東品川・寺田倉庫内にあるT-ART HALLにて開催中の「フランク・ロイド・ライトへのオマージュ展 (2018) 」へ。
この展覧会は、フランク・ロイド・ライト生誕150年を迎えた2017年に、ライトのデザインの素晴らしさと、今日まで復刻を続けてきたYAMAGIWAのものづくりを伝えることが出来ないかと考え、2017年11月に第1回目を開催(建築家 坂茂氏、インテリアデザイナー 橋本夕紀夫氏、デザインスタジオ groovisionsが参加)。照明タリアセン2を原型としながら、 それぞれの解釈で表現されたオマージュ作品を展示・限定販売した。
(以下、作品についてのコメントはオフィシャル資料転記)
TALIESIN® POLYGON 伊東豊雄氏(建築家)タリアセンのもつ迫力や木の存在感を肌で感じ、素材を変え現代的に表現することに挑戦。セードと遮光板の連続から成るライトのタリアセンに対し、3種の多面体による構成を考えた。この構成は、ダイクマン中央図書館(ノルウェー・オスロ)のコンペティションや、自身の建築ミュージアム(愛媛県今治市)にも採用している。多面体の重層的な連なりにより光はやわらかく拡散され、心地よい空間が生まれる。
TALIESIN®+ 皆川明氏(デザイナー)
オリジナルのタリアセンから遠く離れず、機能的な意図を失わず、そこから派生するように僅かに装飾を加える(プラスする)ことを考えた。タリアセンに込められたライトの想いを観察し、遮光板の寸法が白銀比(1:√2)であることに着目。1枚の遮光板を同じ比率で分割し、自由に付け外しできるパーツをデザインした。木に見立てたタリアセンに鳥がとまり、木漏れ日を感じさせる豊かな表情が生まれた。
Particle-T2 名和晃平氏(デザイナー)
「すべての物質は粒子(Particle)で出来ている」
光を反射する炭化ケイ素でモチーフを覆い、鉱物的で武骨なテクスチャーから生まれる繊細で複雑な煌きは、光の粒子が集まりボリュームを構成する様を表している。ライトのタリアセンがそうであったように、空間のスケールに合わせられるよう高さのバリエーションを揃えた。積み重なるエレメントは地面から立ち上がる生命のようであり、無限柱のような永遠性をも想起させる。
11/20に行われた、オープニングパーティでは伊東豊雄氏(下写真・左)と名和晃平氏(下写真・右)も参加し、作品について説明した。
これらの作品は、特別限定モデルとして11/21より販売もスタート。展覧会は11/25まで。終了後(11/29~)は、yamagiwa tokyo(東京ショールーム)にて展示・販売。