2017年11月15日水曜日

青木茂建築工房「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事」解体現場見学会

千代田区富士見で青木茂建築工房が進行中(着工は6月より開始)、「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事」の解体現場見学会へ。この見学会では、既存の仕上げと階段や構造上不要なコンクリートの壁などを解体した既存躯体があらわになった様子がみれる。
建物の健康状態を知るためには解体中の様子をみてもらうのがよいと考えており、同事務所ではこのような見学会を随時開催している。現在、事務所スタッフやオープンデスクなども募集中。

(以下、計画概要について配布資料より)
本計画は、ミサワホームと青木茂建築工房が業務提携をおこなったリファイニング建築です。リファイニング建築とは、弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって現行レベルまで向上させるとともに、意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、建物の長寿命化を図る手法です。また現行法に適用させることで、完了検査済証の交付を受けることが出来ます。ミサワホームは昭和56年(築36年)に建設された旧耐震基準の大原簿記学園を取得し、構造躯体を再利用しつつ、現行の基準に合わせた耐震補強工事を行います。また現代のライフスタイルにあった賃貸共同住宅への計画として、用途変更・増築・大規模の模様替えで工事種別で検査検証を再度、取得します。計画にあたり避難経路確保が必要となるため、1階一部を減築する一方、エレベーターの新設やバルコニーの増築を行い、賃貸共同住宅に必要な機能を付与しています。リファイニング後の建物は延床面積891㎡、間取りは1LDK13住戸と1ルーム3住戸で構成します。施工は大末建設が担います。


ミサワホームは、2015年より青木茂建築工房と業務提携をおこなっており、本計画はコラボレーションの第2弾となる。現在、青木茂建築工房事務所内に5名のミサワホーム社員が常駐している。
既存躯体補修工事仕様書に沿って調査し、補修方法を躯体箇所に記していく。
既存建物と完成後の外観イメージ
既存の外装タイルは撤去し、新規化粧材は塗壁とバルコニー幕板部は板金貼りとする。こうすることで外観のデザインを良くするだけでなく、建物の軽量化も図っている。
既存階段は蹴上と踏面寸法が現行法に適合していないため解体、階段は新設となる。あわせて、設置されていなかったEVも新設。
元々の用途が学校建築だったこともあり、天井高が高めで大開口の住戸になる様子。
竣工は、2018年2月の予定。竣工後の様子も本ブログにて掲載予定。

2017年11月13日月曜日

「JCDデザインアワード2017」贈賞式、「JCDデザインメッセージ2017」

一般社団法人日本商環境デザイン協会(JCD)が主催する「JCDデザインアワード2017」の贈賞式と受賞者記念講演会「JCDデザインメッセージ2017」が明治記念館にて11/10に行われた。 「JCDデザインアワード」は、商環境を中心とする空間デザインの顕彰を目的として1974年に公募形式ではじめられた、何度かの改変も行うもこれまで毎年開催されてきたアワード。今回の応募総数は618点(内海外応募は109点で年々増加傾向にある)。 今年の大賞は中村竜治建築設計事務所の「JINS 京都寺町通店」が受賞。中村竜治氏は今回を含め、大賞受賞3度目。

受賞作の「JINS 京都寺町通店」は、JINS初となるコンセプトショップで、京都という街の成り立ちから着想をしていき、“変わるものと変わらないもの”というテーマで設計され、オープンしてからも手を加えたり更新しながら、長い間使われるような店舗に考えられた。またメガネをいかに展示するかも考え、置き場のくぼみのディテールまでこだわっている。ところどころに描かれているグラフィックは、TAKAIYAMA inc.の山野英之氏が手がけた。

他25作品が表彰され、審査委員長の橋本夕紀夫氏より各賞受賞者の作品に対しコメントを交えながら賞状とトロフィーが渡された。
「JCDデザインメッセージ2017」では、大賞受賞者の中村氏より作品についてのプレゼンテーション後、渡部隆氏((一社)テンポロジー未来機構代表理事)と審査委員長の橋本氏を含め、3氏で受賞作品や今後の商空間デザインについてトークセッションが繰り広げられた。
すべての受賞作品についてはコチラより。

2017年11月10日金曜日

エーディコア・ディバイズ「2018年モデル新作発表会」

東京・広尾にあるエーディコア・ディバイズのショールームにて11/9、10で開催の、2018年モデル新作発表会へ。 2018年モデルは、エーディコア・ディバイズが考えるニューモダンシリーズとして「モダンヴィンテージスタイル」を提案。昨年発表した「エーモード・ヘリテージ」を、1970年代のファッションのような風を感じさせるように進化させたリビング、ダイニングシリーズを初め、エーディコア・ディバイズ初となる座椅子・座卓の提案等、自由なインテリアスタイルに組み合わせる事のできるエクレクティックな新製品となっている。
MD-801 CHAIR/MD-802 EXTENSION TABLE
テーブルは同社初の伸縮式天板で、テーブルのフォルムを損なうことなく天板小口に納められており、引き出しながら上昇する特異な動作によって伸長時には天板トップと平滑になりホールドされるというこだわりのディテール。特許も出願中。
MD-803 ZAISU CHAIR/MD-804 ZAISU CHAIR/MD-806 ZATAKU TABLE
お客様の要望も多くあり、同社初となる座椅子・座卓の提案。和の空間にもモダンなインテリアシーンを創りだすシリーズとなっている。
その他にも、ソファやスロープアームチェアなどの新商品がお目見え。
東京・広尾ショールームでの開催は、本日10日(金)までで、最新版総合カタログ2018-19を同時に発刊。期間中の来場者のみにオリジナルトートバッグに入れて渡している。
他、名古屋・大阪ショールームにて開催予定。詳細はコチラより。

2017年11月6日月曜日

kurashi 02 「プロセス」展 開催

10/20()10/26(木)株式会社キクシマ(http://www.kikushima.co.jp)の関内オフィス地下のFuture Design Gallery Uluru」にて、kurashi 02 「プロセス」展が開催された。
株式会社キクシマ(横浜市、菊嶋秀生社長)は、以前より建築家の方とのコミュニケーションを大切にされており、今回で本イベントの開催は2回目となる。
「プロセス」展と題し、4人の建築家がそれぞれのテーマで住宅写真・模型を展示。
 
エントランス

 ・参加建築家による展示説明
 ジャムズ一級建築士事務所
ジャムズ一級建築士事務所 主宰 横関 和也(よこぜき かずや)

ジャムズ一級建築士事務所 主宰 仲條 雪(なかじょう ゆき) 
 ジャムズ一級建築士事務所
横浜アトリエ:
231-0023 神奈川県横浜市中区山下町225-1-403
TEL: 045-900-4091
川越アトリエ:
350-0827 埼玉県川越市寺山733-3
TEL: 049-229-3606
FAX: 049-223-1194
E-MAIL: info@jamms.info

② 株式会社GEN INOUE
株式会社 GEN INOUE 代表取締役 井上 玄(いのうえ げん)
★ 株式会社 GEN INOUE
231-0003 神奈川県横浜市中区北仲通4-45 松島ビル4F
TEL: 045-298-1930
E-MAIL : contact@architect.bz

③ 式地香織建築設計事務所
式地香織建築設計事務所/コドモチョウナイカイ事務局 代表 式地 香織(しきち かおり)
 式地香織建築設計事務所
105-0001 東京都港区虎ノ門3-10-4虎ノ門ガーデン707
TEL / FAX : 03-5879-4529
E-MAIL : kaori-shikichi@lily.ocn.ne.jp

・イベント主催者情報
 株式会社キクシマ
234-0054 神奈川県横浜市港南区港南台4-39-7
TEL:   045-833-3663(代表)

2017年11月2日木曜日

北三「ショールームリニューアルオープンイベント」開催

9/28()東京都江東区新木場にある、北三株式会社(https://www.hoxan.co.jp/)のショールームにて「ショールームリニュアルオープンイベント」が開催された。

北三株式会社(東京都、尾山信一社長)は、ツキ板製品を得意とするメーカーであり、製品の信頼度も高く、九州の高級旅客列車“ななつ星”にも同社の製品が採用されている。
北三エントランス
ショールーム内部




























今回おこなわれた「ショールームリニュアルオープンイベント」は、大きく2部の構成となっており、体験型イベントの「ワトコオイル」を塗布するワークショップと、「ツキ板」に関する座学がおこなわれた。










WATOCO(ワトコ)オイル塗装 ワークショップ
当日は、多くの方が訪れてオイル塗装を楽しんでいた。
8色のワトコオイルの中から、自分の好きな色を選び、真剣に取り組んでいる方が多く、関心の高さがうかがえた。
作業台





















真剣に作業する参加者




塗料には大きく、塗膜塗料とオイル塗料が存在する。
同社のワトコオイルはその名の通り、オイル塗料に分類される。
塗膜と塗料とオイル塗料の大きな違いは、①塗膜をつくらないことにより木に浸透する点と、②艶の違いにある。
ウレタン塗装の場合、全ツヤ消し~全ツヤ有り、磨き仕上げ(鏡面塗装、ピアノ塗装など)の幅がある。







オイル塗装の場合、主に、マットな仕上がりのツヤ消しとなる。

ニトロセルロースラッカー
ポリウレタン樹脂塗料
ポリエステル樹脂塗料
UV硬化塗料

オイルフィニッシュ
通称
ラッカー
ウレタン
ポリ
UV

オイル
1液・多液
1液型
1~2液型
2~3液型
1~2液型

1液型
乾燥硬化方式
溶剤揮発
化学反応(硬化剤混入)
化学反応(硬化剤・促進剤)
化学反応(紫外線照射)

酸化重合
乾燥時間(20℃)
1~2時間
2~5時間
3~5時間
紫外線照射数秒

24時間程度
作業性
可使時間短
 UV硬化装置必須

 
耐水、防汚

耐熱

塗膜硬度

肉持ち性(塗膜の厚さ)
 薄塗り
 厚塗りが可能
 かなりの厚塗り
 かなりの厚塗り

木との親和性

用途
家具全般
建築木部内装
伝統工芸
家具全般
その他木製品全般
テーブル
家具
楽器
フローリング
テーブル
磨き上げ

家具
建築木部

北三株式会社資料より引用)

ワトコオイルの棚

・新製品 WATOCO Wood Rebirth(ワトコ ウッド リバース)
木材専用保護塗料 ワトコ ウッド リバース(水性/屋外用)

①屋外用/木材専用水性塗料
②半透明で自然なブラウンの色調
③どんな木にも馴染む
④下地処理不要で、一回塗OK
⑤紫外線吸収剤で、劣化を低減

製品が気になった方は下記のお問い合せ先まで。

※お問い合せ:
  ワトコ商品センター (TEL: 0297-62-3482  FAX: 0297-62-3469)

・ツキ板講習会「天然ツキ板の魅力」

講習会は満席


講習会では、ツキ板の歴史、ツキ板にするメリットなどのお話しがあった。
ツキ板について
ツキ板とは、木材を薄くスライスした状態のもの。
ツキ板の厚み
薄突き(通常0.2mm前後)
厚突き(0.50.6mm前後)
特厚(12mm前後)
ツキ板用語の補足
フリッチ:より良い木柄を取れるように丸太を製材した無垢材のこと。
ロット:一つの丸太から取れるツキ板の全て。
丁:1フリッチからできたツキ板のこと。1丁ごとに木目が連続している。

ツキ板にするメリットとしては
①貴重な木材資源の有効活用
②反る、曲がる
③長期保存可能
などがある。

同社の製品「サンフット」は、0.2mmのツキ板で、不燃+柔軟性を確保している。こちらは、世界で、そのシェアを年々拡大させているとのこと。


★北三ショールーム
住所/ 136-0082
東京都江東区新木場1-7-6
開館・閉館時間/平日 9:0012:00 / 13:0017:00
休館日/ 土日、祝日、年末年始、夏期休暇日
TEL/   03-3521-2111
アクセス方法:
お車でお越しの場合(駐車場完備)
首都高速湾岸線「新木場」出口より約5分。一般道路の場合は国道357号線にて「夢の島」交差点から約3分。
電車でお越しの場合
JR京葉線・武蔵野線、東京メトロ有楽町線、りんかい線「新木場駅」下車千葉方面へ徒歩5分。