今回見学した「木育の家」はCLTと木造軸組工法をハイブリッド化したもので、16年度のCLTを活用した建築物の実証事業の補助を受けて建設された。
本物件の特徴としては、長谷萬のこだわりで、できる限りムク、無塗装で国産材をいたるところに使用している点だ。特にキッチン、ダイニングの床には、群馬県上野村産の栗材を使用している。
また、「およそ1世紀にわたって長谷萬グループが蓄積してきた 『木のノウハウや最新技術』を結集して造りあげました。」とのこと。
・ぬくもり杉床
・ブレットシュタッペル
・室内CLT壁
CLTの壁が、独特の雰囲気と空間の面白みを生み出している
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CLTを空調設備として利用した世界初の取り組み
空調機から取り込まれた空気が珪藻石フィルターと
CLT内気質ダクトを通り清浄され、調湿もされる仕組み
・ダイニング
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・「ぬくもり塗壁」とは、長谷萬カスタムホームズが推奨する100%天然素材で作られた塗壁材。 湿気の調整機能がある珪藻土・建物の耐久性を高める漆喰・臭いや有害物質を吸収分解する天然沸石・火山灰を加工した断熱ビーズの4つの自然素材からできている。
・木質ファサード
『木育の家』では多くの良質な国産木材を構造に使用。全体で97㎡近くの木材使用量の約71%にあたる69㎡もの国産木材を使用。
木質化、木造化が求められている現代の建築。その1つのカタチとして長谷萬のおこなう取り組みに、今後も注目していきたい。
最後に現在、同社と木育活動を一緒に展開している東京おもちゃ美術館の「森のおもちゃ美術館」が新宿御苑で開催中。
青空の下、新宿御苑の自然を活かして、
子どもたちが芝生の上で「見て、触れて、つくって」という親子向けのイベントで、同社も「木と自然素材の塗壁体験」で出展中。
詳しい情報は以下を参照のこと。
HPご案内:http://goodtoy.org/ttm/lohasmori/info.html
場所:新宿御苑
期間:5月19日(金)~5月21日(日)
時間:9時~16時
青空の下、新宿御苑の自然を活かして、
子どもたちが芝生の上で「見て、触れて、つくって」という親子向けのイベントで、同社も「木と自然素材の塗壁体験」で出展中。
詳しい情報は以下を参照のこと。
HPご案内:http://goodtoy.org/ttm/lohasmori/info.html
場所:新宿御苑
期間:5月19日(金)~5月21日(日)
時間:9時~16時
【『木育の家』の木材使用数量】
部材名
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木材使用量
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国産材使用量
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使用部位
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1
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軸組構造材(基準4寸)
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30㎡
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8㎡
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土台(桧)、柱(桧)、梁(RW集成材、米松KD)
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2
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CLT
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27㎡
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27㎡
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壁(150mm):25.5㎥、階段踏板(90mm):1.5㎥
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3
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羽柄材
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14㎡
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10㎡
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間柱(杉KD)、野縁(赤松KD)
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4
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合板
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21㎡
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19㎡
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床(24mm)、野地(24mm)、通気野地(12mm)、壁(12mm)
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5
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内装フローリング
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5㎡
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5㎡
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杉(30mm):4.7㎥、クリ(15mm):0.3㎥
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合計
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97㎡
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69㎡
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国産材使用率71%
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・建物概要
工事名: 加賀町 木育の家新築工事
建築場所: 東京都新宿区
建築敷地: 269.73㎡
建造物: 木造3階建て 一戸建て住宅1棟
施工者: (株)長谷萬カスタムホームズ事業本部
木材: (株)長谷川萬治商店
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