2024年3月1日金曜日

最新鋭オフィスにアート・文化・教育が共存。未来を見据えた複合型オフィスビルへ

ポーラ・オルビスグループの不動産事業会社である株式会社ピーオーリアルエステートの「ポーラ青山ビルディング」が2024年3月1日(金)に竣工した。最新鋭のオフィス環境に加え、スタートアップ企業を支援するインキュベーションスペースや多目的ホール、子育て施設や文化研究拠点を擁し、アート・文化・人・地域が繋がる複合型オフィスが誕生した。

ポーラ青山ビルディング外観

スタートアップの起業家支援を目的に、インキュベーションスペースを開設。ピーオーリアルエステートのコーポレートベンチャーキャピタル事業であるPOLA ORBIS CAPITALが運営し、事業立ち上げにまつわる経営面などのサポートを行う。またオフィス内には教育施撮影ブースやフリースペースを配し、利用者間のコミュニティ形成を図るなど、新しいアイディアや事業に繋がる場としてハード・ソフト両面で充実した機能を備える。(2024年7月オープン予定)
インキュベーションスペース 内観イメージ


ポーラ・オルビスグループが長年培ってきたアートや文化的な資産を活かし、青山エリアの新たな文化拠点を目指して様々なコンテンツを提供していく。新進のアーティストや建築家、デザイナーなど次世代を牽引するクリエイターを積極的に起用していく。

◇ パブリックアート

国内外で活躍する多彩なアーティストの作品を敷地内に公開。青山通りに面した上空30mに浮かぶシンボリックなパブリックアートは、現代美術作家SHIMURAbrosによる作品で、時空を超えて豊かに広がる大樹をイメージしている。またその足元には同作家による光学ガラスと石の作品を配し、人々の繋がりの場を創出する。その他にも数々のアートワークが設置される。アートにまつわるイベントなども実施予定。

《Sigillaria/ シギラリア》SHIMURAbros、2024年、光学ガラス/ チタニウム/ ステンレススチール photographed by TATSUYA NOAKI 


化粧文化を学術的に探究することを目的に1976年に設立されたポーラ文化研究所が移転し、新たな活動をスタートします。ポーラ文化研究所は「真の美しさは内面の美や心の豊かさをともなってこそ実現する」という理念のもと、日本と西洋を中心に、古代から現代まで化粧文化に関わる資料収集・調査研究を行うとともに、化粧文化にまつわる情報を発信しています。(2024年5月オープン予定)

今後、敷地内へ移築された貴重な建築文化財の公開などを予定している。(詳細情報公開は、2024年7月頃を予定)

マルタンのワニス扇 フランス、1860年頃 ポーラ文化研究所 所蔵


まちぐるみで子育てを、子どもたちとまちづくりを」というコンセプトのもと、子どもたちが日常の中で様々な人・もの・ことと出会い、興味関心を持ち、学びを深めていくことを理念とする「まちの保育園」を開業する。大学等研究機関、レッジョ・エミリアをはじめとする世界の教育機関、企業、クリエイター等とも連携・協働しており、本園でも「学びの未来は0歳から」をテーマに、アートと触れ合う機会を積極的に設け、創造性溢れる学びの環境を提供する。

内装は、公募のデザインコンペにより決定した建築設計集団ALTEMY(代表:建築家・津川恵理氏)が手がけた。「感性のランドスケープ」をコンセプトに、なだらかな隆起を特徴とした設計で、豊かな創造力を育む空間が実現した。(認可申請中2024年4月開業予定)

「まちの保育園 南青山」園内 イメージ


地下1階には、一般利用が可能なイベントホール P.O. Minamiaoyama Hall を開設。発表会や式典、セミナー、展示会、パーティなど幅広い用途に利用できる。1階ロビーとの一体利用も可能で、ビルエントランスからイベントホールにかけて、ストーリーのある立体的なイベントが展開できる。(2024年4月オープン、予約受付中)

P.O.Minamiaoyama Hall イメージ

ホール面積 約180平方メートル 

収容人数 最大約240席 設置可能(シアター形式)

天井高 約4メートル


オフィスエリアに併設したテナント専用ラウンジでは、「良い仕事と良い食の両立」をコンセプトに、オフィス向けの食サービスを展開するベンチャー企業、株式会社StoryCrewが運営する「イナカデリコ」による食を提供する。

14階テナント専用ラウンジ イメージ


「CASBEE 評価認証」の「建築(新築)」および「スマートウェルネスオフィス」の2 部門で最高位の評価 S ランクを、また「建築物省エネルギー表示性能制度(BELS)」の4つ星を取得。CASBEE認証の取得にあたっては、環境負荷に配慮した建築設計はもちろん、新たな文化交流拠点を目指している点も高く評価された。再生可能エネルギーによる電力供給を採用するなど、持続可能性の実現に向けた社会的な問題の解消にも取り組んでいく。



◆ ポーラ青山ビルディング概要

所在地:東京都港区南青山2-5-17

交通:「青山一丁目」駅徒歩 2 分

構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、 鉄筋コンクリート造

規模:地上 16 階・地下 2 階(高さ:86.50m)

建築主:株式会社ピーオーリアルエステート

デザイン監修:有限会社安田アトリエ

設計・監理:株式会社久米設計

アート監修:株式会社TAKプロパティ

施工:鹿島建設株式会社

特設サイト https:// www.po-realestate.co.jp/business/aoyama/index.html

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