2016年4月8日金曜日

「白岡ニュータウン リフレの杜コミュニティガーデン街区」 設計:藤村龍至 建築説明会

藤村龍至 氏(藤村龍至建築設計事務所)設計による「白岡ニュータウン リフレの杜コミュニティガーデン街区」建築説明会へ。「白岡ニュータウン」は、総合地所株式会社が1987年以来1261区画に及ぶ大規模なニュータウン開発を行なってきたエリア。
このニュータウン開発の計画初期には都市計画家の石原舜介 氏が、「リフレの杜」計画には建築家の遠藤剛生 氏が携わっている。

敷地には5棟の分譲住宅が建ち、3.11以降の成熟期の郊外ニュータウンにおける住宅地のあり方において、単体の住宅のあり方を超えて、コミュニティや防災意識の醸成を意図した、現代的な住宅群像が提案されている。
住宅のベースとなるのは2014年に東京ミッドタウンで開催された「MAKE HOUSE木造の新しい原型展」(主催:株式会社エヌ・シー・エヌ)で藤村氏が提案した「柱と梁の家」。SE構法の原点である柱と梁にフォーカスを当て、架構の強さと美しさが活かされている。
配置計画検討用模型の前で説明をする藤村氏
庇と袖壁に囲まれたテラスとバルコニーは通風を確保し、
設備機器は袖壁の内側に納められ、外側立面には出てこない。
プライバシーを重視するあまり孤立を深てしまうことのないよう、
敷地境界は塀で閉じずに連続性を創出するなどの配慮が施される。
ランドスケープデザインは、石川 初 氏が担当。
ひとつひとつの庭がプライバシーを保ちながら前庭を介してゆるやかに繋がる。
照明デザインは吉良広敦 氏(コイズミ照明)が担当
光量を確保しながらシンプルなインテリアを演出する。

リフレの杜・コミュニティガーデン街区は、街に開かれ人と人の緩やかな
コミュニケーションを育むために、藤村 氏が「ニュータウンの作法」を踏まえ
提案する、新しい郊外ライフスタイルだ。

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