2020年4月13日月曜日

田根剛出展「古典×現代2020 — 時空を超える日本のアート」内覧会

国立新美術館にて開催予定の「古典×現代2020 — 時空を超える日本のアート」内覧会へ。
会期を3月11日(水)~ 6月1日(月)と予定していたが、政府からの要請を受け、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、未だ開幕の目処が立っていない。
左より皆川明、田根剛、棚田康司、しりあがり寿、川内倫子(敬称略)
展覧会は、江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品を、現代を生きる8人の作家の作品と対になるよう組み合わせ、一組ずつ8つの展示室で構成。
古典側は曾我蕭白、尾形乾山、円空、仙厓義梵、葛飾北斎ら誰もが知る巨匠の作品や、鎌倉時代の仏像、江戸時代の花鳥画、刀剣の名品を選出。現代側は、川内倫子、鴻池朋子、しりあがり寿、菅木志雄、棚田康司、田根剛、皆川明、横尾忠則ら、今の日本を代表するクリエイターたちの造形が選ばれた。
世界観や主題、造形、制作方法の類似を示すだけでなく、先達から得たインスピレーションや、誰もが知るイメージに基づくパロディ、古い作品を取り込んだインスタレーションなど、過去の偉業に積極的に関与していく現代の作家たちの姿にも焦点を当てる。


 (上4点)仙厓×菅木志雄 会場風景


(上4点)花鳥画×川内倫子 会場風景


(上3点)円空×棚田康司 会場風景


 (上4点)刀剣×鴻池朋子 会場風景


(上4点)仏像×田根剛 会場風景


(上3点)北斎×しりあがり寿 会場風景

(上3点)乾山×皆川明 会場風景


 (上3点)蕭白×横尾忠則 会場風景


内覧会冒頭挨拶で田根剛氏は自身の展示について「仏像というテーマをいただき、非常に困った。設営の直前まで悩み、光のインスタレーションを試みることになった。」とコメント。太陽と月を象徴するという日光菩薩、 月光菩薩はそれぞれの光で人を導き、癒すとされる。「光りと祈り」をテーマとし、光も闇も時間も空間も分け隔てることのできない、深い内面の経験を得られるような空間を作り出した。

今日の優れた表現と、今なお私たちを惹きつけてやまない古の名品の比較を通じて、単独では見えてこない新たな魅力を発見する機会になるだろう。


注意事項:
国立新美術館は臨時休館中です。
開幕日は国立新美術館および展覧会HPでご確認下さい。


国立新美術館HP     https://www.nact.jp
展覧会HP             https://kotengendai.exhibit.jp


開幕延期の状況を鑑みて、4月12日(日)より会場風景を展覧会HPにて公開。

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