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2026年6月22日月曜日

吉野石膏、千駄木に隈研吾設計のアートライブラリーが竣工

 石膏を原料とする建築材料の事業等を展開する吉野石膏株式会社は、創業家ゆかりの地である東京都文京区千駄木に、「千駄木林町 須藤記念アートライブラリー」を建設した。(写真1)

(写真1)アートライブラリー 外観 設計:隈研吾建築都市設計事務所


本施設は、歴代会長の邸宅跡地に整備されたアートライブラリーであり、吉野石膏美術振興財団の約8,000冊の美術図書が閲覧可能。
また、山形美術館と天童市美術館に寄託してきた絵画コレクションも本施設で展示される。将来的に、所蔵するコレクションの展示にとどまらず、近代アートも含めた、企画展も行うことが考えられている。


設計は建築家・隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所が手掛け、日本の伝統的な建築様式である校倉造りに着想を得た、「AZEKURA」のデザインを採用。施行は大林組。

(写真2)通りからのアプローチ


 多目的に利用可能な場所を屋内外に備え、敷地内には旧邸宅の一部が再現されており、歴史的な記憶を未来へ紡ぐ設計となっている。(写真2)

今後は蔵書・美術品の収蔵および公開に向けた準備を段階的に進め、2027年秋頃の本格的な運用開始が目指される。


【企業概要】

社名:吉野石膏株式会社
本社所在地:東京都千代田区丸の内3丁目3番1号(新東京ビル)
代表取締役社長:須藤 永作
設立:1937年(創業:1901年)
事業内容:せっこう(石膏)を原料とする建築材料の製造・販売など
公式サイト:https://yoshino-gypsum.com/
instagram:https://www.instagram.com/yoshino.gypsum/


2025年11月11日火曜日

【大林組】大林組、中規模木造建築の準耐火構造提案を支援する計算ツール「SynchroMOK™」を開発

株式会社大林組は、火災時および避難時の倒壊防止性能検証法に基づき、木構造の燃えしろ深さをBIMと連携して効率的に算出する計算ツール「SynchroMOK™(シンクロモック)」を開発した。
■ 背景:中規模木造建築の普及に向けた課題
現在、建築物の木造化は低層住宅で83.9%、低層非住宅で15.5%と高い割合を示す一方、中高層建築物では住宅・非住宅ともに0.1%以下にとどまっている(林野庁調査)。公共施設の建て替えや市街地再開発が進む中、これらの建築物を純木造で新築することは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて重要な取り組みとされている。
中規模建築物を純木造で設計するには、火災時や避難時に建物が倒壊しないよう、主要構造部に高い安全性が求められる。木材が燃える際に表面が炭化する深さ、いわゆる「燃えしろ深さ」の計算は、火災継続時間の算定を含む複雑な工程であり、これまで設計上の大きな障壁となっていた。

■ SynchroMOKの特長:BIM連携による省力化と精度向上
大林組が開発したSynchroMOKは、同社のBIM業務標準「Smart BIM Standard®」に基づくBIMワンモデルと連携し、設計情報から構造データを自動抽出。燃えしろ深さの計算を効率化する。避難情報として歩行距離や速度などを入力するだけで、必要な構造情報をBIMから自動取得し、短時間で計算を完了できる。例えば、延べ面積2,500㎡の5階建て建物では、従来約4時間かかっていた計算が、SynchroMOKでは約30分で完了。80%以上の省力化を実現する。なお、SynchroMOKは建築確認申請に使用可能であることも確認済み。

■ BIM連携による性能評価の高度化
SynchroMOKは、既存の性能評価ツール「SmartHAK®」「SHAREDTIK®」「SmoothSEK®」と同様にBIMワンモデルと連携。これにより、法的審査に必要な情報の抽出がさらに高度かつ効率的に行えるようになる。

■ 今後の展望:純木造化の推進と設計効率の向上
大林組は、SynchroMOKによる木造化実現性評価の効率化を通じて、中規模建築物の純木造化提案を推進。カーボンニュートラルの実現に貢献する方針を示している。
また、今後は自社開発の性能評価ツールとBIMパラメータとの連携をさらに強化し、設計作業の一層の効率化に向けた取り組みを進めるとしている。



株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp