外壁はシャトーデルタ仕上げ。
(右上)エントランスドアは、内部(写真)にレッドサテン、外部にマホガニーと異なる素材を使用している。
エントランス脇よりバスルームへ。室内・ウッドデッキ共通で、床材には水に強いウリンを採用。
(左上)洗面台下・収納部分の扉材は、ウクレレ等に用いられるハワイアンコア。
(右上・中央)ウッドデッキの床板がバスタブの幅に揃えて敷かれている。室内外の一体感を演出するためのこだわり。ウッドデッキはビスが表面に出ないよう裏面からビス打ちをし、裏返して設置したとのこと。床板は室内と浴室内で、1枚1枚幅が綺麗に揃えられている。
2F・リビング部分。天気の良い日はテラスから富士山がよく見えるそう。洗面・浴室以外の床材は施主の希望によりウォルナットを採用。ペットが室内でも安全に動き回れるよう、全てノン・スリップ塗装が施されている。
テラス床材はマニルカラ。収納扉にはイタヤカエデの他、黒檀も使用されている。様々な木材が使用されているのも大きな特徴。エアコンは上部のルーバー内へ収納し、照明器具を表に出さず間接照明を基本とするなど、シンプルなインテリアとなるよう工夫が凝らされている。
(左)キッチン設備は必要最低限のシンプルなつくりで、Linea Talaraのオーダーキッチン。収納扉にはホワイトウォルナットとヴェンゲを使用。
(右)3F・寝室部分より。扉材はカーリーマコレ。階段手摺の革紐はアトリエ天工人自ら仕上げた。
1F奥にはジャズが好きだという施主のためのオーディオルームが。しとみ戸を開ければ、地階のホビースペースまで音楽が聞こえてくる。つっかえ棒の素材や本数を決めるのに検証を重ねたとのこと。1Fのさらに奥には、もう一つ予備室が設けられている。
(左上)地階・ホビースペース。床材はエルム。ウォルナットの木目に近いものが選ばれた。奥の収納は将来施主の親と同居した際にはエレベーターを設置出来るよう、十分な幅が取ってある。
(右)地階への階段より見上げた様子。
リビングからの眺望は都心とは思えぬ絶景で、そこに富士が見える風景を思わず夢想した。
諸所に配された多様な木の表情は見た目に楽しく、その他間接照明を多用して照明器具を極力隠したり、建具には取っ手ではなく手掛けを設けて処理をする等、一つ一つのこだわりが上手く作用し、落ち着いた心地の良い空間を生み出していると感じる。