押上に新しくオープンする高橋理子株式会社の新社屋プレス内覧会へ。
高橋理子氏は円と直線のみで表現される図柄を特徴とした作品を展開しているアーティストで、今回の新社屋は元鉄工所をリノベーションをしてスタジオ機能を中心に、ギャラリーやショップとして使用可能な多目的スペースとしている。
設計は、同じ東京藝術大学出身の建築家・長坂常氏(スキーマ建築計画)に依頼をし、元鉄工所の大きな空間を活かし、自由な表現活動に対応できるフレキシブルな設計となっている。
1階:スタジオ/ギャラリー/ショップ
2階まで吹き抜けの空間壁面にショーケースを有し、ギャラリーやショップとしても多目的に使用可能なスタジオスペース。高橋氏本人を真似たマネキンは、彫刻家に制作を依頼したという。机や棚などの家具もこの新社屋のためにつくられたオリジナルのもの。
マネキンと同じポーズでの撮影を快く引き受けてくれた高橋理子氏と長坂常氏。
壁面に展示されている作品は、2010年頃の初期の作品。
2階:ショールーム
30枚の畳と壁一面に鏡を有する、着物を中心とした高橋理子の作品のためのショールーム。ここは予約制でオーダーメイド対応も行う。
3階:スタジオ/菜園
高橋氏の執務スペースと、野菜等の栽培を行なう菜園を設けたフロア。
もともと1,2階にあったサッシを3階に移設、天窓を増設し風通しの良い、ほぼ外部のような空間を目指した。かいわれや白菜などの野菜からオオタニワタリやビカクシダなど珍しい植物もコンテナで栽培されている。1Fのテーブルには簡易キッチンも併設されており調理して食べることも想定している。
3Fに設けられた個室は執務スペースになっている。引き戸を開けて緑をみながら仕事をすることも、締め切って使うこともできる。滑り出しの窓のつっかえ棒となっているほうきは、内覧会の前日に長坂氏よりプレゼントされたもの。
一般オープンの10/17から11/15までは着物の新作展示会が開催される。
会期終了後は平日はオフィスとして、週末はショップとしてオープン予定。
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