2014年1月21日火曜日

TOTOギャラリー・間「内藤廣展 アタマの現場」

乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて「内藤廣展 アタマの現場」が1/18より開催中。
内藤廣氏のギャラリー・間での個展は2回目で、1回目は「素形の構図 還元する場のかたち」と題して1995年に催された。今回の展示では数々の作品を生み出してきた内藤廣建築設計事務所の一部を再現するとともに、初期の代表作から現在進行中のプロジェクト、更にはプロジェクトに終わった作品を通して思考の過程を紹介する展示で“アタマの現場”と名付けられた。
第1会場(3F)
第1会場は、内藤氏がいつも使用している机、手近にある小物や本を持ち込み所長室を再現。
今回の展示用で新たに作った模型はひとつもなく、すべて事務所に保管されていたもの。
持ち込んだ本は700冊ほど(事務所にある本の1/3)で気になっている本、よく読んでいる本を持ち込んでいる。特に机の後ろにおいているものは貴重本。
机のすぐ近くに飾られている尊敬するいけ花作家・故中川幸夫氏による書で、「桜」の一文字に込められた気迫に日々圧倒されているという。その隣にあるカンプス・マルティウスの古代ローマの平面図は、著名建築家たちが飾っているのに憧れて手に入れたもの。
進行中の「静岡県草薙総合運動場体育館(2015.1予定)」
代々木体育館よりも少し小ぶりな規模で、先端技術が3~4つも組み合わさっている難しい技術を要する仕事。
棚の上に小物に紛れておいてある「ギャラリーTOM(1984年)」の模型は事務所にある模型で一番古いもの。
中庭
自身が綴った文章の中から格言的なテキストを取り出した「言葉のかけら」を展示。
会場内の本棚から中庭に向かって言葉が飛び出しているようにもとらえられる。
第2会場(4F)
第2会場は所員の執務空間を再現している模型部屋のような空間で、展示されているものは新しいものの古いものも混在している。最新の3つのコンペプロジェクトは下写真机の右側あたりに展示。
木模型の約半分は、前回のギャラリー・間にて使用されたもの。
もうすぐ竣工する「九州大学椎木講堂(2014.2予定)」の模型。
模型の他、スケッチやエスキース、滅多にみることのできない実施設計図面の展示も。会場の奥にはパソコンが2台設置されており、そこで作品の詳細を閲覧することもできる。
内覧会時の内藤廣氏。
展覧会は3/22(土)まで。
関連のシンポジウムは1/31(金)に開催。要申込制で受付は締め切っている。
また会場にて随時、ギャラリートークとサイン会も開催。こちらは申込不要で日程及び詳細はギャラリー・間HPにて確認できる。

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