日本を代表する建築家である内藤廣氏の過去最大規模の個展[建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い]が島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター「グラントワ」内)にて2023年9月に開催される。個展に先立ち、島根県芸術文化センター「グラントワ」にて記者発表が行われた。
過去の作品から現在進行中の作品まで展示(現在進行形の作品はUnbuiltに展示)模型以外に内藤氏の手帳なども展示する。題名のなかの赤鬼と青鬼は人間の心にいる存在であり、展覧会では内藤氏自身が設計当時を振り返り、赤鬼と青鬼の会話が会場解説を行う。
内藤氏は若い人へのメッセージとして「自分はコンペに負ける。負けた人間のほうが情報量が多い。負けた人間はなぜ負けたか考える。若い人へのメッセージはものを生み出す意味を見せたい。グラントワまでコンペ19連敗。若い世代には挑戦する気持ちを持ってもらいたいので、それが伝わればいいと思う。」と述べた。
会場となるグラントワについて「ここに来るたびに幸せな気分になる。一日中外壁の瓦の色彩が変わるのを見て楽しんでいる。建物と空が対話し、とても幸せな場所。 文化施設の役割はその場所でしか体験できないことを体験させること。自分の展覧会もそれを感じさせたい」と述べた。
[建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い]は巡回の予定は無い。ぜひ、グラントワを訪れ、この空間と様々な表情を見せる石州瓦を感じてもらいたい。
【企画展】建築家・内藤廣/Built と Unbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い
会期 :2023年9月16日(土) ~12月4日(月)
会場 :島根県立石見美術館 展示室A・C・D (島根県益田市有明町5番15号 島根県芸術文化センター「グラントワ」内)