2015年7月13日月曜日

フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place

7/9TOTOギャラリー・間にて開催される「フィールドオフィス・アーキテクツ展」のプレスカンファレンスへ伺う。
フィールドオフィス・アーキテクツは、建築家・黃聲遠(ホァン・シェン・ユェン)氏を中心に、黃氏の建築思想に共鳴し、同じ理想を抱いて台湾各地から集まってきた若者たちで構成される建築家の集団。1994年に黃氏が立ち上げた事務所は徐々にその同志を増やし、今や多くの所員を要するアトリエに成長している。

設立者である黃氏は、台中の東海大学建築学科を卒業後渡米し、イェール大学で修士号を取得。その後、ロサンゼルスの設計事務所で経験を積むも、作品主義的な建築の仕事に疑問を抱き帰国。建築とは、人と社会、そして自然や環境とを繋ぐ対話の窓口であるべきとの信念のもとに、宜蘭の地に新たな活動の場を見いだした。

会場では、こうしたフィールドオフィス・アーキテクツが20年にわたって手がけてきた宜蘭の町づくりから得た4つの「気づき」――「時間と仲良く」、「山、水、土、海と暮らす」、「基準線としてのキャノピー(天蓋)」、「ただ自分の身体に意識を向け、いつしか時を忘れる」をテーマとして設定している。これらに従って、黃氏がこれまで辿ってきた紆余曲折の体験を、ぜひ追体験してみてはいかがだろうか。


▲宜蘭に根付く「協力・助け合い」の精神をあらわしているという土台。
▲宜蘭の自然を意識した展示。
ステンレスのポールは雨、奥に見えるビルは山なのだそう。
▲映像を用いた展示は、本展の特徴のひとつ。
▲「私にとって、作品は大切ではない。
大切なのは、いかに人間が健康的に喜んで生きていく場をつくるかだ」と語った黃氏。





フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place
【会 期】 2015710日(金)~912日(土)
【会 場】 TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
【休日】 月曜・祝日・夏季休暇88日(土)~17日(月)2015年度より日曜日も開館
【開館時間】11001800
【入料】   無料

関連書籍『LIVING IN PLACE』(TOTO出版)発売中

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