21_21 DESIGN SIGHTにて藤原大氏ディレクションによる「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」プレスカンファレンス及び内覧会が6月20日(木)に開催された。
中に入ると風鈴の音色が。早速最初の展示。
「夏の音色」篠原風鈴本舗の江戸風鈴につけられた女子美術大学デザイン工学科の学生たちによるインディゴ染めの短冊が、涼しげな音と共にゆれる。
階段を下りて、次の展示会場へ進む。
左には藤原大氏が3月3日に八ヶ岳で色をハンティングしている様子を流したプロジェクター。
右には藤原氏と企画者からのメッセージ。
展示用の色相環の見方やカラーハンティングについて記されている。
カラーハンティングとは、藤原大氏が生み出した自然や都市に存在する現実の色を自ら水彩絵の具を調合してその場で紙片に写し取っていく手法。
順路通りに進むと、おひな様が。
3月3日に霧ヶ峰でカラーハントした色を使って作られている。
ギャラリー1の展示。靴が走り回っている!?
こちらもおひな様のようにアフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園で、
ライオンの色をハントしてデザインした「ライオンシューズ」。
台の色は現地のマサイ族が住む土地の土の色だという。
ここでも壁面スクリーンには、霧ヶ峰とライオンと土の色のカラーハンティングが投影されている。
ギャラリー2。カラフルな展示品が並ぶ。
「スカイダイアリー」
毎日朝8時から11時までの空の色を、藤原氏が日記のように記録。ずらりとブルーが並ぶ。所々真っ白な何も塗られていない紙がある。出張などでカラーハントできなかった日だという。
「国家珍宝帳」
聖武天皇の遺愛品のリストに記載されている26色のうち12色を展示。
8色は現在作成中で後日追加の予定。
会場の什器はハニカム構造のダンボールが使用されている。
会期終了後は古紙としてリサイクルされる。
自然の色はその時その場の環境によって変わる。
それぞれの土地に地元の色があると藤原氏は語る。
それを納得させてくれるのは「みずいろハンカチ」。
47都道府県の水道水、湧き水や温泉、湖の水を使って全く同じ染料で染めている。
同じ染料でもどこの地域の水を使うかによって色が変わる不思議。
来場者参加型の展示もあり。
「動く色」
メモリの無い温度計に来場者が指をのせ、その人の体温で温度が止まったところにメモリを作るというインスタレーション。マッチ棒のようなカラフルな温度計の横に色鉛筆でメモリを刻む。何色を選んでどこで止まるかはあなた次第。
私も記念に。
「カラーシューティング」
ハンドガン、バズーカなど3種類の電子銃で、壁のキャンパスに思い思いに色を撃つ。発色や重なりを楽しんで。
「遊ぼう!カラータッチング、空想どうぶつえん」
あなたにとって「未来」とは何色ですか?
私の未来はこの色だ!というカラーチップを一つだけ選んで、後ろにあるボードに貼る。
ボードが埋め尽くされたときどんな色になるのか楽しみだ。
会期は10月6日(日)まで。
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タイトル:企画展 藤原 大ディレクション
「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」
会期:2013年6月21日(金) - 10月6日(日)
休館日:火曜日
開館時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
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