2013年10月24日木曜日

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2013」関連 「Tokyo Midtown Award 2013」授賞式

東京ミッドタウンにて「Tokyo Midtown Award 2013」の授賞式が10/18に開催された。 今年で6回目となる同アワードは、〈アートコンペ〉と〈デザインコンペ〉の2部門で実施している。2部門総計1626点の応募作品の中から〈アートコンペ〉ではギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンをモニュメントにした彫刻作品『単眼的風景:Gruppo del Laocoonte』、デザインコンペでは1年365日のちょうど「まん中の日」である7月2日を「お祝いの日」にデザインした『MID DAY』がグランプリに選出された。他、受賞作品については下記の通り。
〈アートコンペ〉テーマ「都市」
■グランプリ(賞金100万円)
『単眼的風景:Gruppo del Laocoonte』鈴木 一太郎(学生)
現代の日本の都市を古代トロイアの神話に重ね合わせ、神官ラオコーンをモニュメントにした彫刻作品。あえて色の異なる木材を組み合わせ体感がない空虚な表現をしている。
 
■準グランプリ(賞金50万円)
『Tokyo Atlas』山上 渡(美術作家)
地図の道を血管に見立て東京という巨大な生命体を描いた作品。
■優秀賞(賞金10万円)
『東京ドリーム』赤嶺 智也(画家、イラストレーター)
『クレマアチス』スナックその(アートユニット)
『TRANSFORM』中里 洋介(アーティスト)
『Corvus』渡辺 元佳(アーティスト)

〈デザインコンペ〉テーマ「まん中」
■グランプリ(賞金100万円)
『MID DAY』bivouac/稻田 尊久、姫野 恭央、田中 和行、田島 史絵
元旦から182日、大晦日まで182日、1年のちょうど「まん中の日」7月2日を“MID DAY”とする提案。今回の〈デザインコンペ〉では形のないデザインがグランプリを見事受賞。
■準グランプリ(賞金50万円)
『ATARI MANJU』鈴木 萌乃
大当たりのシンボルとして用いられる的を饅頭にし、矢の形をした楊枝でまん中を射抜いて食べる演技の良いおまんじゅう。こちらは商品化が決定し、2013年12月中旬発売予定。
■優秀賞(賞金30万円)
『マト良子』吉原 まさひこ
■小山薫堂賞(賞金5万円)
『切手用はがき』福嶋 健吾
■佐藤卓賞(賞金5万円) 『端のないオセロ』伊藤 兼太朗、伊藤 るみえ 
■柴田文江賞(賞金5万円)
『中心箱』上西 綺香
■原研哉賞(賞金5万円)
『梅消し』元谷 文則
■水野学賞(5万円)
『In the mirror』海福 恒太

また受賞者に授与されるトロフィーも魅力のひとつで、毎年違ったデザイナーにより個性あふれるトロフィーが生み出されている。今回はデザインコンペの審査員でもある原研哉氏のデザインで階段をモチーフにしたデザインは「上へ上へと登る階段、そして最後には空に向かって永遠に伸びる様子をイメージして制作した」とのこと。当初は3Dプリンターで制作を行っていたが、より繊細なディティールを表現するために最終的には金属の重みのあるトロフィーが完成した。
受賞作品14点は11/10まで、東京ミッドタウンのプラザB1Fオープンスペースにて展示。前回はB1Fの地下鉄とつながる通路のみでの展示だったが、今回〈アートコンペ〉の立体作品はオープンスペースに展示を展開している。11/4までは、来街者の一般投票で人気作品を選出するオーディエンス賞も実施している。

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