数多くのインテリアデザインを手掛けている喜多氏は、日本とイタリアを往復する生活を40年以上おこなっている。
日本とイタリアの環境の違いを見続けた喜多氏は、この問題の根本に日本の住宅の「暮らし」が関係していると考え、住宅をより良い空間に変化させるリノベーションの新しい形「RENOVETTA」を発表した。
喜多氏は「日本とイタリア、それぞれ第二次世界大戦の敗戦国であり、戦後復興を果たした両国で、イタリアは豊かな暮らしの環境を実現したが、日本は経済が発展しても豊かな暮らしの環境を実現できずにいる。
イタリアの住宅は人々の集うサロンであるのに対し、現在の日本の住宅は細かな部屋で区切られ、物があふれ部屋は納戸と化し、ホームインテリアデザインの発達が止まっている。そしてイタリアは優れたインテリアデザインが多い反面、日本はインテリアデザインの発展が止まっていることで、優れた日本国内の伝統工芸や家具製作が危機的状況になっている。
「暮らし」は生活文化と産業経済の土壌。内需拡大は暮らしの現場が良くならないと活気は生まれない。今回発表された「RENOVETTA」は間取りから住まいを見直すプロジェクト。壁で仕切られた部屋の間取りを全て取り払い、部屋の中心に人が集まる空間を設け、豊かな暮らしを実現する」と述べた。
既存のマンションをリノベーションをする際、壁がないことでコストが下がり、市販家具をコーディネートすることで、費用を抑えることが出来、床材等を高価なものにすることも可能。家具はオプションからも選択可能。家具を含めた金額でローンが組めないか検討中。
「RENOVETTA PROJECT」はリビングデザインセンター OZONE 5F 特設会場にて9月24日まで展示中。
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