AGC Studioでは、建築用ガラスだけではなく、街づくり・空間づくりに貢献する幅広いAGCグループの製品を紹介し、リビングやキッチン、店舗やホテルなどあらゆる生活シーンでの具体的なソリューションを提案する。
本展示では、ガラスを生きているかのように架空の「生命体」として展示。更にプロトタイプ制作を重ねる上で生じた様々なサンプルを「標本」として展示することで、ガラスの新たな魅力を引き出そうとしている。
展示される「生命体」作品9点を紹介する。
舞うガラス
0.1mmほどの薄さに加工し、化学強化処理を施すことで、普段の姿からは想像のつかないしなやかさを発揮している。クラゲのように空中にふわふわと舞う。
波うつガラス
化学強化処理を施されたガラス同士が、前後にぶつかり合って波を作り出している。
ゆらぐガラス
挟込み成形技術を使用して、二重に重ね合わせた金網を封入すると、金網同士の隙間に生まれた空間によってモアレが生じる。封入の際表皮のように変質した金網をじわじわとゆらがせて、ガラスはその内部に微細な生命体を宿しているよう。
踊るガラス
化学強化処理を施された螺旋状のガラスは、しなやかでバネのような動きにも耐えられる。
映すガラス
挟込み成形技術で作った金網入りガラスを重ねると、まるで海を覗き込んでいるような奥行きが生まれる。光と影のコントラストが興味深い。
漂うガラス
微細にカットした真鍮板とガラス板に挟込み成形技術を施し、海中に漂い、キラキラと光るプランクトンごと海を切り取ったようなガラス板が完成した。
光を食べるガラス
畜光粉末が挟まれたガラス。しばらくの間明るさを蓄えるため、非常灯として利用される。
発光するガラス
透明なガラスに光を透かすと模様が浮かび上がる透明発光表示技術。生きた化石として知られるウミユリからインスピレーションを得た幾何学的な形状。
色をのむガラス
挟込み成形技術により封入された金網とガラスの間には、我々には目視できない微細な空間が生じている。植物が持つ「毛細管現象」という、毛細管の内側を液体が上昇する現象を応用し、ガラスに染料を吸い上げさせ、彩りを加えた。
「標本」の一部
詳細はこちらを参照のこと。
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開催期間: 2018年12月12日(水)-2019年3月1日(金)
開催時間: 10:00‒18:00(日曜・月曜・祝祭日・年末年始 休み)
開催場所: AGC Studio
入場料: 無料
主催: AGC株式会社 AGC Studio
ディレクション:株式会社ロフトワーク
企画協力:株式会社 A
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