2025年11月14日金曜日

【中村キース・へリング美術館】展覧会カタログ『北川原温 時間と空間の星座』刊行

中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市小淵沢町)では、同館の設計者である建築家・北川原温の初個展「北川原温 時間と空間の星座」を2025年6月7日(土)から2026年5月17日(日)まで開催している。

本展は、スケッチや模型、建築家自身の言葉を通じて、構想から建築がかたちになるまでの創造の軌跡をたどるもので、北川原氏の建築思想とその生成過程を多角的に紹介する。
この展覧会にあわせて、北川原氏にとって日本語で初の書籍となる展覧会カタログ『北川原温 時間と空間の星座』が、2025年11月20日(木)より発売される。書籍は「空間の本」と「時間の本」の2冊組で構成され、建築家の思想と創造のプロセスを豊富な資料とともに紹介する。

■書籍の構成と特徴
書籍『北川原温 時間と空間の星座』は、展覧会の構成を反映し、「空間の本」(B5変形判・136ページ)と「時間の本」(A5変形判・192ページ)の2冊組で構成。合計328ページ、特別カバー仕様で、日本語と英語のバイリンガル仕様となっている。

**「空間の本」**では、展覧会で展示された模型やスケッチ、北川原氏の言葉をもとに、創造のプロセスを紙面上で再構成。解説を加えることで、建築家の世界観をより深く掘り下げる。
**「時間の本」**では、《中村キース・ヘリング美術館》の設計過程を中心に、未公開の設計資料やドローイングを多数掲載。建築が構想から実現に至るまでの詳細なプロセスを追う。
また、北川原氏と親交の深い国内外の関係者による寄稿も収録されており、建築家の思想や人間像にも迫る内容となっている。

■寄稿者一覧(敬称略)
フレデリック・ミゲルー(美術・建築評論家)
マルコ・インペラドーリ(ミラノ工科大学教授)
イリ・キリアン(振付家)
ボリス・ヴェリアシェフ(建築家・工学博士)
稲葉なおと(作家・写真家)
箭内道彦(クリエイティブディレクター・東京藝術大学教授)
向山裕二(建築家・ウルトラスタジオ共同主宰)
王聖美(キュレーター・アーキビスト)

■書籍情報
書名:『北川原温 時間と空間の星座』
発売日:2025年11月20日(木)
販売場所:中村キース・ヘリング美術館ミュージアムショップ、オンラインショップ、全国書店(一部)
価格:4,400円(税込)※美術館店頭特別価格:3,850円(税込)
オンラインショップ:https://nakamurakeithharingcollection.com/products/exhibitioncatalog-atsushikitagawara

■展覧会概要
展覧会名:「北川原温 時間と空間の星座」
会期:2025年6月7日(土)~2026年5月17日(日)

会場:中村キース・ヘリング美術館、ホテルキーフォレスト北杜、JR小淵沢駅2階交流スペース
主催:中村キース・ヘリング美術館
特別協力:MET(旧北川原温建築都市研究所)
協賛:シミックホールディングス株式会社、株式会社印傳屋上原勇七
後援:山梨県、山梨県教育委員会、北杜市、北杜市教育委員会、一般社団法人 北杜市観光協会


2025年11月13日木曜日

【エクシィズ】 総合タイルカタログ『Advanced Tile Catalog Vol.8』を発刊

株式会社エクシィズは、建築・空間デザインのプロフェッショナル向け総合タイルカタログ『Advanced Tile Catalog Vol.8』を発刊した。
本カタログは全328ページにわたり、最新の施工事例や活用提案を網羅。新たなブランドコンセプト「Collaborate with your world(あなたの世界と共鳴する)」のもと、タイルを単なる建材としてではなく、人と空間、そしてクリエイター同士をつなぐ媒介として再定義する内容となっている。

 カタログの主な掲載内容
・新ブランド・デザイナー協働
初登場ブランド「Tajimi Custom Tiles」より、英国のデザイナー マックス・ラムによる「Working Tile」、フランスのロナン・ブルレックによる「Ori」など、素材の表情と造形の自由を追求したシリーズを掲載。
・サステナブル建材
リサイクル素材を活用したサステナブル建材ブランド「ecorevo」より、再生タイル「モルテノヴァ」を紹介。
・初掲載製品
細密なタイルアートに適した10mm角モザイクタイル「ピクセリア」、タイル表面と同じ模様を小口に施したフロアタイル「エイシェント」など、既存ラインナップをさらに充実。
・施工事例・活用提案
国内外の最新施工事例を多数掲載し、空間デザインの可能性を広げる提案を展開。


■カタログ入手方法(無料)
公式サイトから請求デジタル版のダウンロードが可能。
デジタルカタログ:https://x-is.co.jp
カタログ請求:https://x-is.co.jp/catalog




株式会社エクシィズ
https://x-is.co.jp

2025年11月12日水曜日

【株式会社トーヨーキッチンスタイル】 光の彫刻moooiの照明「ルミノーラライト]を発表

株式会社トーヨーキッチンスタイルは、オランダのライフスタイルブランド〈moooi(モーイ)〉の新作照明「ルミノーラライト|Luminora Light」の販売を開始した。

本製品は、イタリアの著名なデザイナー、クリスティーナ・チェレスティーノ氏が手掛けたもので、ムラーノガラスの伝統的な美しさと、ルカ・パチョーリの『神聖比例論』に基づく黄金比の数学的美学を融合させたデザインが特徴となっている。光を「透き通るような幾何学の中に閉じ込められた、凝縮された輝きのエネルギー」として捉え、ロマンチックで普遍的な美を空間に提供する。
製品は2サイズ展開で、「ルミノーラライト45」は税込361,900円(W49×D49×H52cm、重量2.1kg)、「ルミノーラライト63」は税込427,900円(W63×D63×H68cm、重量2.5kg)。いずれもLED光源を採用し、材質はポリカーボネートと塗装アルミニウム。





株式会社トーヨーキッチンスタイル

2025年11月11日火曜日

【大林組】大林組、中規模木造建築の準耐火構造提案を支援する計算ツール「SynchroMOK™」を開発

株式会社大林組は、火災時および避難時の倒壊防止性能検証法に基づき、木構造の燃えしろ深さをBIMと連携して効率的に算出する計算ツール「SynchroMOK™(シンクロモック)」を開発した。
■ 背景:中規模木造建築の普及に向けた課題
現在、建築物の木造化は低層住宅で83.9%、低層非住宅で15.5%と高い割合を示す一方、中高層建築物では住宅・非住宅ともに0.1%以下にとどまっている(林野庁調査)。公共施設の建て替えや市街地再開発が進む中、これらの建築物を純木造で新築することは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて重要な取り組みとされている。
中規模建築物を純木造で設計するには、火災時や避難時に建物が倒壊しないよう、主要構造部に高い安全性が求められる。木材が燃える際に表面が炭化する深さ、いわゆる「燃えしろ深さ」の計算は、火災継続時間の算定を含む複雑な工程であり、これまで設計上の大きな障壁となっていた。

■ SynchroMOKの特長:BIM連携による省力化と精度向上
大林組が開発したSynchroMOKは、同社のBIM業務標準「Smart BIM Standard®」に基づくBIMワンモデルと連携し、設計情報から構造データを自動抽出。燃えしろ深さの計算を効率化する。避難情報として歩行距離や速度などを入力するだけで、必要な構造情報をBIMから自動取得し、短時間で計算を完了できる。例えば、延べ面積2,500㎡の5階建て建物では、従来約4時間かかっていた計算が、SynchroMOKでは約30分で完了。80%以上の省力化を実現する。なお、SynchroMOKは建築確認申請に使用可能であることも確認済み。

■ BIM連携による性能評価の高度化
SynchroMOKは、既存の性能評価ツール「SmartHAK®」「SHAREDTIK®」「SmoothSEK®」と同様にBIMワンモデルと連携。これにより、法的審査に必要な情報の抽出がさらに高度かつ効率的に行えるようになる。

■ 今後の展望:純木造化の推進と設計効率の向上
大林組は、SynchroMOKによる木造化実現性評価の効率化を通じて、中規模建築物の純木造化提案を推進。カーボンニュートラルの実現に貢献する方針を示している。
また、今後は自社開発の性能評価ツールとBIMパラメータとの連携をさらに強化し、設計作業の一層の効率化に向けた取り組みを進めるとしている。



株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp

2025年11月10日月曜日

【KANADEMONO × MIYOSHI RUG】新作ラグシリーズを発表─11,890通りの組み合わせで空間をデザイン

ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニーは、2025年10月21日より、徳島県三好市発のハンドメイドラグブランド「MIYOSHI RUG」とのコラボレーションによる新作ラグシリーズ「THE RUG crafted with MIYOSHI RUG」の販売を公式オンラインストアにて開始した。

本シリーズは、色・サイズ・形・配色の組み合わせにより、累計11,890通りのバリエーションを実現。希少性の高いMIYOSHI RUGの魅力と、KANADEMONOが得意とするオンラインでのパーソナライズ体験を融合させ、「空間をデザインするラグ」という新たな価値を提案している。

3つの特徴
1. 選ぶこと自体が体験となる11,890通りのバリエーション
新作では、シンプルながら遊び心のあるデザインが登場。「ちょっと違うものが欲しい」というニーズに応える一枚となっている。家具やアートとの相性を確かめながら、自分だけの理想の空間を創り上げる楽しさが味わえる。
2. MIYOSHI RUGの希少な魅力を身近に
MIYOSHI RUGは、伝統的なタフティング技術を継承する職人が一点一点を手作業で仕上げるラグブランド。柔らかくふっくらとした厚みと心地よさが特徴で、インテリア愛好家やクリエイターの間で高い評価を得ている。KANADEMONOの直感的なオーダーシステムと組み合わせることで、より多くの人々にその魅力を届ける。
3. 空間にリズムと奥行きを与える新しい形状とカラー
従来の長方形や円形に加え、複数のカラーや形状を組み合わせた新しいフォルムが登場。ラグはただ床を覆うためではなく、空間を演出するデザイン要素として機能する。例えば、円形のラグは空間をやわらかく区切り、集中力を高めるカラーはワークスペースに最適な雰囲気を生み出す。

商品ラインナップ例

▲DESIGN #1:レクタングルにラウンドが重なるカーブ形状。カラーは30種類から2色選択可能。価格:¥46,000〜¥138,000

▲DESIGN #2 :ズレた四角形のようなユニークなシルエット。カラーは30種類から2色選択可能。価格:¥46,000〜¥138,000




KANADEMONO

2025年11月7日金曜日

【コクヨ】 画像生成AIを活用した「オフィススタイルAI」の社内運用を開始

コクヨ株式会社は、オフィス空間設計業務の支援を目的として、画像生成AIと同社の設計ノウハウを融合したシステム「オフィススタイルAI」を開発し、2025年11月より営業部門および設計部門にて社内運用を開始する。
「オフィススタイルAI」は、空間パースや画像を瞬時にスタイル変換する機能を備えた画像生成AIシステムであり、顧客が求める空間イメージを短時間で可視化することで、提案の質とスピードを向上させ、顧客体験価値の向上を図る。

開発の背景と概要
同社では、生成AI技術の進展を踏まえ、空間構築業務への応用を検討してきた。画像生成AIが空間設計業務の課題解決に適していることが判明したことから、2023年より社内外のニーズが高い提案時の空間画像制作の効率化を目的に、トライアル運用を開始。
社内の技術専門部隊が業務部門と連携し、実務における画像生成AIの試用を実施。試験運用と検証を繰り返しながら、社内ニーズの変化に柔軟に対応し、最適なシステム構築を進めてきた。

今回導入される「オフィススタイルAI」は、特に需要の高い「画像のスタイル変換機能」に焦点を当てており、社員がコクヨのノウハウを反映した空間画像を迅速に生成できるよう設計されている。従来、空間パースの作成には数日を要していたが、本システムを商談の場で活用することで、数十秒で画像を生成し提供することが可能となる。

「オフィススタイルAI」の主な特徴
1. 共通言語としてのイメージ画像生成
言葉だけでは伝わりにくい空間イメージを、高品質な画像として柔軟に可視化。コクヨの設計ノウハウを反映した画像生成により、顧客との認識のズレを防ぐ。
2. 詳細設計前の簡易デザイン確認
時間のかかる3Dパース作成を省略し、数十秒でビジュアルを提示。早期段階で顧客の方向性を明確にし、理解度を高める。
3. コクヨ独自のスタイルテンプレートによる多様な選択肢
同社が蓄積してきたオフィスデザインのノウハウをテンプレート化し、37種類のスタイルから選択可能。アイデアの広がりに応じて多様なデザインを迅速に生成できる。
導入スケジュールと展開

今後の展望
今後は、社内利用にとどまらず商談利用への拡大を図るとともに、生成AI技術の進化に伴い、画像のみならず動画、3D、家具などへの応用も視野に入れている。これにより、空間構築事業の生産性と品質の向上、さらには顧客体験価値の飛躍的な向上を目指す。
なお、本リリースに記載された情報は発表日時点のものであり、予告なく変更される可能性がある。





コクヨ株式会社
https://www.kokuyo.co.jp/

2025年11月6日木曜日

【WhO】八女の伝統工芸“久留米絣”を壁紙に再構築

壁紙ブランド「WhO(フー)」は、地域文化商社「うなぎの寝床」とのコラボレーションにより、福岡県八女市の伝統工芸品“久留米絣”をモチーフとした壁紙シリーズに新たに16点を追加した。
本プロジェクトは、久留米絣の価値を現代の暮らしや空間に再解釈し、衣と空間を横断する新たな提案を目的としている。デザインには、テキスタイルを中心に活動するデザインユニット「pole-pole(ポール トゥ ポール)」を起用。織元との対話や現地視察を通じて開発された壁紙は、繊細な織りの表情と“あべこべ”というテーマを軸に、現代的な空間にも調和するデザインに仕上げられている。

久留米絣は、日本三大絣の一つに数えられる福岡・八女の伝統工芸品であり、図案の境界線に独特な“ゆらぎ”があることが特徴。この“ゆらぎ”は、糸の染色から織り上げまでの複雑な工程の中で、職人が図柄を合わせようとする努力の中から生まれるものであり、ある種の矛盾と美しさを併せ持つ。
今回の壁紙シリーズでは、この“ゆらぎ”を象徴する「あべこべボーダー」と題したデザインが採用されており、small(写真上・CBUN027〜034)とlarge(写真下・CBUN035〜042)の2サイズで展開。価格は1メートルあたり4,500円となっている。




WhO(フー)
https://whohw.jp/