2024年9月30日月曜日

太陽光発電設備が搭載可能なカーポート「DREAM Port(ドリーム ポート)」

大和ハウスグループの大和エネルギー株式会社は四国化成建材株式会社と、共同で開発した太陽光発電設備が搭載可能なカーポート「DREAM Port(ドリーム ポート)」を2025年1月に発売する。


脱炭素社会の実現に向け、引き続き再生可能エネルギーの重要性が高まる一方で、太陽光パネルの設置に適した場所が限られているのが現状です。その中で再生可能エネルギーの更なる普及に向けて、両社の強みを活かし、「意匠性(形状・色・配線回り・照明位置など)」に加え、利用者の利便性や配線や太陽光パネルの設置しやすさを意識したソーラーカーポートを開発しました。大和エネルギーは、「建設」「発電事業」「維持管理」の再生可能エネルギーのワンストップサービスを提供しており、「DREAM Port」を通して脱炭素社会実現に向けてソリューション提案を行っていくとしている。

図左:後方支持タイプ(4台駐車用) 図右:4本柱タイプ(2台駐車用)
 

■「DREAM Port」の特長
●建物の付帯設備として意識したデザイン
●配線露出によりデザイン性を損なわない配線ルートや照明配置の工夫
●雪対策を考慮した雨とい一体化設計
●ユーザビリティを意識した支持設計(後方支持タイプは車両4台用で支柱は2本のみ)

大和エネルギー株式会社
四国化成建材株式会社


2024年9月27日金曜日

新刊案内『建築家はいま何を考えているか』

日刊建設工業新聞社は『建築家はいま何を考えているか』を発刊した。著者は建築家、元日本設計社長、元日本建築家協会会長の六鹿正治氏。建築家として建築設計や都市計画で豊富な実績が著者が「建築家はいま何を考えているか」、さらに「建築家はいま何を考えるべきか」という問題意識を持ち、環境、保存再生、都市・まちづくり、災害対策、そしてSDGs(持続可能な開発目標)など現代の主要なテーマについて論じている。

タイトル:建築家はいま何を考えているか

著者:六鹿正治

(建築家、元日本設計社長、元日本建築家協会会長)

発行:日刊建設工業新聞社 発売:東洋出版

発行日:2024年8月20日

価格:1,980円(消費税込・送料別)

サイズ:A5判 ページ数:144ページ

ISBN978-4-8096-8713-6

2024年9月26日木曜日

【株式会社エヌ・シー・エヌ】SE構法による「無印良品」初の大規模木造建築がオープン


株式会社エヌ・シー・エヌが構造および環境設計を、関連会社である株式会社MUJI  HOUSEが設計施工を行う床面積2,000平方メートル規模の大規模木造建築店舗「無印良品 日田」が、9月26日にグランドオープンした。

無印良品 日田

「無印良品 日田」は、無印良品を展開する株式会社良品計画が、SE構法を採用した無印良品では「無印良品 唐津」に次いで2店舗目となる木造建築店舗(※1)でかつ、最高ランクの 『ZEB』認証(※2)を取得している。床面積2,000平方メートル以上の大規模建築、木造化、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスとなる『ZEB』認証の取得を同時に実現した物件は、国内初となる。
※1同じくSE構法が採用されZEB認証を取得した「無印良品 唐津」は9月6日にオープン済
※2『ZEB』認証
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)における評価。ZEBとは「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称。快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことを指す。4段階のZEBが定性的及び定量的に定義されている。

無印良品 唐津
無印良品 唐津 架構図

■物件概要
名 称 :無印良品 唐津
建設地 :佐賀県唐津市
用 途 :店舗
構 造 :木造平屋建て(SE構法)
延床面積:2,430平方メートル
設計施工:株式会社MUJI HOUSE
構造設計:株式会社エヌ・シー・エヌ 特建事業部
オープン:2024年9月6日(金)
 
名 称 :無印良品 日田
建設地 :大分県日田市
用 途 :店舗
構 造 :木造平屋建て(SE構法)
延床面積:2,625平方メートル
設計施工:株式会社MUJI HOUSE
構造設計:株式会社エヌ・シー・エヌ 特建事業部
オープン:2024年9月27日(金)

 

株式会社エヌ・シー・エヌ  
https://www.ncn-se.co.jp/


2024年9月25日水曜日

【サンゲツ】 カーテン見本帳「2024-2028 ストリングス」を発刊

株式会社サンゲツは、窓辺を上質に彩る意匠性の高いカーテンを収録した見本帳「2024-2028 ストリングス」を9月26日(木)に発刊する。
 
カーテンは、インテリアの主役になるアイテムの一つであるとともに、日差しの調整やプライバシーの保護といった快適な暮らしをサポートする役割も担っており、特に日射熱を軽減できる遮熱機能や、外への光漏れを防ぎプライバシー保護にもつながる遮光機能へのニーズは、年々高まっていることをうけ、同見本帳では、こうした機能性を備えたアイテムや、MORRIS CHRONICLES(モリスクロニクルズ)、scion(サイオン)、Disney(ディズニー)などのブランドを多数収録。

また、自社の廃番カーテン生地をリサイクルした資源循環型社会に貢献する新商品も収録されるなど、高い意匠性・機能性で上質な空間を演出する、ワンランク上のラインアップとなっている。

空間とファブリック、それぞれの魅力が引き立つシアーカーテン:SC7006
(巻頭企画「光を纏う」より)

透け感の美しいオパール加工のシアー:SC7531



カーテン見本帳「2024-2028 ストリングス」
 https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20240906110405.html
発刊日:2024年9月26日(木)
総点数:302柄667点

 
◆株式会社サンゲツ
https://www.sangetsu.co.jp/

2024年9月24日火曜日

【株式会社スキャンデックス】デンマーク王室御用達の照明ブランド「LE KLINT 」から、新商品を発売


株式会社スキャンデックスは、デンマークを代表する王室御用達の照明
ブランド LE KLINT(レ・クリント)から、2つ(モデル 105 アニバーサリー・モデル 1 メガ)の新商品を発売した。

◆『モデル 105 アニバーサリー』
世界的な家具デザイナーであるモーエンス・コッホが、
2023年に生誕125周年を迎えたことを記念したモデル。

オリジナルの『モデル 105』は、1942年にデザインされ、デンマークでは隠れた名作照明としての地位を築いています。上部と下部がすぼまったフォルムが伝統的な日本の提灯を連想させるのは、当時多くのデザイナーが日本文化に影響を受けたためと言われており、穏やかで落ち着きのある印象を与えます。美しくタイムレスなデザインで、洗練されたシンプルな縦長のオーバルのフォルムは、クラシックにもモダンにもマッチする佇まいです。シェードが光源を包み込む形状で、高い位置に吊るすことにも適しています。
 

◆モデル 1 メガ
ブランド誕生のきっかけとなったシェードをもとに作られた
『モデル1』のメガサイズ

1901年、デンマークの建築家 P.V.イェンセン・クリントに作り出されたプリーツシェードからインスピレーションを受け誕生した『モデル 1』。
『モデル 1 メガ』は、シェードの直径が 600mm、700mm、850mmと3サイズで展開します。さらに、コードとソケットの接続部分についた真鍮のチューブとリネンコードで、北欧らしいシンプルでモダンな雰囲気を演出します。住宅のみならず、オフィスやホテルなどのコントラクト市場にも可能性を広げる照明。
 


株式会社スキャンデックス 
https://www.scandex.co.jp/

2024年9月20日金曜日

21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、「六本木六軒:ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」開催中

六本木・東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、9/20~10/14の期間で現代イタリアを代表する建築家・デザイナー、アーティスト、ミケーレ・デ・ルッキ氏の展覧会、「六本木六軒:ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」が開催中。 
▲9/19に行われた内覧会でのミケーレ・デ・ルッキ氏
ミケーレ・デ・ルッキ氏は建築家として先鋭的な活動を続けるとともに、20年以上にわたって手仕事への情熱から創作活動に取り組み、新たなフォルムを探求し続けてきた。マテリアルの選択から仕上げにいたる、数多くのプロセスにおける絶え間ない実験。その芸術を生成させる力は同時に、彼が建築の新たな概念を思考・定義する原動力になっている。
今回の展覧会は、デ・ルッキ氏の創作活動の一つである彫刻「ロッジア」シリーズより、すべて初公開の作品によって構成される。会場には木製3点、ブロンズ製3点の「ロッジア」=6つの家(セイ カーゼ)と名付けられた彫刻作品が、ヴィクトル・コサコフスキー監督による制作過程の映像とともに展示されている。「六本木六軒」というのは、会場のある六本木の地名が、かつて存在した6軒の武家屋敷に由来するという一説を知り、6つの家の彫刻作品との間に偶然の一致を見出し、名づけたという。
6つの家は、アセチル化処理(木材を安定させ、耐水性、耐朽性等を高める酸化処理)を施したオーク材の台座に置かれ、そのディテールのデザインもデ・ルッキ氏が手掛けた。木とブロンズはそれによって人類が文明を形成し、人間性を成長させてきた最も古くて高貴なマテリアルで、使用したマテリアルには人類学的な意味があるとデ・ルッキは語っている。
明日9/19は11:00~11:45で会場にて、デ・ルッキ氏によるギャラリートーク「LET'S BE HAPPY」を開催。予約不要で参加費は無料。詳細は公式サイトにて。

サンワカンパニーの京都ショールームが9月24日(火)京都市中京区に新規オープン

サンワカンパニーは、2024年9月24日(火)、京都市中京区にショールームを新規オープンする。サンワカンパニーとしては全国8店舗目のショールームであり、関西エリアでは大阪に次ぐ2店舗目の出店となる。京都ショールームは法人顧客をメインのターゲットに展開する。

主な展示予定商品は、システムキッチン《グラッド45》、ガラスドア《クアドロスリム》、洗面台《フィオレット》、収納家具《ピッタラ》を予定。


京都ショールーム概要

営業開始:2024年9月24日(火)10:00

住所:京都市中京区三条通油小路東入塩屋町 54番地 母の木ビル 1F

電話番号:075-741-8525 (受付時間:10:00~17:00 ※休館日除く)

営業時間:10:00 ~ 17:00

休館日:毎週水曜日、年末年始、夏期休業期間

展示面積:約 123 平方メートル (37.1 坪)

※9月24日から利用可能。

事前問合わせは、「大阪ショールーム:06-6359-2930」まで。

2024年9月19日木曜日

オカムラ、OPEN FIELD(オープン・フィールド)第2回企画展「ショールーム・フィクション 線のような家具と家具のような立体」

オカムラが主催するOPEN FIELD(オープン・フィールド)第2回企画展が9/13(金)~9/27(金)までの期間、紀尾井町にあるオカムラ ガーデンコートショールームにて開催中。
予期されない出会いや出来事の場として生まれたOPEN FIELD。
昨年に続き、キュレーターに建築史家の五十嵐太郎氏を迎え、若手建築家の山田紗子氏、アーティストの丸山のどか氏の2氏によるインスタレーション作品の展示をする。
▲9/13に行われた内覧会にて展示の説明をする五十嵐太郎氏

山田氏は、ジャングル・ジムのような屋外空間を備えた野心的な自邸、「daita2019」などで注目されたほか、インスタレーションや展覧会の空間構成も手がけている。また丸山氏は、家具や小物など、身近な日常生活で見られるモノを対象としつつ、ベニヤや角材を用いて再現する手法で知られ、各地の展覧会に参加している。
今回は展示では、丸山氏が制作した本物のようなモノを山田氏が制作した細いスチールパイプのインスタレーションが取り巻くように配置されている。一見すると丸山氏の作品が実際に座ったり、操作したりできそうなのだが、実際は実用性を備えた家具や小物ではなく、抽象化された立体作品=彫刻。反対に二次元のようにみえる山田氏のインスタレーションが座ったりモノを置いたりできる家具的な機能を持っている。日常の風景に違和感をあたえながら、異世界の存在を想像させる空間の創出をめざしたという。


9/14はトークイベント、9/18は学生ワークショップも開催された。展示は9/27(金)まで。入場無料で誰でも自由に見学可能。

【ヤブ原産業】 カラークリアで着色できる水性コンクリートステイン塗料に新たに壁用がラインナップ

ヤブ原産業株式会社は、水性コンクリートステイン塗料「ルーセントカラー」の壁用を新たにラインナップに追加した。「ルーセントカラー」は今年1月に床用として発売された製品。最大の特長は下地に発生しているクラックや汚れ、色の濃淡などもそのまま仕上がりに現われる。今回壁用を新たにラインナップしたことで空間のアクセントとしてはもちろん、床・壁一体となったデザイン性の高いTOTALでの空間づくりが可能となった。

2024年1月にルーセントカラー(床用)を発売以降、壁にも施工したいという要望を受け、社内で試験を重ね、材料や施工方法を見直すことによって壁にも施工できる製品を開発。床用よりも濃淡の調整がしやすく、よりデザイン性の高い仕上がりにすることが可能となった。

施工動画:https://www.youtube.com/watch?v=xHd38xU-nio

ルーセントカラー製品HP:https://www.yabuhara-ind.co.jp/lucentcolor/

ヤブ原産業株式会社HP:https://www.yabuhara-ind.co.jp/


2024年9月18日水曜日

旧朝香宮邸 建物公開2024 あかり、ともるとき

東京都庭園美術館は、年に一度開催される国の重要文化財である、旧朝香宮邸の建物公開展を9月14日(土)から開催した。今回は「照明」に焦点をあて、各室の照明に関する解説、同時代のランプを展示する。

今回の展示では、普段は作品保護のために閉じられている窓のカーテンを開け放ち、窓からの景色と共に、旧朝香宮邸の室内装飾やアール・デコ様式の意匠、多彩な照明器具を見ることが出来る。

室内は宮廷時代に使用されていた家具を据え、竣工当時の壁紙を再現した部屋など当時の雰囲気を再現した展示が行われる。

今回の展示では3階ウインターガーデンが特別公開される。

11月10日(日)まで。

【建築公開2024 あかり、ともるとき】

https://kenchiku.co.jp/event/evt20240719-2.html

【YKK AP株式会社】アルミ屋根カーポート 「PLAIN ROOF(プレーンルーフ)」を発売

YKK AP株式会社は、シンプルなデザインで多様な住まいに溶け込むアルミ屋根カーポート「PLAIN ROOF(プレーンルーフ)」を11月1日から発売する。

近年、住宅の外観は、凹凸の少ないフラット基調で構成部材の少ないシンプルなデザインが増加していることで建材アイテムもシンプル志向に移行しており、ノイズレスなディテールへのこだわりが見られる。それにより、車を守るカーポートにおいても、住宅と違和感なく馴染むシンプルなデザインが求められていた。

「プレーンルーフ」施工イメージ
上段カラーは、ディープグレイ/ブラック

「プレーンルーフ」は、余計な要素を削ぎ落として“シンプル”を追求したデザインに加え、多様化する住まいやライフスタイルに合せて選択できる豊富なカラーを計 11 種類設定。
建物になじむ水平・垂直を基調としたシルエット、スリムな屋根形状、ノイズレスなディテールで、近年の凹凸の少ないフラットなデザインで様々な外壁色の住宅にも違和感なく
溶け込み、暮らしを彩る。

また、枯葉詰まりを抑制する「枯葉除けネット」、雨天時にスムーズな排水をサポートする「柱下排水部品」を標準装備するなど、住まい手の使い勝手への配慮に加え、省施工要素も織り込み、ストレスのないスムーズな施工を実現し、施工する施工技能者にも寄り添った商品を提供することで、建物と外構のトータルコーディネイト提案を進めていく。




YKK AP株式会社
https://www.ykkap.co.jp 

2024年9月17日火曜日

【株式会社REMARE】マテリアルリサイクル内装材・建材の規格品製造開始を発表

海洋ごみおよび複合プラスチックのマテリアルリサイクルによる建材製造を手掛ける、
株式会社REMAREが、受注生産による製造に加え、規格品の製造を開始する事を発表した。
これにより、よりスピーディーな納品や板材100枚単位の大量発注にも対応可能になる。


■複合プラスチックのマテリアルリサイクルによる建材開発の背景
REMAREは、設立以来、海洋ごみや複合プラスチックのマテリアルリサイクルに関して、研究と実践を重ねてきました。複合プラスチックは、従来のマテリアルリサイクルに戻すことが困難とされ、通常は焼却処分が行なわれるが、REMAREは開発した独自技術をを活用し、複合プラスチックの再利用を行うことで、同量を焼却した時と比較し、二酸化炭素(CO2)排出量を従来の約3分の1に抑えることが可能になった(※ポリエチレンの場合)。
これらのREMAREの取組みは、不要となった複合プラスチックを抱える企業のscope3におけるGHGの削減にも貢献可能ということで、注目を集めている。

■複合プラスチック再利用建材の特徴
通常、通常、再生材であってもリサイクル材の混合可能な割合は30%程度とされていますが、REMARE製造の板材は100%リサイクルプラスチックで、接着剤や着色料も未使用。
 


株式会社REMARE 
https://remare.jp/contact

2024年9月13日金曜日

山梨県<清春芸術村>に、3Dプリンタ製の滑り台 「ホワイト・ループ」が完成

 山梨県北杜市の芸術文化施設<清春芸術村>が行う「こどものための建築プロジェクト」の第2弾とし、3Dプリンタで制作され、柱などがなくそれ自体が構造体として自立している滑り台「ホワイト・ループ(White Loop)」が完成した。

「ホワイト・ループ」の設計は、建築家で建築テック系スタートアップ企業<VUILD>を主宰する秋吉浩気氏、構造監修はArupが担当した。


ホワイト・ループ
●設計:VUILD(秋吉浩気、伊勢坊健太、須藤望)        
●製作:VUILD (花田泰史、小西陽二)
●設計期間:2023年11月~2024年2月 
●制作期間:2024年3月~6月
●対象年齢:3~5歳  / 高さ(最頂部):2メートル
●3Dプリント:DigitalArchi(松岡康友、立川博行)
●構造監修:Arup(金田充弘、後藤一真)


<清春芸術村 概要>
1980年、清春小学校の跡地を再活用しスタートした芸術文化施設。
建築家・谷口吉生の設計による<清春白樺美術館>(1983年開館)や<ルオー礼拝堂>(1986年開堂)をはじめ、藤森照信の茶室<徹>(2006年完成)、安藤忠雄の<光の美術館>(2011年開館)、新素材研究所/杉本博司+榊田倫之のゲストハウス<和心>(2018年竣工)など、敷地内には名建築が立ち並ぶ。

住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072 
電話番号:0551-32-4865 
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)  
休館:年末年始・月曜日(祝日の場合は翌平日休み)
入館料:一般1500円 大高生1000円 小中学生は入場無料。
 
清春芸術村 

2024年9月12日木曜日

「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」がオープン

「ボーターレス」をコンセプトとし、ブルーボトルコーヒーとして初めて建物を含めオリジナルでデザインを行なった店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」が、8月23日にオープンした。


カフェのデザインは、これまでにも多くのブルーボトルコーヒー店舗の設計を手がけてきたスキーマ建築計画 長坂常  氏が担当し、屋内、半屋内、屋外と公園がシームレスにつながり、店舗全体が公園の一部のような佇まい。また、店舗の構造設計は、株式会社エヌ・シー・エヌが担当し、自由な空間デザインと高い耐震性能を両立する木造ラーメン構造 SE構法が採用され、木造あらわしのダイナミックな空間となっている。


ブルーボトルコーヒー豊洲パークカフェ
東京都江東区豊洲2-3-6豊洲公園内
店舗面積:294.81㎡
席数:64席(店内:24席 / 半屋外:40席 )
空間デザイン:スキーマ建築計画


【NEDO】「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」を公開

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構【NEDO】は、急速に拡大した太陽光発電システムの安全性に対する懸念が高まっている状況の下、公開済みの「特殊な設置形態の太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」に加えて、現在主流の結晶シリコン型太陽電池を中心とした従来型太陽光発電システムを建物の屋根や壁面への設置に対応した「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン2024年版」(以下、本ガイドライン)を新たに策定公開した。

 本ガイドラインでは、太陽光発電システムの設計・施工に関する要求事項や、既存の文献データ、風洞実験の結果などを基に、建物の屋根や壁面への設置について具体的な設計・施工方法を取りまとめた。

建物への設置は、2030年度におけるエネルギー需給の見通しにおいて追加的な導入が期待されている。民間企業による自家消費型の推進では、各種建物として10GW、公共設備として6GW、空港分野において2.3GW、新築住宅として3.5GW程度が想定されている。一方で、建物設置では飛散事故などが散見されたことから、NEDOは「太陽光発電主力電源化推進技術開発※3」プロジェクトにおいて、国立研究開発法人産業技術総合研究所、一般社団法人構造耐力評価機構、一般社団法人太陽光発電協会、大成建設株式会社、再委託先の公立大学法人大阪 大阪公立大学による調査結果をまとめ、建物設置の太陽光発電設備の安全性確保のための本ガイドラインを作成した。

建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドラインhttps://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP2_100060.html

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

https://www.nedo.go.jp/index.html

2024年9月11日水曜日

「第35回高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者決定。建築部門は坂 茂氏。

世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞 (公益財団法人 日本美術協会主催)の第35回受賞者が発表され、建築部門では、創造性と革新性で建築に新たな可能性を切り拓き、災害支援において建築家としての新たな役割を実践する坂 茂氏が受賞した。

▲9/10に行われた発表記者会見での坂 茂氏

小学生から高校生までラグビーに親しんだ坂 茂氏は、高校卒業後に渡米し、南カリフォルニア建築大学で学んだ後、ニューヨークのクーパー・ユニオン建築学部に編入。大学の休学中は磯崎新氏の事務所で働き、卒業後、帰国して事務所を開設。アルヴァ・アアルトの展覧会の企画と会場設計をきっかけに紙管を構造に使う開発を始め、建築構造材として紙管を実用化した。1995年には国連難民高等弁務官事務所のコンサルタントとして、ルワンダ難民キャンプのシェルターを紙管で造ったほか、阪神・淡路大震災では仮設住宅を建設。これを機に、ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を立ち上げ、世界の災害地域で建築を通じて難民や被災者の救済を行う。また、うねる集成材と膜材の屋根の『ポンピドー・センター メス』(2010年)や『ラ・セーヌ・ミュジカル』(2017年)、『スウォッチ・オメガ本社』(2019年)など革新的な建築を相次いで設計。プリツカー賞受賞。平時と非常時の両方で建築家としての使命を果たしている。
▲『ポンピドー・センター メス』(2010年)の前で 2024年5月
In front of Centre Pompidou-Metz (2010), May 2024
Photo: Shun Kambe © The Japan Art Association
▲『ラ・セーヌ・ミュジカル』2017年
La seine musicale, 2017
Photo: Shun Kambe © The Japan Art Association
▲『スウォッチ・オメガ』2019年
SWATCH OMEGA, 2019
Photo: Nicolas Grosmond
Courtesy of Shigeru Ban Architect
▲『下瀬美術館』2023年
Simose Art Museum, 2023
Photo: Hiroyuki Hirai
Courtesy of Shigeru Ban Architects

他、各部門の受賞者は下記の通り。
第35回 高松宮殿下記念世界文化賞受賞者※敬称略
■ 絵画部門 ソフィ・カル (フランス)
■ 彫刻部門 ドリス・サルセド (コロンビア)
■ 建築部門 坂 茂 (日本)
■ 音楽部門 マリア・ジョアン・ピレシュ (ポルトガル/スイス)
■ 演劇・映像部門  アン・リー (台湾)
第27回 若手芸術家奨励制度 対象団体
■ コムニタス・サリハラ芸術センター (インドネシア)

授賞式典は、11/19にオークラ東京で行う予定。5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られる。若手芸術家奨励制度の対象団体には、9/10に東京での発表記者会見の席上、奨励金500万円が贈られた。

また、受賞記念建築講演会2024「坂 茂 建築を語る」が11/20に、受賞記念アーティスト・トーク2024「アン・リー監督と映画を語る」が11/21に港区赤坂の鹿島KIビルにて行われる。聴講は事前申込の抽選方式。応募の詳細は公式サイトにて。

「長谷工住まいのデザインコンペティション in メタバース」第17回最優秀賞作品をオンラインゲーム「フォートナイト」に公開

株式会社長谷工コーポレーションは、株式会社 長谷工アネシスと共同で、「長谷工 暮らしのメタバースプロジェクト」の第二弾として、「長谷工住まいのデザインコンペティションinメタバース」を公開した。

2023年に開催された第17回「長谷工 住まいのデザイン コンペティション」の最優秀賞作品を、オンラインゲーム「フォートナイト」にメタバース空間として再現。作品内を見て回ることで、コンセプトを体感することができる。

今回、「フォートナイト」に再現したのは、第17回最優秀賞作品である、京都大学 南沢想氏の「電気の森,水道の川に住む」。電気や水道といった都市の資源を自然の環境資源のように利用しながら、人と人が自然と「まざりあう」他者と共生する集住体をコンセプトにしている。

近日公開予定の追加機能として、建物の建築やゲーム内のキャラクター同士でコミュニケーションを図れる機能を予定している。

■「長谷工住まいのデザインコンペティション in メタバース」へのアクセス

フォートナイトをダウンロードの上、マップコードをご入力ください。

マップコード:1448-3324-1464

公式サイト  : https://www.fortnite.com/@mogurainc/1448-3324-1464

2024年9月10日火曜日

【サンゲツ】空間実例コンテスト「CREATOR'S AWARD」を開催

 株式会社サンゲツは、1995年の発売開始から、発売30周年を迎える粘着剤付化粧フィルム「リアテック」でデザインされた空間の実例コンテスト「CREATOR'S AWARD」の作品募集を2024年9月2日から開始し、空間のデザイン性やオリジナリティ、リアテックの新たな可能性といった視点から、審査・表彰する。


 CREATOR'S AWARD サンゲツ空間デザインコンテスト

[応募期間] 
 2024年9月2日(月)~12月13日(金)17:59まで
[応募資格] 
 応募作品の設計者・デザイナー・インテリアコーディネーター
[応募方法] 
 WEB専用フォーム
 松浦 竜太郎(乃村工藝社 RENS クリエイティブディレクター)
 山田 紗子(合同会社山田紗子建築設計事務所 代表)
 吉田 直弘(株式会社サンゲツ )

[結果発表] 
 2025年3月中旬予定
[賞および副賞] 
 最優秀賞:1点(50万円)
 優秀賞:2点(各30万円)
 審査員賞:2点(各20万円)
 そのほかハイグラフィカ賞、入賞、サンゲツ社員賞など

 開催詳細
 https://www.sangetsu.co.jp/pickup/reatec30th/contest



 株式会社サンゲツ
 https://www.sangetsu.co.jp/

2024年9月9日月曜日

TOTOギャラリー・間、大西麻貴+百田有希 / o+h展「生きた全体――A Living Whole」

TOTO株式会社が運営するTOTOギャラリー・間(東京都港区)にて、大西麻貴+百田有希 / o+hの展覧会「生きた全体――A Living Whole」が2024年9月4日(水)~11月24日(日)の会期で開催中。
大西麻貴+百田有希 / o+hは、公共建築から住宅、福祉施設まで幅広く手がけ、日本建築学会賞(2023年)やヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館キュレーション(2023年)など、常に注目を集め続ける若手建築家。大西氏は同ギャラリーで2006年に開催された「卒業設計日本一展 2006」に出展者でもある。それ以降いくつかの共同展示にも参加し、今回の個展に至っている。
ー展覧会資料よりー
建築をつくることは、物語を紡ぐことと似ています。この展覧会では、展示自体をひとつの旅路としてつくりました。
さまざまな土地の人々や風景に触れることから、建築というひとつの物語が生まれてくるように、ギャラリーに点在する模型や言葉との出会いを旅するように楽しんでいただきたいです。
▲内覧会での大西氏(左)と百田氏(右)

タイトルにした「生きた全体――A Living Whole」は、これまで両氏がテーマとしてきた「愛される建築を目指して」から一歩踏み込んだ展示会にしたいということでつけられた。T.S.エリオット著、矢本貞幹訳の『文芸批評論』(岩波書店,1938)のテキストから抜き出されたもの。
o+hの作品や人の営みが織りなす「生きた全体」がどう建築の風景として立ち上がってくるのか、模型や言葉、インスタレーション等で紹介する。

3Fは〈コンセプトの庭〉とし、複数のプロジェクトで大事にしている4つのコンセプトを展示什器で島のようにまとめ表現。壁には、o+hがこれまでプロジェクトを通して出会った出来事や記憶を重ね合わせた壁画が描かれている。模型はまた屋外(中庭)に向かうにつれ、より具体的な模型表現になっていき、中庭には実寸大の〈木漏れ日の小屋〉も作られた。
4Fは3Fの明るい展示空間とはがらりと変わり、布地で仕切られた洞窟のようなすこし薄暗い空間。中心部の〈o+hの頭の中〉とつけられたスペースでは、のぞき込むようにしてスタディ模型の数々が見れる。また〈マテリアルライブラリー〉〈o+hの小部屋〉などが道なりに連続するように展示されている。
関連イベントとして、大西麻貴+百田有希 / o+h講演会「生きた全体――A Living Whole」を2024年9月27日(金)に開催。公式サイトからの事前申込制。
今回の展覧会にあわせて、作品集 大西麻貴+百田有希 / o+h 建築作品集『愛される建築を目指して』も発刊。デビュー作「二重螺旋の家」、日本建築学会賞(作品)受賞作「シェルターインクルーシブプレイス コパル」、最新作「さくらんぼ畑のオフィス」含む15作品を、写真や図面、解説文とで紹介。大西氏、百田氏それぞれの巻頭論文と、伊東豊雄氏、西沢立衛氏の寄稿文を収録。愛される建築とは何かを問い続ける、思想と作品をまとめた1冊。