2025年9月2日火曜日

CACL×LIXIL×永山祐子建築設計、能登の伝統的風景を未来へと継承していくための共同プロジェクトを発表

株式会社CACL(以下CACL)、株式会社LIXIL(以下LIXIL)、有限会社永山祐子建築設計(以下永山祐子建築設計)の3社は、令和6年能登半島地震で倒壊した家屋に使用されていた黒瓦を建材へアップサイクルし、新たに建築物へ使用するための共同プロジェクトを2025年9月1日に発足した。

本プロジェクトは、能登半島地震で全壊・半壊した家屋に使用されていた「黒瓦」を廃棄するのではなく、「創造的復興」のシンボルとみなし、建材へアップサイクルすることで、能登の想いや記憶を未来へとつなぐ包括的な取り組みとなる。

現在、能登半島地震で全壊半壊した家屋は公費解体により、解体業者によって分別され、地域集積場を経由し全国の処分場で廃棄されている。今回は、瓦に着目し石川県内の関係者をコーディネートするCACL、資源の循環利用を促進しながらさまざまな建材技術を持つLIXIL、この2社を繋げて企画発案を行い、デザインから建築への使われ方まで監修する永山祐子建築設計の3社が、それぞれの強みを活かし、公費解体された家屋に使用されていた「黒瓦」を新たな建材としてアップサイクルするための座組を確立した。

具体的には、公費解体時に回収された黒瓦を指定業者の粉砕を経てCACLが購入・保管し、有価物へと転換。その有価物を、LIXILの技術によって黒瓦の風合いが残る形で建材を製造。その後、永山祐子建築設計により、この建材が建築物やインテリアなど、さまざまな形でアウトプットされることを目指す。

黒瓦を破片に粉砕したものを、自然由来の素材を意匠として活用したLIXIL独自の意匠建材「textone」の原材料に使用し、能登瓦仕様として開発。この素材は、黒瓦の表面の黒くて強いイメージとは異なる、素材そのもののオレンジ色を生かした、とても柔らかくて優しい色味が特長。ある程度の粒感が残るtextone独自の技術だからこそ、能登の黒瓦の風景が目に見える形で生かすことができた。


株式会社CACL:https://cacl.jp/

株式会社LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/

有限会社永山祐子建築設計:https://www.yukonagayama.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社CACL

本社:〒923-1245  石川県能美市辰口町リ56番地

TEL:0761-48-8004

コンタクトフォーム:https://cacl.jp/contact/

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