一般社団法人日本建築学会より、2020年日本建築学会賞(作品)が発表された。
日本建築学会賞(作品)は、近年中、国内に竣工した建築作品であって、芸術・技術の発展に寄与する優れた作品を表彰するもので、本年は、審査対象37作品のうち9作品の現地審査を経て、下記の作品が2020年日本建築学会賞(作品)として選出された。
延岡駅周辺整備プロジェクト
枠組みが少し動けば結果が変貌するような一時の合意や採算や工学だけではなく、建ち続ける構築物を行き交う市民が経験する時間の総和を見据えて統合された作品であり、本プロジェクトで本質的に求められているものが一過性の「賑わい」ではないことに対する誠実な回答であるという点が、高く評価された。
乾 久美子(横浜国立大学大学院Y-GSA教授、乾久美子建築設計事務所取締役)
枠組みが少し動けば結果が変貌するような一時の合意や採算や工学だけではなく、建ち続ける構築物を行き交う市民が経験する時間の総和を見据えて統合された作品であり、本プロジェクトで本質的に求められているものが一過性の「賑わい」ではないことに対する誠実な回答であるという点が、高く評価された。
パナソニックスタジアム吹田
大平 滋彦(㈱竹中工務店大阪本店 設計部長)
浜谷 朋之(㈱竹中工務店大阪本店設計部 設計第6部門設計3グループ副部長)
奥出 久人(㈱竹中工務店大阪本店設計部 構造部門部長構造担当)
「観客がサッカーを最高に楽しめること」という明確なビジョンを共有した。建築のコンパクト化と、躯体のスリム化をその判断基準で考え抜いた。ピッチを中心に密度高く圧縮したからこそ、どの席からも見やすく、選手の躍動が届く。最高の観戦環境は、サッカーを愛する人びとの心を掴んだとして高く評価された。
原田 真宏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO主宰、芝浦工業大学教授)
原田 麻魚(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO代表)
力強い素材と造形は、陶器の町である益子のアイデンティティとして地域の人々に受け入れられており、政治的言い訳としての地場産材使用とは一線を画している。シンプルで明快な架構により獲得された爽快な空間、周辺の山並みと呼応する屋根の造形と土という素材による地域とのつながりにより、商業施設としては稀な純度の高い建築を実現している点が高く評価された。
〇 一般社団法人 日本建築学会 https://www.aij.or.jp/
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