株式会社ティーエスピーは、建材一体型の瓦型太陽光パネル「ペラペラ太陽光(瓦)」の販売を2025年10月より開始した。
本製品は、法人向け自家消費型太陽光パネル「ペラペラ太陽光」シリーズの新モデルであり、和瓦の意匠性を保持しながら高い発電性能を備えている。戸建住宅はもとより、景観保護が求められる神社仏閣や歴史的建築物にも自然に溶け込み、調和の取れた再生可能エネルギーの導入を可能にする。
文化庁の『宗教年鑑』によると、全国には宗教法人単位で約15万社の神社仏閣が存在しており、これはコンビニエンスストアの約2~3倍に相当する。しかし、これらの歴史的建造物や文化財は、景観保護や構造制限などの理由から、これまで太陽光発電の導入が困難とされてきた。また、建物内部の空間が広く、断熱性や気密性が低いため、冷暖房にかかるエネルギーコストが高くなるという課題も長年指摘されてきた。
こうした課題を解決するために開発されたのが「ペラペラ太陽光(瓦)」で、瓦の意匠をそのままに、高い発電性能と設置性を兼ね備えた建材一体型パネルとして、これまで再生可能エネルギーの導入が難しかった場所への新たなアプローチを可能にした。
製品は1枚あたり最大50Wの出力を持ち、サイズは685×420mmで一般的な和瓦2枚分に相当する。屋根の外観を大きく変えることなく、自然な色と形状で神社仏閣や歴史的建造物にも違和感なく導入できる。カラーは黒・灰・赤・金の4色が用意されており、赤やオレンジでアクセントを加えることや、黒で神社仏閣の景観と統一することなど、用途に応じた柔軟な提案が可能となっている。

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