オカムラが主催する「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第1回企画展が9/19(火)~9/29(金)までの期間、紀尾井町にあるオカムラ ガーデンコートショールームにて開催中。
これまで同社では「オカムラデザインスペースR」として、18回の企画展を開催(2003-2022)。今回新たに建築史家の五十嵐太郎氏(東北大学教授)をキュレーターに迎え、「オカムラデザインスペースR」の基本コンセプトであった“建築家と建築以外の表現者との協働”を受け継ぎつつ、「OPEN FIELD」とし企画展を開催する。
あらかじめ想定された形式ではなく、予期されない出会いや出来事が起きる原っぱのようなイメージを重ねあわせた「OPEN FIELD」と名付けられた。
▲9/19に行われたプレス説明会にて。
左より、安東氏、中村氏、五十嵐氏、オカムラ代表・中村雅行氏
(花房氏はビデオメッセージにてコメント)
▲中村氏が提案した『ほそくて、ふくらんだ柱』
第1回は、建築家の中村竜治氏、アーティストの花房紗也香氏、テキスタイルデザイナーの安東陽子氏を参加作家とし、「ほそくて、ふくらんだ柱の群れ ―空間、絵画、テキスタイルを再結合する」のタイトルでインスタレーションを展示。
3名の異なるジャンルのクリエイターに参加してもらい、絵画とデザインをともに体験してもらう風景としての空間をつくることを企画。五十嵐氏は、絵画の作品が入るので当然、壁がつくられる想像をしていたようだが、中村氏が少しふくらんだ細い柱が林立する空間を提案したことで、安東氏と花房氏も普段手掛けているものでない初めての試みをすることになった。安東氏は柱の柱頭部分を担当し、柱を安定させつつ、シームレスで柔らかさを感じさせる構造体を作りあげた。花房氏は本展のために描いた2つの新作≪半透明の筒1≫≪半透明の筒2≫を5つに分割し、柱に巻き付け展示。
▲花房氏の新作絵画
▲安東氏は柱の柱頭部分を担当。試行錯誤し、三層構造のテキスタイルが仕上がった。
仕上げに工場で吹付をしているが、それ以外は安東氏のアトリエで手作業で制作。
▲柱を切り作られたテーブル(スツールもあり)デザインは中村氏。
▲オカムラオカムラ社内の家具デザインコンテストで選ばれた最優秀案
『積み木ファニチャー』麻生菜摘(株式会社オカムラ)
3人それぞれの領域を良い意味で壊しながら、踏み込むことでこのような作品に仕上がったと参加作家各々が感じられていた。また『コラボレーションとはどういうことなのか?』ということを改めて考えるきっかけになったともいう。
9/23(土)には特別イベントとして、アーティスト・トークイベントが開催される(すでに定員になり締切)。
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