㈱エヌ・シー・エヌが住宅から中層大規模建築物まで木構造に関する技術開発の拠点とするために埼玉県川口市に開設した<木構造技術センター(Timber Structure Lab.)>で、3月23日に内覧会が開催された。
同センターは3月1日に開設。これまでも大学等の実験施設でSE構法の耐震実験など構造性能を把握するための実験や大地震など自然災害における安全性の検証を行ってきたが、スピード感をもった開発の実現や効率的なデータ収集など、今後さらなる多様化が見込まれえる木構造に、迅速かつ柔軟に対応できる社内施設として本ラボを開設した。
今後はこのラボで、住宅規模から中大規模木造建築物のSE構法の耐震性や防火性能の追求はもちろんのこと、SE構法以外の木構造についても基礎研究、応用研究、開発研究を進め、研究開発によって積み重ねた技術資産を、これからの脱炭素社会の実現へと導く実用可能な技術へと昇華することで、社会貢献を目指す。
内覧会では中大規模木造建築物を想定した1000KN万能試験機による柱脚部接合金物の引張実験と200KN面内せん断試験機による耐力壁・フレームの水平加力実験が行われた。
木構造技術センター(Timber Structure Lab.)に設置された試験機
①1000kN(100トン)万能試験機 (試験内容:接合部や部材の強度試験)
②200kN(20トン)面内せん断試験機(試験内容:耐力壁、ラーメン構造、床、屋根の⽔平加⼒試験)
③恒温恒湿器(試験内容:木材の基礎実験)
④送風定温恒湿器(試験内容:木材の基礎実験)
株式会社エヌ・シー・エヌ https://www.ncn-se.co.jp/