2021年10月18日月曜日

青木茂建築工房「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」解体現場見学会

新宿区早稲田鶴巻町にて、青木茂建築工房が進行中、「(仮称)早稲田ビルリファイニング工事」の解体現場見学会へ。 青木茂氏は、“リファイニング建築〈再生建築〉”の提唱者。リファイニング建築については、事務所HP内コンセプト参照。

早稲田ビルは昭和48年に建設された築47年の老朽化した、8階建の鉄筋鉄骨コンクリート造一部鉄筋コンクリート造の建物。今回の計画では長寿命化を図るため、耐震補強、設備更新、内外装を一新する大規模模様替え及び用途変更を行う。既存不適格を維持すべく、増築は行わず、再度検査済証を取得する計画としている。
既存建物が台形の形状で5階から建物がセットバックしているため、建物のバランスが悪くなっており、それを解決するための設計案を見出すには時間がかかったという。
計画のポイントは、建物内に大きなボイドを2箇所設け、法的な避難経路を確保すると同時に、建物の環境負荷を低減するための吹抜けとしての役割も果たし、環境シュミレーションによりその効果を定量評価しているところ。
ガムテープでマーキングされた補修箇所をまとめ、補修履歴として作成する家歴書(写真の家歴書は別の現場のもの)。これは融資を借り入れる場合にも必要な書類となる。
工事は各階別に進めていて、1~3階の補強工事・解体工事の状況がみれた。
竣工は2022年2月末予定。青木茂建築工房では、リファイニング建築を広く知ってもらうため、完成見学会だけでなく解体現場の見学会も随時行っている。

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