2025年9月19日金曜日

【NOT A HOTEL】フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェル「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」プロジェクト始動

世界遺産の島・屋久島に、フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェル率いるAteliers Jean Nouvelが手がける新たな建築プロジェクト「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」が誕生することが決定した。発表したのは、東京都渋谷区に本社を構えるNOT A HOTEL株式会社で、販売開始は2026年夏を予定している。

ジャン・ヌーヴェルは「光の魔術師」とも称される建築家であり、今回のプロジェクトでは、人工物と自然、物理的なものと精神的なもの、そして現実と夢との境界を溶かす詩的な空間を創出する。岩とガラスで構成された建築は、大地から隆起するように姿を現し、雨の影や水の響きを映し出す。屋久島の豊かな自然と調和し、幻想的なひとときを紡ぐ空間となる。

ヌーヴェルはこのプロジェクトについて、「最も洗練されたものは自然の中にある」と語る。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は何もない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちるような体験を提供することが目的だという。石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法があるとし、自然、場所、芸術作品、雨、水の音が融合する空間を目指す。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図で、上記仕様は変更になる場合がある

設計コンセプト(ジャン・ヌーヴェル)
(C)Albert_Watson_JN portrait

最も洗練されたものは、自然の中にある。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は、何もない。
このプロジェクトは、単に住まう場所をつくることではない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちることなのだ。
まるで現代美術の収集家のように、石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法を見出すことができる。

それは自然であり、場所であり、芸術作品であり、雨であり、水の音だ。
その根底にあるのは石。時間や雨風によって形作られ、歳月の記憶をまとう永遠の存在。
その周囲には岩や石壁が、まるで昔からここに存在していたかのように配置される。
この島はまるで宝物のような場所だ。
現れては消え、すべてが変化しうる場所でありながら、それでも常に、静かに想いに耽る喜びを与えてくれる。
ここでは時間は不変で、静謐は絶対的、瞑想的でなければならない。
ガラスのように最もシンプルな素材が選ばれるのは、雨への感覚を研ぎ澄ますため。
水の透明性や、その向こうに広がる空を映し出し、そこから湧き上がる根源的で自然な感情を呼び起こすためだ。



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