2021年3月31日水曜日

青木茂建築工房「目黒クリニックビルリファイニング工事」完成現場見学会

品川区上大崎にて、青木茂建築工房が手掛けた「目黒クリニックビルリファイニング工事」の完成現場見学会が3/22に開催された。(10月に開催されている同現場の解体見学会の様子はコチラ。) 
青木茂氏は、“リファイニング建築〈再生建築〉”の提唱者。リファイニング建築については、事務所HP内コンセプト参照。

今回の計画は、本計画は築52年のRC造4階建ての建物を用途の変更、耐震補強、設備更新、内外装を一新によりリファイニングしたプロジェクト。
礼拝堂及び事務所として使用されていた建物が健診センターとして再生された。
リファイニング建築で、医療関係施設を手掛けるのは2つ目。1つ目は福岡にある「医療法人髙野胃腸科」で、医院を使いながら耐震補強とリファイニングを行なった。
▼概要説明する青木茂氏
1階は事務所スペースで、利用者はまずエレベーターで4階の受付に行くことになる。
エレベーターを降りると光の入る明るい待合スペースが出迎える。もともとは閉じていた外壁を解体することで建物の軽量化と外部への開放性を同時解決している。
こうした待合スペースを分散配置させて、密度を下げ、自然換気が行えるプランになっている。
4階建ての健診センターは、階移動がデメリットになることもあるが、仕上素材をゾーンごとに使い分けることで、様々な空間体験ができ、施設内を歩くことが楽しくなるような計画になっている。
▼巾木なしのヒノキの内装仕上げ
2021年5月に開院予定。
青木茂建築工房では、今後も様々なリファイニング建築が計画されている。

2021年3月23日火曜日

MUJI HOUSEとUR都市機構が、MUJI×URに関する連携協定」を締結

株式会社エヌ・シー・エヌの関係会社で「無印良品の家」を提供する株式会社MUJI HOUSEと、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は、団地を拠点とした地域の活性化を目的として2021年3月15日に「MUJI×URに関する連携協定」を締結し調停式が行われた。

UR 中島理事長(左)、MUJI HOUSE 松崎社長(中央)、MUJI HOUSE 田鎖専務(右)

この協定は、独立行政法人都市再生機構の賃貸住宅において、それぞれが持つノウハウを活用しながら、地域の生活圏の活性化にソフト、ハード両面において共同で取り組み、実践することにより、既存ストックを活用した「新しい住まいのかたち」を提案し、集合住宅の維持・更新等、今後さらに重要性を増す社会的課題の解決に寄与することを目的としたもの。

両社は2012年度から「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」を開始し、2020年度末までの供給戸数は1000戸となるが、今年度からは団地住戸だけではなく、共用部分までリノベーション対象を拡充する。地域コミュニティの形成にも連携して取り組むことによって、団地を拠点とした地域の活性化を行ないたいとしている。



■MUJI×UR サイト  https://www.muji.net/ie/mujiur/

■MUJI HOUSE(無印良品の家) https://www.muji.net/ie/

■株式会社エヌ・シー・エヌ https://www.ncn-se.co.jp/



2021年3月18日木曜日

大阪中之島美術館開館日決定

現在建設が進んでいる大阪中之島美術館(大阪市北区)の開館日が2022年2月2日に決定した。設計は遠藤克彦建築研究所

撮影Ⓒ大阪中之島美術館準備室
大阪市提供 設計:遠藤克彦建築研究所
大阪中之島美術館 内観イメージ  大阪市提供 設計:遠藤克彦建築研究所

開館を記念する展覧会として「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」と「モディリアーニ展 ―愛と創作に捧げた35年―」、記念公演として「森村泰昌×桐⽵勘⼗郎創作公演プロジェクト ⼈間浄瑠璃(仮)」が開催予定。

2021年3月17日水曜日

こどもの環境をデザインすることは未来をデザインすること

仙田満氏著「遊環構造デザイン 円い空間が未来をひらく」が左右社より上梓された。放送大学で仙田氏が行った「環境デザイン論」「都市環境デザイン論」「産業とデザイン」をベースに、共通する遊環構造理論を中心に仙田氏が再構成、書き下ろしを行った。

著者のこれまでのこども研究から導き出された「遊環構造デザイン」について自身の体験や考え、その結果としての作品を事例として挙げている。


「遊環構造デザイン 円い空間が未来をひらく」

仙田満 著

ISBN978-4-86528-287-0

\2,500+税

2021年3月8日月曜日

「震災と未来」展 ー東日本大震災10年ー

特別企画「震災と未来」展ー東日本大震災10年ー が 日本科学未来館にて3月6日より開催される。

NHKの膨大な映像資料や資料、取材記録を中心に、震災を忘れず教訓を未来に伝えるために「震災の記憶」「その後の人々が生んだ絆」「未来の課題」の3つのテーマに復興絵の取り組みと課題、今後の災害に対する備えを紹介している。

ZONE1ー東日本大震災をNHKアーカイブスで振り返るーでは当時の津波映像、地震発生から72時間のNHKニュース映像を時間を追って紹介。

2013年に全国の建築学生が協力して被災前の街を復元した「記憶の街」模型(宮城県南三陸町・志津川)、福島第一原子力発電所事故の記憶と影響や復興の状況等を展示している。

こころフォト~忘れない~では東日本大震災で亡くなられた方々の思い出の写真と家族からのメッセージを展示。

ZONE2ーあの日そして明日へ・・・復興10年のあゆみーでは、10年の復興の歩みを社会の出来事を交えながら振り返る復興タイムトンネルを展示。羽生結弦選手の衣装、レディー・ガガさんのティーカップ等が展示されている。

ZONE3ーあなたの未来を考えるーでは東日本大震災の教訓をいかし、頻発する自然災害やそれに伴う複合災害に備え、どのように対処をしたらよいか考えるための展示がされている。

ー震災の記録ーARで“体験する”では、震災の津波の規模や原発事故後の原子炉の状況をAR技術で体験が出来る。
(画像提供:NHK)

会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)

会期:2021年3月6日~3月28日まで10:00~17:00(入場無料・事前予約制)

休館日3月9日(火)16日(火)




2021年2月22日月曜日

建築家・隈研吾氏デザイン、アシックスランニングシューズ「METARIDE™ AMU」新色発売

アシックスと建築家・隈研吾氏とのコラボレーションによって2019年に発売された「METARIDE™ AMU」に、新たに疾走の色を纏った新色が発売される。 
Photo: Yuji Takeuchi
2019年の発表より、機能性を向上させるアップデートを施し、新たな魅力を纏った最新モデルとなる。 ニット素材を用いたモノソック構造を覆うアッパー部は、隈氏のアイデアにより日本の伝統的な竹を編む技法〈やたら編み〉から着想を得ている。今回この特徴的なアッパー部に、隈氏の原体験による西アフリカの大地をイメージした色(サンドベージュ)を採用。複雑に交差した異なる素材のレイヤーが、このシューズに新しい魅力と力強い印象を与えています。また、素材本来の色を活かしたミッドソール材や、リサイクル100%の糸で編み込まれたニット部、天然由来の和紙糸をヒールテープに使用するなど、随所に環境に配慮した建築を目指す隈氏の思いを踏襲。ホールド感や長時間のランニングに適したシューレースストッパーなど、表に見える部分だけでなく、人工皮革材の断面や裏材、縫製糸に至るまで改良が施された。
Photo: Naoki Muramatsu
特設サイトでは、隈氏がサンドベージュを選んだコンセプトや動画も公開している。

「METARIDE™ AMU」
価 格:36,000円+税
カラー:SAND BEIGE/NATURAL
サイズ:23.0-29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm、31.0cm
素 材:合成繊維、人口皮革
生産国:ベトナム
発売日:3月12日(金)
特設サイトURL:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/metaride/amu

2021年1月22日金曜日

TOTOギャラリー・間、中川エリカ展「JOY in Architecture」

南青山にあるTOTOギャラリー・間にて、中川エリカ展「JOY in Architecture」が1/21より開催中。
新型コロナウィルスの影響で、昨年から予定されていた展覧会のいくつかが延期となっていて、展覧会自体が一年ぶりの開催となる。また、本展も感染拡大防止対策として、会期中は事前予約制を導入して運営している。

今回の展示は、初期の代表作「ヨコハマアパートメント(西田司/オンデザインと共同設計)」、「桃山ハウス」で数々の賞を受賞するなど、エネルギッシュに活動の場を広げている若手建築家・中川エリカ氏の個展。
中川氏の原点は、「新しい建築の表現を追求したい」という、飽くなき探求心にあり、「新しい組み立て方」や「街の細部の法則をヒントにした材料の発見」、「内と外の関係」といったさまざまな課題に取り組み、周囲の環境や人びとの営みを巻き込みながら、生き生きとした建築の表現を生み出し続けている。
また、建築を身体的に考えることを大切にしており、そのための具体的な模型作りは重要な要素となっている。
本展は、3つのエリア(3F展示室、中庭、4F展示室)に分け、3F展示室で設計の現場で活用されてきたさまざまなスケールの模型を一挙に公開、中庭には今回のためにスケール・材料を統一した模型と居場所を制作、4F展示室では昨年行われた南米チリでのリサーチを展示。中川氏が考える建築の「よろこび(JOY)」が躍動感いっぱいに表現された展示となっている。
3F展示室
Gallery1 設計の現場 2014年以降、設計の現場で活用されてきた模型・ドローイング群
展覧会のためにつくられた模型ではなく、常日頃つくられてきた検討のための模型を展示。段ボールで作られたものやポストイットでコメントが貼られたもの、配管まで再現した模型もあり、言葉には出来ないパワーを感じられる。
「桃山ハウス」の1/20模型。
後方に写っているのは、RC造の柱と鉄骨造の屋根をつなぐピン接合、柱の型枠の割付をスタディした1/1模型。
「高柳邸」設計初期の1/30模型。段ボールで作られている。
中庭
COURTYARD冬の庭 風・光をコントロールする縄屋根と、スケール・材料を統一した模型群が作る居場所
今回の展示のためにつくられた居場所で、分析を行った上で制作した風と光をコントロールする縄屋根と、スケール・材料を統一した模型を展示。
「桃山ハウス」1/50模型。展示室にあったものとスケールや素材の違いを感じてみるのも面白い。
4F展示室
Gallery2 都市スタディのオルタナティブ 南米チリの6都市で行った、野外什器を手がかりに居場所を見出す人びとのリサーチと、その後の設計への展開
南米チリの小さな什器とともに現れる人びとの屋外での居場所のリサーチとその模型を展示。
これからの建築の生きた発見につなげるために行われたこのリサーチは、事務所全員で行き、約400のパブリックファニチャーを中心とした野外什器を記録。屋外での居場所のつくられ方、什器の組み立て方、そこに現れる人間それぞれの気質、街への態度の示し方などを学んだという。それについてを具体的に模型にしている。
人通りの多い交差点の車道側。必要に応じて増築を繰り返したジュース売りの屋台。
はね上げの折り畳み式架台や車道と歩道と横断歩道の違いなど、細部までよく観察され、模型で表現されている。
会期は3/21まで。会期中にウェブサイト上で、西沢大良氏・西沢立衛氏・乾久美子氏とのギャラリートークをオンライン公開する予定。
また、同時にTOTO出版より『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』も発刊している。