TOTO株式会社が運営するTOTOギャラリー・間(東京都港区)にて、TOTOギャラリー・間の開設40周年記念企画第二弾の展示会「新しい建築の当事者たち」が2025年7月24日(木)~10月19日(日)の会期で開催中。
この展示会は、「EXPO 2025 大阪・関西万博」の休憩所他設計業務の公募型プロポーザル*にて選ばれた20組の建築家たちによるグループ展。それぞれが立てた問いや、複雑な状況に対峙しながらどのように案を実現させてきたのか、会場を埋め尽くす模型や資料、映像を通じて、その奮闘の軌跡を追うもの。同時に、万博や展示に向けて積み重ねてきたさまざまな対話の中から、彼らの思考の結節点となるキーワードを見出し、新しい建築の当事者像を浮かび上がらせる。万博という枠組みを超え、これからの建築について皆で議論していく場となるよう構想されている。
*2022年に開催されたプロポーザルで、審査員は藤本壮介、平田晃久、吉村靖孝の3氏が務めた
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20220316-02
▲7/23に行われた内覧会にて中庭での関係者記念撮影
(左より、アドバイザーの藤本壮介氏、監修の平田晃久氏、
会場構成の佐々木 慧氏、実行委員の桐 圭佑、小俣裕亮、
会場構成の村部 塁氏、実行委員の國清尚之氏、工藤浩平氏)
設計した施設の紹介するだけではなく、それぞれが万博の枠組みのなかで何に取り組み、どのような奮闘や軋轢や成果があったのかを伝える展示会にするために、実行委員(工藤浩平氏、小俣裕亮氏、桐 圭佑氏、國清尚之氏)は、東北から九州まで全国に点在する20組の拠点を訪ね、建築家を志した経緯、スタッフ時代に担当したプロジェクトや独立後の変遷、万博で取り組んでいること、今考えていることについてインタビュー(問いただし)をしてまわったという。
<GALLERY1(3F)>
20組の建築家たちそれぞれが「EXPO 2025 大阪・関西万博」のために生み出したコンセプトや実践の過程を表す展示。約150点の展示品が建築家や建築作品の枠組みを超えて、立体的に入り混じるように配置されている。
▲出展作品リストと20組の建築家たちの個人史
<GALLERY2(4F)>20組の建築家たちが手掛けた「EXPO 2025 大阪・関西万博」の建築アーカイブ資料と展示期間中にディスカッションの場になる大きなテーブルが設けられている。展示品やキーワードを手掛かりにしながら会期中にディスカッションやプレゼンテーションのイベントが多く開催される(スケジュールは公式サイトに記載、ライブ配信・後日オンライン配信の予定も)。
会場では、事前申込不要でTOTOギャラリー・間 館長によるギャラリーツアー、ディレクターによるツアーも随時開催している(スケジュールは公式サイトに記載)。
また関連の書籍「4D 建築をわたる4つのディスカッション 記号/エコロジー/美/物語」がTOTO出版より発刊。
TOTOギャラリー・間 https://jp.toto.com/gallerma/
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