2023年12月6日水曜日

萬代基介氏が内装設計、エイベックスが運営するオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」がオープン

東京・西麻布にアートギャラリーを軸にしたオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」が11/29にオープンした(写真はプレス内覧会の様子)。
エイベックス・エンタテインメントが音楽やアートを中心とした様々なカルチャーが交差する空間体験の提供を目的にWALL Projectを始動。「WALL_alternative」はそのプロジェクトの一環でグループ会社のエイベックス・クリエイター・エージェンシーが現代アートを中心とした作品を展示・販売する。
アートを中心に様々なカルチャーの発信拠点として、多様な人が集まり有機的に交差することで、新しいムーヴメントが生まれる、特異性のある空間を目指す。
内装設計は建築家・萬代基介氏が担当。建物自体はイギリスの建築家ナイジェル・コーツにより1990年に設計されたもので、一際目を惹く外観が特徴。内装設計では、地層のように積み重なった塗装をヘラで少しずつ剥がし、コンクリート面を研磨し、仕上げを剥がし隠れていた不思議な模様を露出。また空間の中心にあった段差を活かし、2つの空間を緩やかにつなぐように「崖」をつくり出した。「崖」はコンクリートを人の手でひたすら削り出し砕き、岩のような質感を表現。人工的なビルでありながら、自然の中にいるような開放性のある内装設計とした。
WALLのロゴデザイン/ネオン制作はネオンアーティスト・Waku率いるGokou Neon Studio、香りの空間設計をアーティスト・和泉侃氏が担当。
第一回目の展示は大野修氏による個展「VERSE」とグループ展「WALL SELECTION vol.1(東城信之介/前田紗希)」が同時開催中。
大野修個展「VERSE」では、大野氏がニューヨークでの滞在期間に構築された制作スタイルであるブリコラージュの技法を用いたChunkシリーズの新作を発表。高さ180cmに及ぶ大型作品2点を含む12点を展示・販売する
WALL SELECTIONは、現代美術の枠組みの中でキャリアを形成しており、今後様々な場面で協働していきたいアーティストを選定し、複数作家によるグループ展を中心に不定期で開催。「WALL SELECTION vol.1」では、東城信之介の新シリーズ作品と前田紗希の新作120号の作品を中心に展示・販売を行う。
▲大野修個展「VERSE」
▲「WALL SELECTION vol.1」

大人が夜にアートを楽しめるスペースとして営業時間は18:00~24:00。元六本木祥瑞のシェフ恩海洋平氏が手がけるスペシャルなドリンクとフードを提供する。
展示は定期的に入れ替えがされ、第一回目の展示は12/16まで。

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