2014年1月16日木曜日

東京デザイン2020 オープンセッション Vol.02

2020年オリンピック・パラリンピック東京開催をうけ、オリンピックを契機に始まる新しい社会をどのように構築していくかを考える事が重要であり、このことを話し合う場が必要と考え、公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、公益社団法人日本サインデザイン協会、日本デザイン学会の5機関が中心となり「東京大会デザイン2020フォーラム」が設置された。
2013年10月31日に「東京デザイン2020  オープンセッション Vol.01」が開催され、今回は東京藝術大学美術学部デザイン科との共催で、東京藝術大学で教鞭者、そして東京藝術大学出身のデザイナーやアーティスト、建築家など9名が登壇し、「東京デザイン2020  オープンセッション Vol.02 -2020年東京をディレクションする-」が、東京藝術大学 美術学部絵画棟1階 大石膏室にて、開催された。(1月10日)

建築家はJIA会長の芦原太郎氏が登壇。デザインを検証出来る機関「日本版CABE(Commission for Architecture and the Built Environment)」設立を提案した。

「CABEはロンドンオリンピックの際に注目された建築や街づくりのための機関。
イギリスでは法的には合法でも、住民にとって有益かどうかを検証する際に、専門家が検証を行い市民が検討をする。市民に対し正しい情報の提供を行い、その地域の人々の生活をサポートする機関がCABEである。
新国立競技場について問題提起をしたくても、関係団体が多く、どこが責任者でどこにして良いのか分からない。この状況を見直したく、オリンピックを契機にデザインを検証出来る機関「日本版CABE」設立を提案する。
東京はオリンピックに向けて臨海部の再開発、インフラ整備が行われ、競技場だけでなく、開発は東京の身近な問題になっていく。オリンピック後の東京を考えながらルール作りをしていきたい。」と述べた。

登壇者及びテーマは下記の通り
宮田亮平[東京藝術大学 学長]
テーマ:上野発
河北秀也[アートディレクター、東京藝術大学 美術学部デザイン科 教授]
テーマ:経済の国から文化の国へ
北郷悟[彫刻家、東京藝術大学 理事・美術学部彫刻科 教授]
テーマ:芸術資源・連携と発信
日比野克彦[アーティスト、東京藝術大学 先端芸術表現科 教授]
テーマ:アートとスポーツ
芦原太郎[建築家、公益社団法人日本建築家協会 会長]
テーマ:日本版CABEの提案
松永真[グラフィックデザイナー、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会 理事]
テーマ:2020年の旗
色部義昭[グラフィックデザイナー、東京藝術大学 美術学部デザイン科 非常勤講師]
テーマ:小さな点の集積によって東京の町並みを調える「ふりかけ式の都市調整計画」
宮崎桂[サインデザイナー、公益社団法人日本サインデザイン協会 副会長]
テーマ:2020年、TOKYOをチャーミングな都市へ
中村政人[現代美術家、東京藝術大学 美術学部絵画科 准教授]
テーマ:東東京・都市のスキマ
聞き手〜藤崎圭一郎[デザインジャーナリスト、東京藝術大学 美術学部デザイン科 准教授]

0 件のコメント: