早稲田ビルは昭和48年に建設された築47年の老朽化した、8階建の鉄筋鉄骨コンクリート造一部鉄筋コンクリート造の建物。今回の計画では長寿命化を図るため、耐震補強、設備更新、内外装を一新する大規模模様替え及び用途変更を行う。既存不適格を維持すべく、増築は行わず、再度検査済証を取得する計画としている。
ガムテープでマーキングされた補修箇所をまとめ、補修履歴として作成する家歴書(写真の家歴書は別の現場のもの)。これは融資を借り入れる場合にも必要な書類となる。
既存建物が台形の形状で5階から建物がセットバックしているため、建物のバランスが悪くなっており、それを解決するための設計案を見出すには時間がかかったという。
計画のポイントは、建物内に大きなボイドを2箇所設け、法的な避難経路を確保すると同時に、建物の環境負荷を低減するための吹抜けとしての役割も果たし、環境シュミレーションによりその効果を定量評価しているところ。
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