当初6/8より開始予定だったが、同ウィルスの感染症拡大に伴う世界的なコンテナ不足とスエズ運河座礁による海上輸送の混乱の影響により、会期変更となった。
今回の展示は、地球規模の視点で建築の可能性を追求し、スペインとアメリカを拠点に活動を続けるアンサンブル・スタジオの日本で初めての個展。
アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア=アブリルとデボラ・メサが主宰する職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立した建築家ユニット。
普段の活動でのテーマである、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」というコンセプトで、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介する。
3Fと中庭は、映像と模型で「アイディアラボと中庭(リサーチ&デザイン)」、4Fは、施工風景の映像で「オーディオビジュアルランドスケープ(施工)」と分けた2つの展示構成で、アイディアから実現化へ、そして再びアイディアへと巡る旅の道のりを表現している。
石のように見える模型の素材は主に発泡スチロール。アート、科学、建設、開発とデザインとを連携させ、アイディアを最も良い方法で形に置き換える方法を研究している彼らの模型。規模と用途はプロジェクトと結びつく際に決まっていくので、それぞれの縮尺も決めていないという。常にこういった模型を作り続け可能性を見出す、実験なような活動をしているようだ。
会場の一番最初にある、2000年から2021年までの活動をまとめたタイムラインの映像は、今回のためにつくられた 来館者限定のもの。
会場の映像では、制作過程をみることができる。会場で配布される資料のQRコードを読み込み、自宅でゆっくりと作品情報をおさらいすることも可能。
会期は、9/12まで。公式HPにて、オンライン講演会が7/28に公開予定(公開は2022年9月末までを予定)。また、同時にTOTO出版より関連書籍『大地の建築 アンサンブル・スタジオ』が発刊している。
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