内で、太陽電池(以下EV)を構造体として組み込むことで建物自体がエネルギー源になる、と主張。ランドスケープそのものにEVを組み込む「ソーラーシティ構想(ex, マスダールシティオーストリア・リンツ郊外)」の世界事例や国内の事例等を用い、具体的な建築デザイン案を紹介した。ピンチはチャンスと捉え、今さら江戸時代に戻るのではなく、今は今の都市デザインを考えて100年後の子孫に伝えたいと語った。
質疑応答も活発に行われ、今回のテーマに対する参加者の関心の深さがうかがえた。

次回は5月下旬に開催予定。

2011年4月21日木曜日

川辺直哉建築設計事務所《品川の集合住宅A》オープンハウス

川辺直哉建築設計事務所《品川の集合住宅A》見学会へ。
設計監理:川辺直哉建築設計事務所、施工:三浦工務店
鉄骨造、地上10階建、集合住宅(賃貸、計16戸)。

大小異なるボリュームをもつ集合住宅のプロジェクトで、道路1本挟んだ南側に《品川の集合住宅B》が既に1年前にオープンしている。計画の2期にあたる《品川の集合住宅A》がこのほど竣工した。

《A》と《B》では接道条件と用地地域が異なり、建物のボリュームにも差異がある。第一京浜沿いにも関わらず、第1種住居地域に建つ《B》はこの為に低層(3階建て)となり、高層の《A》は南面2階部分が影響を受けている。

画面左側が《品川の集合住宅B》、右側の雛壇状の10階建てが今回竣工した《品川の集合住宅A》。《A》は2階、4階、6階でセットバックしている。
周囲は同じ高層マンションや同じくらいのビル、昔ながらの住宅など、大小のボリュームが点在しており、地域そのものが持つスケール感を、2棟あわせて表現している(この辺りの設計意図の詳細は、月刊『新建築』2010年8月号掲載の《品川の集合住宅B》の記事にも詳しい)。

《品川の集合住宅B》は地下もある。この日は空いていた2階の1室も見学できた。

《品川の集合住宅A》は上層階からの眺めが素晴らしい。上の画像は10階の非常階段から北側を見たところ。地上の薄っすらピンク色の帯は、目黒川の桜並木。北側には瓦葺き屋根の寺社も多い。

7階~10階の平面プランは同じ。視界を遮るものがなく、日当たり良好。

同室・柱の奥はキッチン。

天井はデッキプレートを白く塗装した仕上げ。

第一京浜と並行して京急の高架が走っていて、赤い電車の往来が窓からよく見える。

2階の1室。

2階の浴室例。

5階の洗面室・トイレ。

第一京浜の反対側歩道から真横(東側)の眺め。道路に面した1階にはバイク店舗が入る。

施工会社の工事シートがかかっている場所も、実は「3期工事」の真っ最中。

細長い三角形の土地(種は商業地域)には、《品川の集合住宅A》の1階と同じバイク店の、2階建てのショールームがオープンする。こちらの竣工はGW明けの予定。

2011年4月19日火曜日

サイ、春日通りを走る

普段は富士サファリパークに生息していると思われる「サイ」のバス。じっくり観察する間もなく、真っ昼間の公道を「ブォー」と走り去ってしまった。しかしこんなのがいきなりバックミラーに映った日には。

2011年4月13日水曜日

ミラノサローネ2011 出展情報 キヤノン続報

過日2月にブログでモックアップの模様を速報したが、トラフ建築設計事務所+WOWによるキヤノン会場の様子がミラノから届いた。








NEOREAL WONDER」特設サイトには動画もアップされている。

2011年4月11日月曜日

ミラノサローネ2011 出展情報





 

 
スワロフスキー・ウィーンの建築的なトレードマークであるガラスのキューブ。
この有名なガラス キューブのディスプレイが刷新、その一つをグエナエル・ニコラ氏が手掛けた。
Kaerntner Strasse と Marco d'Aviano Gasse通りから見ることが出来る、このインスタレーション「Expectation」は、ウィーンに生まれた画家グスタフ・クリムトの絵 「Expectation」へのオマージュとして制作。
無数のミラーで出来た三角形状のモビールのア レンジにより、クリムトの絵が放つ、リズム、動き、そして驚きを表現した作品。










イタリアの建築デザイン誌「インテルニ」が主催する恒例イベント。今年のテーマは、mutant architecture。一連の国際的に活躍する建築家によって設計される実験的なインスタレーションは、ミュータント(変異)オブジェ&建築 の新しい可能性を探る。各々の建築家、デザイナーによる9件の独立した巨大なインスタレーションが大学 のキャンパス内に設置される。




グエナエル・ニコラ氏の作品「Suspended colors」は、絶え間なく揺れる ファイバー製の回廊は、風や人に触れられる事で、生命を持つ。

開催概要  :会期:2011.4.11(月)- 4.23(土)  
        時間:4.11 - 4.17 9:00 - 24:00  
            4.18 - 4.22 9:00 - 21:00
4.23 9:00 - 16:00
        会場 : ミラノ大学構内




「TRON designs CORIANR」エキシビションは、デュポンと
ディズニーがアートディレクションを手がけたオリジナルプロジェクト。
あらゆる作品、そして、作品の背景に、デュポンコーリアンRを使用。建築家、デザイナー達がこのイベント のために、デュポンTMコーリアン(R)のハイテク感を活かし、「トロン:レガシー」にインスパイアされたインテリ ア、建物を表現する。

開催概要 会期: 2011.4.12(火) - 4.17(日)
時間 : 10:00 - 22:00
会場 : "ビスコンティ・パビリオン"、ミラノ トルトーナ通り58










今年でミラノサローネ3度目の出展。

会場クリエイションのパートナーに、パリを拠点とし世界各地を舞台に活動する建築事務所、DGT(ドレル・ゴットメ・タネ/アーキテクツ)をテクニカルサポートに照明デザイナーの岡安泉氏(岡安泉照明設計事務所)、テクニカルアドバイザーに篠田匡史氏(株式会社多聞)を迎え、LEDの性能を駆使した繊細かつ幻想的な光のインスタレーションを実施する。

会場:
Cortile di Via Savona
Via Savona 37, Milano(トルトーナ地区)

2011年4月12日(火)~17日(日)12:00 - 21:00







日常をテーマに写真を撮り続ける鈴木心と、日常の中で使用される家具を作り続けるカリモクがコラボレーションをし、エキシビションを開催する。

デザイナー:ショルテン&バーイングス、BIG-GAME、シルヴァン・ウィレンツ、柳原照弘

日時:
2011年4月12日~17日 10:00~19:00
(12日のみ10:00~21:00)
会場:
GALLERIA SUZY SHAMMAH
Via Moscova 25 / Via San Fermo Milano 20121 Italia









カリモクが培ってきた技術と、気鋭のキモノ作家・斉藤上太郎の斬新なアートワークにより生まれた、次世代のジャポニズムを世界に向け発信する。

日時:2011年4月12日~17日 9:30~18:30
会場:Fiera Milano(フィエラ本会場)Padiglione6 - E29




今年の展示テーマは、「piano-forte」。
イタリア語では音の強弱を意味し、18世紀まで表現できなかった音の強弱を可能にした楽器のこと。
ピアノの語源でもあり、音色を操ることで生まれる無限の旋律は、人々を楽しませる。
それは、吟味された光をコントロールすることで、空間における光を高いレベルで多彩に表現することに似ている。

かつての「piano-forte」のようにLED、有機ELが切り開く新次元の光の空間展示を展開する。


会期: 2011年4月12日~17日 11:00~20:00
会場: Museo Minguzzi,via Palermo 11,Milano



















トリエンナーレ美術館・ロー フィエラ本会場2か所にて新作発表・展示。
両会場の構成は、マルニ木工のアートディレクターである深澤直人氏。
また、本年よりジャスパー・モリソン氏を迎える。

日時:2011年4月12日(火)- 4月17日(日)
会場:トリエンナーレ美術館 Galleria Architettura A1
   ロー フィエラ本会場 HALL 6 STAND E29




MOROSOのショールームにて、エキシビション「TWILIGHT-Tokujin Yoshioka」を開催し、
椅子「MOON」シリーズとインスタレーション「TWILIGHT」を発表する。

TWILIGHT-Tokujin Yoshioka
展示期間: 2011年4月12日~4月17日
会場:MOROSO Showroom
Via Pontaccio, 8/10 (20121), Milano