2025年11月7日金曜日

【コクヨ】 画像生成AIを活用した「オフィススタイルAI」の社内運用を開始

コクヨ株式会社は、オフィス空間設計業務の支援を目的として、画像生成AIと同社の設計ノウハウを融合したシステム「オフィススタイルAI」を開発し、2025年11月より営業部門および設計部門にて社内運用を開始する。
「オフィススタイルAI」は、空間パースや画像を瞬時にスタイル変換する機能を備えた画像生成AIシステムであり、顧客が求める空間イメージを短時間で可視化することで、提案の質とスピードを向上させ、顧客体験価値の向上を図る。

開発の背景と概要
同社では、生成AI技術の進展を踏まえ、空間構築業務への応用を検討してきた。画像生成AIが空間設計業務の課題解決に適していることが判明したことから、2023年より社内外のニーズが高い提案時の空間画像制作の効率化を目的に、トライアル運用を開始。
社内の技術専門部隊が業務部門と連携し、実務における画像生成AIの試用を実施。試験運用と検証を繰り返しながら、社内ニーズの変化に柔軟に対応し、最適なシステム構築を進めてきた。

今回導入される「オフィススタイルAI」は、特に需要の高い「画像のスタイル変換機能」に焦点を当てており、社員がコクヨのノウハウを反映した空間画像を迅速に生成できるよう設計されている。従来、空間パースの作成には数日を要していたが、本システムを商談の場で活用することで、数十秒で画像を生成し提供することが可能となる。

「オフィススタイルAI」の主な特徴
1. 共通言語としてのイメージ画像生成
言葉だけでは伝わりにくい空間イメージを、高品質な画像として柔軟に可視化。コクヨの設計ノウハウを反映した画像生成により、顧客との認識のズレを防ぐ。
2. 詳細設計前の簡易デザイン確認
時間のかかる3Dパース作成を省略し、数十秒でビジュアルを提示。早期段階で顧客の方向性を明確にし、理解度を高める。
3. コクヨ独自のスタイルテンプレートによる多様な選択肢
同社が蓄積してきたオフィスデザインのノウハウをテンプレート化し、37種類のスタイルから選択可能。アイデアの広がりに応じて多様なデザインを迅速に生成できる。
導入スケジュールと展開

今後の展望
今後は、社内利用にとどまらず商談利用への拡大を図るとともに、生成AI技術の進化に伴い、画像のみならず動画、3D、家具などへの応用も視野に入れている。これにより、空間構築事業の生産性と品質の向上、さらには顧客体験価値の飛躍的な向上を目指す。
なお、本リリースに記載された情報は発表日時点のものであり、予告なく変更される可能性がある。





コクヨ株式会社
https://www.kokuyo.co.jp/

0 件のコメント: