2016年1月28日木曜日

TOTOギャラリー・間 「岸和郎:京都に還る_home away from home」

東京・乃木坂にあるTOTOギャラリー・間で27日、建築家・岸和郎氏の個展「岸和郎:京都に還る_home away from home」の内覧会が開かれた。


岸和郎氏自身のプロジェクトをドローイングと模型のみでプレゼンテーションした「PROJECTed Realities」から15年、TOTOギャラリー・間で開催される個展としては2回目となる。


本展では、建築家として、また教育者として活動している岸氏のパラレルな活動の軌跡を、2016年現在の切断面として紹介している。
京都をメインとした数多くのプロジェクトに加え、これまで携わってきた3つの大学でのアクティビティ、さらには東京のプロジェクトから近作まで、模型やドローイング、映像等、様々な 切り口で展示されている。

3階の展示スペースでは、3つのテーブルに岸氏が教鞭を執る3つの大学の自身で設計をされた校舎の模型と自主設計の図面が展示されている。


 京都大学北部グラウンド運動部部室棟(協力:京都大学 岸研究室)

 KIT HOUSE(協力:京都工芸繊維大学 木下研究室)


京都芸術短期大学 高原校舎(協力:京都造形大学 城戸崎和佐研究室)


また、壁面には大学で教鞭を執りながら建築家として設計を行ってきた建物の図面や写真が展示されている。これらの図面は、手書きで作られたアナログな表現のものからアナログとデジタルの表現が混在しているようなものまで様々あり、歴史を感じることができる。






3階中庭には京都周辺で設計された建物がガラスの中にエッジングされたもので展示されている。
室内のベンチを京都駅として、各建物の位置関係を感じることができる。右手奥の岩を比叡山と見立て、その奥の3つの建物は滋賀県のものだという。

中庭の展示 

ガラス内部にエッジングされた建物


この展示会のために京都造形大学 城戸崎氏がデザインしたベンチ

ベンチより見える中庭の展示


4階では現在進行中のプロジェクトなど建築家としての最近設計された建物の模型が展示されており、中でも京都市美術館新館計画案では、提案内容が地下部分に多くその為模型は地下部分まで詳細に作られている。また台上のモニターを動かすことで、仮想立体モデルの断面形状を見ることができるデバイスが用意されている。




他にも椅子に座ってお茶席を行うことができる立礼卓や、岸氏の元教え子の森山茜氏のテキスタイルウォールも展示されている。

立礼卓


テキスタイルウォール(制作:森山茜氏)



展示は2016年1月28日(木)~3月20日(日)まで

2016年1月18日月曜日

洛陽総合高等学校内覧会

京都にあるシーラカンスK&H設計の洛陽総合高等学校内覧会に伺う。
大正13年に洛陽高等技芸女学校として設立された同校は、現在、京都市内唯一の総合高校として運営されている。
既存校舎で授業を行いつつ校舎解体を行い、京都という土地柄、発掘調査を行いながら校舎建設は進められた。2010年12月から始まった工事はⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期と続き、2015年12月Ⅳ期工事完了で現在の形になった。

5年に亘る工事で校舎の竣工時期がずれているが、経年劣化等による各校舎の差異は見当たらず、非常にまとまった感じを受けた。
クッキングスクールのような調理実習室
学校ならではの工夫が見られた。
コンクリート壁にゴムチップを埋め込み、画鋲を刺せる掲示板として壁を使用。
生徒の怪我対策であろうか、ロッカーの角が削られている。

2015年12月17日木曜日

建築100人展 2015・美術館展

東京都市大学建築学科同窓会「如学会」は、12月16日より東京・上野にある上野の森美術館にて「建築100人展 2015・美術館展」を開催した。




「如学会」は、その前身である武蔵工業大学以来、今年で創立85周年を迎え、現在の会員数は6,000人を誇り、多くの会員各位が社会で活躍している。
2006年、新建築学科棟落成の記念企画の一つとして、OB・OGによる「建築100人展」が開催されて以来恒例行事となり、今回で10回目を数えるに至ったという。

今回の「建築100人展 2015・美術館展」は、通常の大学展に加え、10周年記念の巡回展として開催されている。








展示は12月24日(木)まで
10:00~18:00(最終日は14:00まで)
入場無料

2015年12月8日火曜日

みなでつくる方法 吉阪隆正+U研究室の建築 展

東京・湯島の文化庁国立近現代建築資料館にて開催される「みなでつくる方法 吉阪隆正+U研究室の建築 」展プレス発表会に伺う。
本展示では、U研究室から寄贈された「吉阪隆正+U研究室建築設計資料」約8,500点をもとに、吉阪氏が提唱した「不連続統一体―DISCONT」と、吉阪氏に共鳴した若い協力者よって構成されたU研究室による、プロジェクトを、図面、吉阪氏自身の言葉、模型、関係者への聞き取り、現存する建築断片などで構成した4つのゾーンで展示構成されている。
第1章「住居について」では、「まちづくり」の出発点である住居に注目し、吉村氏の自邸の計画図面、実測図面を展示。ロフトスペースに行方不明だった壁面に飾られていた「漢詩のレリーフ」が展示されている。

第2章「造形について」では、ル・コルビジェ事務所勤務後、吉阪隆正研究室(U研究室)での活動を展示。アトリエを自邸に移し、より多くの人を巻き込んで計画された「大島元町復興計画(1965年)」等の資料や図面を展示。
第3章「組織について」では、ピラミッド型の組織構造を否定し、自立した個人が集まった集団の場である「不連続統一体―DISCONT」と、模型と図面を囲んでディスカッションを重ねながら形を決めていく「集団設計」の手法に迫る。
第4章「文明について」では、吉阪氏の思想を様々な資料から探っていく。今回の展示で使用されている数字はメビウスの輪を世界モデルに描くダイアグラムを用いて描かれている。
ロフトスペースでは、U研究室関係者インタビュー映像や、実際に使用されていた製図台、吉阪氏お気に入りの虎の置物、青焼き図面、実際に使用されていた手摺や建具が展示されている。
 吉阪邸模型
 中央の模型を囲むようにある展示台には、吉阪氏の図面や資料を展示している。
 入り口では建築家の他に、教育者、アルピニスト、文明評論家としても活躍していた吉阪氏の活動を、当時の記録フィルム等を用いて紹介している。

2016年3月13日まで。